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記録ID: 1178873
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沢登り
尾瀬・奥利根

【薮山レコ】黒岩峰 〜割引岳の南西稜〜

2017年06月24日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.5km
登り
980m
下り
972m

コースタイム

日帰り
山行
8:25
休憩
0:10
合計
8:35
5:50
235
スタート地点
9:45
45
南西稜(乗越地点)
10:30
10:40
15
10:55
15
1460m(景虎乗越)
11:10
45
黒岩峰
11:55
150
南西稜(下降地点)
14:25
ゴール地点
黒岩沢の取水口(598m)から西南西に延びる破線の道(管理用歩道)に沿って蟹沢集落方面へ水路が引かれている。この破線の踏み跡からのアクセスが楽だが私道のため立ち入り禁止になっている。そこで国道291号が黒岩沢を横断する地点から遡行開始。黒岩沢は取水口から下流で涸れ沢になっている(平水時)。
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2017年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
黒岩沢は中流部は崩壊した雪渓が残り、源頭部は壁のような急斜面に阻まれルート判断が難しい。
姥沢新田付近より望む黒岩峰(元サイズあり)
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姥沢新田付近より望む黒岩峰(元サイズあり)
国道291号から黒岩沢への入渓地点。六日町方面から来るとしばらく続いた擁壁が終わる地点(右側)。道路下にゴーロ状の沢があり堰堤を幾つも越えながら進む。
国道291号から黒岩沢への入渓地点。六日町方面から来るとしばらく続いた擁壁が終わる地点(右側)。道路下にゴーロ状の沢があり堰堤を幾つも越えながら進む。
涸れ沢の黒岩沢を登ると598m地点で取水口が現れる。右に取水穴。ここより上流は水流がある。
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涸れ沢の黒岩沢を登ると598m地点で取水口が現れる。右に取水穴。ここより上流は水流がある。
取水口から水路に沿って管理道(踏み跡)を少し下ってみる。この踏み跡は国道脇の棚田まで続いているようだ(ただし私道のため立入り禁止)。
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取水口から水路に沿って管理道(踏み跡)を少し下ってみる。この踏み跡は国道脇の棚田まで続いているようだ(ただし私道のため立入り禁止)。
黒岩沢を遡行する。水量は多くなくゴーロ状の河原が続く。。
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黒岩沢を遡行する。水量は多くなくゴーロ状の河原が続く。。
下流部は開けて明るい雰囲気。
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下流部は開けて明るい雰囲気。
小滝を越える区間には大抵、左岸の段丘に巻き道(踏み跡)が付いている。地元の山菜取りのものか。
小滝を越える区間には大抵、左岸の段丘に巻き道(踏み跡)が付いている。地元の山菜取りのものか。
中流部に差し掛かると崩れかけた雪渓が現れる。
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中流部に差し掛かると崩れかけた雪渓が現れる。
880mの屈曲部に残っているスノーブリッジ。この付近、両岸に岩壁が迫ってくる。
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880mの屈曲部に残っているスノーブリッジ。この付近、両岸に岩壁が迫ってくる。
屈曲部の先、左にカーブした先にかかる滝
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屈曲部の先、左にカーブした先にかかる滝
滝を巻くと大岩の点在するゴーロ状になる。この先開けて明るくなる。
滝を巻くと大岩の点在するゴーロ状になる。この先開けて明るくなる。
開けた谷を埋め尽くす雪渓。デブリで汚れている。
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開けた谷を埋め尽くす雪渓。デブリで汚れている。
右岸のスラブ斜面を見上げる。
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右岸のスラブ斜面を見上げる。
1020m付近で水流は無くなり涸れ沢となる
1020m付近で水流は無くなり涸れ沢となる
源頭部近くなると両岸は壁のような急斜面となる。
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源頭部近くなると両岸は壁のような急斜面となる。
幾つかに分岐した沢の中央を詰めると途中から登れないほどの急勾配になり、左岸斜面の樹林帯に逃げる直登する。
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幾つかに分岐した沢の中央を詰めると途中から登れないほどの急勾配になり、左岸斜面の樹林帯に逃げる直登する。
樹林帯を直登し黒岩峰の南西尾根に上がる。そこは潅木薮が密集するきつい薮尾根だった。
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樹林帯を直登し黒岩峰の南西尾根に上がる。そこは潅木薮が密集するきつい薮尾根だった。
足元の薮の中には破損した境界杭があった。
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足元の薮の中には破損した境界杭があった。
木に登って進路を確認する。前方にようやく黒岩峰が見えてきた。
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木に登って進路を確認する。前方にようやく黒岩峰が見えてきた。
黒岩峰に近づくにつれ薮の背丈が低く歩きやすくなってくる。
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黒岩峰に近づくにつれ薮の背丈が低く歩きやすくなってくる。
黒岩峰の山頂に到着。平らな地形の中央に傾いた三角点があった。前方は割引岳方面。
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黒岩峰の山頂に到着。平らな地形の中央に傾いた三角点があった。前方は割引岳方面。
三等三角点
黒岩峰の山頂より南西方向。
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黒岩峰の山頂より南西方向。
以下、黒岩峰からの展望。北東方向パノラマ。(元サイズあり)
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以下、黒岩峰からの展望。北東方向パノラマ。(元サイズあり)
南東方向パノラマ。(元サイズあり)
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南東方向パノラマ。(元サイズあり)
南西方向パノラマ。(元サイズあり)
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南西方向パノラマ。(元サイズあり)
登ってきた南西尾根を見下ろす。きつい薮区間。(元サイズあり)
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登ってきた南西尾根を見下ろす。きつい薮区間。(元サイズあり)
北西方向パノラマ。(元サイズあり)
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北西方向パノラマ。(元サイズあり)
雪渓残る割引沢を見下ろす
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雪渓残る割引沢を見下ろす
天狗岩の見える場所までもう少し足を延ばし、隣のピーク1460mへ。巻機山の手前に険しい天狗岩が望まれる。
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天狗岩の見える場所までもう少し足を延ばし、隣のピーク1460mへ。巻機山の手前に険しい天狗岩が望まれる。
前巻機アップ
薮の中に咲いていたシャクナゲ
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薮の中に咲いていたシャクナゲ
黒岩峰より下山する。登りの時よりもさらに尾根を進んだ1270m鞍部より黒岩沢の源頭を下降。
黒岩峰より下山する。登りの時よりもさらに尾根を進んだ1270m鞍部より黒岩沢の源頭を下降。
涸れた沢型地形を下る
涸れた沢型地形を下る
まもなく二股へ出る。
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まもなく二股へ出る。
二俣を振り返る。右俣から下降してきた。登りは左俣。右股の方が勾配緩やかでお勧め。
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二俣を振り返る。右俣から下降してきた。登りは左俣。右股の方が勾配緩やかでお勧め。
再び雪渓が現れる。前方の尖った峰は986m峰。
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再び雪渓が現れる。前方の尖った峰は986m峰。
連爆帯は左岸より巻く。
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連爆帯は左岸より巻く。
不安定に立っている雪渓。
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不安定に立っている雪渓。
崩落した雪渓が残る区間。
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崩落した雪渓が残る区間。
登りの時は崩壊していなかった雪渓。
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登りの時は崩壊していなかった雪渓。
小滝は巻きながらどんどん下る。
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小滝は巻きながらどんどん下る。
広い淵のある小滝を過ぎれば取水口は近い。
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広い淵のある小滝を過ぎれば取水口は近い。
下山後は旧塩沢町の魚野川近くにある金城の湯へ(300円)。
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下山後は旧塩沢町の魚野川近くにある金城の湯へ(300円)。

感想

「越後の山旅」(藤島玄 著)によると、かつて幕岩沢(神字川の支流)を詰めて黒岩峰の先(景虎乗越)で割引岳南西稜に出る旧巻機山登山道が存在していた。また国道から黒岩峰の南西尾根を経由して黒岩峰へ至る営林署道も存在していた(30年以上前)。現在は、双方の道とも薮へと化しており辿ることは困難になっている。そのため尾根を縦走するには残雪期しかない。

今回は出来るだけ尾根の薮こぎを避けるため、黒岩沢を最後まで詰めて黒岩峰を目指した。黒岩沢は困難な滝は無く優しいが、全般的に勾配が急で大きな石の点在するゴーロ沢である。中流部では不安定な雪渓が途切れ途切れに残っており、1020mを越えると水流は無くなり源頭部まで涸れ沢が続く。尾根の直下は50度以上もありそうな壁に囲まれ登れそうなルートを探しながら進む。下山時に判明したが、二俣では右俣よりに進んだ方が勾配は緩やでベターである。。

尾根に上がるとは根曲り竹の混ざった深い潅木薮に覆われ、すんなりとは黒岩峰へは近づけなかった。それでも黒岩峰直下までくると薮の背丈が徐々に低くなりペースが徐々に上がってくる。黒岩峰山頂は低い潅木薮に囲まれた広場になっており中央に傾いた三角点があった。展望は良好で割引岳からニセ巻機山〜柄沢山方面の稜線、そして谷川連峰、飯士山方面の眺望が広がっていた。せっかくなので天狗岩が良く見えそうな次のピーク(景虎乗越)(1460m)まで足を延ばしてみた。

下山はから概ね往路を戻った。黒岩峰から割引岳方面へは、深い薮の稜線が小規模なアップダウンを伴いながら続いており、時間的にも体力的にも日帰りでは困難に思われた(無雪期)。

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