靴の性能で登ったゼニイレ沢


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 1,015m
- 下り
- 1,007m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:15
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
流水付近は赤ヌメ、岩盤が濡れていたらフェルトがいいかな?本日はラバソ。 遡行図見ても滝の切れ目がわからないくらい、スラブの連発?というかつながってるでしょ? |
その他周辺情報 | 湯テルメが混んでそうだったので、風和の湯へ \570 |
写真
感想
今夏は沢をサボった。
焚火もやってない。
釣りもやってない。
夏はもう終わり。
こんなこと言ってても仕方ない。
天気がいいのがわかっていたので、上越のスラブに草付きのソヨソヨが見たくなり、西ゼンかどちらか迷ったが行ったことのないゼニイレ沢に行くことにした。朝の5時に自宅を出発、圏央道を使えば7時に土合周辺にいられるとは驚きだ。ただ、日曜日だけあって土合橋Pは満車、土合駅に停めさせてもらう。途中、水紀行館のトイレによるとウォシュレットに変わっていたのがびっくりだった。
湯檜曽川沿いの林道は西黒橋が土砂崩れの影響で渡れず、入口から進入禁止となっていた。時間が遅いこともあるのか、全く人に会うこともなく一ノ倉沢出合到着。河原で沢靴にチェンジする。複数の記録を読むとラバソがいいのかフェルトがいいのかわからなかったので、日帰りで荷物も少なかったので両方を持って行った。そしてアプローチシューズ…俺は靴屋か?まずはラバソでチャレンジ。本流を渡渉し一見はずれ沢チックなガレを進む。伏流しているイメージだったが、しっかり水が流れていた。水路沿いが足元が崩れることなく歩きやすかった。しかしなかなかナメが出現しない。沢が左へカーブした先からナメ床が露出し始めた。と言っても、向かって左側がナメ岩盤(100m?)になっているだけだ。その先でいわゆるこの沢らしいスラブが出てくる。どこまでラバソで行けるか?
この辺りは水流の中も滑らない。乾いたスラブはグイグイ登れる。遡行図はあるものの全く滝の切れ目がわからない。ただ、靴底が濡れた状態でスラブに取り付くと、急に滑る部分もあるので気は抜けない。
左岸から階段状の滝で枝沢が合流してくる辺りから両岸が迫ってくる。ここから先は濡れたところはやばいヌメリだ。乾いたところを選んで登って行くと開けたところに出る。正面に長いスラブが見える所で休憩する。この先はほぼ右岸の乾いたスラブを登る。もう、靴の性能で登っているとしか言いようがない傾斜を上がっている感じ。グイグイ登れるとはこのことだ。草付きとスラブのコントラストがなんとも言えずきれいだ。振り返れば常に一ノ倉沢、まさにゼニイレとはよく言ったものだ。でも、もう戻れないぞ…逆くの字を過ぎた辺りから水流が細くなりヌメヌメとなる。靴を履き替えず右岸のブッシュから灌木を頼りに登る。らばそは草付きにも強い。30m位登るとトラバースして水流に戻る。戻っても結構しょっぱく水流をまたいだ左岸灌木を頼りに沢身を登る。ものすごい緊張感。そこを越えて沢幅が少し広がったところからは、水流中が思いのほかフリクションが効き、思い切って水流を進むと三俣と思われるところだった。確かに右俣はわかりにくい。この先、靴を交換すべきか…休憩中に見れば谷川岳は雲の中に入っていた。やはりお天気山と言われるゆえんか。ラバソのまま進み、ボサがかかってきてしばらくで水枯れとなった。
給水後沢筋をたどると、正面に岩盤というよりも滝状の岩壁が見える。遡行図では涸棚が2個あるはずで、それなんだろうと取り付く。残置も見られた。黒く濡れていたので向かって左側の階段状から取り付く。ここは空身で登ってお助けでザックを引き上げること2回、ここで気づく。『なんか奥壁にもうとっついてないかい??』。予定では奥壁は登らず右の藪に逃げるつもりだったのだけれど、もう戻ることはできない。ルートファインディングに時間もかかり、この緊張感から逃げ出すべく左の小尾根状に逃げヤブに入る。藪は大変ではあるが高度間の怖さがなく、ただ耐えればいいので『あと10分』と思いかき続けたが、なかなかルートに出ない。灌木の丈が低くなってきたところで確認すると、目指すべきところはもっと右だったようで、山頂直下の岩コブの下をトラバースして1620m地点ルートに出た。この山ではあまり晴れたことがないものの、今日はとても視界良好。左下にはジジババ岩が見え、風もさわやかで落ち着いてしまったので、頂上往復は割愛した。あとはあの急坂をひたすらに記憶をなくして歩けば下界だ。
結局、靴はアプローチと2足でよかったのだけれど、状況に応じてフェルトが欲しい感じだろうか。遡行図はあっても滝の切れ目がよくわからなかったので、詰めの部分の記録があったほうがいいだろうか。風和の湯に寄って帰宅した。
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