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Yamareco

記録ID: 1338862
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無雪期ピークハント/縦走
中国山地東部

広戸仙 ふるさとコース (岡山県津山市)

2016年09月09日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:43
距離
15.7km
登り
1,692m
下り
1,696m

コースタイム

日帰り
山行
5:45
休憩
1:58
合計
7:43
距離 15.7km 登り 1,692m 下り 1,696m
8:15
55
9:10
9:16
34
ふるさとコース西口
9:50
9:56
8
ひめ滝
10:04
10:14
41
広戸仙大滝
10:55
11:05
23
黒媛の滝
11:28
11:35
5
シャクナゲの滝
11:40
11:50
38
せせらぎの滝
12:28
12:38
35
布引の滝
13:13
13:23
10
静かの滝
13:33
13:35
46
ふるさとコース東口
14:21
15:03
22
15:25
15:30
28
ふるさとコース西口
15:58
声ヶ乢
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
声ヶ乢駐車場に車を停めてスタート。
声ヶ乢登山口から登り、広戸仙の北面につけられたふるさとコースの西口から東口へ。東口から広戸仙山頂を経由して声ヶ乢へ降りてきた。
コース状況/
危険箇所等
■ 声ヶ乢〜広戸仙
つまらないほどよく整備されたルートで、危険や道迷いの心配はない。道中に三ヶ所ある展望台からは南方向の眺望を楽しむ事ができる。また北方向を眺望できる展望岩もある。

■ あがけ峠〜広戸仙
広戸仙と滝山の鞍部であるふるさとコース東口(あがけ峠)から広戸仙頂上までは、標高差200m程度の一直線の登り。道迷いや危険箇所はない。

■ ふるさとコース(西口〜東口)
ふるさとコースは平成13年に登山道(滝見道)として整備された7つの滝に出会える、広戸仙北面中腹のトラバース道である。現在では「ふるさと」という言葉の響きから連想されるハイキング的なルートとではなく、そこそこ厳しいルートである。

ふるさとコースのルートは概ね明瞭だが、不明瞭な箇所もあるので道迷いの可能性はある。その原因は、国土地理院の地形図に記載されている破線が、実際の登山道と標高にして50mほどずれていることに起因する。自分も一度、標高を下げるポイントに確信が持てず撤退した事がある。実は今回は、調査しなおして二度目のトライなのです。
危険性は特にはない思うが、一部ロープが張られた急峻な谷のトラバースがある。また決して整備されているとは言い難い荒れた部分もあるので、歩きにくさから、捻挫、転倒などの危険性はある。時間に余裕を持って、慎重に歩いて行く事が必要だろう。
声ヶ乢登山口の案内板。ここからスタート。
声ヶ乢登山口の案内板。ここからスタート。
約1時間で第二展望台に到着、標高850m。
約1時間で第二展望台に到着、標高850m。
第二展望台の奥が、ふるさとコース西口になります。行きましょう。
第二展望台の奥が、ふるさとコース西口になります。行きましょう。
この位のガレ場はまだいいほうだ。
この位のガレ場はまだいいほうだ。
ひめ滝に到着(落差:5m)。尾根を降りてきてやっとひめ滝へ。滝は右奥、少し岩場を登る。
ひめ滝に到着(落差:5m)。尾根を降りてきてやっとひめ滝へ。滝は右奥、少し岩場を登る。
黒い岩を滴り落ちるひめ滝に出会えた。水量は少ない。
黒い岩を滴り落ちるひめ滝に出会えた。水量は少ない。
広戸仙大滝に到着(落差:45m、3段)。なかなかいい滝です、もう少し水量が欲しいですがこれ以上は望めないかも。
広戸仙大滝に到着(落差:45m、3段)。なかなかいい滝です、もう少し水量が欲しいですがこれ以上は望めないかも。
上段の前まで行くのはさほど難しくはないが、ここは体力温存。
上段の前まで行くのはさほど難しくはないが、ここは体力温存。
次の滝へ向かいます、植林地帯でいい道です。
次の滝へ向かいます、植林地帯でいい道です。
落石による岩場、向こうの赤い丸がこっちへ来いと呼んでいる。
落石による岩場、向こうの赤い丸がこっちへ来いと呼んでいる。
このくらいの倒木は我慢して進むしかない。
このくらいの倒木は我慢して進むしかない。
黒媛の滝に到着(落差:80m)。これが黒媛の滝の沢なのだが、道に迷ってもう少し下流を渡渉して、沢登り中。この段階では、これが「黒媛の滝」の沢だという確信はない。
黒媛の滝に到着(落差:80m)。これが黒媛の滝の沢なのだが、道に迷ってもう少し下流を渡渉して、沢登り中。この段階では、これが「黒媛の滝」の沢だという確信はない。
GPS測位によるとこの沢らしいので、登っていくと左上方に案内板を発見、ホッとする。
GPS測位によるとこの沢らしいので、登っていくと左上方に案内板を発見、ホッとする。
見た感じ落差30m弱、2段の滝かと思ったら、落差80mとの表記。上方に続いているようだが、さっぱり見えない。下方は単なる沢です。
見た感じ落差30m弱、2段の滝かと思ったら、落差80mとの表記。上方に続いているようだが、さっぱり見えない。下方は単なる沢です。
二段の上段部分。焦点距離が長めだということもあってスローシャッター全滅につき、保険で撮影しておいた普通の写真にて失礼。
二段の上段部分。焦点距離が長めだということもあってスローシャッター全滅につき、保険で撮影しておいた普通の写真にて失礼。
次の滝へ向かう道中の鎖場。無名の沢だが、かなり急、滑ると50m以上の滑り台だ。濡れているのでちょっと怖い。慎重に渡渉。
次の滝へ向かう道中の鎖場。無名の沢だが、かなり急、滑ると50m以上の滑り台だ。濡れているのでちょっと怖い。慎重に渡渉。
シャクナゲの滝に到着(落差:8m)。二本の沢が見えてきた。手前がシャクナゲの滝の沢(案内板は破損)、向こうがせせらぎの滝の沢。この二つの沢はすぐ下流で合流している。
シャクナゲの滝に到着(落差:8m)。二本の沢が見えてきた。手前がシャクナゲの滝の沢(案内板は破損)、向こうがせせらぎの滝の沢。この二つの沢はすぐ下流で合流している。
シャクナゲの滝です。
シャクナゲの滝です。
下流から見上げたシャクナゲの滝。上のほうまで続いている。
下流から見上げたシャクナゲの滝。上のほうまで続いている。
たぶんこれがシャクナゲの滝のご本尊様かな。
たぶんこれがシャクナゲの滝のご本尊様かな。
せせらぎの滝に到着(落差:20m)。せせらぎの滝はすぐ隣の沢。
せせらぎの滝に到着(落差:20m)。せせらぎの滝はすぐ隣の沢。
二本の沢が合流している。
二本の沢が合流している。
滝はもう一段上流なのかもしれませんが、水量少ないし、あまり深追いはせず。
滝はもう一段上流なのかもしれませんが、水量少ないし、あまり深追いはせず。
せせらぎの滝の案内板。
せせらぎの滝の案内板。
次の滝へ向かう道中、尾根の急登。赤い丸と、黄色い案内板がおいでおいでと呼んでいる。ここで小休憩。
次の滝へ向かう道中、尾根の急登。赤い丸と、黄色い案内板がおいでおいでと呼んでいる。ここで小休憩。
登った急登を振り返ってみた、これは激下りに見えます。
登った急登を振り返ってみた、これは激下りに見えます。
今にも堕ちてきそうな大岩の真下をトラバース。
今にも堕ちてきそうな大岩の真下をトラバース。
布引の滝に到着(落差:25m、3段)。
布引の滝に到着(落差:25m、3段)。
下流からなめるように見上げてみた。
下流からなめるように見上げてみた。
これが全景と言ってよいのかな、上段右側から滴り落ちる水流がなんともいい感じでした。
これが全景と言ってよいのかな、上段右側から滴り落ちる水流がなんともいい感じでした。
少し登って上段に近寄った。
少し登って上段に近寄った。
上から見下ろすと、大きく屈曲していた。上段には小さいながらも滝つぼがあった。
上から見下ろすと、大きく屈曲していた。上段には小さいながらも滝つぼがあった。
次の滝へ向かう道中にある無名の沢、苔の岩がちょっとしたアクセント。
次の滝へ向かう道中にある無名の沢、苔の岩がちょっとしたアクセント。
静かの滝(落差:ゆるゆる30m)。水も少ないが、そもそも滝といえるのかどうか怪しい。これを直登すれば頂上への近道、行けそうな気がする。
静かの滝(落差:ゆるゆる30m)。水も少ないが、そもそも滝といえるのかどうか怪しい。これを直登すれば頂上への近道、行けそうな気がする。
案内板の右が「静かの滝」、非常に荒れています、案内板の左からも沢が落ちてきている。
案内板の右が「静かの滝」、非常に荒れています、案内板の左からも沢が落ちてきている。
東口に到着、ここは広戸仙と滝山の鞍部です。案内板は完全に壊れていた。
東口に到着、ここは広戸仙と滝山の鞍部です。案内板は完全に壊れていた。
広戸仙頂上に到着しました。日本原の陸上自衛隊の演習中、戦車の発砲の音がドンドンと響きます。
広戸仙頂上に到着しました。日本原の陸上自衛隊の演習中、戦車の発砲の音がドンドンと響きます。
第三展望台に到着しました。あとは下るだけだし、眺望は最高なので大休憩。
第三展望台に到着しました。あとは下るだけだし、眺望は最高なので大休憩。
第三展望台より) 滝山、その右奥に雲がかかりかけた那岐山。
第三展望台より) 滝山、その右奥に雲がかかりかけた那岐山。
第三展望台より) 塩手池とその周辺。
第三展望台より) 塩手池とその周辺。
北方面展望岩より津川川ダム。
北方面展望岩より津川川ダム。
声ヶ乢登山口まで降りてきました、疲れた。
声ヶ乢登山口まで降りてきました、疲れた。
声ヶ乢にある案内図
声ヶ乢にある案内図
参考)
2015年当時の地形図には、標高にして約50mほど上方にふるさとコース(破線)が記載されていました。
地形図の破線を信じて道を探していた時の状況を、参考までにアップしておきます。
2023年現在、正しく修正されています。
参考)
2015年当時の地形図には、標高にして約50mほど上方にふるさとコース(破線)が記載されていました。
地形図の破線を信じて道を探していた時の状況を、参考までにアップしておきます。
2023年現在、正しく修正されています。

感想

公式サイトをはじめ、ふるさとコースに関するネット情報や実際に歩かれた方々のお勧めルートは、声ヶ乢登山口から一旦広戸仙山頂を越えて、東口からふるさとコースへ入って西口へ出て下山するルートだそうだ。なぜかよく分らなかったのだが、実際に行ってみて思ったことは、西から入るとルートをロストしやすいところが二ヶ所あるが、東から入ればその迷いやすいポイントで迷わずに済むということ。

西口からアプローチした時に迷いやすい場所と原因は、

第一に、
ひめ滝の標高まで降下する尾根。ここは道がわかりにくい上に、国土地理院の地形図のルートからは大きくずれている。GPSで測位しながら地形図の破線ルートのとおりに行こうとすると、大きな岩に遮られて前にも下にも進めなくなる。以前ここで1時間ほどさまよった挙句、ルートに確信が持てなくて退散した(実際は直感で進もうとしたルートが正解だった)。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1349940.html

帰宅して確認した公式サイトのマップでは「行き止まり」と表記されていた。
https://www.city.tsuyama.lg.jp/life/index2.php?id=6586

東口からアプローチすれば、ここの尾根は登りになる。この尾根の道は不明瞭だが、周囲が比較的開けているので尾根筋を適当に登っても明瞭なトラバース道に出会える。そして西口方向に進めば行き止まりに出会うことはなく、迷う可能性はほぼ無いと思われる。

第二に、
「黒媛の滝」へのルートが分りにくい。西から行くと滝よりもかなり下流で沢に出会い、滝は見えません。沢に出会ったところで渡渉箇所を探すと、下方にピンクの目印があったので一旦下降した。しかしどうも滝らしくないのでそのまま沢を登ってみると、かなり上方に滝の看板があった。東から来れば沢の手前の目の前に看板が現れるので決して迷わない。

このような事情で東からのルートを勧められるのだと考えられる。
しかし、東口から入って、何かの事情で撤退したくなった時には広戸仙越えで戻らなくてはならないというリスクも負うことになる。前回アプローチした時は、このリスクを負うのがイヤで、西口からアプローチした。

ふるさとコースというのは、その名前からは里山の遊歩道を連想してしまいがちだが、山の北面の急斜面につけられたトラバース道だ。道が不明瞭でロストしやす箇所はあるし、急登・激下り、がれ場、倒木、とんでもない急斜面のトラバース、滑りやすい急斜面の鎖場、そんな急斜面にかかる沢の渡渉、浮石による滑落、落石、足の捻挫・骨折、ないのはヤブと動物(熊・猪)くらいだろうか、低山にありそうな危険は一通りあると思っていたほうがよい。

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