記録ID: 126624
全員に公開
沢登り
丹沢
日程 | 2011年08月13日(土) [日帰り] |
---|---|
メンバー |
|
天候 | 晴れ一時曇り・雨 |
アクセス |
利用交通機関
中ノ沢林道/穴ノ平橋手前駐車スペース
車・バイク
|
コースタイム [注]
8:30玄倉バス停=
8:50中ノ沢林道/穴ノ平橋手前駐車スペース9:09-
9:17小川谷・穴ノ平沢二俣-
10:23標高595mワナバ沢二俣-
13:48東沢出合上部の堰堤(遡行終了点)-
小川谷径路-
14:50穴ノ平橋手前駐車スペース
8:50中ノ沢林道/穴ノ平橋手前駐車スペース9:09-
9:17小川谷・穴ノ平沢二俣-
10:23標高595mワナバ沢二俣-
13:48東沢出合上部の堰堤(遡行終了点)-
小川谷径路-
14:50穴ノ平橋手前駐車スペース
コース状況/ 危険箇所等 | ■沢登り講習会情報↓沢登りページ http://mt-farm.info/ ■中ノ沢林道 ・過日の台風9号土砂崩れで一時通行不可であったが 遡行日現在、土砂は取り除かれ通過可能になった。 ■小川谷廊下 遡行グレード:2級 <台風9号豪雨以降の沢の状況> ・中ノ沢を左に見送った後に出てくる流木の架かった4mCS滝は CS右側にあった流木が流失しコナゴナになってしまった。 テイクオフできるようにどなたかが木の端を土台に置いてあるが 残置スリングをA0しながらも、以前よりやや難しくなった。 特に水量が多いときは大変であろう。 ・台風の影響とは関係ないが、次の6m滝(右壁が苔壁の滝)を越えると 右岸に森林作業径路が最近できている。 またワナバ沢出合の右岸にも森林作業径路が尾根を登っているので 双方、増水時のエスケープルートとして使えそうだ。 ・小川谷名物の一つ「ツルツルの大岩」は右側と上部の平地が大きく 流失しており、大岩を滑りながら登らなくても右の流芯を案外楽に 通過できる。 またもし大岩を今まで通り登っても、その上の平地もなくなってしまった ので降りることが厳しい状態。 つまり「ツルツルの大岩は登るものでなく、見るだけのものになった」。 ・石棚の右岸巻き道に変化なし ・最後の6mトイ状滝、左半分が壊れた堰堤も変化なし ・東沢二俣の上の堰堤手前で左側に上がって小川谷径路で下山するが 沢から一段上がった平地に新しく植生保護柵が延々と張られている。 柵沿いを右に回り込み、さらに柵沿いに50m登ると、径路に合流できる。 ・小川谷径路はほぼ変化なし。ただし下の方、中ノ沢徒渉点が杭ごと 崩壊している。歩行にはそれほど影響ないが。 |
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過去天気図(気象庁) |
2011年08月の天気図 |
写真
撮影機材:
感想/記録
by kamog
今日の沢登り講習は小川谷廊下。
2ヶ月ぶり。
先月の台風9号豪雨は丹沢湖で降水量655mmと昨年の豪雨を越えたという。
先週遡行した仲間の話では中ノ沢林道は土砂崩れで通行不可、沢の様子も
随分変わっているとのこと。
林道歩きを半ば覚悟して車を走らせる。
狭い林道の至るところにファミリーキャンパーの車。
節電の関係で休みがもっと分散するかと思ったが
やはりお盆休みなんだなぁ。
246号も朝は偉く渋滞していたし。
結局行政、工事関係者の努力により、中ノ沢林道は以前通り最後まで通行できた。
いや、むしろ以前至る所に落ちていた落石も取り除かれてきれいになっていた。
穴ノ平橋手前の駐車スペースに車は3台。
神戸ナンバーもある。
後に小川谷を下降してきた兵庫労山の方々とお会いする。
昨年立山で行った救助隊交流集会でたしかにお会いした方だ。
小川谷には林道を50m戻り尾根から下る。
水量は平水よりもやや少なめ。
穴ノ平沢を見送り最初の3m滝を越すと
小川谷廊下名物の一つ目、流木4mCS(チョックストーン)滝・・・。
ありゃぁ〜情報通り、いつもみんなのために頑張っていた
右側の流れに架かっていた流木が無残にもこなごなになって
沢の中に横たわっている。
長い間、お疲れ様でした。
仲間の話だとキャメ#1〜#3を決めてA1したとのことだが
中間の残置スリング頼りにバランスで登る。
受講者さんにはお助けを長く垂らし、ほぼ強引にゴボウで上がってもらった。
その後も一部側壁の上部が平地になっていたり
トラバース中の小ルンゼが崩れていたりしていたが
問題なく通過。
情報によると「ツルツルの大岩は見るだけのものになっていた」とのこと。
本当だ。
大岩右角の流芯は通過するには面倒な岩が詰まった滝状であったのに
ポッカリスッキリ掃除されたように空洞になっている。
釜は少し深いが楽に通過できる。
大岩に垂れ下がっていた残置ロープもなく
おまけにもし登ったとしても大岩上部にあった平地状もきれいさっぱり
流失しており下降することができそうもない。
沢の側面、大岩横の岩の側面をよく観察すると
明らかに高さ5m近くまで豪流の痕跡が見られた。
おそらく流れは大岩を余裕で乗り越えたと思われる。
想像しがたい自然の猛威。
何事もなかったように今日の小川谷は
花崗岩の白とコバルトブルーの水が
時折覗く陽光にキラキラ映えていた。
最後の6mトイ状滝、名物、半壊した堰堤は健在。
この6m滝は流芯右のカンテを登るのだが
この沢では一番クライミング力が試される。
受講者さんの意思を確認し今日は左側から高巻く。
降りるところにトラロープが張ってあるが
真っ直ぐ降りると滝の落ち口に出てしまうので
斜め懸垂用のロープを念のために垂らす。
そろそろ空に雷鳴が響きだしている。
東沢合流点上の堰堤で通常通り遡行を終え
右岸台地に上がり休憩取らずに下降に入る。
この辺は最近、植生保護柵が張り巡らされ
もう一段上にある小川谷径路に上がるのを邪魔している。
柵に沿い右側を巻くように径路に出る。
懸念していた下流部にいるヒルは見ず。
そんなことも知ってか知らずか
たくさんのファミリーキャンパーが
草むらの中や沢の中で歓声を上げていた。
沢は一期一会。
遡行する時期、メンバー、心理状態etcによって
同じ沢でもいつも新鮮。
またあったはずの滝が埋まったり出来たり、
背も立たない釜が年によっては膝くらいになったりまた深くなったり。
自然は常に呼吸をしている。
2ヶ月ぶり。
先月の台風9号豪雨は丹沢湖で降水量655mmと昨年の豪雨を越えたという。
先週遡行した仲間の話では中ノ沢林道は土砂崩れで通行不可、沢の様子も
随分変わっているとのこと。
林道歩きを半ば覚悟して車を走らせる。
狭い林道の至るところにファミリーキャンパーの車。
節電の関係で休みがもっと分散するかと思ったが
やはりお盆休みなんだなぁ。
246号も朝は偉く渋滞していたし。
結局行政、工事関係者の努力により、中ノ沢林道は以前通り最後まで通行できた。
いや、むしろ以前至る所に落ちていた落石も取り除かれてきれいになっていた。
穴ノ平橋手前の駐車スペースに車は3台。
神戸ナンバーもある。
後に小川谷を下降してきた兵庫労山の方々とお会いする。
昨年立山で行った救助隊交流集会でたしかにお会いした方だ。
小川谷には林道を50m戻り尾根から下る。
水量は平水よりもやや少なめ。
穴ノ平沢を見送り最初の3m滝を越すと
小川谷廊下名物の一つ目、流木4mCS(チョックストーン)滝・・・。
ありゃぁ〜情報通り、いつもみんなのために頑張っていた
右側の流れに架かっていた流木が無残にもこなごなになって
沢の中に横たわっている。
長い間、お疲れ様でした。
仲間の話だとキャメ#1〜#3を決めてA1したとのことだが
中間の残置スリング頼りにバランスで登る。
受講者さんにはお助けを長く垂らし、ほぼ強引にゴボウで上がってもらった。
その後も一部側壁の上部が平地になっていたり
トラバース中の小ルンゼが崩れていたりしていたが
問題なく通過。
情報によると「ツルツルの大岩は見るだけのものになっていた」とのこと。
本当だ。
大岩右角の流芯は通過するには面倒な岩が詰まった滝状であったのに
ポッカリスッキリ掃除されたように空洞になっている。
釜は少し深いが楽に通過できる。
大岩に垂れ下がっていた残置ロープもなく
おまけにもし登ったとしても大岩上部にあった平地状もきれいさっぱり
流失しており下降することができそうもない。
沢の側面、大岩横の岩の側面をよく観察すると
明らかに高さ5m近くまで豪流の痕跡が見られた。
おそらく流れは大岩を余裕で乗り越えたと思われる。
想像しがたい自然の猛威。
何事もなかったように今日の小川谷は
花崗岩の白とコバルトブルーの水が
時折覗く陽光にキラキラ映えていた。
最後の6mトイ状滝、名物、半壊した堰堤は健在。
この6m滝は流芯右のカンテを登るのだが
この沢では一番クライミング力が試される。
受講者さんの意思を確認し今日は左側から高巻く。
降りるところにトラロープが張ってあるが
真っ直ぐ降りると滝の落ち口に出てしまうので
斜め懸垂用のロープを念のために垂らす。
そろそろ空に雷鳴が響きだしている。
東沢合流点上の堰堤で通常通り遡行を終え
右岸台地に上がり休憩取らずに下降に入る。
この辺は最近、植生保護柵が張り巡らされ
もう一段上にある小川谷径路に上がるのを邪魔している。
柵に沿い右側を巻くように径路に出る。
懸念していた下流部にいるヒルは見ず。
そんなことも知ってか知らずか
たくさんのファミリーキャンパーが
草むらの中や沢の中で歓声を上げていた。
沢は一期一会。
遡行する時期、メンバー、心理状態etcによって
同じ沢でもいつも新鮮。
またあったはずの滝が埋まったり出来たり、
背も立たない釜が年によっては膝くらいになったりまた深くなったり。
自然は常に呼吸をしている。
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コメント
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大変ご無沙汰しておりました。
昨日はF3の右を登っている間に、私は左から越えたようで気がつきませんでした。
6月に山蛭に付かれた時は、後続の欅平往復の人たちにも付いていたので、中ノ沢径路は要注意です。
綺麗な沢ですよね。憧れです。
尾根ばかり歩いてますが、沢屋さんのレポを見て沢に魅せられ始めました。
いつか力量アップして挑戦したいです。
dobunezumiさんだったのですね。
私はまったく気がつかなかったのですが
受講者の方が横から単独者が抜いていきましたよ、って
申しておりました。
どうりで早いはずだぁ
おひさです。
melonpanさんほど歩いていれば沢登りも苦労せずに
入れるはずですよ。
僕も昔は縦走に飽きて(?)
初めて入った沢が奥秩父の釜ノ沢、
2回目がこの小川谷廊下だったのですが
「おもしれぇ!」って感じたのを覚えております。
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