親子三人暴風の大雪山へ〜北海道帰省〜


コースタイム
8:00ロープウェイ〜8:20姿見駅〜10:35金庫岩〜10:45旭岳山頂〜13:10北海岳山頂〜14:30黒岳石室(テント泊)
【2日目】
5:45?黒岳石室〜6:35黒岳山頂〜7:45黒岳ロープウェイ〜8:15バス乗り場
バスで旭川駅へ(10:45?着。2時間くらい)
旭川駅から旭岳ロープウェイへ(1時間くらい)
天候 | 暴風:晴れ、曇り、ガス、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
飛行機
黒岳ロープウェイ〜(バス)〜旭川駅〜(車※2)〜旭岳ロープウェイ駐車場 ※1:実家の車 ※2:伯父(旭川在住)の車:天候が悪く旭岳へ引き返せなかったため |
コース状況/ 危険箇所等 |
旭岳山頂までは道に迷うことはありません。 旭岳山頂から黒岳石室までは、人も少なく、道標も非常に少ないので迷う可能性があります。特に、今回はガスが出ていたため、実際に道に迷いかけました。「変だな〜」っていう勘と、たまたまガスが晴れてくれたので、本来の道からそれていることに気づきましたが、あとちょっとで迷っていました。 北アルプスは道が整備されているため、道に迷う心配なく山に登っていましたが、大雪山は迷う可能性が高い。まだまだ甘いなと思いました。 |
写真
感想
【ルート】
(1)当初の予定
1日目:姿見→旭岳→間宮岳→北海岳→黒岳石室
2日目:黒岳石室→黒岳→北鎮岳→中岳温泉→姿見
(2)結果
1日目:姿見→旭岳→(間宮岳※スルー)→北海岳→黒岳石室
2日目:黒岳石室→黒岳→黒岳ロープウェイ(下山)→バス・車→旭岳駐車場
【トピックス】
・あり得ないほどの強風
・親は50代。もっと気を遣おう。
・親にはトレッキングポールを与えよ。
・朝の雑炊は最高!
・北海道の山をなめてはいけない。寒いから。
・人間は自然と戦ってはいけない。戦うべきは己自身。
【感想・・夏休みの日記的な】
※だらだら書くので読み飛ばしていただいて結構です。
祝・北海道帰省!
GWに帰省した時から両親と「今年の夏はテント泊しよう!」と言っていたので、念願叶って親子三人でテント泊縦走です。(弟は就職活動中のため、帰省できず)
大雪山は、小学校か中学校のときに親子四人でチャレンジしたのですが、雨によりロープウェイを降りてちょっと歩いたところで断念した懐かしの地です。(あの時は、メチャクチャぼろい宿に泊まって、登山前夜にメチャクチャ怖いTVを見て寝られなかった想い出もあります。)
今回は、北アルプスで鍛えてきた(?)ので、雨が来ようと登ってやる!と気合い十分です。
札幌から高速道路にのって旭川へ。そこからさらに旭岳のロープウェイ駐車場へ。そこそこいい天気!もたもたと準備してロープウェイに乗り、いざ登山開始!いい天気。天気がよく、景色も最高!紅葉はまだ始まっておらず、山の下に見える深い緑が印象的でした。
途中、山腹からガスがシューシューいって噴出していました。硫黄のにおいか自分のおならの匂いかよくわかりませんでしたが、臭かった・・(ん?この情報いらない??)
順調に登っていたら、金庫岩手前辺りから急に空模様が怪しくなってきました。雨なのかガスなのか、よくわからない天気。そして、風も強くなってきた・・。旭岳山頂に着いた頃には、ガス!強風!完全に天気は下り坂。やべー。前見えないじゃん!!
間宮岳への分岐までは雨も降らず、空もなんとか持ちこたえてくれたのですが、間宮岳分岐でついに雨。間宮岳のピークには行かず先を急ぐ。途中、ガスが濃くなり先頭の母ちゃんが道に迷いかける。たまたまガスが一瞬晴れた先に行くべき道が見えたので、慌てて進路変更。危なかった〜。
北海岳から黒岳石室へ行く頃には日差しも戻ってきてくれて、逆に暑くなってきた。でも強風は相変わらず。よくわからない天気。
途中、小川のキラキラ感と苔の透き通った緑がきれいなところがあり、天上の楽園と勝手に思った。本当にきれいな水辺。いつまでも美しい自然を残したいものだ。
黒岳石室までは、正直キツかった。荷物が重い。親もバテててペースがあがらない。ますますザックが体にのしかかる。やっとの思いで黒岳石室に到着。長かった。
家族三人黒岳石室に到着したところで、山小屋にテン場の使用料を払う。山小屋のおっちゃんがいい人で、普段の行いが良ければ満点の星空と御来光が見えるよ〜なんて話していた。天気が回復してきたので、見れるといいな〜なんて家族で話していた。
テントは2張り。地面は平らで、石がない。ペグも入りやすい。なんていいテン場なんだ。ってな感じでテント設営後、お待ちかねの夕食!そしたら、食べてるうちに雨。!!強風は相変わらずだし、そそくさとテントに避難。
強風におののく親子三人。危機管理能力の高い(?)母ちゃんは、山小屋への避難を打診。めんどくさがりの自分はこのままでいいじゃんと適当なことを抜かす。
もうやることもないので、各自寝ることに。すでにテントが右から左から風に煽られている。両側の壁が寝ている自分の方に押しつぶされてくるイメージ。山の神が怒っている!まずいな・・なんて思いながら、寝る寝る寝る。夜、風の音で何度か目を覚ます。その度に、テントがたわみ、山の神の怒りを感じる(?)。こんな天気は初めての体験。「人間は自然と戦ってはいけない。勝てる訳がない。人間が戦うべき対象は己のみだ」とつくづく感じた。両手を合わせると、なんか落ちつく。そんなことをしながら、また寝る。こんなんを何度か繰り返し、ようやく朝。
天気は相変わらず。強風と小雨。深夜、両親は夜何度も山小屋への避難を考えたみたい。けど、バカ息子は絶対起きる訳がないし、どうしよう・・って感じだったようだ。ホント、バカな息子で申し訳ない。朝食を食べ、山小屋のおっちゃんに挨拶をして、帰路へ。下界から持ってきた水が大量に余ったので山小屋のおっちゃんにお裾分け。山では真水がないらしく、非常に喜ばれた。こちらも荷物が軽くなったので喜ぶ。まさにWin-Winの関係。
帰りのルートは、元々旭岳へ帰るはずだったのを、黒岳から下山するルートに変更した。旭岳のロープウェイは風などでよく止まるらしく、黒岳のロープウェイの方が止まらないらしい。
黒岳山頂までは昨日と同じような天気。強風と小雨。山頂での記念撮影も風に煽られながらなんとか・・さっさと下山しよう!と山頂から下り始めたら、風が止んだ!びっくりするくらい風がなくなった。山の反対側でこうも変わるのか!!山すげー!それからは、順調に下り、ロープウェイで下界へ。
旭岳に車があるので、どうにかして旭岳にたどり着かねばならない。ロープウェイのお姉さんにバスで行くように勧められ、バスで旭川駅へ。そこからは、伯父さん(父ちゃんの兄貴)に旭岳まで送ってもらう。感謝!旭岳ではロープウェイの払い戻しもしてくれて、皆々様に感謝!生きてかえって来れて本当に感謝!!
こんなてんやわんやな旅だったけれど、親子三人の絆は少し強まったかなと思います。
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