晴れるって、特別なこと・・・御嶽山


- GPS
- 11:30
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,351m
- 下り
- 1,355m
コースタイム
- 6:40二ノ池 - 7:14サイノ河原避難小屋 - 7:35飛騨頂上 - 8:00摩利支天山山頂
- 9:11三ノ池 - 10:00五ノ池小屋 - 10:45二ノ池山荘本館 - 11:15王滝頂上
- 14:00田の原駐車場
天候 | 田ノ原に駐車するときは雷、夜は星空、日の出前はガスの中、太陽のがんばりで日の出のあとは素晴らしい視界に、しかし昼前からとうとう雨が・・・ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは見つけられませんでした。 ないはずはないと思うのですが・・・ 周辺は温泉地であり、日帰り入浴のできる施設がたくさんあります。(道の駅に置いてあるパンフレットの情報) 木曽福島の「二本木の湯」を利用しましたが、料金は700円でそんなもんかな・・・ 鉄分を多く含んだ濁り湯で、気持ちいいお湯です。 サウナがないのが寂しかったですね。 |
写真
感想
2週間前に白山に登り、はじめて2000mに立てたことに味を占めて、次は当然3000mだと照準を定めたのが御嶽山。
関西からかろうじて日帰り可能な位置にあることと。体力、技術の両面から、そして、ここの皆さんのレコからの情報を集めた結果で決めました。
(ここの情報量は大したもんです!、しかも記録が節度を持って書かれているので安心して参考にできる!)
土・日の予定で動くつもりが仕事の都合で日・月となり、天気のめぐり合わせにどう影響するのか気になるところです。
前回の白山でレインウェアの試着は終わったつもりなので、次は日焼け止めクリームの効果を試してみたいものです。
(そんなもの持ってませんが・・・)
todokitiさんからのアドバイスもあり、早く現地に着いて余裕を持った車中泊をするつもりで前日は13:10に自宅を出発。 新名神経由で目立った渋滞にもはまらず走ることができました。
それでも田ノ原の駐車場に着いたのは19:00。 「遠路はるばる・・・」といえる行程にいい加減疲れていた私は、そのままダウンします。
21時に目が覚めると、そこからは逆に目が冴えて眠れず、トイレに立ちついでに近辺を歩いてみたりして時間をつぶします。
すでに数百台の車が着いて、単独の山行もあれば団体さんもいるようなさまざまな人たちが思い思いに夜を過ごしています。
車に戻り、もう一眠りするつもりでシートを倒しますが今度は寒くて眠れない・・・山で夜を過ごすことをナメてました。 防寒着のつもりで毛糸でもフリースでもない綿のカーディガンを持ってきただけで、あとはレインウェアとウィンドヤッケで凌げるとたかをくくっていたのです。
カーディガンの上からヤッケを着込み、レインウェアの下を履いて上着は上にかけて、しばらくじっと温まるのを待ちましたが、いよいよガマンができなくなって、車を移動させ、敷地から出て10分ほどヒーターをかけてしまいました。
(車に頼ることはしたくなかったのですが、防寒を甘く見たことを反省です)
結局2時間ほどの睡眠で時間を過ごし、早めにスタートすることに。
ヘッドランプの明かりで最初平坦な登山道を歩き始めます。
暗い中で見上げると、シルエットになった山の頂上部だけが雲に隠れています。
満月で空は案外明るく、満天の星とはいかない星空の下を歩きます。
行く手には先行するハイカーのランプの灯りが揺れていますが、登るにつれて私の後ろにも灯りがポツポツ増えていきます。
動き出したことで寒さは消え、足元の石に集中して進みます。
時間に余裕があるおかげでペースをうまくコントロールでき、順調に高度を稼いでいきます。 道端の花にも気がつきましたが、写真は明るいときに撮ることにして歩くことに専念します。
剣が峰に着いたとき、私はなにを勘違いしたのか山頂はまだ先だと思っていて、他に着いている人たちがなぜここから進まないのか不思議に思っていました。
(あいかわらずの大ボケです・・・)
まだ時間は4時過ぎで、休憩のつもりで荷を降ろしてその辺をぶらぶらしているときに三角点を見つけました。
だとしたら腰をすえてここでご来光を待つこととあらためて空を見上げます。
風はかなり強く吹き、ガスを吹き飛ばしては期待を抱かせてくれますが、一瞬後にはまた白い世界に戻り、しばらくはそのままといった繰り返し。 何人かはあきらめて下りて行ってしまいました。
東の空が白み始め、あきらめ6割、期待4割の微妙な気分で立っていましたが、ガスの中に弱いながらも太陽の光が見えたときは歓声があがり、決して満点ではないその太陽に感動してしまったのでした。
それからの短い時間でガスは目に見えて消えていき、視界が広がっていく様子は心に残るもので、太陽のパワーを目の当たりにした気分です。 昔の人が信仰の対象にしたのもうなずけますね。
そこからも時間の余裕にまかせて気ままに方向を定めて歩きます。
道のあるところを歩きますからそんなに奇抜なルートにもなりませんが、一、二、三ノ池のそれぞれの外輪山を一回りしてみることと、飛騨頂上から摩利支天山への切り立った稜線を往復すること。
思いつきでぶらぶらしながら「天気のいい」世界を楽しみます。
単に「今日は晴れてる」ってことが特別に思える一日でした。
アクシデントがあったのが下山途中でした。
田ノ原への下山路に入った頃から腹に痛みが起こり、あっという間に激痛に変わりました。 九合目の避難小屋に入り、そこから立つこともできなくなりました。
なんでこうなったのかわけの分からないままにうなっていましたが、休憩に入ってこられた方にわけを話して、これから向かわれる小屋の管理人さんに知らせてもらうことにして、携帯電話の(電波は通じていました)番号を教えて行ってもらいました。(ご迷惑をかけました)
外で2度戻してしまったのですが、その後徐々に痛みが治まっていき、たって歩ける状態になったので、今のうちにと再度下山を始めます。
途中連絡を取ってくれたさっきの方から連絡をもらい、状況を伝えてお礼を言いましたが、カップルで山歩きに来た方にとんだとばっちりを食わせてしまってすみませんでした。 救急車を呼ぶわけにいかないし、二人で本当に困っておられたのが申し訳なかったです・・・
結果、そこから駐車場までは腹痛もウソのように治まり、元気に下山することができました。
たぶん弁当にあたったのかとも思いますが、通りがかりの方に助けてもらい、事なきを得たのは感謝しなきゃいけないことですね。
《後日談》
腹痛の原因は「尿路結石」でした。
帰宅後は腹痛も起こらず、あれはなんだったんだろう?と疑問のまま放っていました。23日に同様の痛みが起こり、今度は病院に駆け込むことができましたが診断はこの通り。
原因が分かってみれば「なるほど!」てなもんですが、二度とわが身に起きてほしくはない・・・
いろんなことを今回も経験させてもらいました。
忘れられない初3000m登山になりました。
深夜から登られたんですね!
私は一度も深夜から歩いたことないのですが、怖くないですか?
私は去年の9月に御嶽山に行ったのですが、もう何もお花はなく、荒涼とした感じでした。
山小屋が8月で閉まるところが多いせいか、そんなに人がいなかったのですが、今の時期は夜からたくさんの登山者が集まっているんですね。
山で具合が悪くなると精神的にもつらいですよね。
山小屋が近くにあってよかったですね。
なにより、すぐに元気を取り戻されたようで、よかった。きっと日頃の行いがいいんですよ(笑)
次はどちらに行かれるんですか?
まさか4000m超え(海外…
知らぬことといえ避難小屋を素通りしてしまい、すみませんでした。
何が原因なのでしょうか。ヤマレコの友も前日、御嶽を登られて体調悪かったようです。
山で激痛とは、とても他人事ではなく、たまたま寄られたカップルの方が居て精神的に多少、楽になったかもしれませんね。
私も12時頃に田ノ原に着いて3時間ほど仮眠しましたがダウンを着たんですが、寒くて毛布を持ってこれば良かったと感じています。
コースと時間を見比べると、摩利支天付近でも山を挟んですれ違っていますね。
私たちは、五の池から摩利支天乗越を通過していたころ、monsieurさんは反対側の三の池にみえたのんですね。飛騨頂上・・・??
御嶽山はとても広くて、いろいろなコースがあるので今回は出来るだけピストンしないで違う道を歩こうと考えました。
広い山の中で偶然出会うことは至難の技かもしれません。
また、下山して
とはいえ今回、別の知らない人のヤマレコ写真に昼食時の姿が写っていました。
今度は、小屋泊まりで
前回の白山のレコへのhariさんのコメント、
「次は3000m超、行ってくださいね
確かに無人のルートを夜間から歩くのは危険もあるかもしれませんね。
ただ今回のケースでは、レコにも書いたように前にも後ろにも人が歩いている状況で、足元さえ気をつければという印象でした。
景色
自分の心のつぶやきに、他でもない自分自身が耳を澄ませるのは私のお気に入りのシチュエーションです
(下山が夜になって疲れ切って歩くのは、多分好きにならないでしょうが
次に行きたいところ・・・
たくさんありますが、忘れ物を取りに白山に行ってこようと思っています
グループでなく単独で歩くことは、すべての結果に自身が責任を負うこと。 知識がないだとか経験がないといった言い訳が何の役にも立たないことを教えてくれた今回のトラブルでした。
防寒にしろ、急病時の対策や怪我の処置など、山の環境の中では「自分の生命を守る」ことに直接つながっているんだと実感できたことは貴重な勉強でした。
同じ時間に同じ山の空気の中に立っていたこと、うれしいことです
ばったりお会いできる日も、いつかありそうですね
3000m級お疲れ様でした。
絶景を、しかもドラマティックな展開で満喫できたのは本当によかったですね!!
晴れるって、本当に特別なこと・・・
最後は御苦労もあったようですが、結果オーライでなによりでした。
祝!3,000m級の山、登頂ですね
昨年登った木曽駒ヶ岳から御嶽山が見えたので、登りたいお山の一つになっております。
今回の参考で、お互いに出掛けた山を見ていたのですね
しかも2人とも、初の3,000m超です!!
ご来光も見る事が出来て、青空の下を歩いて・・・最高でしたね。
私の勝手な憶測ですが、もしかしたら高山病
睡眠不足のまま高度を上げると動悸がしたり、頭痛や吐き気に襲われます。でも回復されて良かった
山頂でのお写真、いい顔されてますよ
お疲れ様でした
いま下りてきた山にまた登りたい!
今までのところ、毎回の山歩きの最後にはそう思えている自分がいます。
(プチ自慢です
もうここには来ない
そう言いながら下りてきた人にも会いましたが、もったいないですよね
でも反省は生かさなきゃってことで、さっそくフリースのインナーと防水の手袋を仕入れました。
次回、高所での車中泊は毛布を積んで天国を味わいます
次はどんな失敗をするのか・・・楽しみです
民謡でしか知らなかった木曽の御嶽山に登るなんて、2ヶ月前でも考えてはいなかったですよ
さすがに3000mを想像したときは命がけで登るイメージがあって、今回そのつらさを味わうべきではなかったか・・・
標高差1000m未満では、本当にその山を体験したと言えるのか?
実は帰ってからずっとこの思いがくすぶっています。
別に海抜0mから登りたいわけではないんですけど、ま、一山一ルートじゃないですもんね
それともうひとつ気づいたこと。
私は山に勝負を仕掛けたり、制覇しようとはしていないのに、どこかのコメントで、白山に「リベンジ」という言葉を使ってしまったこと。
言葉をもっと大切に使いたいと思っているんですが、修行が足りん
ごめんなさい
ひとりごとになってしまいました
こんにちわ。
3000m超えおめでとうございます。
深夜からの登山とは、すごいですね。
僕は小学校5年生の時に町内のバス旅行で立山に行って雄山にいったんて3000mは済ましてます(笑)
今はダメダメですが。
また、素敵なレポート楽しみにしています。
町内会の旅行が立山ですか
そんな生意気な・・・いや
深夜(早朝)からのスタートは、暑さ知らずのうちに標高を稼げてしまう魔法なので、その快感を知ってしまうと中毒になります。
ただし防寒の意識が必要なことは今回の失敗で悟りましたが
近所の山
感想、とても参考になりました。
連休に行きたいなと、計画しているので
寒さ対策バッチリしておきます
コメントありがとうございます。
私のひとりごとが参考になるなんて、うれしいことを言っていただいて
私も今月の連休には少し遠出をしたいと思っています。
ただテントをまだ持たないので車中泊+一日行程が精一杯ですが
また覗きに来てくださいな
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