飯豊-石転沢


- GPS
- 10:54
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 2,174m
- 下り
- 2,144m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:01
天候 | 一日目、小雨後晴れのち大荒れ 二日目、ガス後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはバリケード前と丸森尾根登山口の二箇所 登山口〜温身平 整備された林道歩き。問題ありません。 温身平〜うまい水〜雪渓末端 雪はありません。危険箇所にはロープが張られていますが、歩き辛いところもあります。うまい水は水場として使えます。 雪渓末端〜石転びの出合 末端はスノーブリッジが薄くて危険です。渡る前によく確認が必要です。可能な限り夏道をたどったほうが無難です。末端を過ぎると残雪豊富でとても歩きやすいです。目だった穴や亀裂などはありませんでしたが、雪渓の状態は日々変化しているので確実ではありません。横の斜面から雪崩れてきた跡が多数あります。 石転びの出合〜中ノ島〜梅花皮小屋 傾斜がきつくなってきます。所々亀裂が走ってます。中ノ島周辺は雪が薄くなっているようです。梅花皮小屋直下まで雪が残っています。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉-梅花皮荘(おとな\500)シャンプー石鹸あり。 コンビニなどは小国の町の中 |
写真
装備
個人装備 |
スノーボード一式
ゴム長靴
防寒着
手袋
防寒帽
ダウンジャケット
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感想
ひと月ぶりの登山、滑り納めに石転び沢へ行ってきました。
初日は雨マークの出るイマイチの天気予報。しかし本降りになるのは昼過ぎ?ならば急いでスタートです。ちなみにこの天気予報のせいなのか駐車場はガラガラ。 数台の車が停まっているだけでした。
歩きはじめはまだ降り出しておらず、気温も低く歩くには快適です。しかしスノーボード込みの荷物が重く肩にくい込みすぐに体が温まっていきます。汗をかかないようにセーブしながら前進。
ゲートから一時間も歩くと温身平に到着です。砂防ダムの脇にベンチがあって休憩にはもってこいの場所です。ここで衣服を調整してから再び出発。ダムの横についている階段を上がると山道の始まりです。
山道は川に並行するように付けられており、アップダウンは大きくありませんが かなり歩き辛い場所があります。酷いところにはロープも張ってありますが、いずれにしても注意しながら進みます。
雪渓に出る前の水場「うまい水」でもう一息ついたところで雨が降り出しカッパ装着。
今の雪渓はこの「うまい水」から数百メートル進んだところで始まります。雪渓末端は常に崩壊が進んでいますので乗る場所はよく確認が必要です。このとき乗った場所は帰りには大分崩壊して乗れなくなっていました。
雪渓はまだまだ沢山の雪が残っており、一旦乗ってしまえば歩くのに苦労はしません。雪質も硬く締まってアイゼンも良く効きます。
石転びの出合まで歩くうちに雨も上がり日が差してきました。ここまでクレバスも無く、落石も目にしていません。残雪が雪崩れて雪渓の中ほどまで土交じりのデブリになっているところが数箇所ありましたが、この日はそれほど気温も上がっていないのか崩落も無し。石転びの出会いから上の斜度が上がった辺りから所々亀裂が出来ていましたが、それほど多くないので迂回しながら進みます。
中ノ島付近は登りの向かって左側を登りましたが何箇所か口をあけているところがあり注意が必要です。帰って飯豊の登山者情報HPで確認すると、この辺りは雪が薄くなっているので要注意と出ていました。
中ノ島を過ぎると突然ポコッと梅花皮小屋が姿を現します。ガスが濃いときは方向がわかりづらいところなので注意が必要です。この梅花皮小屋の直下まで雪が残っています。
梅花皮小屋の水場は小屋の西側に50mほどいったところにあります。水量が豊富で登山道に近く非常に使いやすい水場です。
小屋に着いて昼食を取っていると突然雨が降り始めました。あっと思うまもなく横殴りの暴風雨。更に雷も鳴りはじめてしまっては、この日の行動はコレでお終いです。これから寝るまでの9時間あまりの長かったこと。ラジオを聴いて過ごしました。
翌日も朝からガスと風が出ていたものの、昨日よりは大分マシな天気になりました。予報だと天候は回復傾向となっていたので、朝食後に門内岳方面まで空身でピストンします。
梅花皮小屋から北股岳は半分以上残雪に覆われています。凍ってはいませんが結構硬く締まっていて長靴だとキックステップが辛いです。つま先が痛くなるのでピッケルで足場を刻みながら前進。北股岳から先、扇ノ地紙まで行ってきましたが登山道上に残雪無し。扇ノ地紙から梶川尾根に向かっては雪ががっちり残っていました。
門内岳の周辺はハクサンイチゲがたくさん咲いていましたが、稜線上は風が強く ガスで視界も無いので足を止めることもなく通過。
稜線上は結構強い風が吹いて手袋一枚だと指先が痛くなります。梶川尾根から門内を通過してそのまま急ぎ足で梅花皮小屋まで戻ってきました。
梅花皮小屋からはいよいよ滑降開始です。小屋の真下まで雪があるのですぐ板を装着。昨日からかかるガスはいまだ晴れる気配がありません。諦めて滑り出します。
雪質は凍っているわけではありませんが締まって硬く、エッジを掛けるとはねてしまいます。亀裂と落石に注意してスピードを出さないように降っていきます。
中ノ島を過ぎた辺りからガスが切れ視界が開けてきました。すると沢山の人が上がってきています。登ってくる人をよけながら滑り降りていきます。雪渓の表面は前日の雨にもかかわらず変わっていないようです。石が雪面に沢山転がっているので踏まないよう落とさないように滑るのに気を使います。
石転びの出会いまでのきつめの斜面が終わったあたりで、更に登ってくる人が多くなってきました。人が比較的少ない右岸寄りを滑りましたがこちらは土砂交じりのデブリが多く滑るのに一苦労です。
雪渓末端の少し手前まで滑り降りましたが、あまり下まで来ると雪の上に大量の石や木の枝など堆積しているので板が傷みます。
雪渓末端は前日通ったブリッジが通れなくなっていました。夏道を通れるところはそちらを使ったほうが無難です。
雪渓が終わると今度は板を担いでの帰り道。前日の雨のおかげでぬかるんでいるところもありましたが特に変化無く車まで戻ってくることが出来ました。
今回は天候が荒れる直前に小屋に入ることが出来ましたが、この時期でも雨に濡れるとかなり寒くなります。ある意味では冬より条件が悪いかもしれません。今回はタイミングよく濡れずに済んで、かなり運に恵まれた山行だったようです。
コメント
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厳しい状況ですんごいとこあっさりと行くな〜
流石ぢゃわ〜〜〜(^-^)/
いえいえ、たまたまタイミング良くて
雪質も良かったし恵まれました。
その代わり滑りはボロボロで体中泥だらけでした(笑
登ってみたいルートですが、恐いやら技術的にも体力的に自信無いやらでなかなか近付けないルートっすf(^^;
石転びの詳しいレポありがとうございます。
去年は雪が少なく石転び沢を登れなかったので、今年はぜひとも登っておきたいと思っています
悪天にも負けず登り切るのは流石です。
今回はスキーではなくボードだったのですね。
小屋から出合まで20分ですか、ボードだとあっと言う間だなぁ
今年は去年と違って雪が大分残っているのでしばらく楽しめそうです。
あの日 グズグズと天気が悪かったんですが、本格的に崩れる前に登りきれたのでラッキーでした。
今回ボードにしたのは、スキーとかシールがが傷むのが勿体無くて(笑
下りは確かに早いんですが担いで登るときは地獄です。雪の無いところは冬靴も一緒に担いでるので下手すると25kg行ってそうな気がします。
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