鶏冠谷右俣



- GPS
- --:--
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,406m
- 下り
- 1,399m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
私のささやかな人生で、1・2を争うキツい沢でした。
いや、正確に言えば、きつかったのは沢ではなくツメだったのですが。
いや、正確に言えば、ツメも沢登りの一部ではあるのですが、さておき。
まず沢はというと、同行のTさんはワイドのぼりなんかしながらサクサク進み、「逆向きくの字」滝も見た目に反して難しくなく、抜け口はお助けスリングがたくさんぶらさがっていて、あっというまにツメポイントの大滝へ。大滝手前で向かって右手をツメ上げれば30分ほどで戸渡尾根に出て徳ちゃんで下山、らしいのですが、まだ昼前ですし、大滝も越えてその先からツメ上げることに。
出だしはザレ。掴んだ岩はもろく崩れ、頼った木は腐っていてあっさり粉砕。落ちたら一発アウトだな・・・と思いながらアリ地獄さながらの斜面を登ると、待ち構えていたのは石楠花のヤブコギ。メリヤス編みのように絡まりあった枝が行く手を阻み、飛び込んでも体が枝の上に乗るばかりで足が地面に付かず前に進めない。木の根元と地面の間のわずかな隙間を這って進むと、今度はボロボロの岩稜が登場。盆栽のような松の根本をそっと掴んでよじ登る。
ザレに倦んでヤブコギへ、ヤブコギに疲れてザレへ、やっとみつけた獣道は狭すぎて「バンビ用かよ!」とツッコミ、を2時間も繰り返したでしょうか。もうダメだあ〜とサジを投げようと振りかぶったそのとき、Tさんの「あ!赤テープがあるよ!」という声が。「トクサ山→」という看板も。鶏冠尾根の登山道へ出たようです。ここもまあ登山道というにはなかなかどうしてワイルドで、石楠花の枝が花道を歩く力士さながら両サイドからビシバシあたってくるものの、あのヤブコギに比べたらレッドカーペットみたいなもんです。
あとはフツーに登山道を下山。
終わってみれば夕方終了で、なんてことなかったのですが、Tさんとラーメンを食べながら「沢の記憶がぜんぜんないよね」で同意。
あとでお風呂に入ったら全身アザだらけで「蟹工船かよ!」と突っ込んでしまいました。
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