至仏山〜雪庇の崩壊とラッセルと
- GPS
- 09:59
- 距離
- 27.7km
- 上り
- 1,584m
- 下り
- 1,592m
コースタイム
天候 | 文句なし晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
気を使ってスキー場の駐車場に停めましたが、ゲートの真ん前に停められようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○小至仏山の付近の雪庇に注意 1.雪庇を踏み抜き大きな塊が下に落ちた。不運にも雪庇とも一緒に落ちれば5〜6mは落ちそうになった。 2.山頂の雪庇 今にも落ちそうで下をトラバースしたが、危なっかしい。 終わってみれば小至仏山付近が核心部。 ○津奈木橋〜夏道(P1688m)まで 急斜面を登るが、かなりのラッセル。 いくらスーパーファット板といえど、かなり辛い。 ○鳩待線が長くそれだけでヘトヘトになる 帰りも微妙なアップダウンが多くシールを貼り続けたために時間がかかった。 |
その他周辺情報 | 沼田健康ランドに泊まる。 テレビ付きソファーで仮眠に1000円プラスしてカプセルでも3000円 快適・・ すやすや寝れた。 |
写真
装備
個人装備 |
山スキー pontoon(スーパーファット型) +TLTビンディング
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感想
未だに至仏山には登ったことがなく行くならGWに登りたい。
と思っていたが、GWは行きたい山が多く厳冬期に至仏山をアタックすることになった。
正直言って厳冬期はいくら天気がよいといっても手強い。
2年前に厳冬期に会津駒に登っているのでなんとかなるだろうと。
実際には会津駒より明らかに難しい。
会津駒と違うのは出だしから。津奈木橋までの車道だけでも7km以上
そこからスーパーファット板でも膝くらいのラッセル(この辺りは同じくらい)
僕はここで核心部が終わったとおもったが、実は小至仏山の周辺だった。
厳冬期(1月〜2月)に登った記録はヤマレコで雪庇についてはあまり書かれていなかった。
「雪庇なんて普通にあるだろう」 といわれればそれまでだが、片側に岩が出ていてジグを切るスペースもあまりなく気が付かず端に寄り過ぎたのが原因。
注意するしかないが、これを読んだ方は狭い尾根での雪庇の張り出しを歩くときは注意したい。
それが過ぎれば小至仏山から張りだしている雪庇の下を横切ること。
距離は取ったつもりだが、音も無く崩れるのが雪庇なので上を見ながら横切った。
それを通過できれば山頂に立つことができた。
初めて至仏山に立たてたが、何も感動もなく眼下に尾瀬ヶ原。向こうに燧ヶ岳。
山頂で少し休んだあとはいよいよ滑走。
広大な一枚バーンは気持ちいい
雪崩の心配もなく思う存分滑り込む
ワル沢に滑り込む予定だったが、いつの間にか尾根伝いになっていた。特に問題ない。
下まで滑り込むと鳩待峠までの登り返し。トレースがありそれに沿って登った。
天気が良く鳩待峠でゆっくりしたかったが、2時間以上かかる車道歩きのために早々と下山
鳩待線はとにかく長い
数年前に歩いた、中房温泉から宮城ゲートに匹敵する長さ
延々雪道を歩く。ときどきスーッと滑れるがたまに登り返し。
体力が削がれ切った頃にようやくゲートに到着
ザックにスキーを括りつけて駐車場にたどり着いた。
終わってみて単独で行くには無理がある。
何人かで行ければいいが、至仏山に行けるだけのスキー技術がある人が身の回りに何人いるのか?
なかなか手強い山だったが、これを糧に山スキーに行ってみたい
コメント
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自分は3月上旬ー5月上旬にしか尾瀬に行ったことはありませんが、危ないところが少なくて好きな山域です。
2月にも天候が許せば行ってみたいと思います。
森林限界斜面も林道も、雪質はクラスト硬い部分がない感じでしたか?
ゲート奥も林道部分は歩いたということは除雪されてましたか?
bus-climb はじめまして
コメントありがとうございます
後半はバテバテでけっこう大変でした。
鳩待峠までの車道は除雪なしです ときどきスノーモービルが入っているようで、そのトレースがあると楽です。
稜線はクラストしていますが、岩とか木々の間で踏み抜きそうでした。
やっぱり危険地帯は小至仏山のあたりです
正直無警戒でしたね。はじめての雪庇の踏み抜きを経験しましたし‥
今回の登頂は天気がよかっただけにすぎません。
ガスっていたら稜線まで出て鳩待峠に降りる予定でした
bus-climbさんでも3月でバスが開通していない時期なら至仏山は素晴らしい記録です。
安全登山で至仏山に登ってみてください
unoyasu様
除雪無いなら林道はほとんど滑れる斜度だったような気がしてたんですが、自分の記憶違いみたいですね。ステップ板で行きます。
写真で見た感じ、小至仏かなり下から巻いておられましたね。やはり2月でも硬い雪とは。。
午前10時に撤退決めるガラスのハートなので安全に歩いて行きますよ!
3月はバスが通っていないくても別々の4人くらいに会いました。その方々は運よく、見回りの東電?の人の車で鳩街峠から下って行きましたが。。もう乗れないよって。。自分はランシューに履き替えて競歩でした。。
bus-climbさん 3月に行った至仏山の記録を拝読しました。
僕の見た景色とほとんど変わりないです。
山中一泊で行かれたようで羨ましい。僕は冬期は泊まるという選択肢はないのでどこでも日帰りです。 寒いし重いので・・。(腰抜けハイカーなので)
鳩待峠からほぼシールで下りました。 これは大失敗です。 微妙な登りがあり心配になり貼ったままでしたが、ペースはガタ落ちです。
小至仏のトラバースは柔らかい雪でラッセル気味でした。
雪庇の30〜40m下をトラバースしたのですが、雪庇の真下を歩くと突っかえ棒が抜けたように崩落するのを見たことがあり恐ろしかったです。
単独で行きトレースなしで山に誰もいない至仏山で遭難しても誰も助けに来ないなあ と半分怖かったです。頼りになるのは直感とGPSだけ・・
もちろん登山届と知り合いに「至仏山に登る!」といって実施です。
その人は厳冬期の至仏山の難易度を理解していなかったようでしたが・・
数年前の2月 小至仏山で遭難した人がいたようですhttps://www.yamareco.com/modules/diary/128729-detail-114399
今思うと結構、僕にとって難易度MAXだったような気がしてきました。
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