舟山十字路からバリエーションルート:阿弥陀岳南稜〜中央稜
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,293m
- 下り
- 1,273m
コースタイム
天候 | はれ時々ガス 最終的にはれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
舟山十字路駐車場〜広河原ゲート〜旭小屋:林道。虻はまったくいませんでした、拍子抜け。 旭小屋〜立場山〜無名峰:朝日小屋の左側に行き、踏み跡辿ったのですが途中から見失い。濃い霧にまかれ完全にルートから外れる、多分尾根と鹿の角(?)の間のガレ場に居たのかと。足を取られながらヘロヘロになって急登、行き止まったところで尾根の方角に登り返し、なんとか登山道へ戻れました。あとは道なり、青ナギの前後はハイマツとシャクナゲが生い茂る中を掻き分け進みました。 南陵:岩と草付き、直登しない場合は基本左巻き。P3のルンゼの取り付きの1歩目が踏み出せるかどうかがカギ。岩が濡れている場合は、1歩1歩慎重に。P4巻くときはカニの横ばい、手を使ってしっかりと。 山頂〜中央稜:西の肩まで渡り分岐。分岐後もまっすぐ下りてしまうと御小屋尾根に合流してしまう。中央稜は突起した部分の脇に細い踏み跡を辿る(写真参照)。下りは道なり、草が険しいので隠れた岩、木の根、濡れた土等に注意。何回か岩を巻き急降下すると沢の音が聞こえて来る。たまに見失うが、テープ多数。葛折れになったら間もなく沢。 沢の合流〜舟山十字路ゲート:沢スジを右岸、左岸と渡り進む。突然沢に水がなくなったり、赤ペンキによる誘導があったりするが、基本は踏み跡を辿り沢の近くを進む。1つ目の河川堰の左岸を越えたところから沢に下り、右岸に上がると林道。あとは道なり。 |
写真
感想
前回、阿弥陀岳に登った時に山頂で、南稜から登ってきたという方と話をした。バリエーションルートだが踏み跡もしっかりしていて、コンディション次第だが、慎重に進めば確保なしでも大丈夫だと。平日に急遽休みが取れたので、友人クライマーgenkiを誘い、入山。都内を4時前に出発し、諏訪南インー。ファミリーマートで食事と準備済ませ、船山十字路へ。前回は虻が大量にいたので、ネットで話題のハッカ油を大量にふりかけ降り立ってみたものの、虻不在。やや拍子抜け。
水場の方に降りて行き、広河原のゲートから林道へ。沢の音を聞きながら木洩れ陽の中をテクテクと、傍らにはホタルブクロの花も咲き、平和な歩き出し。沢を渡り旭小屋、右は進入禁止との事で左に進むも方向的にだいぶ戻るなあと道脇の踏み跡をたどり始める、これが間違いでした。濃い霧も出てきて、うっすら残る踏み跡をトラバース気味にたどっていくと広いガレ場に、ここで向かいの尾根壁から「ケーン!」と声が聞こえ、鹿が2匹森に消えていった。どうやらこの先が鹿の角と呼ばれる尾根かも?とガレ場を登り始める。足をとられフウフウ言いながらの急登、地図とコンパス使い進むも、自分の位置がはっきりと掴めず。もう少し読図のスキルをあげなければ。ガレ場が突き当たり、いよいよ本格的に道失い。微かに見える尾根の方を目指し逆方向にトラバースすると、やっと登山道に出る。感激。
道に出てしまえば、あとはスイスイ。立場山は想像通り、青ナギで一気に視界が開けテンションうなぎのぼり。心地よい風と、先日歩いたキレットから権現、網笠までが一望。しばらく景色に魅入る。無名峰まではハイマツがワンパクに道をふさぎ、掻き分けながら進む。相変わらず赤岳は雲を纏っているが、タイミングが良いと天狗尾根からキレットのラインがチラチラ。やせ尾根から右手を覗き込むと、ジオラマのような沢筋が見える。P1、P2は岩稜沿いに通過、核心のP3はなるほど、取り付きが怖い。しかし慎重に手足を使い、3点支持で登って行くとすぐに草つきに、P4の岩稜も手を使い横ばいでクリア。そこからはすぐ阿弥陀岳山頂。
山頂には虻が数匹、記念撮影を済ませお昼ご飯広げていると、地元富士見町にお住まいのご夫婦が話しかけてきてくれる。しばし山談義、(おこがましいですが)オススメのルートなぞ話し合い、花が咲く。ご夫婦は御小屋尾根、ぼくらは中央稜へと分岐。分岐してすぐをまっすぐ降りてしまうと、再び御小屋尾根と合流してしまう、危ない危ない。正解は細い踏み跡を左へ、そこから急降下。しばらくは御小屋尾根と近いところを歩くので、ご夫婦と声を掛け合いながら下山。草深い急な下り、ポールを出して確認しながら進む。いくつか岩を巻くと沢の音が近づいてくる、テープを探しながら進むと葛折れになり、沢に合流。今回水場がないのが不安だったのですが、2Lの水は中央稜途中で飲みきり、ここの沢でやっと補給。
沢筋をまずは(谷を見て)右岸、何回か行き来をして右岸を歩いていると赤ペンキで右に登れの指示がちらほら、どう考えても方向が違うので、無視して沢筋をズンズン。途中沢に水がなくなり、少し不安になるも踏み跡をまっすぐ辿ると、河川堰が見える、その左脇を超えて枯れた沢に出ると堰越しに阿弥陀が見える、ここでもいったん道を見失うが、降りてすぐに右岸に上がると林道に出る。沢に水があるときはどうするのかしら?
林道だらだら歩いていると左に入る道発見、なんだろうと入っていってみると、沢に出て、渡った先に阿弥陀岳という道標が。ここから旭小屋の上にも出られるらしい。機会があればここも歩いてみたい。林道を進むと舟十字路ゲート。距離も時間も短かったが、充実した山行でした。
諏訪南インターを通り過ぎ、富士見パノラマスキー場近く、町営のふれあいセンター富士見へ。受付の男性に「登山けぇ?」と聞かれ阿弥陀岳に行ってきたと告げるとあそこに見えると指差される、阿弥陀はすでに雲に組み伏せられていた。露天はなし内湯だけの小さなお風呂でしたが、さっぱりのんびり。ヒグラシのなく農道を窓全開でドライブ、すばらしい夕暮れ。20号線沿い、長野だけで展開しているチェーン店「ギョウザのテンホウ」にてバンバンチー麺とギョウザ。中学生、高校生の一番食欲旺盛だった頃の味覚がよみがえり、小ライス追加。大満足。
八ヶ岳の、また新しい一面に触れた夏の休日。次はどこを登ろうか?
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