北岩内二の沢


- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,155m
- 下り
- 1,158m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目:ウエダ川左岸林道終点Co460(13:45)→Co570二股C1(14:40) 2日目:出発(5:15)→北岩内二の沢川遡行→・1621(12:15〜12:30)→岩内川Co470付近林道終点(16:15) |
ファイル |
(更新時刻:2011/06/28 16:41)
|
写真
感想
日高のはずれにあり主要なピークへの突き上げも無いが、地図上の急勾配ゲジゲジマークが以前から気になっていた北岩内二の沢川へ。ゲジゲジマークの部分は期待に違わず滝滝滝の連続。この短い部分に30〜40m級の滝が3〜4回出てきて、いずれも直登が可能。ヌメリ具合がやや気になるものの、滝登り好きにはお勧め。
記録/
昼に中札内で室蘭から来た梶川と合流し、岩内川林道へ。車1台を下山側の岩内川本流林道終点500m付近に停め、もう1台でウエダ川左岸に続く林道を終点まで入る。今期初めての沢登りなので、足裏の感触を確かめつつ、適当に河原を歩いてC1。本州は梅雨のようだが、ここはホーツク高気圧の圏内。晴れているけど肌寒いくらい。C1は大岩にかこまれた河原で、薪も豊富にある快適な場所。下流に乱設された砂防ダムのせいか魚影は無し。夏至を過ぎたばかりで、なかなか夜の帷がおりない。気がつけば全身にアルコールが回り、炭火の横で寝ていた。入部のときから使っているシングルのシュラフカバーが無残に溶けまくって服に張り付いていた。
北岩内二の沢川の核心はCo600から始まる。函状の中に10m級の滝が続き、バーンと40mの大滝(F1)が現れる。水流の右側を登る。この沢全体に言えることだが、滝が微妙なヌメり具合でコーティングされている上に、草付+泥壁+脆い岩というように次々と複合的な難題を突きつけてくる。まるでクライミングの純粋技術を嘲笑うかのようだ。
幾つかの小滝を越え、次に現れるのが30m滝(F2)。右岸を登り、すぐ上の10m滝も右岸のボロボロした所を登る。次第に沢の両岸から高い岩壁が迫ってきて、側方への逃げ道が遮断される。上部雪渓からの冷気を浴びながら水線沿いを進むしかない。函の中のCS状5m滝をショルダーで越えると、雪渓が残ったCo1000二股に出る。この雪渓から取り付く30m滝(F3)が一番の難所。フリーで中段まで登り、上段のかぶり気味の岩に取り付き、落ち口右側の急な草付きへ抜ける。総合格闘技的な味わい。すぐ上にある8m滝は右岸からトラバース気味に登る。一枚岩のため、支点が取れずに難儀した。これを抜けると樋状のナメ滝が続く。急なところもあって気が抜けない。最後の20m滝(F4)でもうおなか一杯。左岸ルンゼから潅木を頼りに捲く。源頭近くなると癒し的なナメが続き、水が涸れてから30分の笹漕ぎで・1621へ。
未だ誰も登っていないだろう沢筋と頂きをモノにして愉快な気分。札内川越しの日高の峰々には、いまだ多くの雪が残っている。カムエク八の沢カールもスキーが出来そうなくらい真っ白。
下りは雪堤を伝って最低コルから岩内川本流へ。雪堤をそのまま伝っていけば勝幌まで行けそうな位だった。下りの沢は何もない。苔むした石がゴロゴロしていて融雪増水で非常に歩きにくい。ヌメヌメ度も昇天しそうなくらいの最高レベル。河原歩きが本当に嫌になった頃、立派な鹿道に導かれて林道終点まで。
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