厳冬期 太郎山-山王帽子山 周回 単独 日帰り

2018年01月16日(火) [日帰り]

• GPS: 14:00
• 距離: 18.6km
• 登り: 1,224m
• 下り: 1,224m

コースタイム

厳冬期 太郎山-山王帽子山 周回
概ねノートレース フルラッセル

07:00　三本松
07:40　梵字飯場跡
08:20　志津分岐
08:40　太郎山登山口
13:55　太郎山
15:05　小太郎山(西峰)
17:35　山王帽子山
18:15　山王峠 奥鬼怒林道 出合
20:00　光徳 日光アストリアホテル
21:00　三本松

天候

天気：晴れ ときどき 曇り
気温：-10℃〜0℃ 程
風速：10〜15 m/s 程

アクセス

利用交通機関：

自家用車

三本松
※今思えば光徳駐車場でもよかったかも。

コース状況／危険箇所等

※途中でログ電源落ち

《滑落危険箇所》
・新薙を主とする 標高2,000m付近-お花畑直下までの区間
・太郎山-小太郎山(西峰)ナイフリッジ

《雪崩危険箇所》
・新薙
・積雪多い年は林道

・1〜3月の積雪期は入山者皆無で踏み跡は無いものとする。
・日光マークはあるものの多いわけではない。読図技術必須。

その他周辺情報

日光アストリアホテル
http://www.nikkoastraea.com/

写真

2018.01.16 厳冬期 太郎山-山王帽子山 周回。写真 三本松から男体山

厳冬期 太郎山。日光三嶮新薙が冬山禁忌トラバースルートのため記録を目にすることはありません。写真 梵字飯場跡

全区間 自身 未踏ルート。この目で確かめたいのと撤退もありとして長いアプローチを進んでいきます

アプローチの林道から太郎山

湯殿沢橋から大真名子山

志津分岐を太郎山側に進んだところから見上げる太郎山

太郎山登山口に到着。消えかけの足跡。トレースの主は道迷いして早々に撤退されたもよう

初っ端からノートレース フルラッセル！地図と日光マークを確認しながら登ります

山と高原地図と地形図では線の位置が違うところがあります。このあたりは山と高原地図ルートで歩きました

太郎山を見上げる。左が切れ落ちてる箇所があるので注意しながら通過

序盤はツボで頑張っていたけど時計みて絶句。ワカンでもペースはなかなか上がらず

しだいに急登となり四足ラッセルとなりました

ロープは埋まっています。ピッケルで手がかりを作らないと登るのが厳しい場面も

ワカン+ピッケルではちょっとしびれるトラバースの登り

そこを抜けると男体山の雄姿

富士山も拝めました

ようやくスペースが確保できたのでアイゼンに換装

しまり悪い雪質。足場は踏み固め一歩一手慎重に登るため時間を要しました

マジ急登。ふり返ると男体山！

新薙左岸を直登します

核心部というか禁忌 冬山では常識的にタブーな新薙トラバースその1

新薙トラバースその1をふり返る

新薙トラバースその2の途中から男体山。滑落したら痛いじゃすまないですね

新薙トラバースその2をふり返ると 小真名子 大真名子

ガレに薄雪でアイゼンが効かない地帯は避ける。滑落は避けられるけど もがきまくりラッセル

新薙トラバースその3。寒気がゆるい日 雪崩が怖い。舞空術使いたい

新薙トラバースその3をふり返ると 女峰 帝釈 小真名子

核心の新薙を越えるとお花畑！(雪原ですけど)

天国すぎるー。2018年 最初に歩いた人間かな？

お花畑から太郎山の山頂へ

上から雪原となったお花畑と男体山のショット

ラッセルよ永遠に…。夏道(知らないけど)ロストしやすく枝漕ぎしました

うおぉーーっ！日光連山全域に響くほど思わず咆哮！日光太郎山 初登頂 おめでとう！

日光太郎山より 女峰 帝釈 小真名子

日光太郎山より 小真名子 大真名子

日光太郎山より 男体山

日光太郎山より 小太郎山(西峰) 皇海山-日光白根山

日光太郎山より 日光白根山

日光太郎山より 山王帽子山

計画より時間押しまくってますが新薙下山より先へ進んだ方がまだ安全と判断し縦走します

途中 雪原お花畑 大真名子 男体山

もっふもふの綺麗な雪庇

美しいんですけどラッセルが大変でした

まだしびれるクライムダウンがあるので前爪は効かせたいのです

ラッセルごち…。家族登山が多かったためか以前より脚力が低下してるかも

小太郎山(西峰)直下の登り返しをオブザベーション。アニマルトレースが一番安全か

小太郎山(西峰) 登頂！

小太郎山(西峰)より 太郎

小太郎山(西峰)より 女峰 帝釈 小真名子 大真名子

小太郎山(西峰)より 男体山

小太郎山(西峰)より 日光白根山

小太郎山(西峰)より 燧ケ岳 会津駒

小太郎山(西峰)下山。円錐形の山の下山はまだ精度いまいち。夏道外さないよう下りるもロストし枝漕ぎ多し

枝漕ぎがうるさすぎたのでハガタテよりに鞍部へ下りました

黄昏時です。新年からひさびさにやってしまいました

覚悟は決まったので体力温存ペースで進みます。ストックがきりたんぽみたい

夕景が美しすぎ。嫁はんに「ミスったら一発アウトは通過した。残業になるけど心配しないで」と報告

暗くなっても四足ラッセル

山王帽子山ピンポンダッシュ。下山の事しか考えてません。あとでちゃんと登ります

山王帽子山-山王峠 トレースあり。ここにきてありがてぇ！感謝です

山王峠奥鬼怒林道に下り立ちました。反省点多し。まだ長いけど低体温さえ気をつければ無事で ほっ

日光アストリアホテルが天国。補給,温泉,そして支配人やスタッフさんの温かみに感謝！いつか泊りにいきます！おつかれさま

感想

AIKEN

2018年01月16日
厳冬期 太郎山-山王帽子山 周回　単独 日帰り


【厳冬期の定義】は
人それぞれあると思いますが

自分の定義として
・日本海側気候 雪山：年末〜2月末
・太平洋側気候 雪山：1月中旬〜2月末

コメント

もんぶらん

厳冬期長距離お疲れ様です。
こんばんは、AIKEN さん。
s-mont です。

太郎山の雪原になったお花畑、頑張った人だけがその場所で見る事の出来る素晴らしい光景ですね！！またその貴重な写真を見せて頂きありがとうございます。
去年、大佐飛山〜鹿又岳〜日留賀岳の夜明け前からの大迫力の山行にとても感動しましたが、今回も前回に匹敵する大迫力の山行ですね。
その冷静さと健脚ぶりに憧れるばかりです。
お疲れ様でした。
素晴らしいレコありがとうございます。

AIKEN

s-montblanc さん、ありがとうございます！
いえいえ、お言葉たいへん恐縮です。
この度はリスキーな山行かつ全く計画通りに歩くことができませんでした。反面教師くらいに思って頂いたほうがよいかと

日光連山のファミリーで唯一未踏だった太郎山。叶えるならば冬季登頂と思っていました。予想以上に難儀しての登頂でしたので山頂では思わず叫んでしまいました！
太郎山の雪原お花畑は、それまでと一変して平和な空間に癒され長居してしまいました

コメントありがとうございました。

jaian37

大反省会だねぇ。
こんばんは、先週末の山行で反省しなきゃと思っていたところもっと反省必要な変態発見（笑）
真の孤高を見せていただきました。
お疲れ様でしでした〜。

AIKEN

jaian37 さん、ありがとうございます！
先週末の女峰 霧降ピストン。ソロであれば余裕で日のあるうちに下山だったでしょうけど、同じ力量同士でなく引っ張ってあげる場合のパーティーだと計画や判断はより複雑ですよね。

お互い夜間も経験で歩けてしまうと思うところがありますが過信はよくないですよね。この度の自分は大いに反省点ありで今後に活かしたいです。リスクを最小限にしながら攻めるところは攻めないと自分の中で何も成すことができないというジレンマがあります。総合力を上げて登れる山を増やしたいです。

こんなんやってると一緒に登ってくれる人いなくなる？安全で楽しい登山を心がけます