榛ノ木丸・姫次/ヤマビルが冬眠から目覚めぬうちに
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 968m
- 下り
- 964m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
早戸川林道から榛ノ木丸を通り、丹沢主脈の姫次まで変則周回ルートで登り降りした。 今月22日に東丹沢宮ケ瀬トレイルレースが開催される。そのルートの一部として、早戸川林道終点の伝道から榛ノ木丸に上がり、さらに、北西に伸びる尾根を辿って姫次の東1410m圏に上がる。以下便宜上、前者を榛ノ木丸下部ルート、後者を榛ノ木丸上部ルートと仮称する。 今回は、まず榛ノ木丸下部ルートを辿って榛ノ木丸に立ち、上部ルートの1本西隣の尾根(姫次南東尾根と仮称)を上って、直接、姫次に出た。 下りは榛ノ木丸上部ルートを降りて再び榛ノ木丸に戻り、ここから東北東に伸びる尾根に付けられた榛ノ木丸新道を降りた。 今回辿った登降ルートは一般登山道とは言えないが、それに近い明瞭な踏跡が続き赤テープも多いので、道に迷う恐れは少ないだろう。ただし、榛ノ木丸から姫次南東尾根に乗り移るまではルート探索に気を遣うが、赤テープが散見された。 |
写真
感想
丹沢には悪名高いヤマビルが多いため、これが冬眠している11月末から4月初めまでの冬季しか登らないことにしている。
4月に入ったので、今シーズン最後の丹沢登山に出掛けることにした。しかし、3月末から異常に高温が続き、4月初めなのに5月末の最高気温とか。これでは、ヤマビルが冬眠から目覚めるのではないかと心配になって来た。
そこで、当日の朝、急遽ヤマビル対策に取り組んだ。古い山靴に塩水を吹き付け、さらに塩水を浸み込ませたボロ切れを靴の足首に巻き付けた。こうすれば、ヤマビルが靴を這い上がってきても、このボロ切れを越えることはないはずだ。林業関係者は長靴の上に塩水を含ませた荒縄を巻き付けてヤマビル対策とすることに倣った方法だ。
結果として、ヤマビルはまだ目覚めていなかったのか、あるいは襲ってきたけれどボロ切れが防いでくれたのか、いずれにしてもセーフだった。ヤレヤレ。
今回狙った山は榛ノ木丸である。丹沢主脈上の姫次の東側、早戸川左岸にポツンとある峰だ。
一般登山道は無いが、榛ノ木丸下部ルートと榛ノ木丸新道がヴァリエーション・ルートとして紹介されているので、これを上り下りすれば良い。でも、これだけでは余りにもあっけない。しかも、700m近い標高差を一気に上って一気に下るだけだ。
地形図を見ると、榛ノ木丸から丹沢主脈上の姫次までは、上記の尾根とほぼ同じ距離なのに、標高差は僅か120mそこそこ。なだらかな尾根が続く。せっかく榛ノ木丸まで登ったのだから姫次まで足を延ばしたい。
そこで、同じくヴァリエーション・ルートとして紹介されている榛ノ木丸上部ルートを使えば、姫次まで登れるが、同じルートを往復するのでは変化に乏しい。そこで、この1本西隣の姫次南東尾根を上れば、直接、姫次に出られる。その上で榛ノ木丸上部ルートを降りれば楽しみも倍増するだろう。
と言うことで、コース状況で紹介したルート設定となった。
榛ノ木丸上部ルート・榛ノ木丸下部ルート・榛ノ木丸新道は一般登山道並みに良く踏まれた踏跡が続き、赤テープや赤ペンキも多く、ルート探索は容易であった。
これに比べると、榛ノ木丸から姫次南東尾根に取付くまで、僅かな距離ではあるがルート探索に気を遣った。意外だったのは、この間に踏跡は無くても赤テープが点在していたことで、同じルートを辿った酔狂な輩もいるものだ、と、自分のことを棚に上げて感心した。
姫次南東尾根は良かった。尾根に乗れば比較的明瞭な踏跡が続くし、赤テープも豊富で、ルート探索に気を遣うことは無い。この点では他の尾根と同じだが、この尾根で特筆すべき点は、1384m地点の一段下の平坦地から姫次までの間。写真27, 28に見るように、ブナや樺の明るい林が高原状に広がっていたり、丈の低い草原に落葉松林が点在したりで、のんびりと散歩を楽しみたい雰囲気が醸し出されている。
地形図には姫次からここまで破線が描かれている。距離7, 800mなのに標高差は50mも無いので、高原散策を楽しめる。主脈縦走の途中で、姫次から往復すれば良いだろう。自分だけの秘密の場所にしておきたかったが、推薦するに値する場所である。
今回はこの姫次南東尾根を採り入れたことにより、これに乗り移る際に緊張した場面もあったが、一転してのんびりムードも味わえ、変化に富んだ充実した山行でした。
コメント
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昨年10月に同じルートを歩きました。写真25の赤テープは自分が付けた物と思われます。1365m当たりから始まる美林の若葉は未だのようですね。小生67歳、一昨年変形性膝関節症にかかりましたがしぶとくリハビリに励み70歳(700山)迄は山登りしたいと考えていました。が、先輩を見習ってもう少し伸ばしたいと思います。
tokamoさん、コメントありがとうございます。
そうですか、あの赤テープはtokamoさんが付けたのですか。懐かしいでしょうね。
大先輩、と言われるほどの歳の差ではないと思いますが、お互い、いつまでも山登り(山遊び?)を楽しみたいものですね。
gakukyourouより
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