大峯奥駈道(吉野〜山上ヶ岳)

2011年10月09日(日) [日帰り]

• GPS: 09:21
• 距離: 34.6km
• 登り: 2,668m
• 下り: 2,139m

コースタイム

7:30吉野下千本駐車場→8:49青根ヶ峰→9:50四寸岩山→11:19大天井ヶ岳
→11:49五番関→13:36山上ヶ岳→レンゲ辻→14:43稲村小屋
→15:10稲村ヶ岳→15:30稲村小屋→16:09法力峠→16:32稲村ヶ岳登山口
→16:54洞川温泉バス停

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

吉野の下千本駐車場に車を置いてのスタート、春の桜のシーズン以外は無料です。

コース状況／危険箇所等

先月の台風被害で吉野の車道・林道は通行止めの箇所が多かった。トレイル上は小枝が散乱、堆積していて、踏み跡が見出しにくかったり、元々が木の根が複雑にのたくっていて滑りやすく、引っ掛かりやすいところも多いが、道は尾根筋のせいか大体乾いており、危険箇所の手当てもきっちり行われていて、特に不安を感じるところはあまりなかった。

写真

10/8 7:31

3連休の始まり、しかし下千本の駐車場はほとんど車なし...

10/8 7:39

こんな感じの案内図が吉野の随所に

10/9 21:59

金峯山寺の山門、中は工事中でした。

10/9 21:44

吉野の旅館街、静かな朝

10/8 8:49

金峯神社の鳥居から奥駈道に入るべきところが、そのまま舗装路を進んでしまい、吉野町と川上村の境の先の道脇の標識で、青根ヶ峰の登山口に気づく。道の脇の小山という印象。

10/8 8:54

ルートはトレイルと舗装路の林道が交互に。道標の矢印の向きを見ると、こんなところからトレイルに入るの?

10/8 9:13

ここからは本格的にトレイル入り、四寸岩山へは結構な急登。

10/8 9:20

心見茶屋跡、後ろは林業用のモノレール?の軌道

10/8 9:50

四寸岩山山頂、西面に開けています。

10/8 9:51

こんな感じで

10/8 10:03

足摺茶屋、いよいよ修験の道の始まりか?

10/8 10:27

一応、走るポーズ

10/9 21:44

百丁茶屋跡の道標は倒れているのか、打ち捨てられているのか??

10/8 10:34

すぐに二蔵宿小屋、しっかりした建物で中には囲炉裏と布団(あまりきれいではないけれど)がありました(外部に簡易トイレも)。

10/8 10:36

二蔵宿小屋の先、右手は大天井ヶ岳への登り口、左手は山上ヶ岳への巻き道みたいですが、トラロープで×されていました。

10/8 11:19

大天井ヶ岳への登りもなかなかの急登、何とかこなして山頂へ

10/9 21:44

りっぱな石の道標ですが、六甲・ダイトレと比べると全体に道標は少ない印象

10/8 11:50

五番関、「女人結界門」の「女」の字が壊されています。議論はあるでしょうが、勝手に壊すのは「テロ」じゃないですかね?　個人的に現代では男の「真面目」な最後の聖域、これくらいは認めてもらってもいいように思いますが。今さら時代は逆行しませんし、「世界遺産」指定はそんなところも含めた話ではないでしょうかね...

10/8 12:28

山上ヶ岳への登りははじめはガツン!ときますが、ある程度登るとこんな感じの明るい稜線が続きます。

10/8 12:39

右手のルートはトラロープで通行止め、左の木の幹にピンクテープが巻かれてルート指示、こういうところが時々あるのでよく見ておかないと...

10/9 21:44

鎖場登場、特にむずかしいサーフェスではありませんが、岩の表面が苔むしているところがあるので、要注意!

10/9 21:44

洞辻茶屋前の不動明王像、思わず手を合わせます

10/8 13:00

洞辻茶屋、中はうなぎの寝床のように(見たことないけど)、道沿いに細長く、腰を下ろす台がたくさん並んでいます。

10/8 13:09

陀羅尼助茶屋、山頂までもう少し

10/9 21:44

茶屋の中、もう閉山しているのでお店もクローズですが、何を売っていたんでしょうか?

10/8 13:12

供養塔、と書いていますが、要は何回目かの修行の記念碑、山頂部には随所にあります

10/8 13:16

これまでのルートを振り返ります

10/9 21:44

山頂手前の鎖場、ここも先のものと同様です

10/9 21:44

最初の行場のようですが...

10/8 13:23

鐘掛岩の「展望台」、修行ツールはオフシーズンにより片づけられたのか?

10/8 13:36

宿坊、クローズです

10/8 13:37

同じく

10/8 13:42

大峯山寺、9月末で閉山

10/8 13:46

大峯山寺の先から、山は果てしなく続きます

10/8 13:47

で、稲村ヶ岳へはどちらに行けばいいんでしょうか?

10/8 13:48

先ほどの道標の先を進むと眺望が開け、そこが山上、ちょっと意外感です。

10/8 13:50

こんな感じの気持ちのいい笹原

10/8 13:50

山頂部を振り返って

10/8 13:54

目の前には稲村ヶ岳、奥駈道からは外れますが、本日最後の目標

10/8 13:54

弥山、八経ヶ岳

10/9 21:45

レンゲ辻への下り、笹に覆われた狭い急な下り
ただ、所々に鉄のしっかりした階段があり、整備はされている

10/8 14:43

ここまでほとんど人に出会わなかったが、ここで一気に50人ほどの団体に出くわしてびっくり、やはり山もおばちゃんパワーがあってはじめてにぎわいますね(汗)

10/8 15:10

コースタイムでは往復1時間半の稲村ヶ岳、半分の時間で行きました。山頂部には展望台、抜群の展望!

10/8 15:12

山上ヶ岳方面

10/8 15:12

大普賢岳、行者還岳、ここまで来ると先に進みたい気持ちが逸ります

10/9 21:45

さて、17:55の下市口行きのバスに乗り、その前に一風呂浴びるためには、急がねば...

10/8 16:36

コースタイムの半分、1時間足らずで稲村ヶ岳登山口まで下る。途中先ほどの団体に出会いましたが、気持ちよく道を譲っていただいて感謝!(ただ、「おっ、山岳マラソンや!」と言われましたが、今は「トレラン」って言うんですけど...)

10/8 16:49

洞川温泉の旅館、大峯山が閉山した割にはそれなりにお客さんがいる様子でした。やはり静けさが魅力なんでしょうか?

10/8 16:49

上に同じ

10/8 16:54

洞川温泉バス停、無事ゴールですが、これから下市口までバスで戻り、そこから電車で吉野、そして駐車場までと、まだ行程は続きます。

10/8 16:56

川の流れは澄んでいて、もう台風の影響は感じられませんでした。

10/8 16:59

洞川温泉センターで汗を流す、結構混んでました。

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-610 オリンパス

感想

koh-san33

この夏何度か計画しながら、天候に恵まれず見送りが続いていた大峯奥駈道、ついに最高の秋晴れの下、吉野から山上ヶ岳を経て、洞川まで往くことができました。

登山地図のコースタイムでは吉野駅〜山上ヶ岳が10時間40分、山上ヶ岳から稲村ヶ岳往復を経て洞川までが4時間40分の計15時間20分。さて1日で行ける行程かどうか、私の場合、トレランだと大体登山のコースタイムの6掛けくらいなので、何とかなるかと7:30a.m.に吉野山の下千本駐車場をスタート!　特に無理するところもなく、9時間20分ほどでまだ明るい内に洞川に辿り着くことができました。

歩き継がれた修験道の道というイメージとは裏腹に、結構最近になって整備された感のあるトレイルでしたが(さすが「世界遺産」効果か?)、六甲等に比べると、やはり山深く、また通過にちょっと神経を使うところもそこそこあったりして、しっかり楽しませてもらいました。

ここまで来ると山上ヶ岳から先の行程に進みたい気が逸ってきますが、焦らず、ライフワークのひとつとして、熊野本宮を目指したい、そんな気がします。