飯豊本山(弥平四郎からピストン) 2年前を思い出しながら
- GPS
- 13:46
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,982m
- 下り
- 2,118m
コースタイム
- 山行
- 10:33
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 12:12
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 6:29
天候 | 晴、曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
弥平四郎コースは、祓川駐車場への道に一部崩落あるため、2km弱手前までになっています。 |
その他周辺情報 | 西会津のロータスインに前泊。素泊まり6000円。帰りの風呂もロータスインで400円。 |
写真
感想
飯豊本山に行ってきました。2年ぶり、今回も弥平四郎からです。
職場の諸先輩方の間で「飯豊に登ろう」という声があり、経験者ということでガイド役を任されました。メンバーは初心者から大ベテランまで多種多様ですが、今回集まったのは40-50代の飯豊未経験者が3人、時間がなくトレーニングもままならない中、4人パーティになりました。
前日の夜からアクシデントが相次ぎ、台風の影響もあり決行が危ぶまれる中、睡眠時間は4時間弱。弥平四郎への道で迷いつつ、祓川駐車場まで入れなかったこともあり、出発は遅めの6時過ぎ。2日目の日曜日は台風の接近による悪天候が予想される中、初日に登頂して切合小屋に戻って宿泊する強行軍プランに早くも暗雲が立ち込めます。上ノ越の急登には案の定苦しめられ、疣岩山への急登でAさんの脚が止まり低血糖発作を発症してしまいます(以後、数回同様の症状あり)。朝ご飯はオニギリ1個だったとのこと。「心臓も大丈夫だし、脚の筋肉も大丈夫なのに、脚が前に出ないなんて初めてだ」と、カロリー消費がハンパない飯豊登山の現実を知ります。疣岩山から三国岳への途中でBさんの右大腿縫工筋の痙攣を発症。騙し騙し三国小屋までたどり着きましたが、Bさんは無理をせず三国小屋で翌日にパーティが戻ってくるのを待つことになりました。が、切合小屋に向かう途中で、突然、職場の「飯豊に登ろう」会の会長さんが登場。メンバー構成に不安を感じていたようで、早朝出発して本山に登り、切合小屋で良いテン場を確保して待ってくれていたところでしたが、我々があまりに遅いので待ちきれずに下山してきたところだったとのこと。差し入れ等準備して頂いた上に、Bさんを回収して下山して貰うことになりました。有難いことです。
切合小屋到着が14時過ぎ。テン泊を覚悟してテントを2個担いで来ましたが、台風のおかげでキャンセルが相次いだようで、小屋にもなんとか泊まれそうです。明日の朝の風雨も心配だったので、小屋泊まりに切り替えて、15時前から空身に近い状態で山頂アタックを開始します。ガスが出たり消えたり、展望を怪しみながら御秘所の難所越えをして、ダラダラと続く御前坂を登り切ると視界が広がります。本山小屋と本山が見えて、あとは感慨深く「来て良かった」と思うだけ。Cさんの「来てみないと分からないね」という言葉の通り、スケールの大きな飯豊の稜線と日光・尾瀬の山々を拝みながら、17時頃に飯豊本山登頂を果たしました。10分後にはガスが立ちこめて展望がなくなってしまったので、かなり幸運だったと思います。帰りはヘッデンを灯して切合小屋まで戻り、翌朝5時に出発して、最後はバテバテでしたが11時過ぎに駐車地点に戻ってきました。反省点はいくつかありますが、雨が降る前に無事下山できたのでヨシとしたいと思います。
個人的には、ちょうど2年前、母と登ったときのことを思い出しながら、一歩一歩噛み締めて登りました。改めて、「74歳でよく登ったなぁ」とつくづく思います。肺癌の転移が見つかり、入院闘病中の母に何かしら良い報告ができればと、本山が見えてからはときどき顔が崩れそうになるので少し離れた最後尾を歩きましたが、飯豊本山の神様は今回も味方をしてくれたようで、山頂で素晴らしい時空間を独占させてくれました。またいつか、そのうち登りに来たいと思います。
derakkumaさん、おはようございます。
(前回のファミリーハイクは除くとして)多忙からのブランク明け本格登山 が飯豊!弥平四郎ピストンか、流石(←当然日帰り )と思っていると、日程2日?
飯豊再びは、職場のお仲間とでしたか。引率ご苦労様です<(_ _)>。
飯豊は体力勝負ですから、軽ハイク経験あり程度では厳しいですよね 。小生も、今なら、三国小屋で救出された 口かもしれません。
しかし、大型台風接近中によくもまあ。切合15:00から本山ピストン、ヘッデンで帰着とは、パーティー登山でもkkumaさんらしさは発揮していますが ・・・・。
大病予後でなかなか山 に戻れないcahierさんも、この飯豊の土産話で、2年前の体力、気力が蘇ってくるかも 。
PS 単独、突撃レコ も気長に待ってまーす !
朝からコメントありがとうございます。
なにぶん外科系の先生が揃っていたので、大怪我をしないようヒヤヒヤでした。「飯豊のせいで来週の手術ができない」なんてことになると病院機能が停止してしまうので・・・。そういう意味では内科系の先生のほうが代わりは効くかもと、邪推してしまいました(笑)。幸い、普段から立っている人種なので、それなりに体力はあったのだと思いますが。
単独日帰り突撃は10月後半に可能かもしれません(ヽ゜ω゜)ノ
derakkuma さん こんにちは。
お母様には、いつも素敵な言葉を頂戴し、励まされております。
2年前の飯豊レコにすっかり心を奪われ、それから月日を重ね、やっと今年、飯豊の山頂に立たせて頂きました。カイエさんの感想に出てくる、derakkuma さんの言葉が、それを有言実行されているからこそ、力を持つ言葉と、いつも心に置かせて頂いてます。
山頂での祈りは、カイエさんのお人柄を知るヤマレコ皆さんの気持ちだと思います。
早く良くなり、先日のような親子3代のレコも楽しみにしております。
derakkumaさん、お久しぶりです。
2年目も半分経過して、少し余裕が出てきたのでしょうか。飯豊登山の世話役お疲れ様でした。18日一日あるので、先生方も立っていて足が震えてとかもないでしょうね。それにしても、「会長さん」はすごいですね。先行して登頂後引き返して、メンバー付き添いとは。この点は良かったですね。お母様のご回復を祈っております。
私は、今年の夏はやや体力の衰えを感じてしまいました。特に筋力でしょうか。大腿が攣ってということもありました。飯豊は若い頃でさえ、カイラギ雪渓で足が攣りながら登った憶えがありますから、厳しいですよね。体力が劣化しないように、ぼちぼち続けています。
いつもカイエがお世話になっております。
先日の飯豊レコは言い表せない思いを持って読ませて頂きました。虚空蔵のときもかなりの驚きと感動を頂きましたが、今回も同様ミンクさんらしい行動力と決断力に学ぶことが多かったです。なにより文章が素晴らしく、山に対する姿勢に心が洗われます。
今回も、参加メンバーには「まず登りたい気持ち。そして折れない心。最後は自分の脚」とだけ説明しておきました(笑) 最大限のフォローはするので、あとは自力でなんとかしてくださいと。参加メンバーのCさんは西会津町出身で、小学校の校歌に飯豊が出てくるというのに、今まで登ったことがなかったそうです。となると、一度は登って欲しいと思ってしまいます。準備不足で危険だと言われるとそれまでですが、多忙な現実があれば準備も無理というもので、飯豊の苦しさは行ってみないと分からないし、行ってない人にはいくら説明しても伝わりません。何事もそうなのだと思いますが、人間は自分が経験した範囲でしか物事を解釈することができないので、ともかく行ってみるしかない。
ミンクさんは圧倒的なチャレンジャーです。私もそういう人種になりたくて人生過ごしています(ヽ゜ω゜)ノ
ご無沙汰しております。
えー、会長さんはホント凄い人です。私がビビって真似できないと思うくらいで、60代なのに弥平四郎から切合小屋まで4時間で登るって、「ハァ?」と2-3回また訊きしてしまうくらいのレベルです。普通の人は知らないであろう裏那須の登山道のない1400m級の山の名前を知っていました。いやあ、世の中広いですね。
体力低下は仕方がないと思っています。なので、いかに余裕を持てるかが肝腎で、なるべく時間を掛けて安全に上り下りできるようなタイム・マネジメントがキモかと。なるべくマージンを余分に持っておいて、時間的にも体力的にも臨機応変な対応ができるようにしたいですね。
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