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Yamareco

記録ID: 1452034
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ハイキング
六甲・摩耶・有馬

【丹生山系】丹生山〜シビレ山〜不動滝

2018年05月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:54
距離
7.2km
登り
468m
下り
493m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:41
休憩
0:13
合計
2:54
8:15
50
9:05
9:07
40
9:47
9:47
53
10:40
10:51
18
11:09
ゴール地点
行き帰りバスを利用しました。本数が少なく、要注意です。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
行き:神戸市バス衝原
帰り:神姫バス勝雄不動口
コース状況/
危険箇所等
ザレ場から不動滝への下りは滑りやすくお助けロープや鎖につかまりながらでないと滑落の危険あり。西側の沢から下るより安全なルートもあるようです。(未確認)
その他周辺情報 神鉄恵比寿駅は昼時間帯のダイヤが一時間に1本程度。
せっかく赤字の粟生線を利用しようと思っても、これでは三宮行き神姫バスを利用せざるを得ません。
今回は神戸市バス111系統衝原バス停から出発です。
2018年05月05日 08:15撮影 by  iPhone 8, Apple
5/5 8:15
今回は神戸市バス111系統衝原バス停から出発です。
二月に見た衝原湖の風景と再会。
2018年05月05日 08:23撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 8:23
二月に見た衝原湖の風景と再会。
丹生山への道はつくはらサイクリングターミナルの脇から伸びていました。
2018年05月05日 08:26撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 8:26
丹生山への道はつくはらサイクリングターミナルの脇から伸びていました。
つくはらサイクリングターミナルは長きに渡りサイクリストの憩いの場所でしたが、惜しまれながら昨年閉鎖した模様。
トイレは利用可能のようです。
2018年05月05日 08:26撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 8:26
つくはらサイクリングターミナルは長きに渡りサイクリストの憩いの場所でしたが、惜しまれながら昨年閉鎖した模様。
トイレは利用可能のようです。
ほどなく山道に突入します。
このルート、丹生神社バス停起点のルートより短いですが、その分斜度はきつめ。
2018年05月05日 08:32撮影 by  iPhone 8, Apple
5/5 8:32
ほどなく山道に突入します。
このルート、丹生神社バス停起点のルートより短いですが、その分斜度はきつめ。
休憩がてら周囲の岩石をチェック。これは堆積岩と深成岩の混成岩と思われます。何でも流紋岩と決めつけるのは禁物なのではないかと思い始めました。
2018年05月05日 08:40撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 8:40
休憩がてら周囲の岩石をチェック。これは堆積岩と深成岩の混成岩と思われます。何でも流紋岩と決めつけるのは禁物なのではないかと思い始めました。
これも凝灰岩に深成岩が貫入しているようです。
どうやら、丹生山系が隆起する過程で古神戸湖由来の堆積岩に火成岩が様々に作用したようです。
2018年05月05日 08:45撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 8:45
これも凝灰岩に深成岩が貫入しているようです。
どうやら、丹生山系が隆起する過程で古神戸湖由来の堆積岩に火成岩が様々に作用したようです。
縞々の粘土地層も健在。この山域の白い粘土は火山灰由来と考えていいと思います。
2018年05月05日 08:52撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 8:52
縞々の粘土地層も健在。この山域の白い粘土は火山灰由来と考えていいと思います。
丹生神社バス停からの主要道に合流しました。
ここまでくれば丹生山山頂へはあと少しです。
2018年05月05日 09:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:00
丹生神社バス停からの主要道に合流しました。
ここまでくれば丹生山山頂へはあと少しです。
丹生神社でシマヘビと遭遇。日向ぼっこ中だった模様。
2018年05月05日 09:03撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:03
丹生神社でシマヘビと遭遇。日向ぼっこ中だった模様。
丹生山城の碑。丹生神社では、地元の方がイベント準備中でした。
2018年05月05日 09:03撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:03
丹生山城の碑。丹生神社では、地元の方がイベント準備中でした。
丹生山からシビレ山へ向かう途中の岩石。
大きな結晶が観察され、花崗岩質と思われます。
2018年05月05日 09:14撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:14
丹生山からシビレ山へ向かう途中の岩石。
大きな結晶が観察され、花崗岩質と思われます。
少し先ではこんなものも。
同じく花崗岩質の岩石ですが、別の組成の岩(泥岩?)を取り込んでいます。
2018年05月05日 09:18撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:18
少し先ではこんなものも。
同じく花崗岩質の岩石ですが、別の組成の岩(泥岩?)を取り込んでいます。
シビレ山山腹の斜面にはお助けロープあり。
2018年05月05日 09:27撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:27
シビレ山山腹の斜面にはお助けロープあり。
尾根道には衝原湖方面への眺望があります。天気がよく、淡路島や須磨方面まで見渡せました。
2018年05月05日 09:33撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:33
尾根道には衝原湖方面への眺望があります。天気がよく、淡路島や須磨方面まで見渡せました。
シビレ山に到着しました。相変わらず眺望がない><。
2018年05月05日 09:43撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:43
シビレ山に到着しました。相変わらず眺望がない><。
山頂から丹生山方面へ少し戻ったところに不動滝方面への分岐があります。「火の用心」の標識が目印。
2018年05月05日 09:47撮影 by  iPhone 8, Apple
5/5 9:47
山頂から丹生山方面へ少し戻ったところに不動滝方面への分岐があります。「火の用心」の標識が目印。
この辺りでも白い凝灰岩を見つけました。
【2020.6.27追記】この色の石は熱変性を受けた流紋岩だったようです。神戸層群の凝灰岩は灰色で葉理があります。
2018年05月05日 09:52撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:52
この辺りでも白い凝灰岩を見つけました。
【2020.6.27追記】この色の石は熱変性を受けた流紋岩だったようです。神戸層群の凝灰岩は灰色で葉理があります。
鞍部に到着しました。東西に小径が走り、峠っぽくなっています。
2018年05月05日 09:53撮影 by  iPhone 8, Apple
5/5 9:53
鞍部に到着しました。東西に小径が走り、峠っぽくなっています。
峠から西側を見たところです。この少し先に分岐が写っています。不動滝へは沢へと下る右側の道を進みます。左側の道は等高線に沿って続いているようです。
この峠には南側へ向かって「シビレ山」の表示があります。
2018年05月05日 09:54撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 9:54
峠から西側を見たところです。この少し先に分岐が写っています。不動滝へは沢へと下る右側の道を進みます。左側の道は等高線に沿って続いているようです。
この峠には南側へ向かって「シビレ山」の表示があります。
倒木の根っこにまとわりつくように白い凝灰岩が付着していました。
2018年05月05日 10:02撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:02
倒木の根っこにまとわりつくように白い凝灰岩が付着していました。
ここだけ異様に白いザレ場になっていました。
2018年05月05日 10:13撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:13
ここだけ異様に白いザレ場になっていました。
この辺りまでくると沢の水量もかなり増えています。
2018年05月05日 10:14撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:14
この辺りまでくると沢の水量もかなり増えています。
道に沿って進むと、開けたザレ場に到着しました。
実はここが今回の目的地でした。
2018年05月05日 10:17撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:17
道に沿って進むと、開けたザレ場に到着しました。
実はここが今回の目的地でした。
先人のレコでこの特異な山容を拝見し、ぜひ訪れて見たいと思いました。
2018年05月05日 10:18撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:18
先人のレコでこの特異な山容を拝見し、ぜひ訪れて見たいと思いました。
振り返ると、東側の尾根にも同じようなザレ場が見えました。シビレ山の北側の山域はこの地質で覆われているようです。
2018年05月05日 10:19撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:19
振り返ると、東側の尾根にも同じようなザレ場が見えました。シビレ山の北側の山域はこの地質で覆われているようです。
ザレた尾根道を滑らないように慎重に進みました。
谷底まで滑り落ちるのは勘弁。
2018年05月05日 10:20撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:20
ザレた尾根道を滑らないように慎重に進みました。
谷底まで滑り落ちるのは勘弁。
斜面には白い凝灰岩の表面にところどころ茶色の岩が染みのように浮き出ている場所がありました。
2018年05月05日 10:20撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:20
斜面には白い凝灰岩の表面にところどころ茶色の岩が染みのように浮き出ている場所がありました。
この場所、芦屋ロックガーデンや須磨アルプスに匹敵するほど特異と思うのですが、特に名称がないようです。
乾燥した凝灰質の砂に覆われているため、勝手に「サンドガーデン」と呼ぶことにしましょうか。
2018年05月05日 10:21撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:21
この場所、芦屋ロックガーデンや須磨アルプスに匹敵するほど特異と思うのですが、特に名称がないようです。
乾燥した凝灰質の砂に覆われているため、勝手に「サンドガーデン」と呼ぶことにしましょうか。
地表をアップで。
こんな白と茶色の斑模様が観察できます。
【2020.6.27追記】白と茶色の斑模様は流紋岩が地下で熱変性を受けた時にできたようです。
2018年05月05日 10:23撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:23
地表をアップで。
こんな白と茶色の斑模様が観察できます。
【2020.6.27追記】白と茶色の斑模様は流紋岩が地下で熱変性を受けた時にできたようです。
西側には、雄岡山、雌岡山が眺望できました。
2018年05月05日 10:24撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:24
西側には、雄岡山、雌岡山が眺望できました。
茶色と白の砂が斑になっています。この山域、面白過ぎます。
2018年05月05日 10:29撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:29
茶色と白の砂が斑になっています。この山域、面白過ぎます。
地表の石をアップで。この山域はどのようにしてできたのでしょうか?
2018年05月05日 10:29撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:29
地表の石をアップで。この山域はどのようにしてできたのでしょうか?
シビレ山北側の凝灰岩は丹生山南斜面の凝灰岩より白く緻密で固いです。
この石が細かく砕かれ、ザレ場を形成していました。
2018年05月05日 10:31撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:31
シビレ山北側の凝灰岩は丹生山南斜面の凝灰岩より白く緻密で固いです。
この石が細かく砕かれ、ザレ場を形成していました。
丹生山の西側でゲットしたバームクーヘンのような凝灰岩と同じ組成と思います。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1386892.html
【2020.6.27追記】丹生山の西側で見つけた石も熱変性を受けた流紋岩ということになります。
2018年05月05日 10:34撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:34
丹生山の西側でゲットしたバームクーヘンのような凝灰岩と同じ組成と思います。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1386892.html
【2020.6.27追記】丹生山の西側で見つけた石も熱変性を受けた流紋岩ということになります。
ザレ場の尾根の北端から、淡河方面への眺望がありました。
2018年05月05日 10:37撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:37
ザレ場の尾根の北端から、淡河方面への眺望がありました。
不動滝。圧巻です。
地元の方が清掃奉仕中でした。
2018年05月05日 10:49撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 10:49
不動滝。圧巻です。
地元の方が清掃奉仕中でした。
勝雄不動口バス停から撤収できました。
2018年05月05日 11:10撮影 by  iPhone 8, Apple
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5/5 11:10
勝雄不動口バス停から撤収できました。

装備

個人装備
ヤマレコMAP 水500ml カロリーメイト2ブロック タオル 着替え ヘッドライト ヘッドバンド サングラス 雨具

感想

真偽のよくわからない辰砂(硫化水銀)熱が一旦冷め、今度は古神戸湖の湖底で生成されたと思われる白い凝灰岩(凝灰質堆積岩)が見られる地域を探訪しようと思いました。
今回のルートは、kojiro-11288さんのレコを参考にさせていただきました。興味深いレコありがとうございました。
<kojiro-11288さんのレコ「丹生山」>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1364477.html
白い凝灰岩でザレた尾根(勝手に「サンドガーデン」と命名)には、ところどころ茶色の斑模様が観察できました。
乏しい知識でこの茶色の生成の過程を推理してみました。
白い凝灰岩は3,500万年前に存在した古神戸湖の湖底で生成されたと思われます。
丹生山系は100万年前の六甲変動に伴い隆起したと考えられます。
その際、凝灰岩層にはヒビが入り、鉄分を含んだマントルからの熱水が浸透した可能性があります。(有馬温泉の起源と共通)
貫入した鉄分を含んだ熱水が白い凝灰岩を茶色に染め、今の風景が形成されたのではないでしょうか?
地質図Naviによると、この山域周辺には混成岩が観察される地域があり、古い地質が後の時代にマントルの影響を受けた形跡が見られます。
だとすれば、この山域に単純な流紋岩や凝灰岩は少なく、岩石の同定には地質に関するもっと深い知識が必要だということになります。
心折れそうになりますが、せっかく石フェチになった限りは精進したいと思います。
【2020.6.27追記】無動寺周辺の調査結果から、サンドガーデンを形成する地層は凝灰岩ではなく、熱水変性を受けた流紋岩であることがわかりました。茶色の斑模様は熱水の浸透に由来するようです。この山域でしばしば観察される黄色い砂のザレ場は熱変性を受けて脆くなった流紋岩が崩れてできたようです。

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