幌尻岳 新冠ルート

2011年08月12日(金) 〜 2011年08月13日(土)

• GPS: 07:30
• 距離: 8.3km
• 登り: 1,307m
• 下り: 1,291m

コースタイム

1日目:10:30イドンナップ山荘-(折りたたみ自転車)-14:30ニイカップホロシリ山荘
2日目:4:15ニイカップホロシリ山荘-5:00二股沢出合-6:15中間地点-6:50水場-8:20新冠コース・平取コース分岐-8:30幌尻岳山頂8:45-11:45ニイカップホロシリ山荘13:20-(折りたたみ自転車)-15:30北電ゲート-15:50イドンナップ山荘

天候

雨〜曇り〜快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

自宅から新冠まで車で約8時間。新冠の道の駅で車中泊して,次の日の9時から新冠ダムゲートまで車で移動。深く掘り込まれた水溜りの連続する林道を50キロ前後走る。車の底を擦り捲くるは,狐や鹿を何度も轢きそうになるは,なかなか大変なルートです。約1時間半でイドンナップ山荘に到着。

コース状況／危険箇所等

　今年(2011年)から平取の幌尻山荘へ渡渉を繰り返して至るルートがマイカー規制され,18キロ近い林道を経由する新冠ルートが選択肢になりつつあります。
　新冠ダムから奥新冠ダムへの林道の最初には,悪名高き北電の2つのゲートがあり,特に2つ目のゲートは人がくぐるのも大変な回転ゲート式になっています。
　林道自体は,ところどころ崖が崩れていたり,路面がガレ場になっていたり,ゲートを設けて車両通行止めにする必要はあると思いますが,自転車くらいは自己責任でもう少し簡単に入れるようにして欲しいものです。
　ニイカップホロシリ山荘から頂上までの登山道は,年間を通じて入る人が少ない割には明瞭です。私は真夏に入りましたので,山荘から二股沢出合まではフキで道が覆われ,朝露でびしょびしょになりましたが・・・。二股沢出合からはヒタスラ急登です。水場までは倒木でふさがれた痩せ尾根があり,注意が必要です。水場から上は森林限界を越え,岩場の急登になります。

写真

8/15 7:15

悪名高き北電ゲート。雨の中,工夫して自転車をくぐらせます。

8/15 7:17

林道を約18キロひたすら走ります(行きのほとんどは登りなので,無心で歩いて押してます)。

8/15 7:18

ニイカップホロシリ山荘に到着です。天気も良くなって来ました。

8/15 7:22

山荘1階です。薪ストーブ完備です。水は出ません。真横の沢水を汲んで使います。1回の床は傾いているので,寝るのは2階です。

8/15 7:25

山荘2階です。板の隙間から1階が見えます。床が平らなのでしっかり寝られます。誰かが残していった(忘れていった)銀マットや毛布が数枚あり,自由に使えます。

8/15 7:26

2階で寝転んで北側の窓から外を見ると幌尻岳が見えます。夜,ペルセウス流星群を見るつもりでしたが,満月で見えませんでした。

8/15 7:27

二又沢出合のこのコース唯一の渡渉です。倒木を渡ろうかと思いましたが,滑って落ちそうなので,岩から砂地にジャンプしました。

8/15 7:28

そもそも渡渉地点に辿り着く前に,朝露でズボンはびしょびしょでした。

8/15 7:59

渡渉からはひたすら直登です。結構,登ったかな?と思い始めると中間点の看板が・・・。ガクッと来ます。

8/15 7:30

中間点を越え,直登をしばし続けると,水場に着きます。既に雪渓はなくなっていましたが,凍えるような冷たさです。真夏の山はこれに尽きます!!

8/15 7:32

水場からしばらく行くと大岩が見えてきました。大岩の後も結構かかります。

8/15 7:57

見返すと山荘近くの幌尻湖が見えます。

8/15 7:35

やっと合流点に到着です。風が吹き抜けます。

8/15 7:52

天気に恵まれ,最高の山頂です。

8/15 7:38

遠く羊蹄山が眺められます。

8/15 7:47

平取の幌尻山荘からのルートは尾根伝いで新冠ルートより気持ち良さそうです。

8/15 7:50

恒例の登頂ご褒美デザートです。今回は,旭川の無印良品で買ったバナナプリンです。絶品でした!

8/15 8:03

真夏の陽ざしの中,汗だくになって降りてきて,山荘でレトルト中華丼を無理やり食べて,沢水でポカリを作ってから,荷造りして自転車に結わえます。

8/15 8:06

北電ゲートまで戻ってきました。自転車で行くつもりの方の参考に,ゲートの大きさについてですが,回転ゲートは超狭いので,ゲート下をくぐらせます。写真のようにハンドルがつっかえます。

8/15 8:07

ハンドルを折りたたみ,左右のゲートの合わせ目の隙間にペダルを通過させます。この自転車の左右のペダルの端から端までで約40cmですので,写真でゲートの高さを目測して下さい。

感想

voyjar

　当初,平取側から登ろうと考えていたのですが,山荘は予約制で,今年からは林道までバスでしか行けなくなってしまったので,自転車を使って新冠ルートから行くことにしました。
　イドンナップ山荘までの林道は,ヒタスラ長く,車の下部を擦り捲くりのダートですが,行きは頑張って辿り着けます。帰りは疲れもあり,いい加減にしてくれという長さです。道民でない登山者がエサをやるのか,キツネが道端で車を待っているのが残念です。鹿は待っていることなくいきなり飛び出してくるので,避けてダム湖に落ちないように注意が必要です。
　イドンナップ山荘から北電の二つのゲートを越えてからの林道歩きは,登り8割下り2割程度で,マウンテンバイクならともかく,車輪とギア比の小さい折りたたみ自転車では,歩いた方が早い坂ばかりです。私は後ろに積んだ荷物が重すぎたのか,坂道で後輪がスリップしまくって,ほとんど押して歩く羽目になりました。アブ,ダニもすごく(梢から降ってきます),白いシャツに点々とダニが付いていても,両手がふさがっていてどうにもならないという状況で,秋に来れば良かったと思いました。なお,林道はガレ場も多く,帰りに飛ばしすぎると,ジャリごと滑って崖下に一直線です。事故があると,北電がゲートを更に頑丈にしてしまうので,自己責任でくれぐれも気をつけて下さい。
　ニイカップホロシリ山荘から山頂までは,とにかく直登で羊蹄山や北アルプスの燕岳を彷彿とさせます。水場で蘇ってからは,急がず花を眺めながら行けば辛さも和らぎます。しんどいのは降りてきて,山荘からゲートまでの林道でしょう。自転車の場合は,帰りが2時間半ほどになりますので2日で何とかなります。
　人が少ないルートとのことでしたが,私が行った日は同宿の方が1名,帰る時には5組8名の方に会いました(内2名は自転車でした)。平取側のマイカー規制で今後,更に増えそうな気配です。

コメント

yah

すごい所ですね！
はじめまして。
このゲートはすごいですね。
最初から自転車をくぐらせる勝算があったのですか？
ここまで自転車持ってきてくぐらせることが出来なかったらショックですよね。
それにしても林道18kmは長いですねぇ･･･。

nobolimath

力尽きました
はじめまして。
12日に苫小牧に上陸して、13日未明にイドンナップ山荘に到着。仮眠後17インチの折りたたみ自転車で出発しました。8時までにニイカップホロシリ山荘に着ければ、幌尻岳に登るつもりでしたが、着いたのは9時。アップダウンの続く林道に精も根も尽きてしまいました。加えて翌日から天気が崩れるとのことで、食べるつもりのレトルトをおいて、泣く泣く下山しました。
登りたかった…。
マウンテンバイクだったので、行きは重量もあり辛いだけでしたが、帰りは快適でした。
夏休みを利用しての北海道の登山でしたが、ここから始まる1週間、雨雨雨で最悪でした 。

shirayama

２年前を思い出しました！
はじめまして。

景色が最高ですね

２年前の７月に、このルートで登頂しました。

当時は、新冠ダムゲートも規制があって。
森林管理署に鍵を借りて、ゲートを開けて、
イドンナップ山荘までクルマを走らせました。

宿でマウンテンバイクを借りて、
ゲートでは、前輪を外してくぐらせました。
（宿のご主人が試してくれてたようで…）
車輪が大きかったので、随分ラクさせてもらいました。

当時は自分を含めて５人でした。

今度は秋に行けたらなあと思っています。

２年前に比べると、ゲートが頑丈になってしまったんでしょうか？