【九頭竜湖】三等・立岩〜野田ヶ大和

2018年03月17日(土) [日帰り]

• GPS: 09:35
• 距離: 13.8km
• 登り: 788m
• 下り: 785m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:18
• 休憩: 2:17
• 合計: 9:35

6:51 駐車地
7:10 7:10 林道入口
8:12 8:12 ・834
9:37 9:49 三等・立岩
10:48 12:33 野田ヶ大和
13:22 13:29 県境出合
14:36 14:36 ・1108
15:11 15:24 980コブ
16:26 駐車地

立岩手前では霧氷の撮影によるタイムロスがかなり大きくなっています。
その他、雪切れ個所での強引なスノーシュー歩きでペースが遅くなっています。
CTは参考程度にみてください。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東海北陸道(白鳥)→油坂峠道路→旧国道との分岐を過ぎて少し先の駐車場に駐車。
旧国道との分岐にあるスペースに置けなくもないですが、パトロールの車や除雪車両がいるので遠慮しました。

コース状況／危険箇所等

登山道ではありません。出かけられる際は自己責任でお願いします。
すでに南向きの個所では雪切れが多くなっています。ただこの日の雪切れ個所にはひどいヤブはありませんでした。
特に危険な個所はなかったと思います。もちろん道迷いに対する準備は必要です。

その他周辺情報

道の駅：「清流の里しろとり」
http://okumino-shirotori.com/pg453.html
日帰り温泉：「美人の湯しろとり」
https://bizin-yu.com/
*帰路、油坂峠道路からそのまま東海北陸道に入ってしまうと立ち寄りできません。
コンビニやトイレなども登山口周辺にはありませんので事前の対応が必要です。

写真

3/17 6:50

雪崩による国道158号線通行止め(ここまでは問題なし)のため、交通量の少ない国道沿いの駐車場。準備中にやってきた釣り人と少し話し込んで予定より出遅れます。

3/17 7:09

国道を西へ20分ほど歩いて林道入口に到着。雪があって一安心。なにしろ急速に雪解けが進んだ揖斐の山を賞味期限切れと切り捨てての九頭竜湖選択だったので。

3/17 7:10

林道にはこの入口を除いてはしっかり雪があり、ツボ足でも沈みませんが、スノーシューを装着して進みます。

3/17 7:35

予定していた尾根末端は崩落してガケ状になっていたので、少し手前の急な斜面上をはい上がります。スノーシューの歯が良く食いついてくれます。

3/17 7:47

尾根芯に出ると国道を挟んで対岸の山々。徳平とか赤樽とか方面かな？山頂部に霧氷が確認できます。

3/17 8:10

その後も怪しいながらも、植林の尾根の雪は何とかつながって・834まで登ってきました。

3/17 8:16

しかし日当たりのいい自然林になるといきなり雪切れ！地形図にない林道が尾根芯を横切っていました。それでもスノーシューは脱ぎませんよ。

3/17 8:20

豪雪の九頭竜湖でも南向きとなる右岸の山ではこうなってしまうのか。ただなんとなく道があって、ひどいヤブはないのが救いでした。ヤブが出てくる前に雪がつながってくれるといいんですが。

3/17 8:33

再び植林になると雪が現れホッとします。いつもは目のカタキにしている植林ですが、こんなときだけは助かりますね。

3/17 8:37

ここでまた地形図にない林道が出現。かなりの段差ができていますがなんとか乗り越えて登っていきます。

3/17 8:47

傾斜が急になると雪のつながりも怪しくなり、ヤブがかなり起きだしています。そのヤブの枝に霧氷がついていました。掴み払いのけるたびにはらはらと散ってしまうのがしのびない。

3/17 8:48

ようやく植林を抜けると霧氷の自然林。あまりの景色急変に大喜びで歩みが一気に遅くなります。

3/17 8:52

あちこちで霧氷が見られたという先週の土曜日が仕事となり、もう今シーズンのラストチャンスを逃したとあきらめていただけに喜びもひとしおです。

3/17 8:57

そんな強力な霧氷でもないのですが、個人的に今季お初ということで満足です。

3/17 9:01

雪切れで土の出ているブナ林だって、霧氷の化粧で素敵な景色に。

3/17 9:02

真冬のでっかい歯ブラシのようなエビのしっぽ型とは違った繊細な霧氷です。クリスタル感が素晴しい。

3/17 9:04

キラキラ早春のブナ並木。他に誰もいないヤブ山での霧氷鑑賞。格別ですな。

3/17 9:09

もっといいカメラ持って来ればよかったな。

3/17 9:10

さっきからほとんど進んでいません(^^ゞ

3/17 9:11

この辺りが最高潮でした。一番濃いガスのかかった標高がこのあたりだったんでしょうか。

3/17 9:12

空が開けてきました。広大な野田ヶ大和ワールドの始まり。

3/17 9:13

それにしてもよく晴れてくれました。

3/17 9:14

本当にブナはどんな季節でも癒してくれますね。

3/17 9:16

向こうに見える野田ヶ大和方面の山肌には霧氷はあまりありません。こっちから登ってよかった。

3/17 9:18

まだまだ続きます。

3/17 9:19

クリスタルの森に突入です。こんな暖かい中での霧氷鑑賞は記憶にありません。

3/17 9:24

いくつもの丘が点在したような複雑な地形に、明るい谷があちこちに。雰囲気最高。

3/17 9:31

徐々に霧氷が薄れゆく広々ブナの尾根を三等・立岩目指して進みます。

3/17 9:35

そして到着した立岩からの白山方面の展望。なかなか良い景色です。

3/17 9:36

これから向かう野田ヶ大和と、つたっていく尾根が手に取るようです。

3/17 9:46

そんなに慌てないで少し休んでいきましょう。記録の多い東の鮭ヶ洞方面から野田ヶ大和に登ると、なかなかここまで足をのばすことのない立岩。いい雰囲気の山頂でした。

3/17 9:57

さて、野田ヶ大和へ向けて進みます。基本広々とした雪原状の尾根です。

3/17 9:59

するとまた霧氷が残っているエリアがありました。西側斜面が一番霧氷のつきがよいようです。

3/17 10:00

最後の霧氷を堪能しました。

3/17 10:16

ずっとだだっ広い尾根が続くものだと思っていたら、雪原を一段上がるところでこんな細い尾根が。写真で見るより切れています。雪の状態がいいので不安はありませんでしたが。

3/17 10:18

そんなところだから展望は良好。これは真っ白な白山方面。

3/17 10:33

あとは高原のような尾根を気持ちよく進みます。あちこち散策するのもありでしょう。

3/17 10:36

いいブナも点在。この辺りはガスがかかっていなかったのか？霧氷の痕跡もありませんでした。

3/17 10:40

ここまで来るともう尾根じゃないですね。なんという平和な世界。断然私向き。

3/17 10:43

かなり広大な山頂エリアです。まわり一面こんな景色が広がっています。

3/17 10:49

三角点もない野田ヶ大和に到着です。真新しいツボ足のトレースがありましたが人影はなし。どこから登ってきたのかトレースは東の鮭ヶ洞方面へと向かっていました。

3/17 10:54

ここには期待を越える大展望がありました。ここらの山に登るとたいがい滝波山・美濃平家・平家はよく目立ちます。

3/17 10:54

能郷白山と姥ヶ岳。

3/17 10:55

縫ヶ原山〜荒島岳。

3/17 10:55

こんな大パノラマが満喫できます。私としては久しぶりの展望の山でした。

3/17 11:26

シートを広げ、お昼ご飯の大休止。山友にLINEでこの幸せを自慢しようとしたら、あちらもすぐ近くの山でガッツリ楽しんでいました。

3/17 12:34

さて、後半戦のスタートです。で、山頂からほんの少し北へ降りると、白山丸見え！山頂からは灌木が邪魔してスッキリ見えなかったのに。

3/17 12:34

アップ。別山がかなりカブってますね。

3/17 12:35

グイーンと回り込んで、今度は北アルプスが姿を現します。

3/17 12:36

今日はクッキリですね。これほどの展望の山だとは思いませんでした。

3/17 12:40

野田ヶ大和を振り返ります。のどかだなあ。

3/17 12:51

植林がかなり目立つのに、だだっ広いおかげか？いつもよりウザくない気がします。

3/17 13:00

どこを歩いてもOK。ですが左側に林道がありまして、これを使って楽をします。

3/17 13:02

振り返るとやっぱり広々〜。

3/17 13:06

北アルプスは剣や毛勝まで出てきました。右手は鷲ヶ岳ですね。

3/17 13:10

県境すぐ近くまで林道がありました、

3/17 13:28

そして県境尾根を下っていきます。しばらくはまるっきりの植林帯。

3/17 13:44

この・1182までほぼ植林でした。おかげで雪は安定していましたけど。

3/17 13:46

そこからこの開放的な尾根を行きます。そのかわり日当たりがいいので雪は緩んでズルズルに^^;

3/17 13:52

いつしか自然林復活。この先からはずっと良かったです。

3/17 13:58

県境から東へ外れたところにある熊ヶ岳かな？余裕があれば立ち寄ろうと思っていたんですが…(^^ゞ

3/17 14:09

いくつものコブを越えていくアップダウンの尾根です。降りるたびにスノーシューがズルズル滑る。こんな時だけはワカンの方が有利かも。

3/17 14:15

大日ヶ岳が目立ってました。

3/17 14:22

顕著なアップダウンがなくなると、こんな素晴しい平和が長いこと続きました。

3/17 15:11

長い平和の終焉980コブ。ここで県境は南へ折れて下っていきます。出だしが急でズルズル滑ります。スノーシューを外せばいいだけなんですが。

3/17 15:35

そのあとじきに県境と別れ、真南の尾根を下り始めると…やっぱり雪切れ。ここでついに観念してスノーシューを外しました。

3/17 16:01

左手の雪の付いた斜面の先に旧国道が見えたので、ここから降りました。全くスムーズな着地。

3/17 16:18

通行止めが解除され、ビュンビュン車が行きかう国道を足早に駐車地へと戻りました。最後まで青空でいてくれて感謝です。

撮影機器：

PowerShot S120 CANON

感想

ヤドカリ

先週は揖斐の某お山（レコなし）で急速な雪解けによる雪切れを目の当たりにし、賞味期限切れを悟りました。それならばと九頭竜湖の山に出かけてみましたが、右岸の山で南向きだったこともあり、やはり雪切れが目立ちました。
それでも稜線ではたっぷりの残雪があり、期待もしていなかった霧氷も見られ、これまた予想以上の展望もあって素晴らしいスノーシューハイクとなりました。

野田ヶ大和、前々から気になっていながらなかなか登れませんでしたが、期待以上の私好みの素敵な山でした。今回ばかりは自信を持って人様にお勧めできます。
詳細は写真のコメントで。