岡山県総社市 福山北部マニア道 紅葉&岩場&城跡&古墳群



- GPS
- 04:06
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 495m
- 下り
- 471m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:02
歩行距離6.5km、歩行時間3時間20分、歩行数13,500歩、消費カロリー1,640Kcal
天候 | 快晴 小春日和 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
また、もう少し南にある歴史広場に3台、さらに南の幸福の小径駐車場に20台程駐車できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
どの道もよく整備されています。ただし、分岐が多く道標のないマニア道もあるので、目的地が決まっている場合はコンパスなどで方向を確認する必要があります。全体的に粘土など滑りやすく水はけが悪い土質の道が多いので、大雨後などは要注意です。 天神古墳群の見学をしなければ、コースタイムは1時間程短縮できます。 駐車場<写真01>から福山頂上<写真15>までは、一部、ぬかるみや水が流れている所があります。 駐車場<写真01>から天神古墳群分岐<写真02>まではほとんどアスファルトやコンクリート道です。広場内は一部、土道になっています。 天神古墳群分岐<写真02>から天神61号墳<写真07、08>までは踏み跡がありますが、古墳内部に入るには踏み跡から逸れる必要があります。また、天神社<写真66、67>の南側には古墳見学遊歩道があり、道沿いに見えるものもあれば、逸れて奥に入らなければわからないものもあります。遊歩道の一部に水たまりやぬかるみかけた所がありますが、よけて通れます。遊歩道沿い以外の古墳周辺も木の枝などを気にすることなく自由に歩けました。 天神古墳群分岐<写真02>から藤棚<写真13>まではよく歩かれた登山道で、天神44号墳<写真11,12>のすぐ西側周辺だけぬかるみや水が流れている幅20cm程の溝がありました。すぐにかたい粘土にたまに石が埋まった道になり、標高75m辺りから緩やかな砂地の道にかわりました。雨が降ると水が流れそうですが、緩やかなので滑る心配はないでしょう。 藤棚<写真13>から福山頂上<写真15>までは、道標がなく、マニア道のようです。木の間の細道で、両サイドにシダやササが茂っています。ザラついた乾くと滑りやすそうな土や、黒土ですぐ下は粘土の濡れると滑りやすい土道が続きます。少し急な所もありますが、木の枝をつかめるので下りも大丈夫でしょう。 福山頂上<写真15>から八畳岩下部<写真32>までは、一部、ぬかるんで滑りやすい所があります。 福山頂上<写真15>から石鳥居<写真24>まではかたい粘土で、雨が降ると水たまりができたり水が流れたりしそうです。 石鳥居<写真24>から道標のない方向のシダとササの間の細道に入りました。マニア道のようです。題目石<写真25>から北西に延びる道の入口には、大きめの石が埋まった上を歩くところがあります。トラロープがありますが、必要ありません。そこを過ぎるとすぐに木の間の細道が妙見展望台<写真26>まで続きます。 妙見展望台<写真26>からは細道で、道標はありません。入口周辺のササはすぐになくなりますが、ぬかるんだ滑りやすい下りが続きます。石仏15番<写真30>まではマニア道のようです。そこを過ぎると歩きやすくなり、標高190m辺りで地形図の破線の道に合流すると、八畳岩下部<写真32>まではかたい粘土です。広めで階段状の所も多いので、水たまりはできやすそうですが、歩きやすいと思います。 八畳岩下部<写真32>から幸山城址<写真42>を経て天神7号墳<写真48>までは、一部滑りやすいロープ場があります。 八畳岩下部<写真32>から八畳岩<写真35>へは、ザラついた滑りやすい土道を登ります。ロープがありますが、今回は下りも使わずにすみました。八畳岩南の岩群てっぺん<写真40>方面へは岩を巻く細道があり、妙見展望台<写真26>へと続いているようです。 八畳岩下部<写真32>から幸山城址<写真42>までは、ザラついた土道ですが、緩やかで途中から丸太と土の階段状になりさらに歩きやすくなります。 幸山城址<写真42>から引き返し、天神社<写真66、67>への道標に従って歩いていると、標高80m少々の所で道標のない分岐がありました。なぜか脇に立ち入り禁止の立て札があり、一方は北上し法華寺へと向かうようでした。もう一方の細道はいったん引き返す方向でしたが、入ってみると無事に天神7号墳<写真48>のある古墳見学遊歩道に合流できました。 |
その他周辺情報 | 【2018そうじゃ吉備路マラソン】 ◆実施日:平成30年2月25日(日) ◆種目:フル、ハーフ、10km、5km、3km ファミリー 1.5km、ファミリー800m ◆コース:早春の吉備路を駆け抜ける歴史回廊マラソン 比較的フラットなコースと県内唯一の備中国分寺五重塔をはじめ、 全国第4位の規模である造山古墳、第10位の作山古墳などとともに 田園風景を楽しめるコース。 ハーフ・10kmは日本陸上競技連盟の公認コース ◆インターネット申込:平成30年1月12日(金)締切 ◆トピックス:間寛平さんも参加されるようです。 |
写真
道の東西に75基の古墳からなる三因(みより)・天神古墳群が広がっています。三因古墳群の規模があまりにも大きかったため、天神、萬貫(まんがん)、堂屋敷、峠の4つの支群に分けられました。まず西側の古墳を見に行くことにしました。背後に写っている52号墳は立て札だけで墳丘も小さかったのでスルーしました。
開口部の高さは1.7m程あり、連れは立ったまま奥へと進んでいきましたが、次第に天井が低くなり、最後にはしゃがんで外に出ました。足元は崖状でここで行き止まりです。奥行きは数mありました。
内部は広く、奥行きは数mありました。地面は粘土ですが、乾いていました。岡山県の埋蔵文化財地図によれば、石室は確認できないとなっているのが気になります。残りの古墳は後回しにして登山道に出ました。
福山城跡は国指定史跡です。鎌倉末期に真壁小六是久により築城されたといわれています。南北朝時代、後醍醐天皇方の新田義貞軍1500騎と足利尊氏軍30万騎がこの地で3日間激しい攻防を展開し、結局福山城は落城しました。
作山(つくりやま)古墳は、岡山市の造山(つくりやま)古墳(墳長350m全国4位の前方後円墳)に次いで岡山県第2位の規模を誇る前方後円墳で、国指定の史跡です。今年1月に墳長282mと発表され、全国10位に落ちました。墳丘に登ることができるそうなので、いつか行ってみたいです。
踏み跡を辿り小さな松の枝の間を抜けると岩場に出ました。端は崖状になっており、敵が攻めてこられそうにありません。この辺りからピーク170m周辺が幸山(こうざん)城の東の曲輪なのでしょうか。足元から見下ろして動画を撮りました。
総社市指定の史跡である幸山(こうざん)城の西の曲輪の中心部です。幸山城は鎌倉後期に庄資房(しょうすけふさ)により築城され、応永年間に石川氏が城主となりました。室町時代末に毛利氏と三村氏との戦に巻き込まれ城主が自害した後、毛利方の清水宗治が一時居城したそうです。
細い踏み跡を下りてくると、足元に傷みかけたヤマツツジの花が見えました。樹高20cm程しかなく、2つも花を咲かせると幹が見えなくなります。健気な姿に心が和みました。ちょうどこの脇に古墳見学遊歩道の立て札と三因(みより)古墳群の説明板がありました。
もみじ谷のすぐ北の斜面に小さなモミジが数本植えられており、どれもこのくらいの色づき具合でした。午前中は日陰でしたが、戻ってくるとちょうど日が当たってきれいに見えました。見頃はしばらく続きそうです。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
今年最後の紅葉を総社市の福山で楽しみました。総社市には豪渓(ごうけい)や宝福寺など紅葉有名スポットがあるのですが、敢えて紅葉の見納めの場をここにしました。多くはありませんが、出発点となった「清音ふるさとふれあい広場」や福山頂上などでモミジを中心とした紅葉を観賞することができました。
この地域(吉備路)は国指定の貴重な史跡(古墳、城跡、神社仏閣等)が多いことで有名です。
今回訪問した福山城(国指定史跡)は福山(標高302m)山上に存在した山城で、南北朝時代に『太平記』に記された福山合戦の舞台となった所です。後醍醐天皇方の新田義貞軍1500騎と足利尊氏軍30万騎がこの地で3日間激しい攻防を展開したと記されています。また、幸山(こうざん)城址は鎌倉時代後半に築城され、16世紀に備中松山城主三村元親と毛利氏の間に備中兵乱が起きました。写真や動画で紹介していますように、三方が絶壁で攻めにくい城のようでした。少ない兵力で多勢に対抗するには山城という立地を利用した戦術が必要だったのでしょう。
実は福山に来た最大の目的は古墳探しです。この地域は前方後円墳として全国4位の規模を誇る造山(つくりやま)古墳と全国10位の規模を誇る作山(つくりやま)古墳があるなど、全国有数の古墳地帯でもあります。しかもこの地域の古墳は多くが中を覗いたり上を歩いたりできるのです。その中にあってこの福山の山域は北西部の三因(みより)古墳群だけでも216基以上の円墳を有する日本有数の古墳のメッカです。今回はその支群の一つである天神古墳群で古墳探しに興じました。
天神古墳群は古墳見学遊歩道を中心に75基あり、あまりにも数が多いので立て札がなかったり間違っていたりすることもあります。今回は適当に歩き回って14基を撮りましたが、これらはほんの一部です。恐るべき古墳密集地帯でした。
そろそろ紅葉も終わり、岩場、冬鳥、古墳などの史跡を観賞する山行が増えそうです。これからしばらくは下調べだけでも楽しい時間が過ごせます。冬の低山もいいものです。
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