甲斐駒ケ岳 のんびりし過ぎた! 3日間
- GPS
- 56:00
- 距離
- 7.9km
- 上り
- 1,170m
- 下り
- 1,170m
コースタイム
- 山行
- 1:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:10
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 4:50
- 合計
- 12:20
天候 | 晴れ 一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありませんが、直登コースは慎重さが必要です。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ポール
シェラフ
|
---|
感想
「甲斐駒ケ岳は名峰である。もし日本の十名山を選べと言われても、私はこの山を落とさないだろう。」ご存知 深田久弥「日本百名山」のくだりです。
2年前初めて甲斐駒ケ岳に登った時、深田久弥が言わんとしている事が正に実感として感じられました。 標高だけでしたらこの上に23座3000mクラスの山々がありますし、北沢峠を起点にすれば決して奥深い頂ではなく、割と気安く白砂の山頂まで迎え入れてくれる山ですが、行って帰ってきた時の充実感、刻刻と表情を変えるコースの楽しさ、360度大眺望等々、人を惹きつける魅力を持つ山である事がよ〜く分かりました。
そして今年、私事ながらある節目(ナイショ!)を迎える年の最後に登る日本アルプスは「甲斐駒でキマリ!」と前泊+下山後拍を付けた♬☺超贅沢♬☺山行へと踏み切りました。 天気も良さそう(^^♪ いい山旅となりそうです。
(コース紹介)
北沢峠〜仙水小屋:沢水のせせらぎを聞きながら「南アルプス天然水」の中を歩いて
いきます。 ほぼ平坦な道、気持ちイイ、、
仙水小屋〜仙水峠:岩がゴロゴロ(コースをはずれる(>_<))仙水峠到着時の感動は
ひとしお! 雲海が広がっています。
仙水峠〜駒津峰 :樹林帯の中 標高差500mの急登、一番の体力使用ポイント
次第に眺望が広がっていき、駒津峰で「絶景」となります。
駒津峰〜直登 :花崗岩の岩稜帯に一変します。ここはアルペンムードが満載。
直登の難所通過には登山者渋滞あり。
山頂〜巻き道 :白砂の下山道(もちろん登れます)、滑り易く、シリモチ注意!
黒戸尾根分岐、摩利支天分岐 迷い込んだらキケンかと?
駒津峰〜双児山 :ハイマツの中の快適な道、アップダウンがあり、あまり下っていま せん。
双児山〜北沢峠 :標高差600mのジグザグ下山 意外と長く感じるカモ?
樹林帯の中、真っ暗になってしまいました(-_-;)
(直登コースについて)
駒津峰方面から登ってきた人たちの多くは「直登コースor巻き道コース どちらか
ら登ろう?」と悩む事でしょう。 目視観察結果は7:3の割合で直登コースを選択
している人の方が多いように見られました。
これって「選択している」より「直登コースに入ってしまっている」登山者も少な
くないのではないでしょうか?
分岐点での私達の会話:
ナベちゃん「そろそろどっちのコースを行くか、選択しないと」
私 「アレ〜!もう選択済!直登コースに入ってるヨ、このまま行こう」
山頂到着後ベテランさん(甲斐駒は初めてかと)との会話:
ベテランさん「すいません、あの岩場を再び下る事になるのですか?」
私達 「直登コースを登ってきたのですネ?」
ベテランさん「よく分からないまま、気が付いたら岩の中を登っていたんです
ヨ! ワハハハハハハ〜〜(*_*)」(明るい方です)
私達 「直登コースを下る勇気は私達もありません、ちゃんと白砂の安全
コースがありますよ」
ベテランさん「あ〜 よかった、クサリもロープもなく どうしようかと思って
いたんですよ」
と六方石を通過し流れに沿って歩いていくと、分岐マークを見落とし直登コースにとりついてしまう可能性が十分にあります。(自ら実証済(-_-;))
直登コースは、切れ落ちた緊張箇所2ケ所、手がかり&足がかりが薄い通過難所1ケ所と命の危険はほとんどありませんが、もろい花崗岩の為でしょうか?クサリ、ロープ等の補助設備が一切ない事が、登山者への負担を増強していると感じます。
通過難所では、私アクロバティックな体制のまま、岩の隙間に靴が挟まってしまい
中々抜く事ができずに、渋滞の原因を作ってしまいました(>_<) 体の硬いおじさんはダメですね!
(眺望、山頂)
今回、10時30分〜13時00分 ちょうど雲の通過があり、山頂より駒津峰の方がより絶景を堪能できました。「いったい何座の百名山、二百名山が見えているのだろう」と富士山、南北中央アルプス、御嶽山、奥秩父の山並みと正にオールスター揃い踏み
更に伊那市、北斗市の見下ろす街並みは自分が立っている場所の高さが実感されます。(この場所への再訪を誓った瞬間です)
名残惜しさもあり、駒ケ岳山頂、駒津峰頂上の滞在時間は合わせて2時間半にもなってしまいました。(のんびりし過ぎを反省中(*_*;)
(仙水小屋、こもれび山荘)
仙水小屋はシンプル、こもれび山荘は設備充実 対象的な容貌の両山小屋、どちらも
「快適」な山小屋として人気があります。 両小屋に共通するのは、暖かく登山者を迎え入れてくれるスタッフ達の面々、美味しく豪華な夕食、そしてマナーが守られた宿泊者達の振舞いでしょうか。快適さをもたらしているのは器の良し悪しではなく、人と人とのハートの繋がりなのだと思います。今回の山行、両小屋への宿泊を1つの目的にした事は大正解でした。(^^)/
こもれび山荘の方、のんびりし過ぎたあげく食事時刻に遅れ、暗闇の中の到着、本当に申し訳ありませんでした。
(まとめ)
長野県側の伊那市(高遠)方面から北沢峠に向かい甲斐駒ケ岳の頂上に到着するまで、数多くの山の「案内版」「道しるべ」があります。 そこに書かれている山名は一様に「駒ケ岳」と表記されています。 これは(長野県の人々?が)「甲斐駒ケ岳」が長野県の山である事に誇りを持っている証拠ではないでしょうか? 同時に「山梨県に独り占めはさせない」との意地の現れかもしれません。
同様の戦い 例えば「甲斐富士山vs駿河富士山」(山梨県vs静岡県)とか「信州槍ケ岳vs飛騨槍ケ岳」「信州穂高岳vs飛騨穂高岳」(長野県vs岐阜県)とかで聞いた事は(私は)ありません。 それ程までに、甲斐駒ヶ岳は、見ても登っても自慢できる名峰の1つなのだと思います。
唯一山頂の標識には「甲斐駒ケ岳」の文字が、(長野県はここだけ譲ったのかな?)
東京への帰路、中央道 須玉近辺右手に、前日とは左右を入れ替えた摩利支天、甲斐駒ケ岳の威容が浮かび「また来いよ」と声をかけてくれているようでした。
「はい 必ず行きますヨ」と心の中で返事を送りました。(^^)v
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