季節の最後に、上州武尊山(武尊神社ー武尊山ー剣ケ峰)
群馬県
nelken
- GPS
- 05:55
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,250m
- 下り
- 1,250m
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| 天候 | 曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
(手小屋沢避難小屋〜武尊山頂) 鎖場が5ヶ所ほどあります。だんだん難易度が上がって行く感じでした。最初は鎖を使わずとも容易に登れましたが、最後の箇所はだいぶ鎖に頼りました。高度感もだんだん出て来ます。でも落ち着いて探せばどれもそれなりに手がかり足がかりのある鎖場です。 (武尊山頂〜剣ケ峰) 武尊山頂から鞍部までの下りはガレており、うっかりすると落石を起こします。傾斜もあるので要注意だと思いました。鞍部まで下ってしまえば危険はありません。 (剣ケ峰〜武尊神社) しばらくは急な下りです。木の根も多く、段差も大きい、なかなか酷な下りです。傾斜がゆるくなれば危険はありません。ただ徒渉が数カ所あるので増水時は危険もあるかもしれません。 登山ポストは武尊神社駐車場にあります。届出用紙と鉛筆が用意されていて、下山時に下山届を投函する仕組み。(谷川岳と同じ) |
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感想
11月になり、標高の高い山はいつ雪が降ってもおかしくない季節に入りつつある。なによりアクセス道路に積雪があると雪道運転の自信がないので山にはいけない。
週末はつぶれるので、無雪期のピークハント(個人的な基準では標高差1000m以上または歩行距離10km以上の登頂目的の山行)は今日あたりが今年最後になるかもしれないな、と思って行き先を選定。苗場か武尊で迷ったけど天候の比較的良さそうな武尊に決定。高校以来10年以上ぶり2度目の上州武尊山。とはいえ高校の時は競争登山の大会だったので山の記憶はなし。気分的には未踏の山だった。コースは、複数ある中でアクセスしやすく周回コースのとれる武尊神社コースに決定。
朝起きると予報通りの曇天だが雨まではいかないと思うので予定通り出発。晴天じゃないし紅葉のピークも過ぎてるからそこまで混んでないかと思ったら舗装の駐車場は満車だった。でも未舗装のスペースが対面にあるのでOK。
登山届を出して、武尊神社に一礼する。それからしばらく林道歩き。登山靴では歩きづらいのでけっこう長く感じた。登山道にはいって徐々に傾斜がきつくなる。けど気温もちょうどいいし瑞牆山にいったばかりなので足は元気だ。
何人か抜いたところで手小屋沢避難小屋近くの鞍部に出る。そこで一服して、このさき鎖がでてくるはずなので軍手をはめる。手小屋沢の避難小屋は谷川連峰によくあるカマボコシェルター。少し尾根から下ったところにあるので遠目にみるだけで通過。このあたりで雨がぱらついたけどかっぱを着るまでもなくすぐに止んだのでよかった。
なおもしばらくいくといよいよ固定ロープが現れる。でもスタンスが豊富で容易にクリアできた。鎖/ロープはたぶん計5ヶ所あったけど、だんだん難易度があがっていく感じがした。最後の鎖はけっこう緊張した。鎖エリアを越えると森林限界で、あとは山頂までなだらかめの尾根歩き。だいぶ快調なタイムで武尊山頂に到着。曇りで遠望はいまひとつだけど谷川連峰がよくみえた。そしてこれから行く剣ケ峰のかっこいいこと。休んでいたら避難小屋手前で一緒に休憩していた単独の方が着いたので少し話す。山梨からとのこと(山梨さんとする)。アルプス近いからいいなあ。でもそのせいでなかなか上信越の山まで来る機会を持てないとのこと。上信越もいい山は多いから、まあよしあしだなあと思う。
昼にはまだ早いし、なにより風が強く日差しがないのでとても寒く、はやく動きたいので行動食だけにして剣ケ峰へ。武尊からの下り始めはガレ場で急なので気を使った。どうも自分は上りよりも下りが不得手のようだ。鞍部に下ってからは普通の尾根歩きとなって一安心。コースタイムでは剣ケ峰まで1時間強だけど、意外となかなか近づかないなあと思いつつ、着いてみれば1時間弱だった。人間の足ってすごいなあ、と山でいつも思う。
ちょうど入れ替わりのいいタイミングで、剣ケ峰山頂は貸し切り。せまいので腰を落ち着けて休むようなところではないけど、一服して眺めを楽しむ。やっぱり谷川連峰はいい。今年は登り残してしまった日光白根もみえる。南には赤城とか。だれもいないので、一度やってみようと思っていたセルフタイマーでの撮影を試みてしばし遊んだ。
後続が到着したところで下山開始。山梨さんが入れ違いで登ってきた。「この山の形、気になりますよね。@@@みたいで」と想定外の比喩が飛び出したのですこし驚く。
剣ケ峰からはしばらく急な下りが続くのでなかなか酷だった。いったん積もった雪がここ数日の気温で完全にとけたようで、けっこうぬかるみがひどいので非常に滑りやすい状態になっていて、慎重に下りて行く。振り返ると剣ケ峰の上空の雲の向こうに太陽が見える。晴れて来るようだ。無心で下り続けてようやく傾斜がなだらかになったところで一服。巨木があったりして、森が深い、という感じがした。虫もいないし、晩秋の山はそれがなにより快適だ。ここからは森林風景を楽しみながら下る余裕が生まれる。いつのまにかすっかり青空になって日差しが差し込んでいる。かなり気持ちがいい。何度か徒渉しつつ、なだらかな道を歩いていくとやがて武尊山頂へ向かう道との分岐に着く。あとは朝と同じ林道をてくてく歩くだけ。このあたりはまだ紅葉しているので、日差しに映えて美しい。
14時前に無事に武尊神社に帰着。恒例のお願いごとをした。
駐車場でのんびりしてたら山梨さんも下りてきた。明日明後日は馬蹄形をやるそうなので、お気をつけて、またどこかで、とお別れ。
ついでで、時間も余裕だし、せっかくなので帰る前に駐車場から5分程の裏見の滝を見に行く。とてもいい滝だった。
武尊山がこんないい山だとは思わなかった。谷川とかから姿を見た時は確かに立派だったなとは思ったけど。さすがは百名山。負荷もちょうどいい感じのきつさでいい。駐車場はいっぱいだったけど山に入ってみると思いのほか静かで、特に剣が峰以降はほとんど人に会わない静かな山歩きを満喫した。山頂からみる剣ケ峰の姿のよさにはしびれた。展望もいいし、こんな名山に登りながら何の記憶も残らない高校の時の大会はなんだったんだろうかと思う。コースもいくつかあるし、今度は前武尊のほうから登るのもよさそうだ。
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