北武蔵de赤線繋ぎ 和銅黒谷駅→蓑山→長瀞駅 ジオと歴史の道
- GPS
- 03:13
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 438m
- 下り
- 471m
コースタイム
天候 | 晴天だったが秩父盆地は水蒸気が多かったようでガスっていた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自宅最寄り駅→戸塚駅→熊谷駅→和銅黒谷駅 帰り 長瀞駅→石原駅(温泉)→熊谷駅→戸塚駅→自宅最寄り駅 |
その他周辺情報 | 埼玉県立自然の博物館 長瀞石畳 お食事処さくらい 熊谷温泉「湯楽の里」 |
写真
感想
2週間前、自宅からの赤線が秩父鉄道和銅黒谷駅まで到達した。また、過去に長瀞駅から波久礼駅まで歩いた赤線がある。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1321645.html
(秋深き奥武蔵を行く 芦ヶ久保駅→白石峠→大霧山→美の山→和銅黒谷駅 大霧山からの一望を目指して)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-585425.html
(るんるん気分で 長瀞アルプス お散歩なのだ!)
この2つの赤線を繋げていこうとするのが今日の目的だ、12kmくらいと思っていたが、こんなに見どころが多いと思っていなかった。
自宅を4時代に出ても新幹線を使わなければ7時ごろに熊谷駅に着く。そしてそこでちょっとの時間待つことになる、その間に朝食なのだ。最初は駅そばにしようと思っていたのだが熊谷駅の駅そばは2か所あり1つは7:30開店、もう一つは日曜日はお休みである。当然たどり着いた時間帯には開いておらず、駅前松屋にて朝食とする。一応松屋と吉野家はやっていた。
そこから秩父鉄道で和銅黒谷駅に向かうが、どうやら「足袋×たびきっぷ」という1日乗車券を使うほうがお得だと店員にいわれ購入する。1440円であった。
熊谷→和銅黒谷 820円
長瀞→石原 730円
石原→熊谷 170円 計1720円で十分得となった。
和銅黒谷駅に到着してからいよいよハイク開始である。
前回和銅遺跡の露天掘り跡などを見てきたが調べてみると精錬所跡などまだ見るべきものがあることが分かった。それを見てから美の山に登ろう。大がかりな遺跡ではないが、そこにある看板などは充実していて読みごたえがあった。奈良時代に作られた和同開珎にかかわる銅鉱山の全容を理解できたような気がする。
その後は美の山に向けて舗装道路をてくてくと登ってゆく。秋の落ち葉、冬の枯れ木、青空、素晴らしい・・・。そんな気持ちで山頂に到着する。著名な観光地なのに誰もいない。
山頂からは、秩父盆地を一望する。かつてここは海だったのだそうだ、秩父湾という名で便宜上呼ばれていて、現在の荒川を流れる山間で外界と繋がっていたそうだ。丁度第三紀のあたりだ、化石なども出るらしい。
また、両神山から二子山にかけての間には大地溝帯がある、これは埼玉から群馬、長野まで通じるそうだ。ここはジュラ紀から白亜紀にかけての地層がある。ひょっとして恐竜が出るかもしれないなあと思う・・・。
恐竜は中生代、「三畳紀、ジュラ紀白亜紀、八代亜紀」と中学校の理科の先生が言っていたのを急に思い出した。しみじみ飲めば〜しみじみと〜♪これは数時間後だ。
美の山を下り始める。ここから関東ふれあいの道だ、なので標識が多く道迷いがない。快調なトレイルだが途中からは岩々の登山道の上の落ち葉に相当悩ませられる。落ち葉で石の様子がわからなくて足を置いて力を入れてからどうするか決めざるを得ないのだ。そして、ここで2組5名の登山者とすれ違った。
車の音が聞こえだし、トレイルが終わりアスファルトの道となる。そうするとすぐに万福寺、親鼻駅である。通過し、道の駅みなのへ、。トイレをすまし直売所でミニトマトを買い込む、もう少し遅かったら秩父うどんやソフトクリームの店も開店していたのだが・・・。
ミニトマトを食べながらさらに歩き続ける。旨い旨い、ミニトマトやキュウリがいいなあ、こういう店で補給するには。
上長瀞駅から長瀞駅に向かう、何といっても埼玉県立自然の博物館だ。秩父や長瀞の自然や地質についての博物館、ジオパークに認定されているこの地域の中核的な施設である。(大人200円)
常設展では、さまざまな秩父産の岩石、カルカロドン、メガロドン、パレオパラドキシアなどの埼玉県産の化石、現在生きている動植物たち、展示が非常に充実している。
企画展では秩父鉱山についてであった、これが面白かった。
秩父鉱山が開かれたのは江戸時代、武田家が滅び武田家ゆかりの山師が一山超えて秩父に到着してすぐにこの鉱山は発見されたのだそうだ。最初は金山として栄えたが、それ以外の金属、金属以外の価値ある物質も続々と採れることが分かった。
江戸時代中期、讃岐藩士を辞め学問に打ち込み、鉱山についても学んだ著名人が秩父鉱山に入った。そう、平賀源内である。
平賀源内は、一番の目的として石綿(アスベスト)を取って「火浣布」(燃えない布)を作った、この日展示されていたものは早稲田大学に保存されているものが展示されていた、これは平賀源内によるものである。また、さまざまは鉱物を取り、一財産を築いた。なお、さまざまな文化としてに平賀源内の考えが残っており「土曜のうなぎ」も平賀源内が言い出したという話題もありました(諸説あり)。
ここで、平賀源内について書くのは避けたいと思う、おそらく膨大になってしまうからだ。それは興味ある人はいろいろ調べてみて欲しい、少なくても私は興味深く面白かった。
その後現在も秩父鉱山は採掘がおこなわれており、現在は株式会社ニッチツ資源開発本部により石英を中心に採掘されている。かつての栄光を誇る街並みが廃墟になっているという噂があったり、平賀源内が逗留していたところが残っているとかいろいろ情報があるが、それは実際に行ってみないとわからないと思う。
自宅に帰ってから平賀源内や秩父鉱山についていろいろ調べてみると本当に面白かった。
その後長瀞駅に到着してGPSを切った。まだ午前中であった。とりあえず石畳に行く参道の中でご飯を食べようと思う。
参道では妙に蕎麦屋が多い、この時点で昼食は蕎麦と思っていたのだが「くるみそば」という表示が結構な店で出ていた。食べたことないなあと思う、昼食は絶対にくるみそばだなあと思ってしまった。
店をいろいろ覗いてみると、たくさんの人が座っていて誰も食べていない店(提供が遅いのか?)、誰もいない店(まずいのか?)そういうわけで参道を終えてしまい、駅近くを歩いていると、1階の窓越しで熱心にそばを打っている職人がいた、店は2階との表示。よし、ここに決めようということで階段を登り店に入っていった。
当然くるみそばである。
麺は更科系の手打ち(1本1本の太さが微妙に違う)、つけだれにはクルミのペーストが溶けている。別皿に薬味として砕いたくるみ、ネギ、ワサビがついている。
くるみが入ることにより醤油っ気をほとんど感じないのだ。しみじみとして美味である。ああ、イイものを食べたなあと思う。更科系のそばだからこそくるみの味と共存したのかもしれないと思った。
長瀞駅から石原駅に戻る。駅から歩けるところに温泉があるのだ。熊谷駅までに温泉を済ませたい。熊谷駅から2駅のところに温泉がある、しかも1分間で670リットルも出るという温泉。微妙に黄色い色をした温泉、泉質はアルカリ性単純温泉ながらなかなかいいと思った。
ビール大ジョッキを飲み、秩父鉄道で熊谷に戻る。ここからは帰宅だ。
熊谷駅からグリーン車で電車酒場としたいところだが2本見送った。さすが日曜日、グリーン車が満員だったのである。3本目は2本目より5分というタイミング、これは空いていた、東京駅でも4両目下段には2人という状況であった。予定通り戸塚駅で乗り換え横須賀線で自宅最寄り駅へ。
3時間以内の山行なのだが、自宅からの移動時間と帰宅時間で10時間を超えている。そこをどう楽しめるか考えたいと思った。しかし、赤線もつながり、新たな山行計画を作ることもでき、満足な山行であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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aideieiさん、こんにちは。
電車酒場付のaideieiさんのレコ、いつも楽しく拝見させて頂いています。
シルエットだけと書かれている鳥ですが結構大き目の鳥ではありませんでしたか。
鳥に詳しい訳ではありませんがシルエットに特徴のあるヒヨドリではないでしょうか。良く見かける鳥です。
間違っていたらお許し下さい。
Landsberg
Landsbergさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ヒヨドリは、嘴と足が黄色というというイメージがあり、判断できませんでした。そう、そこそこ大柄な鳥でした。
ヒヨドリを第一候補にしながらもう少し調べてみたいと思います。
いつも飲んだくれの山行記録なので恐れ入ります、朝食から夕食(アルコール)までを1日の記録としていますので、どうしてもアルコールなども載せてしまいます。
そこそこ歩いて飲むお酒はいいものです。
aideieiでした。
aiさん
こんばんは
熊谷駅までは、もちろん休日お出かけパスでしょうから、お得きっぷフル活用ですね
前日あれだけ歩いても、翌日朝早くから秩父まで行かれたaiさんに脱帽です。
美の山公園、見事に人いませんね。
やっぱりここは春の山なのかな
hamburg
HBさん、こんにちは、コメントありがとうございます。
今年のうちに歩いておきたかったところが一つ歩けました。もちろんレコでは割愛しましたが休日お出かけパスです。行きは睡眠時間、帰りは電車酒場に費やされました。もちろん元を取っております。
ちなみに、この日、「登山であった人」は1名でした。本当に誰にも出会いませんでした。
aideieiでした。
八代亜紀なら存じているkazu5000です。
ブラタモリのような地層の解説、恐れ入谷の鬼子母神です (*^^*)
さて、最近注目されつつある秩父・長瀞ですが、確かに興味深い地域かも。
そして、秩父・長瀞はお蕎麦が美味しいエリアでもあるようで、実際、蕎麦屋が多い!蕎麦屋巡りだけでも楽しそう!
美味しいお蕎麦に巡り会えて良かったですね (^_^)b
お疲れさまでした〜 (´▽`)ノ
kazu5000さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
地学って学んでおくと様々な地形や地層などと出会ったときに実感の伴った理解を得ることができると最近感じています。火山学・地震学・古生物学・地質学・・・いろいろ分野があるんですけど、これらをの知識が使えるようになっていると登山が100倍面白くなると思っています。また、そこにも歴史が合うんですよね。
今回は、登山ということよりもジオと歴史の旅という感じでしょうか。とても興味が持てるところがたくさんあり、自宅に戻ってからもいろいろ調べ新たに知識を得て、勉強になったレコでした。
aideieiでした。
とってもご苦労様です(笑)
Kazuさんもコメントしてますが、ブラタモリで有名になった?秩父
なかなか 繋ぎにくいところですが
この先の展開に注目ですね
cyberdocさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ブラタモリを見ていないので何とも言えませんが、よく三浦半島から秩父まで赤線が繋がったなあと思います。
この赤線を大事にして網目状にしたり、さらに伸ばしたりしたいですね。この地域にまだある関東百名山にも行きたい。奥武蔵は自分の中で今非常に熱い地域です。まずは赤線を群馬県まで到達させたいところですね。
aideieiでした。
aiさん、こん○×は(^o^)/
秩父・奥秩父方面には全く知識がないため、長瀞との位置関係が だったのですが、何となくわかりました というよりは長瀞を散策してみたい気はあるのですが、なんせ遠い ましてお嬢連れとなれば…
頑張って奥多摩の鳩ノ巣渓谷止まりでしょうか
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
長瀞は面白いところです。一大観光地ですね。参道から石畳に出られる、石畳の様子、川下りが有名なのでもう少し温かい時期が良いと思われます。いいところです。
いつか行くことができたらよいですね。
aideieiでした。
歩行時間より往復乗車時間の方が長い・・・
でも行きたいところは、遠くにもたくさんあるからねぇ・・・(*^^)v
隊長
半袖隊長、こんにちは。コメントありがとうございます。
いちおう11km以上は歩いているので、個人的には合格点かと思っています。でも、行きだけで4時間以上、帰りもほぼ同じ時間かかっています。これを縮めるにはSTBしかないですねえ・・・。この地域からさらに北上を考えるとき、6時間以上の山行計画を組んだときでしょうか。
こういうときにSTBを活用しようと思っています。
aideieiでした。
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