ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1259988
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道北・利尻

利尻岳 花の浮島

2016年07月16日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:45
距離
15.7km
登り
1,787m
下り
1,598m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:17
休憩
1:25
合計
8:42
4:29
4:38
137
6:55
7:02
14
7:16
7:16
62
8:18
8:18
17
8:35
9:29
14
9:43
9:52
41
10:33
10:33
10
10:43
10:43
97
12:20
12:24
8
12:32
ゴール地点
天候 晴れ、一時曇り
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八戸から苫小牧へフェリーで渡り、ほぼ半日掛けて稚内へ。稚内に車を置き去りにし人間だけで利尻島へ。島内の移動は全て徒歩。いやぁ、遠かったです。利尻島。
コース状況/
危険箇所等
山頂手前の崩壊地は危険というわけではないですが、本当にグズグズと崩れてしまうので環境保全のためにも「崩さない歩き方」を心がけましょう。このままではいずれ登山できなくなってしまうやも…。
その他周辺情報 利尻登山の基点といえば利尻岳北麓野営場ですが、我々のように島内を徒歩で移動する場合は手前の「ゆ〜に」のキャンプ場をベースにしたほうが荷物を持って歩く距離が減っていいかもです。入浴施設もありますので、下山後に汗を流すこともできますよ。自動販売機でビールも売ってますので飲料の確保も可能。
まずは利尻岳北麓野営場を目指します。
しばらくは舗装路歩きとなりますが、途中からは旧登山道へ行く予定。
車に怯えながら冗長な車道を行くより、登山道の方が歩きやすいでしょう。


…通行止め?
残念ながら旧登山道は倒木被害のために通行止めになっていました。
(現在は甘露泉水ハイキングコースと呼ばれている模様)
これは嫌でも舗装路歩きすなぁ…。
まずは利尻岳北麓野営場を目指します。
しばらくは舗装路歩きとなりますが、途中からは旧登山道へ行く予定。
車に怯えながら冗長な車道を行くより、登山道の方が歩きやすいでしょう。


…通行止め?
残念ながら旧登山道は倒木被害のために通行止めになっていました。
(現在は甘露泉水ハイキングコースと呼ばれている模様)
これは嫌でも舗装路歩きすなぁ…。
「ゆ〜に」から30分強で北麓野営場に到着しました。
すでに多くの登山者が準備を整え、続々と入山していきます。
それを見て少し焦りを感じますが、時刻はまだ4時。
当初の予定時間ぴったりです。焦ってはいけません。
「ゆ〜に」から30分強で北麓野営場に到着しました。
すでに多くの登山者が準備を整え、続々と入山していきます。
それを見て少し焦りを感じますが、時刻はまだ4時。
当初の予定時間ぴったりです。焦ってはいけません。
北麓野営場から500mで甘露泉水に到着。
日本の名水100選に選ばれているだけあって冷たくて美味しい水です。
ここで水を補給。この先水場はありません。
ちなみに、北麓野営場の水はこの甘露泉水の引き水だそうで。
わざわざここまで水を汲みに来る人がいますが、
実は野営場に居ながらにして甘露泉水を堪能できるのであった(笑
北麓野営場から500mで甘露泉水に到着。
日本の名水100選に選ばれているだけあって冷たくて美味しい水です。
ここで水を補給。この先水場はありません。
ちなみに、北麓野営場の水はこの甘露泉水の引き水だそうで。
わざわざここまで水を汲みに来る人がいますが、
実は野営場に居ながらにして甘露泉水を堪能できるのであった(笑
いよいよ利尻岳に向けて樹林帯の中を歩き始める。
いよいよ利尻岳に向けて樹林帯の中を歩き始める。
しかし、そんなあいにくの天気にも関わらずツートンのテンションは最初から↑
それはもちろん「花」があるから。
しかし、そんなあいにくの天気にも関わらずツートンのテンションは最初から↑
それはもちろん「花」があるから。
4合目到着です。
ここは「野鳥の森」だそうですが、今日は鳥の声は聞こえません…。
悪天候のため引きこもりを決め込んだのでしょうか。
4合目到着です。
ここは「野鳥の森」だそうですが、今日は鳥の声は聞こえません…。
悪天候のため引きこもりを決め込んだのでしょうか。
続いて5合目。
「雷鳥の道標」だそうです。
はて? 利尻に雷鳥なんて居ましたっけ?

不思議に思って帰宅後調べてみると、
利尻岳に登山道を拓いた際、雷鳥が現れ道を示した…
という逸話から名付けられた模様。
ただ北海道には雷鳥はいないはず?
エゾライチョウの事ですかね? 似て非なるもののようですが。
続いて5合目。
「雷鳥の道標」だそうです。
はて? 利尻に雷鳥なんて居ましたっけ?

不思議に思って帰宅後調べてみると、
利尻岳に登山道を拓いた際、雷鳥が現れ道を示した…
という逸話から名付けられた模様。
ただ北海道には雷鳥はいないはず?
エゾライチョウの事ですかね? 似て非なるもののようですが。
5合目を過ぎると徐々に樹高が低くなってきます。
まだ標高は1000mに満たないはずですが、早々に樹木の矮化が始まったようです。
さすが北の果ての山、環境の厳しさを如実に物語っています。
5合目を過ぎると徐々に樹高が低くなってきます。
まだ標高は1000mに満たないはずですが、早々に樹木の矮化が始まったようです。
さすが北の果ての山、環境の厳しさを如実に物語っています。
6合目まで来ました。
ここは「第一見晴台」ということになっています。
本来であれば文字通り展望を楽しむことができる場所なのでしょうが
本日はご覧のありさま…。濃ゆ〜いガスで覆われています。
6合目まで来ました。
ここは「第一見晴台」ということになっています。
本来であれば文字通り展望を楽しむことができる場所なのでしょうが
本日はご覧のありさま…。濃ゆ〜いガスで覆われています。
「…あ〜あ、最後までこのままなのかなぁ…」
半ばあきらめが入ってきた、まさにその時


ん? なんか明るくなってきたような???
「…あ〜あ、最後までこのままなのかなぁ…」
半ばあきらめが入ってきた、まさにその時


ん? なんか明るくなってきたような???
おお!?


太陽が! 青空が、見えた…???
おお!?


太陽が! 青空が、見えた…???
山の天気は変わりやすいとは言いますが、なんと劇的な変わり方でしょうか。
ほんのわずかな時間の間に、あれだけ濃かったガスが一気に晴れました。
山の天気は変わりやすいとは言いますが、なんと劇的な変わり方でしょうか。
ほんのわずかな時間の間に、あれだけ濃かったガスが一気に晴れました。
標高が上がって雲の上に出たというだけでなく、
利尻島を覆っていた雲がまるで掃き散らされたかのように消滅していきます。
以前、礼文島に来たとき、同じように厚い雲が割れるように晴れたことがありますが
これはその時の奇跡の再来です。
どんだけ日頃の行いがいいのよ、オレ。
標高が上がって雲の上に出たというだけでなく、
利尻島を覆っていた雲がまるで掃き散らされたかのように消滅していきます。
以前、礼文島に来たとき、同じように厚い雲が割れるように晴れたことがありますが
これはその時の奇跡の再来です。
どんだけ日頃の行いがいいのよ、オレ。
第二見晴台に到着です。
ようやく利尻岳の全貌が見えてきました!
第二見晴台に到着です。
ようやく利尻岳の全貌が見えてきました!
…と言いたいところですが、実はここから見えるのは長官山という前衛峰。
今日は特に序盤でまったく山の姿が見えなかったので勘違いした人も多いようで
「山頂が見えてきたね♪」と喜ぶ人の姿もチラホラ。


真実を告げるのもアレかな?と思いもしたのですが
ペース配分を誤って途中でリタイアしたら、それこそ気の毒なので
「アレは山頂じゃないですよ〜」と、そっと教えてあげました。
「…え…、山頂じゃないの? がっかり…」
うわ、本気でがっかりしてる(^^;
言わなきゃ良かったかなぁ…。
…と言いたいところですが、実はここから見えるのは長官山という前衛峰。
今日は特に序盤でまったく山の姿が見えなかったので勘違いした人も多いようで
「山頂が見えてきたね♪」と喜ぶ人の姿もチラホラ。


真実を告げるのもアレかな?と思いもしたのですが
ペース配分を誤って途中でリタイアしたら、それこそ気の毒なので
「アレは山頂じゃないですよ〜」と、そっと教えてあげました。
「…え…、山頂じゃないの? がっかり…」
うわ、本気でがっかりしてる(^^;
言わなきゃ良かったかなぁ…。
7合目は「胸突き八丁」
これまでもけして緩いとは言い難い道でしたが、さらにキツクなるんですな。
まぁ、遠くから見てもあれだけ尖がっている利尻岳です。
上に行くほどキツクなるのは道理なわけで。
覚悟はしていました。さぁ、かかってこいやぁ!
7合目は「胸突き八丁」
これまでもけして緩いとは言い難い道でしたが、さらにキツクなるんですな。
まぁ、遠くから見てもあれだけ尖がっている利尻岳です。
上に行くほどキツクなるのは道理なわけで。
覚悟はしていました。さぁ、かかってこいやぁ!
って、あれ? 意外とあっさり長官山に到着してしまいました。
胸突き八丁だなんていうから気合を入れて登ったというのに。
意外とあっさりしたものでした。
って、あれ? 意外とあっさり長官山に到着してしまいました。
胸突き八丁だなんていうから気合を入れて登ったというのに。
意外とあっさりしたものでした。
長官山からはいよいよ利尻本峰の秀麗な姿が見えてきました。
視界の邪魔をする雲の一つもない、完璧な眺望です。
いやぁ…、なんか感極まるものが…。
朝、登山口を出発した時は、ここまでの青空はまったく期待していなかっただけに
この展開は心を揺さぶるなぁ。


ここから先は、いよいよ利尻岳の核心部。
長官山からはいよいよ利尻本峰の秀麗な姿が見えてきました。
視界の邪魔をする雲の一つもない、完璧な眺望です。
いやぁ…、なんか感極まるものが…。
朝、登山口を出発した時は、ここまでの青空はまったく期待していなかっただけに
この展開は心を揺さぶるなぁ。


ここから先は、いよいよ利尻岳の核心部。
下界の眺めも広がってきました。
しかし先ほどまではあまり見ることができなかった島の東側はすっきりしない様子。
一面の雲海が広がっています。
これはこれでいいのですが、ぐるっと360°海に囲まれているのを実感したいので
できれば山頂に着くころまでには晴れて欲しいものです。
下界の眺めも広がってきました。
しかし先ほどまではあまり見ることができなかった島の東側はすっきりしない様子。
一面の雲海が広がっています。
これはこれでいいのですが、ぐるっと360°海に囲まれているのを実感したいので
できれば山頂に着くころまでには晴れて欲しいものです。
…ちょっと欲が出てきたでしょうか?(笑
人間は欲深なもので、ガスっていればせめてガスが晴れて欲しいと思い
ガスが晴れれば、今度は青空が見たい…と思ってしまいます。
…ちょっと欲が出てきたでしょうか?(笑
人間は欲深なもので、ガスっていればせめてガスが晴れて欲しいと思い
ガスが晴れれば、今度は青空が見たい…と思ってしまいます。
避難小屋に到着しました。
矮化木の中に佇む素朴な小屋です。
環境保護のために緊急時以外の宿泊は自粛するよう要請されているようです。
避難小屋に到着しました。
矮化木の中に佇む素朴な小屋です。
環境保護のために緊急時以外の宿泊は自粛するよう要請されているようです。
避難小屋を過ぎると道はいよいよ勾配を増し山頂に向かって登っていきます。
晴れたこともあり気温も上がってきてつらい時間が続きます。
暑い…。ちょっと北の果てのイメージと違うぞ?
避難小屋を過ぎると道はいよいよ勾配を増し山頂に向かって登っていきます。
晴れたこともあり気温も上がってきてつらい時間が続きます。
暑い…。ちょっと北の果てのイメージと違うぞ?
ツートンはと言えば、またしても花を探すのに夢中になっています。
避難小屋から先、ガラリと植生が変わったようで
ここまで見ることのなかった花々が次々と姿をみせます。
ツートンはと言えば、またしても花を探すのに夢中になっています。
避難小屋から先、ガラリと植生が変わったようで
ここまで見ることのなかった花々が次々と姿をみせます。
特にイブキトラノオがすごかったですね。
そこらじゅうにぴょんぴょんと尻尾が立っている姿は圧巻でした。
特にイブキトラノオがすごかったですね。
そこらじゅうにぴょんぴょんと尻尾が立っている姿は圧巻でした。
あっちの花、こっちの花と飛び回る元気なツートンとは対照的に
私はと言えば急速な体力の消耗を感じていました。
苦手な急こう配と、グズグズと崩れやすい地面のコンビに一気に体力を持って行かれたようです。
こういうところは体が重いと不利だな〜。
あっちの花、こっちの花と飛び回る元気なツートンとは対照的に
私はと言えば急速な体力の消耗を感じていました。
苦手な急こう配と、グズグズと崩れやすい地面のコンビに一気に体力を持って行かれたようです。
こういうところは体が重いと不利だな〜。
遠くから見る利尻は端正な形をした美しい山ですが
実際に登って山頂付近を見ると、かなり風化が進みあちこち崩れていることがわかります。
風化そのものは自然現象なのですが、
登山道が崩壊のきっかけになっていることには違いありません。
このあたりはまさにそんな感じ。
見た目にはよくわかりませんが前年の大雨をきっかけにクラックが入っているとのこと。
この部分が崩れてしまえば、まともに通行できる道がなくなります。
このご時世、左に残った草地に新たに道をつくるとは思えませんし
崩れた部分を人工的に補修することになるのでしょうか。
その補修が不可能と判断された場合、利尻に登るという行為自体を考えなければならなくなる日が来るのかも…。
遠くから見る利尻は端正な形をした美しい山ですが
実際に登って山頂付近を見ると、かなり風化が進みあちこち崩れていることがわかります。
風化そのものは自然現象なのですが、
登山道が崩壊のきっかけになっていることには違いありません。
このあたりはまさにそんな感じ。
見た目にはよくわかりませんが前年の大雨をきっかけにクラックが入っているとのこと。
この部分が崩れてしまえば、まともに通行できる道がなくなります。
このご時世、左に残った草地に新たに道をつくるとは思えませんし
崩れた部分を人工的に補修することになるのでしょうか。
その補修が不可能と判断された場合、利尻に登るという行為自体を考えなければならなくなる日が来るのかも…。
沓型コースとの合流点まで登ってきました。
ここまで来ると、いよいよ山頂は間近です。
しかし、崩れやすい足場と急傾斜は体力を奪い私はヘロヘロです。
沓型コースとの合流点まで登ってきました。
ここまで来ると、いよいよ山頂は間近です。
しかし、崩れやすい足場と急傾斜は体力を奪い私はヘロヘロです。
沓型コースと合流してすぐに大きな掘割のような場所に出ます。
登山道を通すために掘割を作ったかのように見えますが
もちろんそんなわけはなく、登山道が洗掘に洗掘を重ねて出来上がった大溝です。
利尻岳の崩壊を象徴する場所として、繰り返し紹介される場所です。
沓型コースと合流してすぐに大きな掘割のような場所に出ます。
登山道を通すために掘割を作ったかのように見えますが
もちろんそんなわけはなく、登山道が洗掘に洗掘を重ねて出来上がった大溝です。
利尻岳の崩壊を象徴する場所として、繰り返し紹介される場所です。
掘割を過ぎるといよいよ山頂が見えてきます。
登山道脇には色とりどりの花が咲き乱れ、眺望は抜群。
天国ですか? ここは。
掘割を過ぎるといよいよ山頂が見えてきます。
登山道脇には色とりどりの花が咲き乱れ、眺望は抜群。
天国ですか? ここは。
山頂に着きました!
登山口から4時間40分かかりました。
事前の想定と寸分たがわぬ所要時間で驚きました。
時間に正確なことで定評のある鉄道といい勝負ができそうです(笑
山頂に着きました!
登山口から4時間40分かかりました。
事前の想定と寸分たがわぬ所要時間で驚きました。
時間に正確なことで定評のある鉄道といい勝負ができそうです(笑
利尻岳の最高地点は南峰なのですが、登山道崩壊のため立ち入り禁止です。
残念ですがここから見るだけです。
利尻岳の最高地点は南峰なのですが、登山道崩壊のため立ち入り禁止です。
残念ですがここから見るだけです。
海に浮かぶ1721mは数字からイメージされる高さより遙かに高く感じます。
まるで飛行機から景色を眺めているかのような高度感。
ま、飛行機は乗った事ないんですけど(笑
海に浮かぶ1721mは数字からイメージされる高さより遙かに高く感じます。
まるで飛行機から景色を眺めているかのような高度感。
ま、飛行機は乗った事ないんですけど(笑
遠路はるばるやってきた山頂からは、なかなか去りがたく
ここで昼食を兼ねて大きく休憩することにしました。
空を眺め、海を眺め、景色を目に焼き付けます。
遠路はるばるやってきた山頂からは、なかなか去りがたく
ここで昼食を兼ねて大きく休憩することにしました。
空を眺め、海を眺め、景色を目に焼き付けます。
ツートンは感動のあまり山頂付近の写真を撮り忘れたようです(笑
でも、考えてみればそれが正しい感動なのかもしれません。
デジカメの普及以降、画像を残すことに夢中になりすぎて
ファインダーやディスプレイ越しでしか景色を見ていない…
なんてことになっている人も多いんじゃないでしょうか。
ツートンは感動のあまり山頂付近の写真を撮り忘れたようです(笑
でも、考えてみればそれが正しい感動なのかもしれません。
デジカメの普及以降、画像を残すことに夢中になりすぎて
ファインダーやディスプレイ越しでしか景色を見ていない…
なんてことになっている人も多いんじゃないでしょうか。
いくら去りがたいといっても帰りのフェリーの時間もあります。
30分以上山頂に滞在しましたが、下山を開始することを決断しました。
後ろ髪をひかれる思いでしたが。
いくら去りがたいといっても帰りのフェリーの時間もあります。
30分以上山頂に滞在しましたが、下山を開始することを決断しました。
後ろ髪をひかれる思いでしたが。
あとは来た道を戻るだけ…だったはずなのですが
花に貪欲なツートンは新たな花を探すべく
「ちょっとだけ沓型コースに行きたい」などと言い始めました。
まぢか…。
あとは来た道を戻るだけ…だったはずなのですが
花に貪欲なツートンは新たな花を探すべく
「ちょっとだけ沓型コースに行きたい」などと言い始めました。
まぢか…。
結局行きましたよ、沓型コース。
また今度ねっていう場所でもないですから後悔がないように。
結局行きましたよ、沓型コース。
また今度ねっていう場所でもないですから後悔がないように。
グズグズの急こう配を一気に下っていきます。
鴛泊コースよりさらに足場が悪い道で常に転倒と足元の崩壊に注意が必要です。
なかなか厳しい場所でしたが、新しい花も見れてツートンは満足した様子。
沓型コース最大の難所と呼ばれる崩壊地のトラバース手前で引き返しました。


で、下ったら登らないといけないわけで…。
グズグズの急こう配を一気に下っていきます。
鴛泊コースよりさらに足場が悪い道で常に転倒と足元の崩壊に注意が必要です。
なかなか厳しい場所でしたが、新しい花も見れてツートンは満足した様子。
沓型コース最大の難所と呼ばれる崩壊地のトラバース手前で引き返しました。


で、下ったら登らないといけないわけで…。
帰りにようやく撮影可能な位置に咲いているリシリヒナゲシを一株見つけました。
固有種ですから見られて良かったです♪
帰りにようやく撮影可能な位置に咲いているリシリヒナゲシを一株見つけました。
固有種ですから見られて良かったです♪
下りは海に向かって駆け下りていくイメージ。
なんかこう、このまま飛んで行けそうな気になります。
…やばい精神状態でしょうか?(笑
下りは海に向かって駆け下りていくイメージ。
なんかこう、このまま飛んで行けそうな気になります。
…やばい精神状態でしょうか?(笑
ふと日が陰ったような気がして振り返ると
なんと、山頂方向が再び濃いガスに包まれていました。
本当に変わりやすい山の天気です。
このタイミングで山頂に居たら、眺望は得られなかったかも。
こればかりは運に左右されますよね。
ふと日が陰ったような気がして振り返ると
なんと、山頂方向が再び濃いガスに包まれていました。
本当に変わりやすい山の天気です。
このタイミングで山頂に居たら、眺望は得られなかったかも。
こればかりは運に左右されますよね。

高度が下がると雲を突き抜け、再び海が見えるようになってきました。
だいぶ海が近くに感じられるようになってきました。

高度が下がると雲を突き抜け、再び海が見えるようになってきました。
だいぶ海が近くに感じられるようになってきました。
登りでは不気味に感じた樹林帯も木漏れ日が射すようになるとこの爽やかさ。
一転して癒しの風景になりました。
登りでは不気味に感じた樹林帯も木漏れ日が射すようになるとこの爽やかさ。
一転して癒しの風景になりました。
正午過ぎ、無事に登山口に帰ってきました。
休憩も含めてですがキッカリ8時間かかりました。
思っていたほどではなかったものの、やはり手ごわい山でした。
正午過ぎ、無事に登山口に帰ってきました。
休憩も含めてですがキッカリ8時間かかりました。
思っていたほどではなかったものの、やはり手ごわい山でした。

感想

7月の連休の遠征は晴天率が低く、いつも天候に悩まされます。
ま、梅雨のまっただ中だからしゃーないっちゃしゃーないんですが…。
目先を変えて「梅雨の無いところならいいんじゃね?」
ということで、行先を北海道にしてみました。
(最近は蝦夷梅雨とか言って、実質梅雨がある…とも聞きますがね…)


行先は最北の百名山、利尻岳。
多くの登山者が一度は行ってみたいと憧れる秀峰です。
しかし、場所が場所だけに行きづらいのもまた事実。
盛岡起点の我々は次のようなアプローチを試みました。


2016年7月14日、18時20分。
盛岡を出発。一路八戸へ。
停滞する梅雨前線の影響で本州の三連休の天気予報は芳しくない様子。

同日、19時45分。
一戸ICを通過。
雨は次第に激しくなり、間欠ワイパーでは追いつかないくらいに…。
そのため予定より行程が押し始めました。
フェリーの乗船手続きの都合があるので、これ以上の遅れはまずいです。


同日、20時40分。
八戸フェリーターミナル到着。
すぐさま乗船手続き。手続き終了と同時に乗船開始となりました。
危なかった…。


同日、22時00分。
八戸港出航。
今回久しぶりにシルバーフェリーを利用したのですが、船が新しくなっていました。
2等座敷席も全席指定になっておりマットレスも完備。
以前よりかなり快適になっていて驚きました。
特に全席指定になったおかげで、席取ダッシュが無くなり殺伐とした空気が無くなりました(笑

フェリーのお風呂を初めて利用しました。
風呂の中で出航時間を迎えたため、窓からゆっくりと過ぎゆく夜景を眺めながらの入浴となり船の揺れとともに湯船のお湯も揺れるという新鮮な体験もできました。
シャンプー石鹸完備で無料。
温泉ではないので長風呂する人もおらず、さっぱりしてから横になれるのでお勧めです。

2016年7月15日、6時00分。
定刻通り苫小牧港に入港しました。
天気は昨日の雨が嘘のような気持ちの良い晴れ♪
昨日は外洋に出た途端、船が大きく揺れ始めどうなることかと思いましたが…。


同日、09時40分。
滝川付近を通過。
だんだん北海道らしくなってきました。
意外と車が多く、少しずつですがスケジュールが押してきました。


同日、10時35分。
留萌付近を通過。


同日、11時30分。
道の駅とままえ着。


同日、14時30分。
稚内フェリーターミナル到着。
出向時間には余裕を持って到着することができました。
しかし…それでも苫小牧から7時間半。
本州であれば、いったい何県通過できるのだろうか?
さすが北海道はでっかいどう。


フェリーターミナル近くのコンビニで食料などを買い込み乗船。
車は稚内でお留守番です。
山歩きに必要な道具とテント泊装備を持っていきます。


今回の作戦は「多段ロケット方式」。
少しずつ荷物を置き去りにし、最終的に利尻の頂にはアタックザックのみで登頂。
復路は逆に荷物を回収しながら戻ってくる…そういった段取りになってます。
これによってフェリー代を安くし、宿泊費を抑え、山行時の荷物を減らすことができます。


同日、16時40分。
稚内港、出港。


同日、18時00分。
利尻島鴛泊港、入港。
島に降り立った我々を利尻岳が歓迎してくれました!


同日、18時30分。
徒歩にてキャンプ場「ゆ〜に」到着。


こっちのキャンプ場だと港から近いというほかに風呂に入れるという利点もあります。
ただし、こちらはファミリーキャンプ場と名乗っているだけあって
場合によってはある程度遅くまで騒いでいる人がいるかもしれないという難点も。
また逆に、早朝に出発するとき、周りへの配慮が必要になるかもしれません。
我々がキャンプした日は幸いにも人が少なく静かだったので
あまり難点を感じることはありませんでした。


同日、20時00分。
就寝。長い長いアプローチが終わりました。

ご参考までに。

-------------------------------------
他に…

登山口には、靴底の泥を洗い流す水場があります。
イメージとしてはプールに入る前に足を消毒するアレでしょうか。
外来植物の侵入を防ぐ一環として設置されているものなので忘れずに通過しましょう。利尻岳へ登る前の通過儀礼です。


「キツイキツイと言うけれど、利尻、意外とチョロくね?」
そんな風に思っていた時期が私にもありました…。8合目くらいまでね。
長官山(8合目)で半分と思え、というようにも言うらしいですね。
これは帰ってから知ったのですが…。
まさにそんな感じでした。




下山後にリシリヒナゲシ家々の花壇にいっぱい咲いているのをみつけてしまいました。ええ!?(笑 そんなお手軽なものだったの?
あんなにありがたがった自分らアホみたい(笑
と思ったのですが…

帰宅後、このリシリヒナゲシには根深い問題がある事を知りました。
リシリヒナゲシモドキと言われる別種があるそうで、花壇に植えられているのはモドキのほうのようです。
問題はそれが山にも進出し繁殖しているというのです。
なんていうか…環境保護って難しいですね。


天気が良くなったこともあって、すばらしい景色や花々を堪能することができた利尻岳。ツートンの中では、白馬を抜いて「花の山第一位!(ツートン調べ)」を獲得したようです。
私にとっても十年来の宿願を果たしたこと、他では見られない景色を堪能できたことで思い出深い山行となりました。


帰りに北麓野営場のビジターセンターで山バッチを買いました。
他の山で売っているものと一味違うデザインのバッチ、売り上げが利尻岳の環境保全に使われるようです。
ちょっとお高めでしたが、利尻岳が末永く美しい姿を保てることを願って購入しました。
なかなか難しいとは思いますが、いつかまた再訪したいと強く願っています。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:549人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 道北・利尻 [日帰り]
利尻山(鴛泊コース・ピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら