三ツ峠山
- GPS
- 06:46
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,190m
コースタイム
- 山行
- 0:50
- 休憩
- 8:30
- 合計
- 9:20
軽登山というレベルではなかった。
山頂にNHKのアンテナが立っていた。
虫はそれほどでもなかった。
歩行時間はTOTALで七時間弱か。
海運の湯は一〇〇〇円。JAFカードで二〇〇円安くなる。
スタッフは親切。
河口湖には外国人多い。
河口湖駅前の総菜屋のコロッケ美味。
ヤマレコの投稿難しい。
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
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感想
2017/07/17三ツ峠山
海の日の三連休はどこの山域も天候が優れないようだった。水曜日、木曜日、金曜日と、私はスマートフォンの天気アプリを日に何度も眺めた。悪天候の予報を見るにつけ、私は内心喜んでいた。今回の三連休は山に行かなくて済みそうだと。
登山は計画をしてパッキングをしてから、直前に中止するまでが醍醐味であると私は何度か指摘してきた。そのたびに、周りの友人からは白い目で見られた。なぜわからないのだろうかと内心落ち込みもしたが、今ではもうそのような哲学を開陳することは辞めにした。人にはそれぞれ事情がある。同様に各人の登山スタイルがある。私は、いわばドタキャンのエア登山こそが至高と考える。彼らには彼らの最高のスタイルがあるのだろう。相容れないかも知れないが、お互いに尊重することはできるというものだ。
周りの友人や会社の同僚などには、登山が趣味と思われているが、実際に私の趣味が登山なのかは甚だ怪しいものである。
登山を趣味としている人と話したり、友人の友人の登山話を聞いたり、ブログやSNSなどで山に関する写真や記録を投稿している人を見るたびに、私は似非ハイカー以外の何者でもないと思ってしまう。
彼らは晴れの週末は毎回山に繰り出しているように思う。いや、少しの曇天予報なら決行してしまう猛者もいる。ひどい人になると雨予報でも、山に登るらしい。
一番中のいい岳友は先週も先々週も、遠方まで登山に出かけていた。Facebookには、東北の山や信越の山々の写真がいくつもアップされていた。彼は昨冬から雪山も始めたらしい。つい二年前までは一緒に山行に出かけていたが、あまりのレベル、考え方の違いに、最近ではめったに一緒に山に行かなくなってしまった。
私は基本的にはウルトラライトなハイカーだと思う。当世風に言う、身軽なスタイルではない。もう少し登山に対して柔軟だと言うことだ。登山に対するスタンスが、軽い。つまり、没入のレベルがひどく浅いのだ。これをもって、私の趣味は趣味です、とはいえないのではないか、と自問してしまったということだ。
今年の海の日の三連休も、持ち前の軽さでもって登山を計画した。今回は、妻と一緒の山行だ。今月に結婚したばかりの妻とは、結婚前も数度一緒に山行に出かけたことがある。日帰りもあれば、テント泊山行もある。妻は、日頃から三〇分の自転車通勤していることもあり、足腰は普通の女性よりも強い。前に一緒に立山にテント泊をしに行ったときも、余裕綽々で二日間の行程を歩き通した。
彼女はハイカーというよりはボルダラーだ。週に二度三度とボルダリングを楽しんでいる。お互い勤めに出ているので大きな声では言えないが、もう少し夕飯を拵えてくれてもいいのではないかと、ここで小さく抗議したい。しかしそれはまた別の話だ。
今回の山行の計画は私が立てた。一番最初は、東北の山に出かける腹づもりだった。安達太良山、磐梯山を、ベースキャンプ型の登山で登るつもりだった。キャンプ地もいくつか選定し、登山ルートも当たりをつけていたが、天候不順でこの東北山行は早々に取りやめた。私としてはしてやったりだった。なぜといって、東北までの車の運転はひどくくたびれるからだ。登山と車の運転は切っても切れない。公共の交通機関を使うと出費がかさむ。疲労と出費のどちらを選択するか。登山者なら誰しもがこの難問にぶち当たったことがあるだろう。そしておのおのが自分なりの回答を出したはずだ。私もその時々で最適だと思われる答えを導き出してきた。そして多くの場合、「今回の登山は中止だ」という柔軟にして最高の解を導き出してきた。今回もそのような答えを出せればよかったのだが……。
次に計画の遡上に挙がったのは、中央アルプスの木曽駒ヶ岳、宝剣岳、空木岳を縦走するというものだった。東北、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳など、各エリアの天気が崩れていく中、この中アエリアだけが、しぶとく、曇り予報を出し続けていた。私は内心で早く崩れろと念じていたのだが、金曜日、土曜日になっても、どうにか山に行けてしまいそうな天候だった。
それならばと私は思案し、いかにこのエリアの天候が思わしくないかという情報を集めるために、有料の山天気サイトに登録した。月額三〇〇円ならばそこまで高くない。しかし、山天気サイトの情報も曖昧なもので、登山を断念するだけの確たる材料を集めるには至らなかった。
そうこうするうちに、金曜日の夜になり、明日はどうするのかと妻に詰問されてしまった。仕方なく中アの地図でルートを探すうちに、もう完全に猛烈に、いきたくなくなってしまったのだ。ぷっつんと糸が切れてしまったように、計画を投げ出してしまった。
問題は妻である。彼女は連休明けの火曜日も有給を取得していた。私も火曜日は山疲れや核装備の片付けなどのために有給を取っていた。だから、面倒くさくなったから、山に行く辞めたとは軽々にはいえない雰囲気だった。
私は思慮に思慮を重ねた末、泊まりでアルプスに行くには天候が読めないので、できれば月曜あたりにどこか日帰りで登山に行こうと提案した。生来からあまり活動的ではない受動的性格の妻は、面倒くさそうに「わかった」と同意してくれた。
私は三連休のハードな登山を回避できたことに安堵し、ガイドブックを開いて軽登山が楽しめそうな山を探した。本を繰るうちに、ドッグイヤーされていたページに行き着いた。そこは以前に行こうかと思って面倒になって辞めていた山だった。三ツ峠山。場所は河口湖の近くなので、東北やアルプスよりもアクセスが至便だ。これならば疲れも軽減できるだろう。私はなんとか、登山を完全中止したかったが、一日の日帰り山行ならば、どうにか妥協してやってもいいという寛大な心持ちになっていた。
そうして決行されたのが7月17日の三ツ峠山山行だ。しかし登山記録を書くのが面倒になってしまったので、後は写真を見てほしい。
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