平標山ヤカイ沢
- GPS
- 04:12
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,042m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:13
天候 | 快晴 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・積雪はスキーをするには十分だが、最近の高温状態のためか、稜線では雪消えが早く、クラックなども見られる。 ・雪質は朝のうちは硬かったが、気温上昇と日射と共に緩んでザラメ状になっていた。ヤカイ沢は日が差さない所はガリガリだったので、もっと遅い時間なら適度に緩んで快適に滑れたかもしれない。沢の下部にはデブリが出ていてその点は滑りにくい。 ・別荘地の林道終点から先に除雪が入っていて、今日の時点でも冬期より100メートル以上スキーが使えなくなっていた。どこまで除雪を行うのかは不明。 |
写真
感想
2週間前の3月14日に続いて平日に平標山で春スキー楽しんだ。まだ雪はあるが雪解けは早く、山頂まで往復するのにじきにスキーを外す箇所が出てくるかもしれない。詳細は以下に。
トンネルを出たところの駐車スペースには5時頃到着。先客なし。平日なのでこんなものかと思うが、食事して準備して出発しても自分のみ。これにはさすがに違和感があった。未確認だが、夏期の駐車場が既に除雪を終え使用可能になっているのかもしれない。別荘地内の林道は当然雪などあるはずもなく、両側の林の中をスキーで歩くか、車道をスキーブーツで歩くかの二択。自分は後者を選択。10分ほど歩けばスキーを履けると思ったが、別荘地の終点から先に除雪が入っていて、既にアスファルトが露出している。道路の両側には雪が十分あるが、あまりにデコボコなのでスキーで歩くには躊躇われ、もうしばらく道路を歩き、除雪が済んでいないところからようやくシール歩行開始。この除雪は帰りの時点でも作業をしていて更に先まで進んでいた。雪が出てくればこっちのもの。いきなり硬い雪の片斜面はちょっと嫌らしいが文句は言えない。慎重に通過。橋を渡りヤカイ沢の入口より本格的な登りの始まり。林道の斜面の雪は2週間前より更に融けて消えていて、林道から入れる所で入っておかないと戻ることになりそう。心配した雪質は朝の低温で締まっているが、この後気温が上がればすぐにグズグズになりそうだった。樹林帯を歩くと沢水の音が大きい。既にあちこちで沢が割れている。帰りは上手く沢をかわさないと面倒になりそうだ。世間は春休みで快晴予報なので人出を予想したが全然いない。スキーヤーは緩んだ時間帯に行動するとしても、普通の登山者も皆無だった。結局この日は、下りでスキーヤーの姿は散見しても、山頂を含め最後まで山中で誰とも行き会わなかった。順調に距離を伸ばし高度を上げて1500メートル付近で休憩。ここで念の為アイゼン歩行に切り替える。2週間前この先で滑落したのだった。同じ山の同じ所で2回続けて滑落するわけにはいかない。雪質は先日よりも柔らかだったので、シール+クトーでも十分登れそうだったが安全第一とした。そのままぶなの樹林帯を登り切り、明るい稜線の直下まで這い上がる。シール歩行を再開しても良かったが、下から見ても笹があちこちで出ていて、スキーだと稜線に上がる所が限られそうだったのでアイゼン歩行を続けた。1800メートル付近まで上がったところで休憩とギアのチェンジ。ここで再度シール歩行に戻る。それにしても稜線の笹はあちこちで既に出ていて、歩けるところは限られてしまう。雪面にクラックもできていて、登りはまだしも下りで滑るときは要注意だった。稜線に上がっても風はあまり吹いておらず、上からの日照と雪面からの照り返しで暑い。今日は薄手のインナーグローブと、薄手のミドルでここまで登ってきたが、それでも寒さは微塵も感じない。右手の方に見られる仙ノ倉山方面も地肌が露出し黒々としている。クライミングサポートを上げたり下げたりしながら先に進み、8時20分に平標山山頂に到着。今回は滑落しなかった。山頂付近はさすがに少し風が吹いていて寒かったが、それでもシェルを羽織れ問題ないレベル。グローブはインナーのみで十分だった。山頂から眺めを楽しみつつ休憩と滑る準備。ヤカイ沢は既に太陽が当たっていて雪面もガチガチの状態ではないように見えたので、こちらを滑ることに。山頂から滑り始め、肩の所まで移動し、更に少しトラバース気味に移動した後に滑走開始。果てして雪面は適度に緩んでいて、しかもデブリも縦溝もクラックもないツルツル斜面。自分の技量にとっては少し傾斜が急なので気を抜けないが、それでも良い斜面良い雪質だった。右手側は日当たりが良く既に緩んでいたが、左手側はこれから日照がある時間帯らしくまだ硬い。なるべく右側を選んで滑る。順調に高度を下げると徐々に狭まりデブリも出てきた。正確にはデブリの上に薄く新雪が積もっていて、恐らく先週の雪と推測された。デブリ地帯は満足に滑れないので斜滑降などで切り抜けて安全地帯まで下り切る。そしてその後はお待ちかねの緩斜面の登場。自分の技量ではこの辺りがちょうど良く、雪質もまだ緩みきっていなかったので滑っていて快適だった。あまり快適に滑っていると行き過ぎてしまうので、適当な所で朝歩いてきたラインに乗る。後は樹林帯の中を樹木に衝突しないよう、沢にドボンしないよう滑る。無事に下り切り林道に至る。あとはもう消化試合。別荘地内の林道はスキーを持って歩き、クルマに戻る。10時前に戻ってしまった。もう一往復できる時間だが、もちろんそんなことはせず大人しく帰宅する。さすがに今シーズンは平標山はもうないと思う。
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