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記録ID: 1268143
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講習/トレーニング
剱・立山

野外実習 立山巡検

2017年09月25日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
4.6km
登り
279m
下り
274m

コースタイム

日帰り
山行
3:43
休憩
1:42
合計
5:25
11:00
20
11:20
11:40
60
室堂山荘
12:40
13:20
35
13:55
14:15
5
室堂山荘
14:20
10
みどりが池
14:30
5
14:35
14:45
5
14:50
15
15:05
15:17
18
15:35
50
弥陀ヶ原巡検
16:25
巡検後出発
ペースが遅いのは各露頭で説明のため停止しているだけでなく,大抵の受講者が軽装かつ登山未経験者であるためです。でも前回の立山よりは歩行ペース自体は早め。
天候 晴れのちガス
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
大学からチャーターバスで一気に室堂へ
コース状況/
危険箇所等
石畳が整備されている区間が多く概ね快適路です
その他周辺情報 室堂周辺にわんさかあります
予約できる山小屋
立山室堂山荘
7月から3月連続で立山に来ました.
今回は巡検なので”地球科学的”に解説していきます
2017年09月25日 11:02撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 11:02
7月から3月連続で立山に来ました.
今回は巡検なので”地球科学的”に解説していきます
【地形】
すっかり秋色の立山
2017年09月25日 11:31撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 11:31
【地形】
すっかり秋色の立山
【地形】
浄土山
2017年09月25日 11:31撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 11:31
【地形】
浄土山
【地質】
立山には2種類の火成岩があります
花崗岩
2017年09月25日 11:30撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 11:30
【地質】
立山には2種類の火成岩があります
花崗岩
【地質】
安山岩
なおスケールを示すためペン・長靴なども写しています
2017年09月25日 11:33撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 11:33
【地質】
安山岩
なおスケールを示すためペン・長靴なども写しています
【地形】
奥大日岳
2017年09月25日 11:32撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 11:32
【地形】
奥大日岳
【地質】
右側は安山岩,左側は花崗岩.
玉殿溶岩の上を遊歩道が通ります
2017年09月25日 12:07撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 12:07
【地質】
右側は安山岩,左側は花崗岩.
玉殿溶岩の上を遊歩道が通ります
【地質】
羊背岩
氷河地形があったことを示す岩石である.
2017年09月25日 12:12撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 12:12
【地質】
羊背岩
氷河地形があったことを示す岩石である.
【地質】
別角度から.上流側は平坦に,下流側は急傾斜になっている.
2017年09月25日 12:14撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 12:14
【地質】
別角度から.上流側は平坦に,下流側は急傾斜になっている.
【地質】
柱状節理ではなく板状節理です
2017年09月25日 12:33撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 12:33
【地質】
柱状節理ではなく板状節理です
室堂山展望台へ.
今回バナナは無し.
とりあえず水分補給
2017年09月25日 12:47撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 12:47
室堂山展望台へ.
今回バナナは無し.
とりあえず水分補給
【地形】
室堂山?
2017年09月25日 13:07撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 13:07
【地形】
室堂山?
【地形】
ガスがかかるが鬼岳が見える
2017年09月25日 13:08撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 13:08
【地形】
ガスがかかるが鬼岳が見える
【地形】
しかし一時的に途切れ,鷲岳・鳶山・越中沢岳(手前)や薬師岳(後方)などが見えてきました
2017年09月25日 13:09撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 13:09
【地形】
しかし一時的に途切れ,鷲岳・鳶山・越中沢岳(手前)や薬師岳(後方)などが見えてきました
【地形】
もちろん槍穂も然り
2017年09月25日 13:09撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 13:09
【地形】
もちろん槍穂も然り
そして昼食後立山室堂山荘まで下山
2017年09月25日 13:55撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 13:55
そして昼食後立山室堂山荘まで下山
【地形】
立山室堂山荘と別山
2017年09月25日 13:56撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 13:56
【地形】
立山室堂山荘と別山
【地形】
真砂岳・別山
2017年09月25日 14:04撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 14:04
【地形】
真砂岳・別山
立山室堂山荘
今年のWF総会はここでやったようです
2017年09月25日 14:14撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 14:14
立山室堂山荘
今年のWF総会はここでやったようです
【地形・火山】
別山とミドリガ池
2017年09月25日 14:19撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 14:19
【地形・火山】
別山とミドリガ池
【地形・火山】
立山とミドリガ池
2017年09月25日 14:27撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 14:27
【地形・火山】
立山とミドリガ池
【火山】
みくりが池
2017年09月25日 14:30撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 14:30
【火山】
みくりが池
【地質】
地獄谷が見えるエンマ台
はいガスでございます
2017年09月25日 14:43撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 14:43
【地質】
地獄谷が見えるエンマ台
はいガスでございます
【地質】
しかし晴れてきて地獄谷の全貌が見えました
2017年09月25日 14:44撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 14:44
【地質】
しかし晴れてきて地獄谷の全貌が見えました
【地形】
立山の山崎カール?
ガスだし分からん
2017年09月25日 14:45撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 14:45
【地形】
立山の山崎カール?
ガスだし分からん
【火山】
みくりが池
若干,逆さ立山
2017年09月25日 14:49撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 14:49
【火山】
みくりが池
若干,逆さ立山
【火山】
ここでいきなり地獄谷の噴煙を確認
2017年09月25日 14:49撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 14:49
【火山】
ここでいきなり地獄谷の噴煙を確認
そんな秋色の立山でした
2017年09月25日 15:09撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 15:09
そんな秋色の立山でした
【地形】
バス車内より大日連峰
2017年09月25日 15:19撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 15:19
【地形】
バス車内より大日連峰
【地形】
ごめん,こいつを忘れてた。
2017年09月25日 15:20撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 15:20
【地形】
ごめん,こいつを忘れてた。
続いての巡検地,弥陀ヶ原.
2017年09月25日 15:39撮影 by  SC-02J, samsung
9/25 15:39
続いての巡検地,弥陀ヶ原.
木道が整備されています
2017年09月25日 15:42撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 15:42
木道が整備されています
【地質】
上部が黒土,下部が褐色土の2層構造に見えますが,黒土の部分に火山灰層が1cmほど混じっています
この後バスで富山市に戻りました
2017年09月25日 15:55撮影 by  SC-02J, samsung
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9/25 15:55
【地質】
上部が黒土,下部が褐色土の2層構造に見えますが,黒土の部分に火山灰層が1cmほど混じっています
この後バスで富山市に戻りました
撮影機器:

感想

我々富山大学のホームグラウンド・立山ですが,今回はあえて地学的な観点での記録としました.
8:30に大学に集合となり,途中あるぺん村で休憩したのち,常願寺川と称名川を見せるためだけにr6で直進せずr67,r43と立山駅を経由し10:45頃に室堂に到着.
立山は,現地に行けば分かりますが花崗岩でできた山です.しかし4〜9万年前に玉殿溶岩が流れ出し,一部安山岩が見られます.室堂山荘ー室堂山分岐間は花崗岩を雄山側に見ながら,玉殿溶岩の上を歩いていくことになります.
その途中に2つほど露頭があります.1つは羊背岩で,これは氷河の流動によって研磨された岩石であります.氷河上流部に対しては比較的緩斜面であり,下流部に対しては急斜面であるという,特異な特徴をもち,この上を氷河が流れていたことから,氷河によってできた傷跡も確認できる,という安山岩です.もう1つは板状節理とよばれる地質であるが,どう考えても柱状節理のように見えます.これは位置する場所が元々は谷であったこと,そしてその谷に溶岩流が流れたことに関係します.
さてしばらくして室堂山展望台で昼食.運悪くガスでしたがたまにガスが切れて,槍ヶ岳まで遠望できました.
午後は室堂平に戻って火口巡りです.地獄谷やみどりが池・みくりが池はすべて爆裂火口であり,それらでの噴火はすべて水蒸気噴火でした.今回も容赦なくガスでしたが,去り際に晴れてくるパターンでした.しかし風向きがアレで臭かったですね.
その後バスに戻り弥陀ヶ原へ寄りました.遊歩道は木道で整備されているので良いのですが,ここでも露頭があります.この付近には黒色の泥炭層が露出しており,下部にはいわゆる褐色土が分布しています.しかし黒色土に火山灰層が混じっていることが確認できます.これはアカホヤ火山灰と呼ばれるもので,九州の鬼界カルデラからの噴出物がここまで飛んできたと考えられます.
ここで巡検が終了し,18:15頃に大学に戻り解散となりました.

さすがに山の秋は早いということ,そして火山の地質的性質を理解した巡検でした.

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