小槍の上で盆踊り


天候 | 曇りから雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
槍沢大曲から天狗池分岐まで雪渓。割れている箇所あり注意。6本爪アイゼンで可。 |
その他周辺情報 | さわんど温泉しもまきで入浴。 |
写真
感想
松原ガイドの企画で小槍尾根があったので申し込んだ。初級のクライマーでも何とかなるルートで、小槍から孫槍を経て大槍に登る爽快なルートである。
おそらく北岳バットレスと並んで、日本一高所でのクライミングであろう。
槍沢ロッジで前夜泊。
ちょうど小槍にアタックする連休の中日が一番天気が悪い。松原さんも天気をしょっちゅう気にしていて、午前中に何とか行けるだろうということで、翌朝はなんと2時起き。食事は途中でとることにして2時半出発となる。
大曲を越えると雪が現れて天狗池への分岐まではアイゼンをつけて雪上を進む。12本を一応用意とのことだったが、結果的には6本でも大丈夫だったようだ。だが、例年より雪が多いことに変わりはない。
殺生ヒュッテを右に見て、最後の登りをがんばれば槍の肩。
大槍の基部をトラバースし少し進むと小槍の全貌が見える。僕のレベルで本当に登れるのかと思うほどの岩峰である。天気は何とかもっていて、まわりの山も見えている。
小槍の基部でクライミングシューズに履き替える。
一段上ったコルからが本番なのだが、ここにきて天候が急変。ガスに覆われ、下方からは冷たい強風が吹き上げてきた。予報より早く崩れ始めたようだ。
先に松原さんが登り、その後2人が続く。
僕はラストなのでコルで待っていたが、凍えるような寒さである。低体温症になるとはこういうことなのだと理解できる。
僕の番になって登り始める。
カンテを登り途中から左にトラバースする。その上には大きなチムニーがあるので、その中に入り登っていく。最後は大きなホールドもあるので難しくはない。核心は中間のトラバース部分のようだ。
小槍の山頂で記念撮影するが、ガスに覆われている。
ときどきガスが切れ、大槍が見えるのでコールをする。返してくれる人もいる。
僕は長年の夢であったアルペン踊りを踊る。どんな踊りだか知らないので盆踊りとなる。
帰りは懸垂下降するが、強風にあおられて簡単ではない。一人は足を打ってしまった。
コルから大槍方面の予定であったが、この天気では危険と全員が一致し、槍ヶ岳山荘に戻る。
アプローチの割りには短いクライミングであったが、まあ満足。ここまできて大槍に登っておかなかったのは少し後悔。
今度は天気のよいときに大槍まで登ってみたい。
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