【奥多摩・三頭山】ヌカザス尾根は、なんか不気味で手ごわい尾根だった
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,111m
- 下り
- 654m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
復路:都民の森BS【無料バス】⇒ 数馬BS【徒歩】⇒ 数馬の湯 温泉センターBS【バス】⇒ 武蔵五日市駅【電車】⇒ 最寄駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼ヌカザス尾根は人通りが少ないです。特に危険な箇所があるわけではないですが、携帯が繋がらないのでこだわりがなければ同行者がいた方が吉だと思う。 ▼普段なら問題ないけど、薄い積雪でもヌカザス山直前の急登は滑って怖かった。滑落すればかなりの事態を覚悟しなければならない箇所だけに安全の為には最善を尽くしたいところだ。チェーンスパイクを装着するなら急登の直前で装着すべし。登り始めたら、ザックを置く場所がないくらいの傾斜です。滑るので心の余裕もない筈なので、装着が簡単なチェーンスパイクでも、きちんと装着できるかどうか。 ▼ツネの泣坂は確かに急な坂だけど、思ったほどではなかった。先に述べたヌカザス山直前の急登の方が怖かった。ここも積雪時にはスパイクがあった方がいいのは間違いないけど。 ▼ちょろっと覗いただけなので確信的なことは言えないけど、ムロクボ尾根がヌカザス尾根に合流する直前の坂はかなりの急登。これは積雪のない平常時でも、下らなければならないとするのなら、私にはかなりの覚悟が必要なくらい。 |
その他周辺情報 | ▼奥多摩駅に常駐しているタクシーは一台しかいない可能性がある。移動手段としては時間が読めないためあまり当てにできない。 ▼都民の森から数馬BSまでの送迎バスは、12月から3月までは運休だと思っていましたが、イベントがある時は、一日一往復だけ運航されている場合があるみたい。スタッフの人に聞いたら、西東京バスではなく、特別にチャーターしている様な話だった。運航スケジュールは、都民の森なんかに確認されたらいいと思う。 |
写真
感想
▼何回か単独行で行こう行こうと思っていたけど、気乗りしなかった三頭山への登山。2016年8月7日のレコにも、ムロクボ尾根経由で三頭山を目指す計画を、急遽変更して陣馬山にしたなんて記録が残っています。今思うとヌカザス尾根も、ムロクボ尾根も初見で単独行をしなくて良かったのではないかと、虫の知らせだったのではないかと思います。
▼まあ、別に危ないところが有るわけではないのですが、なんか不気味な感じがする尾根です。人通りが少ないからでしょう。携帯も良く繋がりません。
▼そんな尾根ですが、いつもの登山隊と一緒なら心強い。A隊長とMさん【俳人】というあまりない編制で同尾根経由三頭山に挑戦してきました。A隊長と山登るのはおおよそ2カ月ぶりです。私が中々仕事が捌けず休日は出勤しているか疲れきって寝ているかが続いたから、中々隊長と日程が合いませんでした。
▼ヌカザス尾根は、やはり急登ですね。体力的にしんどいとは感じませんでしたが、急登に時間を食われて思ったよりスピードがあがりませんでした。ツネナキ坂を警戒していましたが、噂通りの急登でしたが想像の範囲内でした。それよりも、ヌカザス山直前の急登の方が怖かった。積雪がなければそれほどの事はなかったと思いますが、足を滑らせたらどこまで落ちていくのか分からない箇所だったので、恐怖の中、木の根や幹につかまりながら登りました。たまに手掛かりになるものがない場所があり、緊張しました。この急登の前にスパイクやアイゼンを装着することをお勧めします。これからの時期は、特にお気を付け下さい。
▼今回のレコの写真、前半は比較的充実しているのですが、後半スカスカです。スマホのバッテリーが低温で死んでしまったことが最大の理由ですが、ヌカザス尾根に時間を少しずつ時間を削られて行ってあまり写真を撮っている余裕がなくなってしまったことも原因の一つだと思います。ヌカザス尾根、決して侮ることなかれ。
▼今回は巡航速度に差があり、速い隊長、普通の私、登山間隔が空いているせいかバテ気味でスピードがあがらないMさん【俳人】と隊列が長く伸びる展開が多かったです。この結果、三頭山山頂で少しハプニング。先頭の隊長よりやや遅れ気味のポジショニングを心がけ、Mさん【俳人】との距離が広がり過ぎないように気を付けていたのですが、三頭山西峰直前の分岐が原因でハプニングが発生しました。
・先頭の隊長、同分岐を直登、三頭山西峰に到着、後続を待ちます。
・二番手の私、分岐に気がつかず西峰を巻き、御堂峠に出る、そこから直登を開始、三頭山の中央峰に到着。山頂なのに先行している筈のA隊長がいないため、もう少し先で待っているのかと思い進んでみる。東峰を通過しても隊長がいない。これは変だと思い始めるが、取り合えずMさん【俳人】を待ちますがMさん【俳人】も中々姿を現しません。
・三番手のMさん【俳人】。分岐で迷いつつも踏み跡が強かったからと直登ルートを選択。西峰でA隊長と合流。A隊長、私を途中で抜いたのかとMさん【俳人】に尋ねるが、抜いていないとの返事。私が滑落したのではないかと捜索に出るA隊長。Mさん【俳人】、携帯で私に連絡をしようとするも、電波が弱いせいか、私の携帯(スマホとは別のガラホの2台持ち)は着信音が鳴らなかったと思うので、留守番電話機能に繋がっていたのだと思う。
・私、どうせ電波が届かないけどダメもとで携帯で連絡を撮ってみようと携帯を見る。着信歴あり。Mさん【俳人】から。電話をしてみると一瞬繋がる、Mさん【俳人】『A隊長、(私が)滑落したと思って捜索に出ています』とか何やら大事になっているみたいなことを言った後、電波が繋がらなくなる。中央峰から少し下がった所に電波が比較的強い場所があったので、再度Mさん【俳人】に連絡。私『今どこにいるの?』Mさん【俳人】『中央峰です』。すれ違ったとは思えないのだが、中央峰にいるんだろうと中央峰に駆けつけるも、やはり2人はいない。少々混乱する私。『君の名は?』みたいに、私とMさん【俳人】、場所は同じでも時間がずれてしまったのか?『映画みたいに若い女の子ならともかく、時空のずれがありながらも落ち合おうとする相手がもうすぐ30近いオッサンなんてちっとも嬉しくない。Mさん【俳人】の口噛酒なんて絶対飲みたくない』など馬鹿なことを考えている私、まだ少し余裕がある。
・まあ、私の無事は確認できただろう。最悪2人に合流できない場合もあるだろうからまずは退路の確保だ。三頭山は初見で地理感がない。しかもスマホは死んでいるので地図がない状態の私、取り合えず都民の森に下りるルートを見つけないといけない。中央峰近くのベンチで遅めの昼食を摂っていた女性ハイカー2人組。迷いのない力強い足取りで下山を始める。ああ、この人たちは間違いなく道知っている。おそらく都民の森に下りる確率が高い。取り合えずついて行くことにする。女性ハイカー2人、御堂峠まで下りた後、坂を登る。その後をついていく。そしたらそこが西峰でした。2人に無事合流。
・『Mさん、ここ西峰じゃない』Mさん【俳人】『いやー、良く調べないで中央峰といってしまいました』
・まあ、西峰に居ると言われても、すぐに合流場所を特定できなかったと思いますが、少なくとも4次元空間のこの世の中で、映画『君の名は?』の様に2人の時間座標だけがずれている?なんて馬鹿なことを、例え一瞬とはいえ考えなくて済んだのではないかと、少しだけMさん【俳人】に恨みごとを言っておこうと思います【笑】
▼地図アプリ起動の為、死んでいるスマホを体温で温めて復活させようという試みが功を奏し、西峰の風景は撮影できました。ツネナキ坂から先、大岳と御前山が綺麗に見えていたので、そんな風景も撮影したかったのですが叶わず。でも三頭山山頂撮影できたから良しとしますか。
▼色々ありましたが三頭山に登ることができました。A隊長ありがとうございました。本年もあと一回くらいは登山出来ますかね?また宜しくお願い致します。Mさんもお疲れ様。仕事忙しいとは思うけど、時間見つけてまた登りましょう。
お疲れ様でした。笹尾根を踏むことは出来ませんでしたが、代わりに三頭大滝を見ることが出来ました。また、臨時無料バスのおかげで、ゆったりと入浴出来てHappy。
締めの情熱ホルモンも、新宿駅前を考慮すると、かなりのコスパ。寝過ごす事も無く自宅に帰還でき、かつ、時空のズレもなくてホっとしました。
A隊長、色々お世話になりました。単独行では中々気乗りせず、ずるずると先延ばししていた三頭山に登頂できましたのも隊長の企画のおかげです。お礼申し上げます。今回はかないませんでしたが、いつか笹尾根縦走しましょう。道中隊長が行ってみたいといっていた生藤山もあります。(そんなにすばらしい特徴のある山ではないですが・・・)宜しくお願い致します。
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