大西山(1,741m)【伊那山地】三六災害50周年記念登頂+赤石温泉
長野県
JJ0JVL
- GPS
- 05:08
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,033m
- 下り
- 1,017m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
登山口5:20 ----- 尾根直登地点6:15 ----- 稜線分岐7:21 ----- 7:28(仮称)前大西山<EL.1,633.6m>7:32 -----展望地7:52 ----- 大西山山頂<EL.1,741m>8:03
大西山山頂8:10 ----- 登山口10:12
36災害慰霊祭等参加(大西山公園) 10:40/13:00
赤石荘で入浴 13:16/14:16
採石場 15:00/15:40 ========= 小渋ダム16:10 ========= 松川IC16:50
| 天候 | 晴 飯田での最高気温33.9℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
中央自動車道 飯田IC から36.4km 約60分 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・伊那谷の里山でも熊が出没します。必ず「熊除け鈴」の着用またはラジオ等音を出して登ってください。 ・大鹿村内ではコンビニが無いので朝早い場合は松川町で済ませること。 ・登山道および登山道周辺にはトイレが無いので注意すること。 ・近くの温泉は赤石温泉と鹿塩温泉。不定期のため営業日、営業時間は事前に問い合わせておくこと。 ・道路工事で通行が時間規制となっているため事前に問い合わせておくこと。 |
| ファイル |
三六災害を語り継ぐ会 大鹿村
（更新時刻：2011/06/30 19:49）
大鹿村騒動記リーフレット
（更新時刻：2011/06/30 19:51） |
写真
5:10 登山口「つり天国」に到着。<EL.790m>国道152号線「新小渋橋」を渡れば「つり天国」に誘導する看板があります。
駐車台数 普通車7台程度
国道152号線「新小渋橋」を渡れば「つり天国」に誘導する看板があります。
駐車台数 普通車7台程度
駐車料金 300円/台
早朝のであったが、管理人さんの家のドアが開いおり、管理人さんがいたため直接300円を払う。
案内看板と赤のリボンテープに沿って歩きます。
EL.1,450m付近までジグザグな急登が続きます。
変麻状花崗岩(Gneissose granite)
の露頭がある平坦地の尾根。
約1時間歩いたが、急登のため汗ビッショリ。
スポーツドリンクでこまめに水分を補給する。
もちろん塩飴も。
7:00<EL.1,472m>ジグザグの急登も終わり稜線直下の緩やかな登山道へ。
ここより「フタリシズカ」が群生している。
所々「トリカブト」も有り。
ジグザグの急登も終わり稜線直下の緩やかな登山道へ。
ここより「フタリシズカ」が群生している。
所々「トリカブト」も有り。
斑状花崗岩(Porphyritic granite)
の巨頭あり。
三つ葉ツツジも咲いている。
迷い易いので必ず案内看板と赤のリボンテープに沿って歩きます。
(仮称)前大西山 着。
三角点がある草地の広場に着。
展望地に着。
「ここは大西山ではありません」
の看板有り。
空中写真測量の評点跡の白い板の残骸有り。
展望は良くない。
山頂にはカバの大木が有り。
大西山山頂より北東へ2.6kmの場所です。
近くには「大鹿村中央構造線博物館」があります。
「大西山崩壊礫保存園」
説明看板
【拡大可能写真】
大西山が崩壊し土煙が上がった瞬間。
中村幸明氏撮影
出典「想いおこす三六災害」(社)中部建設協会
赤石岳に向かって「小渋断層」が走っています。
その後、参加者で献花・焼香。
大西山腹崩壊地のマイロナイト大露頭画面上(実際は奥の層) :花崗岩(茶色)
画面中(実際は真中の層):変成岩源マイロナイト(黒色)
画面下(実際は手前の層):マイロナイト(灰色)
2
画面上(実際は奥の層) :花崗岩(茶色)
画面中(実際は真中の層):変成岩源マイロナイト(黒色)
画面下(実際は手前の層):マイロナイト(灰色)
崩落した「鹿塩マイロナイト」非常に固い岩です。詳しくは「大鹿村中央構造線博物館HP」で
http://www.osk.janis.or.jp/~mtl-muse/subindex02-14mylonite.htm
詳しくは「大鹿村中央構造線博物館HP」で
http://www.osk.janis.or.jp/~mtl-muse/subindex02-14mylonite.htm
斑点状の長石が点在する
花崗岩源マイロナイト
赤石温泉露天風呂。
泉質はスベスベします。
右側は、川により浸食され平地になったところに人家が建ち集落となりました。
1泊2食付 8,550円
交通規制の案内。
日帰り入浴 500円
11:30〜19:00まで
木曜定休日
採石場を見学させてもらいました。山全体が鹿塩マイロナイトの岩。
露天堀で、ベンチカット工法により山を崩します。
紙袋の下はダイナマイトが設置されています。
2
山全体が鹿塩マイロナイトの岩。
露天堀で、ベンチカット工法により山を崩します。
紙袋の下はダイナマイトが設置されています。
変成した花崗岩と思われます。
感想
ファイルに「三六災害を語り継ぐ会 大鹿村」を添付していますので併せてご覧下さい・
また、大鹿村が舞台となった映画「大鹿村騒動記」7月16日(土)全国ロードショー(配給:東宝)のリーフレットも添付しています。
三六(さぶろく)災害については小生が1歳の時でしたが、災害については近所で1名亡くなり、近くの加々須川の増水により我が家の水田が流出したことから家族からは大雨の度聞かされていました。しかしながら、大西山の大崩落については大学で地学を学ぶまで知りませんでした。
今回、三六災害50周年を記念して、大西山の登頂、記念行事、慰霊祭への参加を実施しました。
●三六(さぶろく)災害の状況とは…‥
昭和36年6月29日に発生した大西山の山ごと崩れた災害当時の状況は、梅雨前線の活動が弱く6月に入ってもほとんど降雨が無かったようです。ところが23日頃から前線の活動が活発となり前線の北上に伴い長野県内でも日雨量50�弌�100�个旅澑�量となり、大鹿村では6月26日69�弌�27日235�弌�28日152�个�3日間で456�个發梁膠�が降り、村内をはじめ天竜川流域で大災害に見舞われ、翌29日9時10分頃大西山が大崩壊し大惨事となりました。
大西山崩壊土砂量 :約320万立方メートル(東京ドーム2.5杯分)
高さ:約450m 幅:約500m
家屋全壊 :39戸(公共施設含む)
犠牲者 :42名(死者30人、行方不明12人)
大鹿村全体では、死者・行方不明55人、全半壊・流出162戸と甚大な災害をもたらしています。
また、長野県全体では死者・行方不明136人、浸水戸数18,488戸被害総額は約341億(現在の価格に換算すると1,130億)に及ぶ甚大な災害でした。
具体的な記録、感想は写真に書かせていただきます。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
大西山の最新記録
inaritozan さん
今回も興味深いテーマ登山ですね。
私も中央構造帯について調べていたら、下の様な文書が出てきました。
http://mtlwebmusesub.web.fc2.com/t020328yomikata.pdf
これを読んで伊那谷の地学上の意義が少しだけ理解出来ました。
この中のP84に大西の件が書いてありますね。
小渋川の先の赤石岳が良く見える理由も判りました。
また次の山行記録を楽しみにしてます。
JJ0JVLさん今晩はです。
R152号線は約20年前に分杭峠〜天竜村へ行く時に通りましたが、ちょっと気が付きませんでしたね。登山と地質との組合せは何時もながら感心しながら見させていただいていますよ。
サロマ湖ウルトラマラソンご苦労様でした。
小生はまだハーフマラソンしか経験はありません。たぶんフルマラソンは無理だと思います。
マニアックな山行記録に対し、いつもコメントありがとうございます。
コメント文中のHP「中央構造線読み方案内」は国土交通省天竜川上流河川事務所が発行している「語り継ぐ天竜川」の５４巻目の作品です。
この「語り継ぐ天竜川」は天竜川流域の災害・環境・歴史・文化など、様々な知見や経験を収集しております。
http://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/jimusyo/publication/pbl_tell/pbl_tell.html
是非こちらもご覧下さい。
履きなれた登山靴を修理に出しているため本格的な登山はできませんが、直り次第３０００ｍ級の山へ出かける予定です。
次は四万十帯ですかね。
では、また。
いつも、山行記録、日記を見ていただきありがとうございます。
「サンシャイン60スカイデッキ」にはまだ登ったことはありません。
小生にとっての池袋は「池袋演芸場」です。
御池山クレーターにつては、問い合わせが多いので、木の葉が落ち地形がよく見える11月上旬に企画する予定です。
では、また。
JJ0JVLさん、こんにちは。
6/29に50周年山行されるとの書き込みが記憶にあり、山行記録楽しみにしておりました
大鹿村はいつも、山行ついでに時間があれば立ち寄る程度でしかなく、大西山の災害も
崖崩れの雄大な景色と、中央構造線博物館の2Fに資料があるみたい…という程度しか
知りませんでした。
今回の記録で、人々の暮らしと自然との関係や、地質的な背景が
より詳細に伝わってきたような気がします。
JJ0JVLさんは地質の専門家でいらっしゃるのですね。
JJ0JVLさんの解説付きで、伊那谷周辺の地質を実体験しながら山行を楽しむ計画はないでしょうか？
あったらいいなぁ…
ebi0813さん、お久しぶりです。
いつも、山行記録、日記を見ていただきありがとうございます。
小生、地質の専門家ではありませんが、仕事の延長で地質に興味を持ち、趣味として文献を調べ現地確認を行っているだけです。
静岡県の大井川中流域の四万十帯はよく歩きましたが、南アルプスにつてはこれからゆっくりと歩きたいと思います。
ebi0813さんが行かれた、聖岳〜光岳には今年9月頃予定しています。また、以前遠山川を歩いたときは中部電力易老渡堰堤の下で枕状溶岩も発見できました。
御池山クレーターについては知人、友人から「連れて行ってくれ」の希望が多く、木の葉が落ち地形がよく見える11月上旬に企画する予定です。
ebi0813さんも山行記録を読むと地質に詳しいみたいですが。 では、また。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する