フェニックスの大岩★2年前の雪辱を果たす。【小川山クライミング講習会】
- GPS
- --:--
- 距離
- 2.0km
- 登り
- 104m
- 下り
- 103m
天候 | 雨のち曇のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
金峰山荘駐車場→中央道→長坂IC→中央道→東京方面 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | ◼小川山駐車場料金 1人一日300円 精算は小屋で行う。 ◼講習 自分達でアウトドアが登れるようになるためのジムの講習。内容としてはインドアの講習を受講した後に、実践で確認するための練習。 ◼日帰り温泉 尾白の湯 甲斐駒ケ岳登山口の近くにある温泉施設。820円 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
グローブ
傘
レインウェア
靴
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
トポ
計画書
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
ATC
安全環付きカラビナx1
|
---|---|
共同装備 |
シングルロープ50m
クイックドロー長x2
クイックドロー中x7
クイックドロー小x1
スリング120x3
スリング180x1
安全環付きカラビナx4
ファーストエイドキット
|
感想
『雪山をやるんだったら、クライミングやっとくといいよ』
という話を聞き、岩登りの講習会を受講したのが、クライミングのキッカケである。
その時の講習の場所が小川山の『フェニックスの大岩』であった。
しかし、高いところが苦手な私にとって、足場のあるかないかの垂直に近い岩壁で、つま先立ちして登るクライミングは恐怖そのもの。
『ロープが付いているから大丈夫なので、思い切って足を出して!』
と言われるのだが、その一歩が怖すぎる。
登ることも降りることもできず、岩壁にへばりついて動けなくなっている者を業界用語で「セミ」というが、まさにセミそのものである。
墜落する覚悟でいざ足を「おりゃ」と出したらやっぱり墜落。ロープがピンと張って止まり、そのまま岩壁に正面から激突。
懸垂下降は、臨死体験であった。高さ15mくらいの垂直の壁の頂上で、体を後ろ向きに倒して降りるのだが、高度感は半端ではなく、なかなか体を倒せず下降できない。
そこに
『もっと身体を後ろに倒して!もっと!もっと!』
と、無情な指示が飛ぶ。
覚悟を決めて体を倒したら、なんとか下降し始めたが、しかしその後、降下の途中でバランスを崩し、体が揺られ、岩に側面から激突した。
そして指導をシャワーのごとく浴びて講習が終わった。
そんなだったけど、教わった事を振り返りながらジムにちょこちょこ通い、クライミングを続けた。
その甲斐もあり培われた技術は雪上歩行の礎となり、当時目標としていた厳冬期の赤岳や、GWの奥穂高にも登ることができた。
目的は達成された。だが・・・
『めでたしめでたし、ハイおしまい』
にはならなかったのである。
目標が達成されたころにはクライミングが楽しくなってきてしまい、そして次の目標が見えて来てしまう。
現在、無雪期のアルパイン入門ルートや、積雪期の八ヶ岳のバリエーションルートを目指しているのだが、そのために、今度はマルチピッチのクライミングシステムを身につける必要がある。
そうなってくると、登攀技術も高いものが必要となるし、兎にも角にも外岩に出ないことには始まらない。まず、始めの手順としてシングルピッチのフリークライミングから始めることにした。
本気でジムに通い、グレードを上げ、そして今回、リードの実地講習であのフェニックスの大岩に登ることに・・・・。
『絶対こんなの無理』
と絶望を感じながら登っていたあの岩。いとも簡単に登れるようになってしまうとは、当時想像する由もなかった。しかも自分たちだけで。。。
頂上のテラスで終了点にクリップした時はちょっぴり嬉しかった。
9月にマルチピッチのシステムを習う予定だが、その時も始めに、フェニックスの大岩で基礎を習う予定である。
講習でよく使われる岩だというが、僕らだけでなく、多くのクライマーを育てている岩なのだろう。
コメント
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cajaroaさん、こんにちは。
岩壁見るとどうもドキドキ👀してしまいます💕
ちょっと私には目の毒な写真ばかりですが・・笑笑
1枚目のお写真のポーズは「不死鳥🕊」ですか?
赤いTシャツ来た不死鳥ですね😊
クライミング講習を受けている時、腰のジャラジャラを見て「あんなに沢山、本当に使うの❓」っていつも疑問に思ってました💦
家には、暫く出番が無さそうなスリングやカラビナをぶら下げてあり、それを眺めては岩登りしたいなぁ〜って思ってしまいます。
SAでのお食事、美味しそうですね🍴
生姜焼きもヒレカツも大好きで、メニューに両方載っていると、どちらにするかよく迷います(笑)
ミックス定食だったら良いのにって思ってしまいます(╹◡╹)♡
ak0211さんこんにちは!
ポーズは、不死鳥らしいです。ワタシもよく知らないので、他の人のレコで、不死鳥のポーズという写真を見たのでマネてみたのですが、元出はワタシもよくわかっていません。赤シャツなのでちょうどよかった(?)です。
ジャラジャラは、ついに使うようになりました。岩についたハンガーに引っ掛けていくので、ハンガーの分必要なのと、終了点でセルフビレイとったり、ローワーダウンするときに振られないようにビレイヤー側のロープと自分を連結したり、結構、色々使うのです。
外岩は軌道に乗せるのが大変ですよね。僕らは自力でやるという手段でようやくたどり着きましたが、2年間、ほぼジムごもりでしたし、、、。地面に潜っていたセミの幼虫がヨウヤク羽化して岩にへばりついたという感じです。もう、セミじゃないですが。
わたしは車運転するなんて、ほぼ無いので、SAの食事は仰天します。
量がすごいですね。びっくりしましたヨ。でも、肉ですよね~
さらに不死鳥のポーズまで…もう、笑わせすぎでしょ 。あ〜、お茶飲んでなくて良かった🎵
インドアで10b登れても、外岩の10bだと登れないよ〜って聞くんですけど、やっぱりそんな感じですか?僕はまだ10aをキレイにクリアするのが目標なんですけどね
wakatakeya さんこんばんは!
去年ジムで10a登れていた状態で外岩の10aは登れていましたのでジムと外岩にそこまで差は無いのではないかとは思います。
ただ、何せ外岩のリード(おまけにスラブ)は初めて、しかも講習途中で終わっちゃったので、今回は絶対落ちないレベル(5.8)しか登れてません。(汗)
ただ、外岩のリードでは、終了点までたどり着けないと、ヌンチャクかカラビナを途中のハンガーに残して(回収できない)それを支点に降りて来なければならないので、ジムの限界グレードに気軽に挑戦できないというのはあります。
不死鳥のポーズはwakatakeya さんのレコでよく見かけるので覚えておりましたが、不死鳥の名を冠した岩の前で、さすがに真似させていただかない訳には行きません!
ひとつ心残りがあるとすれば、ロープを両腕から垂らし、羽のようにすればよかったかなと・・・、小林幸子のように飛べたかなと後悔しておる所存です。(笑)
cajaroaさん、maamさん、こんばんは☽
興味深くレコ、拝読させていただきました
華麗なクライミングの動画を見させていただいてましたが、以前はまったく歯が立たなかった、そんな時期もおありだったのですね…
小生、もともと幼少期から、運動センスなく非力できてましたので、この世界、はたして自分でも大丈夫なのか… …身の程知らずでやっちゃっているきらいがありましたので、複雑な心境でいました
今回のレコで感じたことは、学ぶ姿勢と、要、技習得努力ですかね…
懸垂下降ですら、ヘタクソな自分ではありあすが、スキルアップできる、のびしろへの希望が見えてきました
ありがとうございます
machagonさんこんばんは
私たちだって運動センスも、体力も決して恵まれている方ではありません。
それにもかかわらず、クライミング要素の入った山行をするので、独学で済むところはトレーニングしたり、我流では絶対無理と判断する部分は人から学ぶようにしています。
懸垂下降自体は2〜3回くらいしかしたこと無いけですけど、ローワーダウンなら200回以上やってるので怖くはなくなってきました。
ボルダリングで、一つの課題につき50回トライしてようやく登れたとか、まぁ酷いものです。きっとセンスのある人はもっと簡単に行くんでしょうね(笑)
山行をステップアップをする時は、その世界では初心者に戻ってしまうので、どの程度の安全基準が必要で、どういった技術をどのように身につけていくべきか?とても難しくていつも悩みます。
自分の場合、大切な家族や、仲間の命を預かって行ったら(仮に自分と同じ技量だったとして)と仮定して考えたりしてます。
↓私の身の回りでのそれ関係のドタバタの日記です。よろしければ。
https://www.yamareco.com/modules/diary/36225-detail-115334
cajaroaさん、maamさん、こんばんは!mochaです。
早速1枚目の不死鳥ポーズがツボにはまり、何回も夢に出てきそうでした。かっこよすぎます(笑)
そして、でたー!フェニックスのイワイワ!さらに、自分の脚で、クリアしたのですか✨難しい事わからないけど、すごいです!おめでとうございます😆
※懸垂下降は臨死体験(汗)とのことですが、maamさんはスイスイだったのでしょうか😎✨
登ってやったぜ!のあとの、お肉はさぞ美味しいんでしょうね✨✨
私も、秋に小川山講習リベンジしたい気持ちが更に強くなりました✌
mochaさんこんばんは!
フェニックスのポーズは表情が決まりすぎてしまいました。
フェニックスの大岩クリアしました。要はK藤さんと同じように自分自身でロープのセットができるようになったので、講習会に出なくても岩場で自分たちで登れるようになりました。
maamはジムにすこし通ってから受けたのでスイスイでした。しかも「お手本」扱いされたらしく、かなり天狗になって帰って来たので、私的には、ツネりたかったですね(笑)
講習会の時、K藤さんから言われました。
「私も初めは岩壁で動けなかった・・・」
その時、まるでできなかった私に対し、厳しい指導と、励ましの言葉をたくさんもらいましたが、そこからあれだけ登れるまで努力したK藤さんの言葉は重かったです。
今思えば、それが一番、自分に効いたんじゃないかと思います。
6級が登れるくらいになって来たらもう一つ上のコースもいけると思います。日記拝見しましたが、そこまでマメにやられているのであれば秋ぐらいには、、、全く感服します。
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