雨とガスの北八ツ、蓼科山、道迷い、亀甲池、双子池、双子山、笹薮漕ぎ
長野県
totoro_san
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 796m
- 下り
- 788m
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標高グラフを拡大コースタイム
6:30駐車場-7:40将軍平-8:15蓼科山9:05-9:20将軍平-10:50天祥寺原-11:15亀甲池-12:00双子池-12:45双子山-13:15駐車場
(13:25大河原峠駐車場-14:40自宅)
標準コースタイム
駐車場-1:20-将軍平-0:40-蓼科山-0:30-将軍平-1:10-天祥寺原-0:25-亀甲池-0:40-双子池-0:45-双子山-0:15-駐車場、計5:45
| 天候 | ガス、雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
将軍平から天祥寺原へ下る、沢床の道で道迷いをしたようです。ほぼ中間で、広い沢床にでて、本来は森に再度入るようなのですが、そのまま沢床を登山道を横切るまで、500mほど下りました。ただ、道迷いであることは後で気がつきました。 また、ちょうどここで雨に降られたのですが、ここの広い沢床の石は、氷なみに滑りやすく極めて危険でした。通常の濡れた石は下りの逆バンクがすべりやすく注意が必要ですが、ここの石は、前後左右、水平以外の部分はすべて滑ります。この500mで10数回転倒しました。このような危険な石道は初めてでした。もちろん、斜度はなく、滑落死のリスクはありませんが、7月の阿弥陀岳の雨に濡れた核心部岩場より、はるかに身の危険を感じました。 |
写真
中間地点で、広い沢床にでます。ここで雨が降り出しカッパを着る。また、この沢床を登山道合流までずっと歩く(道迷いでした)。石が氷のように滑りやすい(沢の石でぬるぬるしていて、かつ、だれも歩いていないためか?)。転倒10数回。単独、雨、道迷い、転倒で危険な状態。
前写真から30分歩き、GPS位置でもそろそろ合流点。ほどなく沢床を横切りる立ち入り禁止の緑の紐がありました。合流点についた。でも緑の紐の向こう側に登山道がある? 変だな? この時はその程度。写真の右上から私は降りてきました。
亀甲池途中、道もみえないような笹薮こぎです。ここと、双子山の頂上付近が、今日の2大笹藪漕ぎ。笹は雨露だらけで、カッパ着ないと無理。足元見えないので、もし、ガケでもあったら転落するでしょう。道はずれしないように注意。
1
亀甲池です。右は北横岳。最初は、北横岳と大岳めぐりという+4時間のオプションコースも考えていたのですが、川床で消耗し、雨の中ペース上がらずとても無理。
感想
先週は雨で山はおあずけでした。日曜は用事で行けませんので、土曜日で午後3時ぐらいには帰宅で行きます。降水確率は40%ですので、天気は期待薄。天気よければ蓼科山、悪ければ縞枯山か、どちらかに行こうと思いましたが、朝4時半、八ヶ岳は雲がかかりながらも切れ切れに頂上が見えるので、蓼科山に決定。
白樺高原スキー場を過ぎたところで鹿2頭に遭遇。バンビのような若い鹿です。7合目の駐車場のあたりで、蓼科山が青空にくっきり見えています。この時が、最高の天気でした。
駐車場でも青空が広がってましたが、ところどころガスと雲があります。期待して登りだしましたが、この後、どんどんガスと雲は広がり、蓼科山頂上では展望は0でした。蓼科山頂上では1人ぼっちでしたが、下り始めると将軍平まで、10近いパーティ、合計数10名とすれ違いました。日帰り組としては、私は先頭だったようです。
ここから、天祥寺原へ降りる川床の道が、本日の(悪いほうの)メインイベントでした。最初は、土の道、途中から石の道になり、25分降りたところで、幅の広い沢床の道となります。ここで、休憩したら、雨が降って来ました。本降りです。カッパを着て、GPSはバッグにしまい、地図を確認します。ガイドマップからコピーした1/25000地図では沢床を歩くとあります。また、登りのときの注意点は書いてますが、下りの注意点はありません。石道は相性が悪く、かつ、カッパ着て雨なので、コースタイム程度でしか下れない、30分で合流点と予想。
ということで、沢床を下ります。ところが、石がめちゃくちゃ滑ります。人生で経験ないくらいにつるつる滑る。地図上で500mぐらいと思いますが、10数回転びました。非常に危険。”注意しろ”、”慎重に行け”と自分に激を飛ばしますが、2本足+ストック程度では、どうしようもない。これは登山靴ではだめ。多分、滑らない高価なスパイク付き長靴(ミツウマ、岩礁、1万5千円クラス)でもないと、太刀打ちできないでしょう。石の底を今降った水が流れています。沢床なので大雨時はここは川になるのか? この程度の雨なら大丈夫だと思うが、不安がよぎります。将軍平からだれとも会いませんし、ここはマイナーな道のようです。単独、雨、もし転倒でのケガで行動不能になれば、遭難につながりかねません。この30分が、1年強の登山経験では最大のリスクがありました。ネンザ程度の応急処置(シップとテーピング)、エマージェンシーシート等最低限のビパーク装備はありますが。
不安の中30分程度歩き、そろそろ合流かと思い、ザックからGPSを出して位置確認します。すると横切る予定の登山道との合流点にほとんどいます。たしかに1-2分もあるくと、沢床を横切って立ち入り防止の緑の紐があります。ほっとしてこれからゆく左の登山道を見ると、緑の紐の向こうにあります。変だなと思い、右の登山道をみるとやはり緑の紐の向こうにあります。また、分岐を示す標識もありません。変だなとは思いながらも、左の登山道に入ります。普通の笹薮の土の道となりほっと一息。ここまででの30分、多数の転倒で精神的にまいってたのでひと安心。
しばらく歩くと写真のように分岐の標識が。左の笹薮の道が将軍平への道のよう。”え、ここが将軍平への分岐、では私が降りてきた道は、間違いだ!、緑の紐は入ってはいけない紐だ、そこから降りてきたんだ”ということに気がつきました。1年強の登山で初めての道迷いです。このルートは、ヤマレコでもあまり事例がなく、GPSルートデータも得られず来ましたが、こんなリスクがあるとは予想外。あとで、ヤマケイのガイドの本文を詳しく読むと、ここは沢と森を入ったりでたりするルートのようです。森に入るポイントに、まったく気がつかなかった。
天祥寺原に着いて、駐車場に向かうか、予定通り、池めぐりするか迷いましたが、さきほどの沢床のような危険な道は、もうないだろうということで、池めぐりに向かいます。まずは、亀甲池へ向かう。笹薮こぎがすごく、道がみえない。マルバダケブキ(丸葉岳蕗)が郡生であり。亀甲池は、だれもいなく静かでした。沢床歩きで乱れた心が落ち着きます。次に双子池へ。ここは、北八らしく苔むした道です。亀甲池との中間地点で、数パーティとすれ違いました。将軍平から初めての人です。すこし安心。双子池は、緑色の水が美しいです。最後は双子山。ここの頂上の前後は、すごい笹薮漕ぎです。ここは、駐車場から近いので、こども連れが目立ちます。頂上から駐車場まで、また、本降りに遭いました。
車で折角きたので、佐久側の富貴の里まで行ってみます。こちらも2車線の良い道でした。すこし行くと双子池にも通じる林道の入り口あり。佐久側からはポルシェが2台登ってきます。富貴の里そのものは私有地で立ち入り禁止でした。諏訪側へ戻りくだってゆくと、2000mより上は濃いガスですが、その下は晴れでした。白樺湖は人で大賑わい。
雨の沢床で登山道から外れ10数回転倒でリスクが大きい状況を経験し、うれしくない笹薮漕ぎが満載でしたが、亀甲池の静かさが心にしみ、八ヶ岳の北端を周遊できた楽しい登山でした。
安全な登山ではありませんでしたが、この事態の予測や事前の回避は、ちょっと厳しいなと感じます。下りでは、初めてのマイナーな道は避ける、ぐらいが教訓か? あと、2冊もっているガイドブックで、1冊はこのルートを登り、1冊はこのルートを下りで使っている記述がありました。それぞれ1-2行程度の少ない記述ですが、地図のみならず、この2冊の本文の1-2行の記述を暗記するぐらい熟読していれば、防げたかもしれません。地図にある”沢床を歩く”との記述のみを読んだのが敗因。1年前、初めての単独登山の西岳は事前調査を複数観点でしつこいくらいしてゆきましたが、慣れてきてすこし手抜きがあったかもしれません。この点は反省。
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yabu-hawk さん
はじめまして、totoro_sanさん
前回の蓼科山登山で、私もたぶん同じ場所で道に迷っています。
（こんなにメジャーな山なのだから、しっかり標識等整備をするといいのだが・・・）
地図を見ても自分の位置がつかみにくく、
また子どもを連れているとペースも一定でなく、
地図の標準タイムも当てになりません。
初めての場所だと距離感がわからなくなってしまいます。
子どもは、滑って転んで泣き出すし、
本当に心細い思いをしました。
このことで、ソニーのNV-U37を購入する決心が付きました。
やっぱり、ＧＰＳナビがあると安心感がありますね！
delta-hfさん、こんにちわ。
蓼科山に行くにあたっては、delta-hfさんの7/25の記録も事前に読み、息子さんが転落された、将軍平から山頂への急坂はマークしていたのですが、将軍平から天祥寺原への下りはノーマークでした。
ＮＶ−Ｕ３７を持っていたにもかかわらず、迷いました。上記記録の写真に追加しましたが、国土地理院の１／２５０００地図そのものが、私の迷い込んだルートを点線の登山道として表示しているためです。ＮＵ−Ｖ３７でもカシミール３Ｄから参照する国土地理院の電子データでも、そうなっていました。ここを正規ルートと思って下る人は私以外にも結構いるのでは？と思います。
でも国土地理院の地図の登山道がずれているのは良くある話なので、通常はＧＰＳログ（手入力じゃないやつ）を手に入れて正しいルートを写真のピンクのように読み込ませ歩くのですが、今回、今年のヤマレコからＧＰＳログが見つからなかったので、なしで歩いたら、こうなりました。上記写真は、去年のヤマレコから探し出しました。ＧＰＳも正しいルート表示がないと無力の場合があります。
あと、ヤマケイアルペンガイド八ヶ岳の、このコースの登りの記述として、”ゴロゴロと石を押し出したような涸れ沢を渡ると、将軍平分岐がある。ここで大河原峠へ向かう道を見送り、北西に折れる。笹原の北端から針葉樹林帯に入ると、先ほど渡った涸れ沢の左岸に出る。ロープに誘導されて沢床に下り、そのまま沢床を４０−５０ｍ登る。一度、右岸の樹林帯に入ったあと、また沢床に下り、今度は１００ｍ以上登ってゆく。二俣に出たら左俣（下から見て左の沢）へ。”とあります。これを暗記して、下りのイメージでも作っておけば、迷わなかったかもしれません。でもここはノーマークでそこまでの必要性は感じなかったです。
今回のように、ＧＰＳは万能ではないですが、とはいっても実際使っていて、とても安心です。ご家族連れであれば、なおさらお勧めです。ただ、実使用で６−７時間しかもたないので、バッテリー切れにはご注意ください。わたしは、ＵＳＢバッテリーを買いました。容量5000mAH、出力1A品が2000円強で買えます。0.5A品では充電に足りないので注意。これで３倍以上持ちます。
機会があれば、今回の正しいルートを登りでたどり、正しいルートと間違いルートの比較、検証をしたいと思います。
先週土曜日9/10下降しました。
好天だったのでよかったですが、沢を右巻き、そのご左巻きですね。巻かないと確かに右にでます。大事故無くて良かったです。
天気よければ下りでも問題ないです。
緑ロープで涸沢は閉鎖されていました。
蓼科山の裾野なので、ガスの中、雨に濡れ人に踏まれていない岩で、滑りまくりの転びまくり、程度で済みました。捻挫、骨折がなくてラッキーでした。ただ、道迷いとはその時は気がつかなかった。正規ルートと思い込んでました。単に、ひどい道だな、と。
9/11に横岳いきましたが、奥の院の下、ロッククライマーの踏み跡が明確についている断崖へ続く道があるのですが、ガスと雨のなか、もし正規ルートと信じて迷い込んだら、滑落死しそうな道でした。先月、旧友が落ちました。
道迷いは怖いです。ガスや雨での見落とし、さらに、これが正しい道だろ、という本人の思い込み（特に単独の初ルートでは）。
入るなとか表示してくれよ、とかも思ったのですが、山は手取り足取りの場所ではありませんので、メジャーなルートであってもルートファインディング含め、自己責任ですね。ルートファインディングは命に直結しかねないことを認識の上、気を引き締めたいと思います。標識通りに行けば大丈夫！ 程度ののりで歩いてはいけないですね。
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