またまた撤退…爺ヶ岳まで。鹿島槍は雲の中…
naotosas
- GPS
- 07:57
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,451m
- 下り
- 1,433m
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標高グラフを拡大コースタイム
・5:10 ケルン
・6:00 水平道 (5分休憩)
・7:20 種池山荘(10分休憩)
・8:05 爺ヶ岳南峰(10分休憩)
・8:25 爺ヶ岳中峰(10分休憩…突風…撤退決断)
・9:10 種池山荘 (50分休憩・大休止)
・10:00 出発
・11:15 ケルン (5分休憩)
・12:05 柏原新道:下山
| 天候 | 雷に脅かされ〜小雨交じり〜基本雲り。(薄日差すも…) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・大町アルペンルートを扇沢方面へ ・コンビニは国道にも多数。最終は大町アルペンルートに入るすぐに711が左側に ・駐車場は扇沢(昭文社5万分の1地図の青文字のホントの沢)に掛かる橋の前後に75台(看板より) ・満車の場合はこの先の扇沢駅の大駐車場へ ・トイレは扇沢駅に。ウオシュレット付きで綺麗です。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・登山ポストは柏原新道入口に…雨で紙が濡れて書ける状況ではありませんでした ・ガラ場に「危険」と書いてある処はありますが問題ありません(大雨の際は確かに落石注意ですが!) ・著名な薬師の湯がアルペンルートを下り大町温泉郷左折で直ぐに。(露天風呂にニホンカモシカが湯船数メートルに飛び入り!13:15頃ホントです) |
写真
拍手本日最初の一枚。
(携帯の存在をもっと早く思い出し…)
種池山荘。いいペースです。
中峰直下でまず一枚。
ペースを下げます
扇沢橋と登山口
(これが最初に取りたかったカット)
家族サービス:河童橋付近の
お気に入りのポイントから
早朝だけ魅せる雄姿
家族サービス:日本100名瀑
平湯大滝付近のダブルバタフライ
感想
夏休みですね!年間15〜20回くらい山行する私にとってこのお盆の時節は
理解ある家族に感謝を込めて家族サービスと決めています。
今回は、松本・上高地周辺で俗世界と縁を切った時間を過ごしました。(私にとっては生殺しの時間でもあります)
8月17日(水)には豊科ICを13:00前に乗り一路埼玉の我が家へ。
多少の混雑は承知の上ですが、上信越道をひた走り所沢ICを降りたのは16:00位でしたでしょうか?
帰宅してすぐに行った行為は、地デジでの明日以降の山域スポットの天気予報のチェックです。
すると、18日(木)はそこそこですが19日(金)以降21日(日)までは日本全国荒れ模様。そこで生殺し状態の本性を現します。天気予報を吟味し明日(18日木曜日)山行を決断。山域は相性の悪い後立山へ。8月6日(土)に本来行く予定で準備していた柏原新道〜爺ヶ岳経由〜鹿島槍ヶ岳に。(日帰り基本で危うい際は小屋泊。)
本当は18日(木)はゆっくりし19日(金)に何処かに行くつもりだったのですが天気予報には叶いません。
すぐさま支度して3時間程寝て10時間前に乗った豊科ICを目指します。(もちろん家族の冷たい視線は感じざる負えません。)後立山には過去3回様々なピークに挑みましたがことごとく撤退を余儀なくされた相性の悪さ…
3:45分には扇沢のバスターミナルに着き綺麗なトイレを借りて、扇沢橋たもとの登山口付近に停車したのは4:00前でした。
先々週の北八以上の雷が光る中ビビりながら朝食を食べ天候の回復を祈ります。この山域を選んだのは唯一9:00〜12:00まで晴れのマークが着いていたからです。
準備を整えまだ真っ暗な登山口に立ち、何時ものように記念写真・レコの為にデジカメで登山口を撮影を試み電源を入れると「メモリーカードが入っていません」…?
何時かこの様な日が来ると思っていました…家族サービスで沢山撮ったのデジカメ情報を急ぎPCに落としSDカードを差しっぱなにして忘れてしまった現実を受け入れるのに少々時間を要しました。「記録が取れない」「レコも書けない」「天気も悪そうだし山行事態止めてまおうか…」
「何のために山登りするの」と自分に問いかけます。記録を取るため?レコを書くため?…違いますよね。それらも一つの要素ですが大切なのは「楽しい時間を過ごすため」が一義です。その為に寝る間を惜しんで、高速代・ガソリン代かけてこの場所にいる訳です。気を取り直して真っ暗な闇の中にランプの明かりを頼りに進みます。鹿島槍への往復時間はコースタイム約16時間を12時間±1時間を目標に挑みます。
足は…軽いです。チェックポイントのケルンへは撮影する機材もありませんからもくもくと登ります。�邯揚�根と同じように抑えて抑えてと言い聞かしますが、時間が無いことを意識してしまうと、裏腹に早くなるパターンです。ケルンに着く頃には稲光も止み、ランプも不要になっていました。
休憩もほとんどせず、ただひたすらに登ります。皆さんが記していますように非常に歩きやすいです。水平場で小休止をすると更に歩が進みます。「ガレ場」を過ぎると少し傾斜を増します。ちょっと頑張ると種池山荘に。
小屋でダメもとで「SDカードありませんか?」と尋ねると…「ありません」と。そりゃそうだと小屋を後にしようとした際に目に飛び込んできたのは、携帯で
撮影している若者の姿でした。俺も携帯持っているよな…そうかその手があったんだと気づかされ、携帯電話で小屋周辺をこの日初めて撮影します。
携帯にカメラを着いていることをすっかり忘れていました。パニックっていたのでしょうね。若い方には笑われてしまいますね。
携帯文化に育っていない歳を感じたりしましたが、これで記録が取れます。画質と容量が心配ですが、頂上での記念撮影は行えますから、テンション上げて行きます⇗
まずは爺ヶ岳のピークを取りに稜線を進みます。遠望は利きませんが稜線歩きは実に気持ちいいです。ハイマツ帯を登っていると北アに登っている楽しさが湧いて来ます。
剱、立山方面は終始厚い雲の中ですが、大町方面は明るく希望を持って上がります。
間もなくして爺ヶ岳南峰に到着。ここで関西方面から来られた大先輩のパーティの方に携帯で記念写真をお願いします。
快く撮っていただきありがとうございました。シャッター押すたびに電子音が流れ
チョット恥ずかしくもありましたが、ことの成之を伝えると
優しい言葉と、この先の状況を教えていただきました。視界が効かないこと。今朝最新の天気予報(午後から雷と雨。明日は大荒れ)など。
再度お礼を告げてお別れすると、風が強くなって来ましたので長袖を着こみ爺ヶ岳中峰に向かいます。
中峰の頂に着くと風は更に強く進行方向はガスの中です。ここで少し待機して思いを巡らせます。行くか引き返すか…この時期一番怖いのは雷です。
稜線では逃げ場がありません。このペースで鹿島槍まで何とか午前中に行けるか否かです。
14時から15時まではおそらく稜線に居ることになるでしょう。…撤退を決断しました。
ここで考え方を変えます。ほとんど記録を取っていませんでしたからドンドン撮って画質と容量がどれほど有るのか確かめることに。
ガンガン登っていましたのでお花等はあまり意識していませんでしたからペースを落として来た道を戻ります。
すると、中峰直下にコマクサがあちらこちらに咲いています。行は全然気づきませんでした。また小屋周辺には様々な高山植物が咲き乱れています。
時間はたっぷりありますので、種池山荘で大休止。食事と共に撮りまくります。
下山は花や撮れなかった看板を中心に撮ります。手振れ補正やズームはもちろんフラッシュもありませんから結構難しいことに気づかされます。
約100枚位撮りレコの体裁を整えています。品質は…ご覧のとおりです(笑)
容量は後95%も残っています。もっと早く気付けばと思う反面、フラッシュがありませんから暗い時間帯では意味がありません。
そう考えると、種池小屋で気づいたことを「よし」とすることもできます。
小屋からの下り道も穏やかです。登山口の駐車場はほぼ満杯の状態です。扇沢駅に吸い込まれるように沢山のバスや乗用車が進んでいきます。
無事下山しホットした気持ちと、自身の忘れ物からテンションをあげられず雷と雨にビビっての撤退でした。
後立山は憧れの一つですが、次回はもう少ししっかり準備してと反省の多い山行になりました。収穫は携帯の機能を再認識できたことでしょうか。
でも山は楽しい。こんな山行でも達成感はあります。爺ヶ岳のピークにはいけたのですから。
身支度を整え薬師の湯につかり汗を流します。すると露天風呂にニホンカモシカが湯船の脇を何事もなかったようにスタスタと歩いて去って行きます。ポカンと見入ってしまいました。本日のサプライズがここにありました。ホントです(証拠写真が無いのが残念です)
豊科ICを二日続けて利用することになるとは、思っていませんでしたが忘れられない山行になりました。
理解ある家族に感謝し(諦めているのかも知れませんが…)つつ山好きの自分を再確認し、山登りに勝ち負けは無いことを教えられた一日になりました。
天候にさえ恵まれれば来週もどこかの山域に顔を出しているはずです。
次は…東北?南ア?…即リベンジも? 上高地からでも…さてどこ行きましょうか?
考えているだけでわくわくして来ます。
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携帯の性能って良いですね。
これならデジカメは要らないかも。
鹿島鑓ｹ岳、私にも覚えがあります。
かなり以前の話ですが、あと山頂百ｍ付近で痙攣を起こしたことを。
私が避けたいのは、雷、落石、そして雪崩ですが、自分の意思に関係ない天災はご免こうむりたいですね。
(落石は人災も多いようですが)
softbreezeさん コメントありがとうございます。
携帯で写真撮ることが無く私もビックリしています。
明るい処で記念撮影程度なら仰るように使えそうです。
雷との追いかけっけこで怖い思いを何度かしてまして今回はビビって退散しました。
少し前にsoftbreezeさんの早月尾根のレコを拝見して
「拍手」させて戴いたことを思い出しました。
同じルートで行きたいと考えていまして参考に出来る日が来ることを願っております。
黒戸尾根は日帰りできたのですが、ランクが一つ上と考え修業の最中でもあります。
教わることの多い softbreezeさんのレコも楽しみにしております。
naotosasさん、こんばんは。
この時期一番怖いのは雷ですよね。
悔しいお気持ちが随所から窺えますが、この状況では戻られて正解だと思います。
「楽しい時間を過ごすために山に行く」というお考えには、大いに共感出来ます。
今回の山行がご自分を見つめ直す契機となったのは、大きな収穫だったのではないでしょうか
しかし、カモシカさんも湯治ですか。
雷鳥もそうですが、高山の動物たちは悠然としていますよね。
人がいても我関せずというか
これからも、お互い安全山行で楽しみましょうね
lynx1218さん コメントありがとうございます。
里に居るときや樹林帯では雷って怖くないのですが、稜線で出会うのは懲り懲りですね。
今回は久しぶりにガッツリ行こうと考えていたので本当に残念です。
高みを目指す前にもう一度自分の「今」の登攀能力を試して自信を持って臨みたいとも。
焦っても山は逃げませんし、楽しくなければ登れませんから安全とリスクのバランスを上手くとって
これからも挑みたいと思います
lynx1218さんのパワフルなレコには何時も勇気づけられます。次回も楽しみにしております。
naotosasさんのコメントの中に、早月尾根のランク云々とのお言葉がありました。
ちなみに亀足の私の所要時間を見ますと、いずれも11時間台でした。
難易度というよりも、私個人の感覚的な違いだと思います。
黒戸尾根は実に変化が多く、飽きさせませんでしたが、笊ケ岳に至っては、幾ら登ってもひたすら森、森、森で単調さのあまり、気分的に疲れただけのことだと思っています。
印象は人それぞれだと思うので、御心配不要です。
naotosasさんの脚力ならば、早月尾根も直ちにＯＫです。
気象条件さえ良ければ。
また色々御報告楽しみにしています。
softbreezeさん こんばんは
先輩が亀足なら私はきっとナメクジです（笑）
背中を押していただいている暖かい感じを勝手に感じています。
己の実力は自身が一番解かっている？つもりです。
あくまでも自己責任で、チャレンジしてみたい思いが込み上げてきました
重ね重ねのコメント本当に感謝申し上げます。
条件を吟味して早く報告したいです
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