鳥海山 素晴らしい!でも手強かった。


- GPS
- 11:47
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,341m
コースタイム
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 11:42
天候 | 晴れ 時々 ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山者駐車場は分けられています。 平日で空いていたので私たちは一般駐車場に停めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所 山頂直下の大物忌神社から新山を周回する岩場は慎重に登った方がいいです。 また 神社から時計回りに登る場合、新山から降りるときに雪渓歩きがありますが下りなので滑ると危ない斜度でした。 その他は特別に問題なし。 千蛇谷コースの雪渓はアイゼンなしでOK。 |
その他周辺情報 | 関東から行くと日本海東北道で北上することになると思います。その場合 鳥海ブルーライン手前の 道の駅鳥海ふらっとで車中泊して早朝上がって行くのもいいかもしれません。コンビニも目の前です。 お風呂 ブルーラインを秋田側に降りて 道の駅象潟(さきかた)ねむの丘 で350円で入りました。海を見ながらのいい温泉です。 岩牡蠣の直売所が併設されているので それが目的でしたが18時までの営業時間に間に合わず残念でした(。-_-。) |
写真
感想
◆前段の話(登山の話はもう少し下です)
会社の特別休暇取得奨励を利用し、夏の山行をかずさんと企画しました。休めるのはありがたいけど、調整がかなり大変でてんてこ舞い。
昨年は私の希望で裏銀座、鷲羽岳 水晶岳方面の縦走に行ったので、今年はかずさんの希望で、烏帽子岳・野口五郎岳を軸にした縦走を企画していましたが、梅雨明け後、天気がすっきりしない日々が続きます。毎日天気予報を眺めるも雨マークは消えない…。第2候補に薬師岳を挙げて、室堂からの縦走も検討しましたが、台風の進路が曖昧でやはり安心できない…。
それならば車で転戦しながら名山を登る形での東北は?ということになり、前日の夜にアルプスは延期し、私にとっては初の東北遠征に決まったのでした。
前日決めということもあり、かねてより行ってみたいねという話のあった鳥海山・月山以外はまだ未確定。とりあえずは鳥海山に行こう!行きながら考えようという感じで8月3日の14時頃八王子を出発。県央−関越と進み、新潟村上市から先は日本海東北道(これが対面の長〜いトンネル高速で不思議な感覚の道路でした)や下道を走って山形県遊佐町より鳥海ブルーラインを上がり鉾立の駐車場に着いたのは24時でした。休憩しながらとはいえ遠かったですねー。
その後NBOX+の最大のメリットであるフルフラットシートにサイズぴったりニトリのマットレスを敷いて寝ました。(NBOXは車中泊旅行に本当に優れている車です)
◆鳥海山登山の話
8月4日4時半に起床。
鳥海山の特徴である日本海を見下ろす立地で、朝焼けが綺麗に見えました。
ゆっくり準備をして5時半過ぎに出発。登山道は石畳であったり、がれた石道であったりしますが基本的に丁寧に整備された歩きやすい道です。さすが名山ですね。傾斜も御浜小屋までそれほどきつくなく快適でした。
鳥海山は花の名山でもあると聞いていましたが、登り始めから花はたくさん咲いていました。しばらく前に登った長野の池の平湿原も素晴らしかったですが、鳥海山は種類もさることながらスケールが大きくまさに花畑!いやいや見事です。
相変わらず分からない花だらけですが、楽しみながら登ることができました。
私たちの楽しみ方ではあるのですが、歩くのが遅いのに すぐに花や景色の写真、人物の写真をたくさん撮るので(iPhoneだけど。)コースタイムがなかなか上がらないという問題がこの日ものっけから心配される立ち上がりでした。
賽の河原という場所では視界も開け、初めての雪渓が出てきます。この雪解け水が水場に指定されているようです。雪歩きはありませんでした。
そこからしばらく歩くと御浜小屋に到着します。小屋の左手にはずっと見えていた稲倉岳という小山が綺麗に見下ろすことができます。小屋の裏手に登ると感動の景色で、鳥海湖のパノラマが待っていました。花々に囲まれており、雪渓と緑と青のコントラストも最高。先を見れば鳥海山も海も見えています。これは本当に素晴らしいです。
鳥海山登山では色々綺麗な場所がありましたが、私は鳥海湖を眺める景色が1番感激しましたね。
御浜小屋ではかずさんが鳥海山の花の本を買ったので我々の知識レベルも大幅アップ。いつもそうですが、ドラクエやマリオのレベルアップ音が思い浮かぶのが80年代中高生世代の楽しいところです。この本花知識が少ない人にはお勧めで、鳥海山のどの辺でどんな花が咲いているのかとてもシンプルに分かりやすく書いてあるナイスな本です。小屋を含めて山を管理している大物忌神社が発行しています。(ちなみに山バッヂも大物忌神社が発行しています。)
そこからしばらくは緩やかに下り基調で 相変わらず整備された石畳道を歩いて行くと七五三掛(しめかけ)という広場に到着します。私は御浜小屋でお腹の調子が悪くなりその後 急に疲れが出てきてしまい七五三掛ではバテバテでした。
東北の山は初めてでしたが、基本的に暑いですね。標高が低めということや今年は台風が九州あたりをうろついていたということもあるのでしょうが、暑いです。普段登っているアルプスを含む甲信エリアとは違いました。なので距離やルート以外に暑さというものへの難易度も考えて計画する必要があるなと感じました。私の場合2割くらいいつもの山よりも疲れる感覚でしたね。
七五三掛からは外輪山を縦走して山頂へ行くコースと千蛇谷という雪渓がある谷を登って行くコースに分かれます。指導標は千蛇谷コースは危険、外輪山コースを歩けと書いてありましたが、ヤマレコ記事を見る限りそこまでの危険は記録されていなかったこともあったので、行きは谷コース、帰りは外輪山コースで歩くことにしました。
千蛇谷には少し下ることになりますが、降りるとそこは大きな雪渓となります。夏山登山では今年初めての雪渓歩きです。とはいえ、傾斜はゆるいし、ずっと雪渓歩きもできますが基本横断がメインで高巻き登山道がありますので安全上の問題はありませんでした。ノーアイゼンです。
鳥海湖の景色に負けない良さだったのが、雪渓からの景色で、鳥海山の勇姿を見上げるかっこよさがありました。風が吹くと気持ち良い涼しさがあるのもいいところですね。
雪渓を登り詰めると、大物忌神社のある御室まで岩場を含めた登りが続きます。この傾斜が急で最後にとても疲れます。鳥海山は片道8キロほどでコースタイムは5時間ほどですが、コースの変化が豊かで思ったより長く感じる山でした。休み休みして、11時に神社に到着しました。
疲れたのですが、花が最後までたくさん咲いていたり、振り返ると日本海が見えたり、景色で楽しめることができたのが幸いでした。
御室は山頂ではなく、本格的な岩場を15分ほど登ると新山という鳥海山の山頂に到着となります。
この岩場、三点支持でしっかり登らないと傾斜も急なので危ないです。
鳥海山は夏休みということもあったかもしれませんが結構ファミリーで登られている方も多く、小さな子には大変ではないかと思うのですが頑張って長い距離も、岩場も登っている子を見かけました。みんな頑張るね〜!おじさんも(かず お姉さんも)頑張っておりますよ。
岩場の先には新山の山頂です。
鳥海山:2236m登頂!やったー。
狭い山頂は常念岳のようで写真を撮るスペースもままならないくらいでしたが、他のパーティの方と撮り合ったりして しばし登頂の喜びを噛み締めました。しっかし、なんだかんだと疲れたな。
新山は周回できるのでそのまま先に進むと雪渓をまたまた横切りますが、山頂からだと下り歩きとなり、結構緊張します。滑り落ちると危ないので慎重に歩いた方がいいですね。
戻ってきた御室 大物忌神社の場所でお昼を取って帰路につきました。
とは行っても帰路もなが〜〜い。
暑さもありもうへばっていましたが、外輪山コースを通って戻ります。この外輪山コースは千蛇谷を見下ろす形で歩く事になり景色も良く、アップダウンも少な目で良いのですが、登山道の両サイドから木々が覆い被さるような場所もあるので 女性のかずさんは足元が見辛く歩きにくいと言っていました。
御室でもコーラと水を買ってを飲んだのですが、御浜小屋でもオレンジジュースと水を買って飲みました。だって暑いんですもの。。暑いんじゃ。
17時30分 下山。
私は踵に豆もできてしまいましたが無事戻ってくることができました。
鳥海山、とっても疲れましたが、景色も花もコースも東北の名山の名の通り素晴らしかったです。
かずさんとの遠征初日はお互い大満足の1日となりました。お疲れ様でした!
その日は鳥海ブルーラインを秋田県にかほ市に降りて道の駅象潟ねむの丘で展望露天風呂と食事をしました。本当はこの道の駅で岩牡蠣を堪能するつもりでしたが亀足の私たち(というより私。かずさんは普通)には18時閉店に間に合わせることができなかったのです。残念すぎる。。。
そして翌日のターゲット、月山に向けて移動を開始したのでした。
lapipiさん、おはようございます。
微妙な台風の動きの中、晴れの鳥海山を堪能されましたね。
10時間もの移動時間の後、多分3時間位の睡眠時間ではlapipiさんとは言え体調を崩された様ですね。それでも多くの高山植物に出逢えてkogekazuさんとご一緒の最高の山行だったのではないでしょうか。
ピッタリサイズのマットレスは大活躍でお値段以上でしたか。グリンウォークのニトリで購入されたのかと想像してしまいました。
今夏の白馬岳登頂は叶わなかったものの東北で素晴らしい山行が出来て良かったですね。レコを楽しませて頂きました。
Landsberg
Landsberg さんこんにちは。コメントありがとうございます。
今回は東北が初めてだったこともあり移動しながらの山旅は中々楽しかったのですが、移動+登山+移動 と1日が長いので縦走より疲れたなっていうのが正直なところです。
今年は天気が不安定で未だアルプスには燕以外行けていないので、シーズンオフまでに1回くらいは行きたいなと思っています。
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