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Yamareco

記録ID: 142261
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

黄葉の北八ヶ岳(北横岳~亀甲池~双子池)

2011年10月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:29
距離
15.5km
登り
1,071m
下り
1,055m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

ピラタス蓼科ロープウェイ山頂駅0830-0920北横岳北峰0940-1040亀甲池-1125双子池雌池-雄池-双子池ヒュッテ1235-1350雨池峠-1410ロープウェイ山頂駅-坪庭一周-1430ロープウェイ山頂駅
天候 曇りのち快晴
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
この日のロープウェイ-登り始発0820下り最終1700
毎時00/20/40分 往復1,800円

駐車場は広いので、満車になることはないと思います。
コース状況/
危険箇所等
大石川林道は落石に注意が必要です。特に見晴らしのよい開けた場所は、落石ポイントでもあります。

雨後は登山道に水溜まりができてしまうようです。
大きな石がゴロゴロしている登山道で、下りはかなり歩きづらいです。

登山ポストは、ロープウェイ山頂駅にあります。
北横岳山頂はガスと強風。
2011年10月16日 09:29撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 9:29
北横岳山頂はガスと強風。
亀甲池に下ります。苔むしてます。
2011年10月16日 10:38撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 10:38
亀甲池に下ります。苔むしてます。
光が差してきた。
2011年10月16日 10:39撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 10:39
光が差してきた。
青空も見えてきました。
2011年10月16日 10:39撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 10:39
青空も見えてきました。
亀甲池。ここまで登ってきた、じゃなかった、下ってきた者だけが見ることのできる池。
2011年10月16日 10:45撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 10:45
亀甲池。ここまで登ってきた、じゃなかった、下ってきた者だけが見ることのできる池。
秋の陽射しを浴びる亀甲池。
2011年10月16日 11:02撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 11:02
秋の陽射しを浴びる亀甲池。
黄葉と雌池(特大)。
2011年10月16日 11:26撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 11:26
黄葉と雌池(特大)。
雌池。透き通ってます。
2011年10月16日 11:26撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 11:26
雌池。透き通ってます。
雌池湖畔より。
2011年10月16日 11:32撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 11:32
雌池湖畔より。
雌池と紅葉。
2011年10月16日 11:32撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 11:32
雌池と紅葉。
雌池。違う角度から。
2011年10月16日 11:36撮影 by  NEX-C3, SONY
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雌池。違う角度から。
こちらは雄池です。
2011年10月16日 11:44撮影 by  NEX-C3, SONY
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こちらは雄池です。
雄池の紅葉と黄葉。
2011年10月16日 11:44撮影 by  NEX-C3, SONY
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雄池の紅葉と黄葉。
双子池ヒュッテ。
2011年10月16日 12:24撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 12:24
双子池ヒュッテ。
大石川林道を行きます。
2011年10月16日 12:42撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 12:42
大石川林道を行きます。
この白い綿毛のようなものは何なんでしょう?
2011年10月16日 12:44撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 12:44
この白い綿毛のようなものは何なんでしょう?
青空に黄色がよく映えます。
2011年10月16日 12:55撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 12:55
青空に黄色がよく映えます。
大石川林道から見える黄葉。
2011年10月16日 12:57撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 12:57
大石川林道から見える黄葉。
落石がフェンスを乗り越えて、林道まで落ちて来ています。
2011年10月16日 13:00撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 13:00
落石がフェンスを乗り越えて、林道まで落ちて来ています。
大石川林道からの眺め。
2011年10月16日 12:57撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 12:57
大石川林道からの眺め。
これも大石川林道より。
2011年10月16日 13:10撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 13:10
これも大石川林道より。
大石川林道より。遠望も利きます。
2011年10月16日 13:18撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 13:18
大石川林道より。遠望も利きます。
縞枯山荘。メルヘンチックですね。
2011年10月16日 14:03撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 14:03
縞枯山荘。メルヘンチックですね。
ロープウェイ山頂駅。
2011年10月16日 14:16撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 14:16
ロープウェイ山頂駅。
坪庭散策コース。
2011年10月16日 14:21撮影 by  NEX-C3, SONY
10/16 14:21
坪庭散策コース。
ロープウェイ山麓駅の駐車場から、南八ヶ岳が見えました。
2011年10月16日 15:13撮影 by  NEX-C3, SONY
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10/16 15:13
ロープウェイ山麓駅の駐車場から、南八ヶ岳が見えました。
撮影機器:

感想

本当は前日からテント泊するつもりだったが、雨が激しそうなので翌週に延期しよう。
そう考えていたら、翌週末も今一つの天気予報。
一方、日曜日は思ったより早く天気が回復しそうということで、急遽日帰りで出かけることにした。
日帰りなので、朝早く登り始めたい。そうなると車で行くしかない。
マイカー移動には懲りていたが、この天気を逃すわけにもいかない。

現地に到着する頃には前線も通過していて晴れるかなあ、などと考えながら車を飛ばした。
しかし、残念ながらロープウェイ山麓駅はガスに包まれていた。
始発のロープウェイに乗り込み、あっという間に山頂駅に到着。すでに標高2,240メートル。
山頂駅もやはりガスに包まれていて、しかも風が強い。
まあ北横岳山頂に着く頃に晴れればいいかと期待し、登山客の先頭を切って歩き始める。

道中はガス混じりの冷たい風が吹きつけていたが、最近買ったアンダーウェア(モンベルのジオライン)が威力を発揮してくれた。
長袖シャツとの組み合わせだけで、殆ど寒さを感じなかった。
話は逸れますが、やはり専門メーカーの衣料は優れものですね。
今までユニクロやミズノの安物でお茶を濁してきましたが、高いお金を出した甲斐がありました。
これほど保温力があって、しかも吸い取った汗を短時間で乾かしてしまうとは驚きです。

北横岳山頂に到着すると、遮る樹木がないため、ミゾレ混じりの強風が容赦なく吹きつけてきた。
さすがに堪らなくなり、レインウェアを着込む。
三百六十度ガスで、展望はゼロ。早々に退散して、亀甲池へと下る。

ロープウェイで高所まで来てしまうため、一時間弱かけて北横岳に登る以外は、下りがメイン。
山登りに来たつもりが、山下りに来たみたい。
北横岳からの下りは石がゴロゴロしていて、とても歩きにくい。それに、前日の雨で湿っていて滑りやすい。

下り始めてすぐ、左足首に鋭い痛みが走る。
慣れないハイカットの靴を履いてきたため、靴紐で圧迫されたベロが足首の腱を刺激しているようだ。
しばらく左足を庇いながら歩いていると、やがて痛みが引いていった。
おそらく歩き方がよくなかったのでしょう。だげど、どうにも足首を固定した歩き方が苦手で。

しばらく下り続けていると、木々の隙間から青空が覗き始めた。
北八ヶ岳らしい苔むした地面に、スポットライトのように光が差し込んでいる。
亀甲池に着いたときにはすっかり晴れ間が広がり、緑色の湖面が小波に揺れてキラキラと輝いていた。
木々に取り囲まれた山上湖は、まるで秘密基地のようだ。
山の上の雲が急ぎ足で駆け抜けて、青空を残してゆく。

亀甲池をあとにして、双子池へと向かう。
三十分ほど歩いて到着した双子池(雌池)は、まさにこの日求めていたものだった。
湖畔に広がる黄葉、透明な湖水。澄んだ空気に、青々とした雲一つない空。溜息が出る。
ここにテントを張れるなんて!
ここにテントを張って、日が暮れるまで眺めていたい。そんな光景が広がっていた。

木々の隙間からキラキラ光る水面を眺めながら、池の縁を縫うようにして進む。
雌池に別れを告げると、すぐに双子池ヒュッテと雄池が姿を現す。
雄池の水は飲用にできるほどで、さらに透明で美しい。またしても溜息。

双子池ヒュッテの前で昼食をとり、さてこれからどうしようかと思案した。
当初は大石川林道を通って雨池に向かうつもりだったが、北横岳山頂の眺望を逃してしまったので、大岳経由で帰りにもう一度登ろうか。
そう決めて、歩き始めた。
しかし登り始めてすぐ、どうも体調が優れないことに気づく。
何がどうというわけではないのだが、睡眠不足のせいか全身がだるい。
やはり林道を通って楽に行こう。双子池に引き返すことにした。

大岳の山腹を巻く大石川林道はほとんど傾斜もなく、ゆったりと歩くことができ、変化に富んだ様々な景色を見ることができた。
前後に登山客の姿もなく、一人きりの静かで贅沢な時間を過ごした。
それは秘密の場所に続く道のようで、初めて見るのにどこか懐かしい光景だった。

名前は知らないけれど、多種多様な樹木たち。
明るいけれどどこか物憂げな秋の陽光を浴びて風に揺れる木の葉。
クリスタルのように澄み切った風が吹き渡る。
コメツガの艶やかな緑と、ダケカンバの優しい黄色。ナナカマドの紅、縞枯れ模様を描くシラビソ。
あらゆるものが渾然一体となって、まるで絵画の世界に迷い込んだようだ。
無常の一瞬が切り取られ、固化され、原初の記憶が呼び覚まされる。
果たしてこれは現実の風景だったのだろうか。夢を見たのか。
ダケカンバの陽光に透けた黄葉が、脳裏に焼きついて離れない。

雨池分岐に到着し、再び思案する。雨池を往復するか。
いや今日はもう止めておこう。指導標に従って、雨池峠に向かって登り始める。
前日の雨によって、登山道は沢になっていた。大きな石と石の間に水溜りができていて、足の置き場に迷う。
登りだからいいようなものの、これは下りは大変だなと思いながら進んだ。
雨池峠に到着して、またしても思案。まだ時間も早いし、縞枯山を往復しようかな。

しかし、どうも全身のだるさが消えないので、結局、雨池も縞枯山も止めて、そのままロープウェイ山頂駅に帰って来た。
折角なので、坪庭も散策してみた。観光客ばかりだが、ロープウェイの出発まで時間があれば、見て回ってもよいかもしれません。
ロープウェイのガイドさんによると、この日は風速十から十五メートルだったそうで、このぐらいの強風は普通のことだそうです。
また、八ヶ岳にはブナの木が生えていないので、動物の食物に乏しく、熊は生息していないということ(いいですね)。

急遽日帰りで行くことを決めた北八ヶ岳だったが、晴天に恵まれ、池も黄葉も堪能できて大満足♪
高山から眺める雄大な景色もいいけれど、自然や植物をからだ全体で感じる穏やかな山歩きもいいですね。
八ヶ岳は本当に素晴らしい。様々な表情を見せてくれる。
今度は冬の北横岳に来よう♪ いやその前に、もう一度チャンスがあればテント泊で…。

何はともあれ、八ヶ岳が大好きになってしまった。来年はもう全部歩いて回りたい。

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コメント

亀甲池、双子池、大石川林道
geraniumさん、こんにちわ。

私も、この夏に、亀甲池、双子池を歩いたものです。また、先週は、紅葉/黄葉のなか、大石川林道、雨池、白駒池を歩きました。

geraniumさんの、紅葉/黄葉の双子池の写真から、溜息がでるようなすばらしい雰囲気が伝わってきました。また、大石川林道の、”絵画の世界に迷い込んだよう”、同感です。私も、先週、贅沢な時間をすごすことができました。

この時期の北八ツの湖と林道は、すばらしいですね。

PS.
木からぶら下がっている、綿のようなものは、サルオガセ(猿麻薯)と言うようです。
たとえば、
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_31.htm
参照。
2011/10/18 6:26
はじめまして
geraniumさん こんにちわ

晴天に恵まれての、亀甲池、双子池等、
すごく、キレイですね。。。

私は、雪のシーズンに逆回りで、楽しみましたが、
この時期にも是非行ってみたいです

冬は、池の上を歩いて横断できましたよ。。
2011/10/18 15:43
秋の北八ツ
totoro_sanさん こんばんは。

レコ拝見しました。
雨池もよさそうですね。やっぱり行けばよかった(笑)。

秋の北八ヶ岳は本当に素晴らしいですね。
地元にお住まいとのことで、羨ましい限りです。

綿のようなものはサルオガセというんですね。
ネットで調べても分からなかったので、教えていただいてありがとうございます。
植物のことを知ってゆくのも、山歩きの楽しみの一つですね。
2011/10/18 19:47
はじめまして
Jack-chanさん こんばんは。

紅葉と池の組み合わせはゴールデンコンビですね。

Jack-chanさんは冬に行かれたんですね。
スノーシュー、是非やってみたいです。
(初心者なので、無理しないようにですけど。)

武尊山の紅葉も綺麗ですね。
参考にさせていただいて、行ってしまうかも♪
2011/10/18 20:35
はじめまして
geraniumさん、はじめまして。

日曜日の朝の強風は怖かったですね。

双子池に同じ時間に到着しましたよ。双子池の雰囲気素敵ですよね
2011/10/19 17:33
うらやましいです。
depor021さん はじめまして、今晩は。

双子池にテン泊されたんですね。しかも二泊も! うらやましいです。
朝の池はまた違った雰囲気で、素敵ですね。

私が雄池の近くで昼食をとっているときに、ヒュッテに到着されたのですね。
何となく記憶にあるような、ないような(笑)。

充実した山行だったようで、お疲れ様でした。
2011/10/20 18:09
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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