ハーヴェストツアーのバスは本当に使えるのか?蓼科山〜双子山〜北横岳
- GPS
- 10:30
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,647m
- 下り
- 1,444m
コースタイム
蓼科牧場ゴンドラ終点14:45-七合目登山口15:01/15:05-天狗の露地15:47/15:52-将軍平16:17/16:20-蓼科山頂ヒュッテ17:00/17:28-山頂三角点17:35/17:41-蓼科神社奥宮17:45-方位版17:50(夕食)18:20-ヒュッテ
16日:
蓼科山頂ヒュッテ08:05-将軍平08:36/08:44-赤谷の分岐08:54-佐久市最高地点09:09-大河原峠09:56/10:00-双子山10:28/10:32-双子池ヒュッテ(+雄池)11:13/11:28-双子池キャンプ場(雌池)11:40-雌池と亀甲池の乗越12:00-亀甲池東岸12:14/12:18-亀甲池分岐12:23-北横岳北峰13:48/14:21-南峰14:23-北横岳ヒュッテ14:32-三ツ岳分岐14:36-坪庭遊歩道分岐15:03-ピラタスロープウェイ山頂駅15:13
天候 | 15日:晴れ、夕方若干ガス 16日:ほぼ晴れ、佐久側と南に少しガスが上がってきた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
http://www.harvest-tour.com/noriba/mapkantou-tateshina.html 東京駅・新宿から、ピラタスロープウェイや蓼科牧場まで平日1,900〜休日2,400円!!(10月から500円ずつ値上がり) 蓼科牧場ゴンドラリフト 片道520円 http://www.shirakaba-ski.jp/lift.html ピラタス蓼科ロープウェイ 片道900円 基本的に20分間隔運行(00、20、40) http://www.pilatus.jp/green/top.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> 蓼科牧場(ゴンドラリフト始点)にはありません。 リフト終点、御泉水自然園入り口と、七合目登山口の鳥居前にあります。 <道の状況> リフト終点〜七合目登山口: 林の中の丈の短い笹原をまっすぐですが、あまり歩かれていないのかクモの巣張りまくり。最後3回くらい車道を横切ります。 七合目登山口〜将軍平: 入り口近くは整備作業中でした。天狗の露地より上部は土砂崩れの跡のような急登が現れてびっくりしますが、土止めが沢山してあるので大きな段差はあまりなく、ルートを選んでいけば意外と歩きやすいです。 将軍平〜山頂: 大きな露岩がごろごろですが、天辺が平らなものが多く足場はいいです。 斜度がキツイ分両手両足で登れば結構楽しい。途中までストック使っていたのですが、その方がよほど大変でした。 将軍平〜大河原峠: 斜度があるのは一部のみ、ほとんどは縞枯れの森→苔の森→ササ藪の森の中をゆるゆると進みます。 が、ヒュッテがちらちら見え出す後半が意外と長く、なかなか着かなくて精神的に疲れました。一部ササ漕ぎあり。 大河原峠〜双子山〜双子池: 大河原峠にはヒュッテや飲み物の自販機、トイレがあります。 双子山頂上までと直下はかなり深いササ漕ぎが度々あります。早朝の場合は、朝露対策が必要かと思います。 双子池〜亀甲池: 途中で乗っ越します。 双子池側は苔が深く、大岩・倒木などもあるので、一見どこが登山道かわからないくらい。滑らないよう、ルートを見失わないよう注意が必要。ただ、雰囲気はすばらしいです。 亀甲池側は問題ありません。 亀甲池〜北横岳: 双子池からは亀甲池の北東岸に着きます。道は岸より50mくらい手前で右に折れ、池を左手に見ながらササ藪の中を廻り込みますが、分岐がササで覆われているので見落としやすいです。目の前の池に気を取られて直進すると、道ドコー??となります(笑)。(水があるときは直接岸沿いには行けません) 北横岳への道はその後、天祥寺原への分岐のある北西岸から西岸を通っていきます。 亀甲池から離れてすぐ、斜度がないうちは道がわかりにくく、グリーンロープとビニールテープを頼りに、常に先を見通しながら歩いた方がいいです。(ぼーっとしていると簡単にロストしそう) 斜面が急になってからも道のわかりにくいところはあるものの、そういうところにはグリーンロープが張ってあるので、迷うことはないと思います。 長い急登ですが途中「緩」もあり、風景は変化に富んでいて歩きやすいです。 最後、樹林帯を抜ければすぐ頂上です。 北横岳〜坪庭〜ピラタスロープウェイ山頂駅: 全く問題ありません。 おまけ: 双子池〜大岳〜北横岳のルートは、亀甲池周りより荒れているとのこと。 大岩や倒木が多く、苔で非常に滑りやすいのでとても歩きづらいと山頂ヒュッテの方&通った登山客に聞きました。 あえて使うなら、登り(双子池→北横岳)で使う方がいいそうです。 <蓼科山頂ヒュッテ> 要予約、素泊まり5,500円。2食付8,000円はフルーツも付いて結構美味しそうでした。 基本的に火・水曜と冬季は休館。休館中は緊急避難利用も出来ないので注意。 水は天水。沸かしたもの(お湯)を無料でいただけます。 <ハーヴェストツアーのバス> 激安ですが、本来登山用ではないので運行時間が遅めなのが難点。 行きは現状遅れることが多いようです。特に休日は2時間遅れたことがあるとか。 日の長い夏は今回のように蓼科牧場→ピラタスでもOKですが、秋は逆周りでないとキツイかも。ちなみに乗客の中で登山者は私1人でした。 帰りは折り返しなので、行きが遅れればその分出発も遅れます。 さわやか信州号と違って、天候による日程変更が出来ない(キャンセル=返金なしになる)のが登山にはつらいかな。 <温泉> ピラタスロープウェイ:なし。 蓼科牧場ゴンドラリフト:白樺高原ホテルが日帰り入浴可、600円。 公共交通手段利用で、最後お風呂に入りたい方は逆周りの方がいいかも? |
写真
感想
霧ヶ峰に行く時に知った「蓼科まで直行1900円!」の激安バス。
どうしても使ってみたくて、行って来ました。
ピラタスで下車して、北横岳ヒュッテに泊まり→翌日蓼科山→蓼科牧場で乗車、が時間的に余裕があるとは思ったのですが、蓼科山から夕日・日の出が見たくてあえての逆回り。
東京からの合流組が渋滞で遅れ、新宿を約15分遅れで出発。
聞いてみると、行きは平日でもかなりの高確率で遅れるとか。(そのためか10月運行分からは到着時間のみ変更になっています)
高速や山麓からは八ヶ岳がはっきり見えてとてもきれい。そんな中、他のバス停巡りはつらいですね〜。早く登りたい!!
蓼科山もよく見えましたが、背後に怪しげな雲が。
この日は完全な夏型気圧配置だったため、りっぱな入道雲が育っていたんです。
雷の不安が〜。
結局蓼科牧場に着いたのは定刻の30分遅れ、14時30分でした。
一目散にゴンドラリフト乗り場に向かい、リフト乗車中に準備してすぐ出発します。
出発14時45分、山頂までコースタイム2時間。
まじめに歩けば、最後の岩場でてこずっても17時半には着けるはず。
牧場から七合目までの道はゆるやかですが、とにかくクモの巣が多い!顔にかかるのを払いながら駐車場のある七合目登山口へ。
七合目登山口には「熊注意!」の張り紙が。
あれ、八ヶ岳って熊いないんじゃなかったっけ???
雷に新たな不安が加わり、急いで熊鈴を装着します。
予想通り、途中会うのは下山する人ばかり。
あの人今から登るの?という声がすれ違いざまに聞こえてきます。
そうですよねえ、私も全くそう思います!
陽はまだ高いはずなのに林床の中は既に薄暗くなってきて、精神的に時間との戦いを強いられます。同じ弱い光でも、朝と夕方のそれはこんなに気分的に違うんだ、との思いをかみ締めながら黙々と歩きます。
熊のこともあり、内心気持ちが焦りまくり。
将軍平に出ると、後は30〜40分だし、岩場で開けているのもあり一安心。
最初はストックを突きながらふらふら登っていましたが、ついに収納して両手を使ったところ、すごく安定してぐいぐい登れる!
最初からそうすればよかった〜。
そして山頂ヒュッテ到着。
バス利用なので到着は遅くなります、と予約時に連絡を入れておいたせいか、早かったね、と小屋の方に迎えられました。
昔ながらの「山小屋!」って感じで、落ち着くいい小屋でした。
すぐに自炊の準備をして山頂に向かいます。っと、ヒュッテを出るとそこはガス。
まあ、でも動きが早いから何とかなるかも、と取り合えず行くことに。
が、ここからが結構大変でした。
自炊セット&防寒具をビニール袋に入れて下げていったのですが、山頂が広く岩ごろごろなので、片手に重荷ではバランスが取れないことおびただしい。しかも袋を岩にこすりまくってぼろぼろになるし。
よたよたと山頂標識→蓼科神社奥宮→方位盤へと着くと、ちょうど雲の向こうに日が沈むところでした。
どうしようか迷いましたが、残照に期待して調理開始。
前回燕岳で作って気に入ったわかめ入り棒ラーメンです。・・・わかめ入れすぎて磯臭くなりすぎました。しかも一緒に入れようと家で作ってきたゆで卵をヒュッテに忘れてくるし。
ちょっと失敗。
暗くなるなか、少し期待はずれの残照を見ながら急いで食べて収納し、ヒュッテに戻ります。
何とかライトをつけずにすむぎりぎりにヒュッテ着。
なお、ヒュッテでのランプの明かりを楽しみにしていましたが、この日は電灯だけでした;;
翌朝はヒュッテ前で日の出を見てからまた方位盤まで行き、モルゲンロートに染まる全北アルプスを眺めました。
ヒュッテ前でパンとスープの朝食を取り、荷造りしたあともう一度山頂へ・・・なんてことをしていたら出発が8時に。
やばい!
このままではバスの時間にぎりぎりです。
私的には大急ぎで歩き、途中雌池〜亀甲池の見事な苔の森でお茶したい誘惑を振り切り、何とか北横岳でのランチタイムを確保しました。
が、ここでも予定よりゆっくりしすぎて、坪庭も最大速度で抜けることになるのですが。
結局バスに接続する最終リミット1本前のロープウェイに何とか3分前で間に合い、ぎりぎりセーフ。
2、30分遅れます、と言っていたバスも何故か定時に来て、危ないところでした。
というわけで今回の山行は、私としては超まじめに歩きました。
岩場の下りを除けば何とかコースタイム通りに歩けるのだと分かったことは収穫でしたが、それ以上縮めるのはちょっと難しそう。
バテて休んでばかりいたわけじゃないんですけどね〜。最近筋肉が少しついてきたのか、亀甲池からの急登もほとんど休まず登れたし。
みんなどうしてそんなに早く歩けるんでしょう。すごく謎。
今後の課題は、休憩時の時間管理かな。
下山のリミットが決まっているのに、山小屋出発8時っていうのはいくらなんでも適当すぎますよね;;
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する