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Yamareco

記録ID: 1418869
全員に公開
アルパインクライミング
白馬・鹿島槍・五竜

春合宿 白馬岳主稜登攀&白馬大雪渓滑走

2018年03月31日(土) 〜 2018年04月02日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
21.8km
登り
2,134m
下り
2,124m

コースタイム

1日目
山行
4:11
休憩
0:22
合計
4:33
11:32
11
白馬駅
11:43
12:05
142
二股ゲート
14:27
14:27
98
16:05
2日目
山行
10:07
休憩
2:19
合計
12:26
3:14
120
5:14
5:25
65
8峰
6:30
6:30
195
6峰
9:45
9:45
35
2峰
10:20
11:00
27
11:27
11:27
65
12:32
14:00
46
14:46
14:46
54
15:40
二股ゲート
3日目
山行
0:15
休憩
0:00
合計
0:15
6:05
15
二股ゲート
6:20
白馬駅
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
【タクシー】
白馬駅〜二股ゲート:1900円
コース状況/
危険箇所等
・全体的に雪崩の危険あり。デブリ多数。
・主稜は雪庇が発達している。
・6峰取り付きに大きなシュルントがあり、通過困難
・山頂直下の雪壁はかなりの傾斜
白馬村から見た白馬岳
登頂に意欲が湧く
2018年03月31日 07:57撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
3/31 7:57
白馬村から見た白馬岳
登頂に意欲が湧く
二股ゲート
2018年03月31日 12:05撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/31 12:05
二股ゲート
雪が積もった林道をテクテク
2018年03月31日 13:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
3/31 13:54
雪が積もった林道をテクテク
猿倉荘 営業前である
2018年03月31日 14:27撮影 by  iPhone 6s, Apple
3/31 14:27
猿倉荘 営業前である
2018年03月31日 15:45撮影 by  iPhone 6s, Apple
3/31 15:45
白馬岳が見えた。登攀する主稜も見える。
2018年03月31日 15:47撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
3/31 15:47
白馬岳が見えた。登攀する主稜も見える。
2018年03月31日 15:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/31 15:50
白馬尻にC1
この風景が、ヒマラヤ遠征のベースキャンプのようだと、 noguchik は言っていた
1
白馬尻にC1
この風景が、ヒマラヤ遠征のベースキャンプのようだと、 noguchik は言っていた
綺麗な夜空と映えるテント
1
綺麗な夜空と映えるテント
翌日、出発時の1枚
緊張の面々
2018年04月01日 03:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
4/1 3:14
翌日、出発時の1枚
緊張の面々
主稜に詰め上がった
2018年04月01日 05:22撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 5:22
主稜に詰め上がった
8峰の登り
2018年04月01日 05:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 5:28
8峰の登り
かなりの高度感
2018年04月01日 05:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 5:28
かなりの高度感
頑張る1年
いや、彼は今日から2年生だ
2018年04月01日 05:46撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 5:46
頑張る1年
いや、彼は今日から2年生だ
8峰トップ
2018年04月01日 05:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 5:50
8峰トップ
問題の6峰取り付きのシュルント
ただでは超えられない
2018年04月01日 06:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
4
4/1 6:00
問題の6峰取り付きのシュルント
ただでは超えられない
雪を積んで超える
2018年04月01日 06:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 6:00
雪を積んで超える
他パーティーとの共同作業
3
他パーティーとの共同作業
まず、私がダブルアックスで超え
4
まず、私がダブルアックスで超え
後続はロープで確保
2018年04月01日 06:24撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 6:24
後続はロープで確保
やっと着いた6峰トップ
2018年04月01日 06:47撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 6:47
やっと着いた6峰トップ
2018年04月01日 07:11撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 7:11
2018年04月01日 07:44撮影 by  iPhone 6s, Apple
4/1 7:44
いいね!
2018年04月01日 07:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 7:52
いいね!
2峰の登りも落ちれば数百メートル真っ逆さま
2018年04月01日 09:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 9:14
2峰の登りも落ちれば数百メートル真っ逆さま
2018年04月01日 09:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 9:14
最後の雪壁を超える準備
2018年04月01日 10:01撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 10:01
最後の雪壁を超える準備
傾斜60°の雪壁
まず、私がダブルアックスでリード
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傾斜60°の雪壁
まず、私がダブルアックスでリード
ユマーリングでKが登攀
2018年04月01日 10:23撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 10:23
ユマーリングでKが登攀
2018年04月01日 10:27撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 10:27
ラストのnoguchik を、文登研で習ったスタンディングアックスビレイで確保
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ラストのnoguchik を、文登研で習ったスタンディングアックスビレイで確保
スノーバーを回収しながら登るnoguchik
1
スノーバーを回収しながら登るnoguchik
やっと着いた山頂
2018年04月01日 10:53撮影 by  iPhone 6s, Apple
5
4/1 10:53
やっと着いた山頂
エイプリルフールなんかではないからな!
3
エイプリルフールなんかではないからな!
白馬山荘
大きな小屋
2018年04月01日 11:31撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 11:31
白馬山荘
大きな小屋
大雪渓へドロップ
2018年04月01日 11:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 11:35
大雪渓へドロップ
2018年04月01日 12:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 12:12
スノボで滑走するK
2018年04月01日 12:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 12:12
スノボで滑走するK
2018年04月01日 12:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 12:12
あっという間にベースキャンプ
2018年04月01日 12:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 12:32
あっという間にベースキャンプ
林道を下る
2018年04月01日 14:46撮影 by  iPhone 6s, Apple
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4/1 14:46
林道を下る
2018年04月01日 14:49撮影 by  iPhone 6s, Apple
4/1 14:49
ゲート到着
おつかれさん
2018年04月01日 15:40撮影 by  iPhone 6s, Apple
2
4/1 15:40
ゲート到着
おつかれさん
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ 長袖インナー ソフトシェル ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター バラクラバ 日よけ帽子 毛帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック アイゼン ピッケル ビーコン スコップ ゾンデ 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ガムテープ 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ シェラフ ロープ ヘルメット ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング セルフビレイランヤード
共同装備
ガスカートリッジ コンロ コッヘル ファーストエイドキット ツェルト ポール テント テントマット ロープ 確保機 ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング アッセンダー セルフジャミングプーリー アイスアックス スノーバー

感想

シングルアックスによる雪上登攀が考えさせられた。ダブルアックスと比べて重心がぶれる。予習が必要と思った

春合宿第2弾として組んだのは、北アルプスの白馬岳だった。今回のコンセプトは、登攀と滑走の融合山行。去年の夏の文登研で指導をして頂いた佐々木大輔氏の、デナリ カシンリッジ登攀&南西壁滑走の影響を受けた。私の好きな山行スタイルであるアルパインクライミングと山滑走を、同時にできたらどんなに素晴らしいだろうと前から思っており、野心を燃やしていたのだった。本山行では白馬岳主稜に数パーティーがいたが、スキーを担いで登攀しているのは我々だけだった。山行前から岩木山 百沢スキー場尾根の東面にある急斜面で、ロープワークを繰り返し練習した。多くの準備を重ね、この山行に挑んだ。

3/31
この日は、白馬駅で集合した。私は1つ手前の信濃森上駅で泊まり、翌日に歩いて白馬駅を目指した。白馬駅へ向かう途中、白馬三山や、五竜岳、唐松岳などの後立山連峰が綺麗に見え、山行への意欲が湧いた。特急あずさに乗ってきた他のメンバーと合流し、タクシーに乗って二股ゲートを目指した。さすが、オリンピックが開催されただけはあり、タクシーの屋根にはスキー用のキャリアが付いていた。外国人も多い。タクシーを降り、二股ゲートから登りだす。猿倉荘まで林道の上に積雪があり、スキーを使えたのは大きい。重いスキーを背負わずに済んだからだ。猿倉荘からは沢沿いを白馬尻まで行く。支沢からは雪崩のあとが多い。途中から白馬岳が見え始めた。その大きさに感動する。午後4時頃に幕営地に着き、テントを設営した。

4/1
新年度のスタートは核心部登攀から始まった。暗いうちから主稜へ向けて登りだす。ガスはかかっていなかったので、視界は効いた。主稜へ上がる斜面にはクレバスやシュルントが多い。日が当たる昼にここを通過するのは危険だと感じた。主稜へ詰めるルンゼはかなり急で、アックスのピックを使用するほどだった。主稜へ上がってからはナイフリッジと急峻な雪峰が続く。大体は、躓けば数百メートルは滑り落ちる、急峻な稜線だ。通過に難儀したのは6峰だ。取り付きに大きなシュルントがあり、巻くのも危険だった。仕方がないので、他パーティーと協力して、シュルントの前に雪を積んだ。それでも危険だったので、私がダブルアックスで登攀した後に、後続をロープで確保した。ロープの出し惜しみは良くない。危険と感じたら迷わずロープを出すと前々から決めていた。CLとして、メンバーを無事に連れて帰らなければならない。そこから先も躓けば即 数百メートル滑落の一触即発の気の抜けない急峻な稜線が続く。最後の雪壁でもロープを出した。私がダブルアックスでリードする。下から見ると、壁の雪氷の状態は硬い部分と柔らかい部分がミックスしていやらしそうだった。案の定、雪の硬さが中途半端で、緊張感ある登攀を強いられた。比較的硬いところにスノーバーを刺して中間支点とする。登りきったら白馬岳の山頂だった。だが、感動している場合ではない。後続を確保しなければならないからだ。スノーバーとアックスの2つの固定分散でアンカーを構築しメインザイルをフィックスした。中間のKは、ユマールとセルフジャミングプーリーでユマーリングしてもらい、ラストのnoguchik にスノーバーを回収してもらった。スタンディングアックスビレイでラストを確保した。ラストが登りきり、やっと全員で登頂の歓喜に浸る。下山はスキー&スノボで降りた。山頂からの滑走を試みるも、途中で雪が途切れたため、白馬山荘から本格的に滑走した。大雪渓は、所々氷化していたり、ボコボコしていたりして滑りにくかったが、アルプスでの滑走は格別なものだった。Kはスノボで華麗な滑りを見せていた。noguchik も最高の滑りを見せる。幕営地まで滑走し、デポを回収して、午後4時前にはゲートに到着した。次の日に白馬駅まで下山し、山行を終了した。

今回は、我が大学山岳部としては久々の積雪期中央山岳での山行、かつ積雪期バリエーションルートという、極めて野心的な山行だった。求められるテクニックやルートファインディングなどの判断力もレベルの高いものだった。にもかかわらず、行程を無事に完遂したことは素晴らしいことだと我ながら思うし、我が大学山岳部にとっても大きな進歩を見せた山行だと思う。これで満足せず、部として大きな挑戦をこれからも続けていきたい。

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コメント

成功おめでとう。
良い山行です。少しずつステップアップしてますね。
私たちも35年前、3月中旬にこの主稜から五竜岳まで縦走をしました。

次は、厳冬期にクライミングや縦走をできるように体力をつけましょう。頑張ってください。
2018/4/3 21:08
Re: 成功おめでとう。
遂に積雪期アルプスバリエーションやりました!

次はもっとレベルの高い積雪期山行ができるよう、努力していこうと思います!
2018/4/5 16:17
お疲れさまでした!
こんにちは。シュルンドの所で後続にいた男女4人パーティです。
整地ありがとうございました。
おかげさまで、楽に超えられる事ができました。
大雪渓の滑降、さぞ気持ち良かった事でしょうね
こちらは、大雪渓下部で踏み抜き地獄でしたよ

若いのでこれからいろいろチャレンジできますね!!
楽しんでくださいね!
2018/4/4 12:05
Re: お疲れさまでした!
大雪渓は氷化している部分もありましたが、気持ちよく滑走できました。

これからも、チャレンジ精神旺盛に、無理をしない程度に頑張って参ります!
2018/4/5 16:19
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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