雨の伊吹山北尾根☆静馬ヶ原〜国見岳往復


- GPS
- 05:50
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,113m
- 下り
- 976m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:47
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートの明瞭な一般登山道 危険箇所はないが雨のために坂道は小川のような、かつ大変滑りやすい状態 静馬ヶ原〜伊吹山頂駐車場の伊吹山ドライブウェイは歩行不可であり、車で移動 |
写真
感想
朝から雨であり、しかも午後からは強雨の予報。こんな日に山に出かけていくなんて、と呆れられるばかりであろうが、伊吹山北尾根に出かけることにしたのは、ここの他には関西では出遭うことが稀な花を狙ってのことであった。しかも今年は花期が例年に比し大きくずれている花が多く、花期を読むのも難しい。
伊吹山のドライブウェイに入ると間もなく霧の中。ドライブウェイの路傍は多くの黄色い花が彩られている。静馬ヶ原に辿り着くと、斜面にもこの黄色い花がびっしりである。後から調べてわかったのはイブキガラシであり、伊吹山の固有種らしい。不思議なことにこの花が見られたのは伊吹山の斜面のみであった。
北尾根に入るとさすが花の名所で聞こえた尾根である。尾根には花がほとんど途絶えることはない。ニリンソウ、イチリンソウと思われる花々が多く咲いているが、片っ端から下を向いてうつむき加減だ。こういう日には仕方がないだろう。
お目当ての花はないかと登山道から斜面をキョロキョロと見渡すと、ヤマシャクヤクが目に入る。花期は終盤なのかもしれないが、この日に出遭った花の多くは蕾であり、次の晴天で花が開きそうだ。ルイヨウボタンは地味ながらも透明感のある黄緑色の小さな花々が可愛らしい。
御座峰の山頂あたりは登山道が石灰岩の岩だらけとなり、雨により滑りやすいので極めて歩きにくいが、岩の間に群生する姫蓮華の花々が不機嫌を鎮めてくれる。熊笹のあいだにツクバネウツギが一箇のみ咲いていた。
国見岳に近づくとフタリシズカが非常に多いが、悉く花穂を下に下げているようだ。山頂近くではフタリシズカの間にラショウモンカズラが急に目立つようになる。一瞬、雨脚が緩くなったので山頂で行動食で軽い昼食とし、この長い尾根を引き返す。天気予報どおりの強雨とななる。登山道の坂道は小川のように濁流が流れる箇所が多く、かつ非常に滑りやすい。
強い雨脚の中、行きほどには花を求めてのんびり歩かなかったせいか、帰りは2時間足らずで静馬ヶ原に帰還。山行の殆どが濃霧の中だったが、1149m峰のピークに立つと、霧の中からゆっくりと静馬ヶ原と伊吹山山頂の東端が姿を顕すところだった。
車で伊吹山の山頂駐車場に移動。ニリンソウの大群落であるが、やはり多くの花が下を向いている。レンズが曇ることが多いため、途中からカメラのカバーを外して持ち歩くが、防水性能が高いはずのOlympus OM-Dもヤマエンゴサの写真を最後にダウン。雨の中、山頂を一周すると、登山客がいないせいか、鹿が悠々と闊歩している。家内の眼前を幾頭もの鹿が通り過ぎる。
結局、お目当ての花には出遭うことが出来えなかったが、数々の花が我々の失意を慰めてくれるようだ。それにしても、敢えて悪天の中を稀少な花を求める前には晴天のときに花のある場所を同定しておく必要があるようだ。
伊吹山頂から下りのドライブウェイから
一瞬霧が晴れ、雲の中から北尾根が姿を見せる。
しかし、すぐに全ての景色は再び雲の中へと消えていった。山々から再訪を誘われたかのようだ。改めて、晴天の時にでも来ることにしよう。この北尾根は絶景のパノラマ・ロードでもあるし。
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