天は我を見放さなかった!冬季「安達太良山」
- GPS
- 05:30
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 796m
- 下り
- 786m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あだたら高原スキー場の無料駐車場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★道の状況★ 「くろがね小屋」までは明瞭なトレースあり。大量の降雪の後はリボン少な目でノートレースの場合難儀するかも。小屋から先は天候次第。少しの風と雪でトレースはすぐ埋まるので竹棹を頼りに登る。 ★危険箇所★ 登りで「くろがね小屋」手前のトラバース部分。傾斜があるので苦手な人は要注意。すれ違いにも気を遣います。 ★登山後の飲食および温泉★ 日帰り温泉は「岳温泉」に多数あり、飲食店はスキー場および「岳温泉」にあり。 |
その他周辺情報 | ★駐車場★ あだたら高原スキー場の無料駐車場を利用。夜間に駐車する場合は手前のスペースに駐車するように注意書きあり。 ★トイレ★ スキー場のレストハウス及び「くろがね小屋」にある。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ 1
長袖インナー 1
ハードシェル 1
タイツ 1
ズボン 1
靴下 2
グローブ 2
アウター手袋 1
予備手袋 1
防寒着 1
雨具 1
ゲイター 1
ネックウォーマー 1
毛帽子 1
靴 1
ザック 1
輪カンジキ 1
アイゼン 1
昼ご飯 1
行動食 1
非常食 1
飲料 1
水筒(保温性) 1
地図(地形図) 1
コンパス 1
笛 1
計画書 1
ヘッドランプ 1
予備電池 1
GPS 1
ファーストエイドキット 1
保険証 1
携帯 1
時計 1
サングラス 1
タオル 1
ツェルト 1
ストック 1
カメラ 1
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感想
★本日のコース★
あだたら高原スキー場の奥岳登山口発の反時計回りのコースを設定したが結局ピストンに変更。初日は途中敗退で一旦宿に戻り翌日再度トライした。
★前日の撤退★
日曜日は天気予報では西高東低の気圧配置で、新潟から福島にかけては強風で雪も降って荒れ模様ということだったので、「くろがね小屋」から先は状況次第だなと思っていた。スタート時点の登山口では薄日も差して風も強くないので、とりあえず出発。途中分岐を間違えたり、ワカンをつけてもときどき踏み抜いて、それなりに時間がかかりながらも「くろがね小屋」に到着。
中に入って大休止。小屋に先に着いていたパーティーは相談の結果、小屋から引き返すようだ。とりあえずインナーダウンとハードシェルを着込み、小屋を飛び出した。ワカンはつけずアイゼンのみ。小屋から先はトレースは雪で埋まっており、先の竹竿を目印に進む。風が非常に強く、時折ゴーっという音が恐怖感を煽る。岩がごろごろした部分を通過して、進路を南へ変えたあたりから雪と風がひどくなり竹竿が見えなくなった。それでも少し登ると次の竹竿が出てくるので登り続けた。
視界が利かないのでGPSを頼りに進んだが、立ち止まって画面を確認した瞬間に、強風に煽られて雪面に倒された。これは進むの無理だなと思い一旦撤退を始めた。少し降りると下から男女2名のパーティーと続いて男性1名が上がってきた。風も少し収まったのでそこから再びアタック開始。ところがやはり雪で視界が悪く目印の竹竿が見えないし風も強い。先ほど撤退を開始した地点より少し上でルートを確認していた2名の方と相談して「この風じゃ無理ですね、進んだら危険ですよね」ということで撤退を決めた。完全なホワイトアウトまではいかなかったが、粉雪が下から吹き上げてくる風にまって視界が利かず進むと危険な状態だった。あとから来たソロの方にも説明したらその場で撤退を決めた。4人で相前後しながら下山。小屋でしばし休憩して、帰りはワカンを装着してそれほど沈まずに快適な下り、登山口のレストハウスに戻ったときは正直ホッとした。
★行動の記録★
前日風が強く視界も利かずに「峰の辻」の手前で撤退したので、今日はなんとか山頂まで辿りつきたかった。スキー場の駐車場は平日のせいかガラガラ。とは言え明らかに登山者と思われる人もちらほら。日が差して登山口の天候は良好だが、天気予報では午前中はまだ西高東低の気圧配置が続き荒れ模様とのこと。小屋から上の風は昨日同様強そうだ。予報では午後から冬型の気圧配置がゆるんで、天候はゆっくり回復とのこと。それに期待して出発した。
昨日の帰りにトレースもしっかりしておりそこそこ雪もしまっていることを確認しておいたので、登山口からワカンをつけずにアイゼンのみでスタートした。スキー場のランデブーというレストハウスの前を通ると「奥岳登山口」の看板がありそこからトレースを追っていく。左手にスキー場のリフトを見ながらリフトの下の発電設備のような建物が見えると最初の分岐。ここには道標はない(夏だとあるのかも)が反時計回りのコースの場合は右へ行くとすぐ橋に出る。そこからジグザグに高度を稼ぐとやがて傾斜がゆるみ「勢至平」に出る。高い部分を見上げると雪がまっているのが確認できる。上の方は風が強いのは一目瞭然だ。トレースは明瞭で天気も良いので途中迷うことなく「くろがね小屋」を目指す。「勢至平」から山頂への直登の分岐は確認できなかった。左手の傾斜が強くなったところで「金明水」、ひしゃくがあるので判った。「くろがね小屋」の手前のトラバースは少し悪く、滑落に注意する必要がある。すれ違いでは結構気を遣った。
「くろがね小屋」では中に入らずにハードシェルを着込み山頂へ向かった。小屋からは左手に登っていくがすぐに右に折れて尾根沿いを進む。昨日とは違い目印の竹竿がはっきりと確認できるのが嬉しいがトレースは粉雪で埋まっていた。岩が出ている部分を過ぎると、コースは南へ傾斜の強い斜面を登っていく。そこを登りきると「峰の辻」に到着。写真家が少し手前から撮影していた。荷物も重そうだし、止まって撮影しているので服装もかなりヘビーデューティだ。そこから一登りで山頂に到着。せっかくなので「乳首」にも寄ってみた。雲が流れて上空を通過すると日が差すが、再び上空を覆うと展望がなくなり、それを何度も繰りかえした。山頂は強風であまりに寒いので、長居することはできず、大福を食べて写真数枚撮影したあと即下山開始。
当初は周回の予定だったが、体が冷えきっていて小屋で休憩したかったのでピストンに変更した。細かい雪がサラサラと風に飛ばされて自分のトレースを消してしまう。帰りはトレースが完全に埋まっていた。昨日強行していたらホワイトアウトで遭難していただろう。立ち止まって撮影しようにもオーバー手袋ではコンデジのシャッターが押せずに、さりとて手袋はずしてのんびり撮影していると手先が冷えて凍傷になりそうなので、さっと撮影しては歩くのを繰り返した。
「くろがね小屋」では210円の暖房料を払い休憩した。行動食のようかんで補給、サーモスのコーヒーで体を温めトイレを済ませて出発した。小屋から下は樹林帯も多く風の影響を受けずに快適なスノーハイク。ワカンつけずにアイゼンだけで下った。昨日も通った道でしかもトレースはしっかりついているので苦労することなくスキー場まで戻れた。
2日連続で同じ山に登ったのは初めてだが山頂を踏めて良かった!冬山の厳しさもチョコッと味わえたし...次回は手袋外さずにスマホ操作できるグッズがあるみたいなので試してみよう!やはりスキー場から行ける冬山は安心できる。アフターのソースかつ丼も美味かったし満足の冬山でした!
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