台風の常念岳


- GPS
- 104:00
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,747m
- 下り
- 1,982m
コースタイム
06:30 上高地
08:30 横尾
09:40 槍見台
11:15 蝶ヶ岳山頂
13:50 常念岳山頂
14:40 常念小屋
2011.09.20
常念小屋(停滞)
2011.09.21
07:00 常念小屋
08:55 一の沢登山口
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
06:00 上高地(さわやか信州号) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届ポストは上高地 |
写真
感想
初めての穂高連峰。常念、燕経由で槍→奥穂高→西穂高を歩く。
ずっと楽しみにしてた歩きが、ようやく始まるんだ。
そう思ってた。
だが、現実はそんなに甘くはなかった。
不気味な動きをする台風15号が気がかりだったが、来てしまった以上歩くしかない。
2011.09.19
06:30 上高地出発。青空が気持ちいい。
08:30 林道をひたすら歩き、横尾到着。いよいよ蝶ヶ岳への本格的な登山道の始まりだ。
09:40 槍見台にて槍ヶ岳を望む。いい天気じゃないか!途中、下山する親子連れとすれ違うも、山頂までは他に誰とも会わなかった。
11:15 蝶ヶ岳山頂。まだ青空が広がっているが、穂高連峰はガスに覆われ始めている。風もあり、明らかにこちらに向かっているのが分かる。イヤな感じだ。間違い無く荒れる。
3時間先にある常念小屋まで歩くか、20分ほど逆方向の蝶ヶ岳ヒュッテに向かうか逡巡し、常念小屋まで歩くことに。
この選択が後々自分の首を絞めるとは、まだ思ってなかった。
常念岳手前でいよいよガスに覆われ、雨も降り始めてきた。レインウェアを着込み、ひーこらしながら登る。
13:50 常念岳山頂。展望なんて全くなく、さっさと常念小屋まで降りる。
ガスで視界は20m程だが、夏道ははっきりしてる。濡れ石に注意するも2度程滑った。疲労感は隠せない。
14:40 常念小屋到着。宿泊する事に。この日は20人弱いたのかな。
外でテント泊の人もいたが、凄まじい根性だと感心した。
2011.09.20
05:00 15m以上の風雨が吹き荒れている。昨夜のテントの人はポールが折れたらしく、玄関に避難してた。
07:00 他の人は全員東の一の沢登山道で下山し、穂高駅まで行くらしい。俺は最終目的地が上高地なんで、もう一泊して様子を見ることに。
下山道はすぐに樹林帯に入るから風の影響は少ない。
が、この先の大天井岳までは完全に稜線歩き。無理はしたくない。
20:00 一日中ぼーっとした。天気予報によるとどうやら明日が直撃らしい。被害状況もかなりのもんだ。参ったね、いやホント。
2011.09.21
05:00 天気予報を見て愕然とした。まだあんなとこにいる。しかも気圧下がってないか?
ここら辺に直撃するのは午後になってからか。あと一泊しても、残りの日数的にちと厳しい。
今ならまだ間に合う。下山しよう。
決断は意外と早かった。帰りのバスはキャンセルすることになるが、あっちに降りるには8時間以上かかる。目の前のエスケープルートを降りるしかない。
07:00 常念小屋出発。風も雨も大したことない。沢の状態が気がかりだったが、慎重に降りた。
一回左足首をグキったけど、大したことはなかった。
08:55 常念岳登山口到着。3時間半のコースを2時間弱で降りたのか。予想以上に焦ってたかも。
そしてここからが本番だ。駅まで14km以上。歩く前にエネルギー補給とかしてたら親子連れが登山道の様子見に車でやってきた。軽く情報交換すると、上高地側は通行止めとかで、歩いていこうとしても止められたらしい。
挨拶してこっちは歩き始めた。時間は無駄にできない。3時間以上かかるからね。
しばらく歩くとさっきの車が降りてきて、駅まで乗っけてくれた。感謝の極み。
親父さんは山屋らしく、単独で冬の不帰を越えたとかいう凄い山歴の持ち主。
こんな感じで終わった穂高初チャレンジ。
何もできなかった。あっさり打ち砕かれた幻想ってやつか。
ま、次また行けば良いだけの事だな。
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