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Yamareco

記録ID: 1470700
全員に公開
ハイキング
日光・那須・筑波

【太郎作戦】太郎山〜山王帽子山〜光徳温泉【乙32.6】

2018年05月20日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:07
距離
16.1km
登り
1,195m
下り
1,164m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:09
休憩
0:58
合計
6:07
9:22
9:22
22
10:15
10:15
15
10:30
10:30
70
林道終点
11:40
11:40
5
新薙
11:45
11:45
12
お花畑
11:57
12:47
17
13:04
13:07
51
13:58
14:03
27
14:30
14:30
38
15:08
15:08
4
湯元光徳線歩道口
15:12
15:12
2
15:14
日光アストリアホテル
天候 終始晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:JR日光駅〜三本松バス停
復路:光徳温泉バス停〜東武日光駅
コース状況/
危険箇所等
登山道のあちこちで山体の崩壊を感じることができる。
展望の良い所はほぼ崩壊地。道にも土砂が流れた跡多数。
稜線上も崩壊で尾根が痩せつつある。
太郎山手前は岩場の急登が続く。
山王帽子山から光徳温泉側は道の状態がマシだが笹薮多い。
今回は奥日光で未踏の太郎山をメインに歩く。
2018年05月20日 09:05撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:05
今回は奥日光で未踏の太郎山をメインに歩く。
三本松駐車場から白根側の山々
2018年05月20日 09:10撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:10
三本松駐車場から白根側の山々
まずは登山口まで歩を進める。
2018年05月20日 09:11撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:11
まずは登山口まで歩を進める。
2018年05月20日 09:12撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:12
裏男体林道を詰める。
2018年05月20日 09:22撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:22
裏男体林道を詰める。
2018年05月20日 09:26撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:26
梵字水場跡まで車両が入れる。
2018年05月20日 09:43撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:43
梵字水場跡まで車両が入れる。
そこから先は落石多発のため車両通行止。
2018年05月20日 09:49撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 9:49
そこから先は落石多発のため車両通行止。
男体山の裏側
2018年05月20日 10:11撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:11
男体山の裏側
2018年05月20日 10:16撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:16
いよいよ太郎山に近づいてきた。
2018年05月20日 10:18撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/20 10:18
いよいよ太郎山に近づいてきた。
火山らしいゴツゴツした岩肌
2018年05月20日 10:23撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/20 10:23
火山らしいゴツゴツした岩肌
日光白根山も視界に入る。
2018年05月20日 10:23撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:23
日光白根山も視界に入る。
林道終点
2018年05月20日 10:29撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:29
林道終点
入山直後は、沢が道になったんだか道が沢になったんだかという状態の道をよじ登る。
2018年05月20日 10:31撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:31
入山直後は、沢が道になったんだか道が沢になったんだかという状態の道をよじ登る。
シャクナゲが満開。
2018年05月20日 10:38撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/20 10:38
シャクナゲが満開。
斜面が崩壊して展望が良くなった箇所が何箇所もある。
2018年05月20日 10:40撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:40
斜面が崩壊して展望が良くなった箇所が何箇所もある。
白根の方は雪が結構残っているが、太郎はどうだろう?
2018年05月20日 10:40撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:40
白根の方は雪が結構残っているが、太郎はどうだろう?
戦場ヶ原
2018年05月20日 10:40撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:40
戦場ヶ原
息を落ち着けられる緩やかな区間も多い。
2018年05月20日 10:47撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:47
息を落ち着けられる緩やかな区間も多い。
咲くまであと少し。
2018年05月20日 10:49撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:49
咲くまであと少し。
山中でも太郎山の山頂部がよく見えるが、
2018年05月20日 10:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/20 10:51
山中でも太郎山の山頂部がよく見えるが、
足元では崩壊が進む。右側部分も遠からず無くなるだろう。
2018年05月20日 10:52撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:52
足元では崩壊が進む。右側部分も遠からず無くなるだろう。
流れやすい土砂ということもあるのか、滑った跡も多く見られる。
2018年05月20日 10:56撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:56
流れやすい土砂ということもあるのか、滑った跡も多く見られる。
高度を上げたため男体山が見えるようになってきた。
2018年05月20日 10:57撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 10:57
高度を上げたため男体山が見えるようになってきた。
窪みになった部分を避けて新たに道ができている。
2018年05月20日 11:03撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:03
窪みになった部分を避けて新たに道ができている。
岩場の急登が始まる。
2018年05月20日 11:18撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:18
岩場の急登が始まる。
左は根元から倒れた巨木。非常に荒々しい区間だ。
2018年05月20日 11:19撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:19
左は根元から倒れた巨木。非常に荒々しい区間だ。
新薙という大崩壊地を横断する。
2018年05月20日 11:32撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/20 11:32
新薙という大崩壊地を横断する。
右から中禅寺湖、男体山、大真名子山、小真名子山、女峰山
2018年05月20日 11:37撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/20 11:37
右から中禅寺湖、男体山、大真名子山、小真名子山、女峰山
太郎山の残雪は多くなかった。
2018年05月20日 11:44撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:44
太郎山の残雪は多くなかった。
お花畑に花は無し。風が強い。さては山頂、稜線も?
2018年05月20日 11:44撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/20 11:44
お花畑に花は無し。風が強い。さては山頂、稜線も?
岩の間を抜けて山頂へ。
2018年05月20日 11:47撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:47
岩の間を抜けて山頂へ。
女峰山の北東方面に見えるのは高原山だろう。
2018年05月20日 11:52撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:52
女峰山の北東方面に見えるのは高原山だろう。
太郎山頂到着。ちょうど昼時だが、親子二名のみ。
2018年05月20日 11:56撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/20 11:56
太郎山頂到着。ちょうど昼時だが、親子二名のみ。
おお凄い。日光連山だけでなく、なお白銀の北方山嶺が見えるぞ。
2018年05月20日 11:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:59
おお凄い。日光連山だけでなく、なお白銀の北方山嶺が見えるぞ。
まずは大真名子、小真名子、女峰山
2018年05月20日 11:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 11:59
まずは大真名子、小真名子、女峰山
男体山と中禅寺湖
2018年05月20日 12:00撮影 by  XQ2, FUJIFILM
2
5/20 12:00
男体山と中禅寺湖
奥白根山
2018年05月20日 12:00撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/20 12:00
奥白根山
その奥は谷川、朝日といった上越の境の山々
2018年05月20日 12:00撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:00
その奥は谷川、朝日といった上越の境の山々
燧ケ岳
2018年05月20日 12:01撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:01
燧ケ岳
会津駒ケ岳とかその辺りかな?
2018年05月20日 12:01撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:01
会津駒ケ岳とかその辺りかな?
小太郎山の中腹が崩れる音がした。
2018年05月20日 12:06撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:06
小太郎山の中腹が崩れる音がした。
この固形燃料は使える。
2018年05月20日 12:10撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:10
この固形燃料は使える。
遠く薄く日光の平地が見える。
2018年05月20日 12:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:45
遠く薄く日光の平地が見える。
今回山行で最も雪が多かった箇所
2018年05月20日 12:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:51
今回山行で最も雪が多かった箇所
環境の厳しさを感じる。
2018年05月20日 12:52撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:52
環境の厳しさを感じる。
稜線の道は険しい。
2018年05月20日 12:54撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:54
稜線の道は険しい。
この痩せた部分の、
2018年05月20日 12:55撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:55
この痩せた部分の、
右側も大崩壊地。
2018年05月20日 12:56撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:56
右側も大崩壊地。
太郎山山頂部を振り返る。
2018年05月20日 12:58撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:58
太郎山山頂部を振り返る。
小太郎山手前。ん?山頂の二人は私が着くのを待っているな。
2018年05月20日 12:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 12:59
小太郎山手前。ん?山頂の二人は私が着くのを待っているな。
小太郎山で行き違い。
2018年05月20日 13:03撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:03
小太郎山で行き違い。
小太郎山からのパノラマ
2018年05月20日 13:03撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:03
小太郎山からのパノラマ
太郎山と先ほどのペア。
2018年05月20日 13:05撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:05
太郎山と先ほどのペア。
小笹の気持ちよい道になった。
2018年05月20日 13:08撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:08
小笹の気持ちよい道になった。
本格的に降りる際は道が荒々しくなる。
2018年05月20日 13:13撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:13
本格的に降りる際は道が荒々しくなる。
午後でも霜がまだ残っている。
2018年05月20日 13:15撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:15
午後でも霜がまだ残っている。
山王帽子山の高さまで下ってきたが、まだ下らないといけない。
2018年05月20日 13:27撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:27
山王帽子山の高さまで下ってきたが、まだ下らないといけない。
この先は廃道。
2018年05月20日 13:30撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:30
この先は廃道。
2018年05月20日 13:31撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:31
小太郎山と山王帽子山の鞍部
2018年05月20日 13:38撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:38
小太郎山と山王帽子山の鞍部
幾筋もの崩壊跡が見える。いずれ山自体が無くなるだろうが、当面はいつ通行禁止になるかが問題だ。
2018年05月20日 13:41撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/20 13:41
幾筋もの崩壊跡が見える。いずれ山自体が無くなるだろうが、当面はいつ通行禁止になるかが問題だ。
笹薮が濃密になってきた。
2018年05月20日 13:46撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:46
笹薮が濃密になってきた。
太郎、小太郎ペア
2018年05月20日 13:54撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/20 13:54
太郎、小太郎ペア
気がついたら山王帽子山
2018年05月20日 13:57撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:57
気がついたら山王帽子山
山王帽子山から奥白根山
2018年05月20日 13:58撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:58
山王帽子山から奥白根山
稜線はたおやかに見えるが、歩くのはきつそうだ。
2018年05月20日 13:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 13:59
稜線はたおやかに見えるが、歩くのはきつそうだ。
男体山
2018年05月20日 14:00撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:00
男体山
中禅寺湖と戦場ヶ原
2018年05月20日 14:02撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:02
中禅寺湖と戦場ヶ原
青い空に白い樹幹が映える。
2018年05月20日 14:05撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:05
青い空に白い樹幹が映える。
山王帽子山の西側の道は比較的歩きやすい。
2018年05月20日 14:05撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:05
山王帽子山の西側の道は比較的歩きやすい。
しか〜し、笹薮が段々煩くなってきて、
2018年05月20日 14:23撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:23
しか〜し、笹薮が段々煩くなってきて、
足元が見えない。下りでこれは危ない。
2018年05月20日 14:24撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:24
足元が見えない。下りでこれは危ない。
それでも青と緑の道は心を清清しくさせる。
2018年05月20日 14:27撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:27
それでも青と緑の道は心を清清しくさせる。
山王帽子山登山口まで下る。
2018年05月20日 14:29撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:29
山王帽子山登山口まで下る。
山王帽子山登山口から湯元光徳線歩道に合流するまでは深い藪漕ぎをする。
2018年05月20日 14:34撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:34
山王帽子山登山口から湯元光徳線歩道に合流するまでは深い藪漕ぎをする。
この標識の左側から来たのだが、笹薮で埋まってしまっている。迂回した方が良かったか?
2018年05月20日 14:34撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:34
この標識の左側から来たのだが、笹薮で埋まってしまっている。迂回した方が良かったか?
山王見晴し
2018年05月20日 14:35撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:35
山王見晴し
山王峠標識
2018年05月20日 14:38撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:38
山王峠標識
あとはハイキングコース。
2018年05月20日 14:39撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:39
あとはハイキングコース。
階段が連続したりはするが、
2018年05月20日 14:41撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:41
階段が連続したりはするが、
概ね歩きやすい道になった。
2018年05月20日 14:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:45
概ね歩きやすい道になった。
2018年05月20日 14:46撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:46
淡い森と、
2018年05月20日 14:50撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:50
淡い森と、
深い森を抜けて、
2018年05月20日 14:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 14:51
深い森を抜けて、
これで完全下山。
2018年05月20日 15:07撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 15:07
これで完全下山。
光徳駐車場
2018年05月20日 15:11撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 15:11
光徳駐車場
日光アストリアホテルで入浴していく。
2018年05月20日 15:13撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 15:13
日光アストリアホテルで入浴していく。
空腹を満たしつつ帰京する。
2018年05月20日 17:24撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/20 17:24
空腹を満たしつつ帰京する。

感想

この週末は雨の直後で風が強かった。また、空気の入れ替わりがあり、大気の状態が不安定になった地域もあるようだ。
そろそろ2000m級の山でも歩くかと考えてはいたものの、このような気象状況を踏まえると、なかなか決められない。雨の直後なら沢筋は避けた方が良いな。強風のおそれがあるなら、標高が高い所も避けるべきでは。そんなことばかり考えていると、結局どこにもいかないで家にひきこもるという最悪の結果になるので、とりあえず、袈裟丸山、御坐山、両神山、日向山、千頭星山、櫛形山、大菩薩嶺といったところで候補の絞込みを行い、各地域の天気予報を見回る。
決め手となったのは20時45分のニュースでの気象予報。各地域の3時間ごとの天気と風速予測までやる。これにより上越国境の雨雲の一部が北関東に伸びてくることと稜線の強風という二大懸念事項が解消され、晴れて久し振りの日光訪問となった。

早朝日光駅に降り立つと早くも西洋人観光グループがバス停に並んでいる。駅前からみる日光連山は雲をかぶっていたが、いずれ晴れると思われた。
他の登山しそうな人達は大体二荒山神社中宮祠で降り、三本松で降りたのは私一人。日光駅からここまでバスで1500円。

【奥男体林道を詰めて太郎山へ】
三本松から志津乗越方面へは舗装された林道が延びているので、まずはその道を歩く。道の状態は良いが車で行けるのは梵字飯場跡まで。そこから先は落石が多いということだったが、道が広いということもあり、先日の袈裟丸山のような恐怖感は無い。
林道終点の先から入山する。道は、最初、土砂が崩れた跡が道になっているような感じで、こんな道が延々続くのかと思わせたが、平坦な区間も意外とあり、適度に息抜きしながら歩くことができる。
そして、展望。早いうちから周囲の男体山、白根山といった名峰が見えてくる。しかし、その美しさは危険を孕む。斜面が崩落して木々が無くなったから展望が良いのである。しまいには大崩壊地、新薙を横断する。このような崩壊、崩落の跡は山の至る所で見ることができ、山頂に至る道は付け替えれば良いのかもしれないが、稜線上で起きている崩壊は、いずれ太郎山〜山王帽子山間の縦走を不可能なものとしかねない。
最初は緩やかだった道も山頂に近づくに連れて急になり、大岩が立ちはだかったり、巨木がぶっ倒れていたりと、なかなかスリリングな状況になってくる。さらにお花畑では風が強く、これでは稜線通過も大変なのではないかと危機感を募らせた。
ところがどっこい、太郎山の山頂は極めて穏やか。静か。そして圧巻の展望である。つくづく日光を選んで良かったと思う。冠雪の北方稜線や周囲の日光の主峰群を眺めながら珍しくゆったりと昼食をとる。(なお、太郎山頂の西側斜面も崩壊している。今後も山頂部がだんだんと削られていくことになるだろう。)

【太郎山〜山王帽子山の稜線を経て光徳温泉へ】
前述の通り、太郎山からの稜線も崩壊が進んでいる。ただ、今のところは恐怖感を爽快感が圧倒。荒れ気味の道もかえって心地良い。何も遮るものが無い小太郎山で再度360度の展望を楽しんで、その後は急降下。鞍部までかなり下るので山王帽子山への再登頂にかなりへばるのではないかと思ったが、何も考えずに歩いていたら、いつの間にか山頂に着いていた。山頂は木々に覆われているが、それでもなお周囲の山々を望むことができる。
荒れる一方の東側に対し山王帽子山の西側斜面は様相が変わって道も落ち着いている。しかし、後半においては深い笹薮が待ち構えている。登りの時はまだ良いが、下りの時は完全に足元が見えず、段差や倒木があった場合、ずっこけることになるので、小股で足元を確かめながら下る。この笹薮は、登山口に到達した後、湯元光徳線歩道にショートカットする道まで続く。この登山口からハイキングコースに至る道は、もはや廃道として放棄されているようで、刈り払いも全くされていないと思われる。
湯元光徳線歩道に出てからはもう完全ハイキングコースで人もブワーッと増える。それまで数人しかいなかった稜線と打って変わって何十人と歩いている状況に戸惑いつつ、光徳に出た。

【崩れゆく山、消えゆく道】
最近、火山活動や崩壊、予算不足等により、登れない山、通れないルートが増えつつあるように思う。最近では日向山南面がそう(それでも通行禁止後に歩いた記録が少なからず見られる。通行禁止を「知らなかった」そうだ。)だし、大無間山や穂高の稜線もいつまで歩けることか。
袈裟丸山の八反張も通行する者がいるようだが、通行禁止の看板がある(今は消滅した勢多郡東村時代の看板であることをもって無効だと主張する向きもあるようだが、東村を承継しているみどり市発行のリーフレット『袈裟丸山登山コースを楽しむために』でも通行禁止と明記されており、「通行禁止」が今も有効であることは明らかだ。)以上、一見燦然たる山行にも影が射し、良心があれば、後味の悪い思いが残ることだろう。
内心、むやみやたらに道を通行止めにするのもどうかとは思ってるが、何かあったら責任を問われるのは管理者なので自治体の気持ちもわからんでもない。ただ、通行禁止と言いつつ通れるようにしている現状では、それこそ自治体の責任逃れのための通行禁止なのではと思われても仕方がない。
自治体の姿勢が中途半端なものである限り、危険箇所の通行はやむことは無い。真の責任とは、完全に通れなくするか、きちんと道を管理、整備、補修するか、そのいずれかだ(本来ならば通行した本人に100%帰責すべき話だが、お上頼みの強い日本ではそうもいかないだろう。)。
ということで、風化、崩壊が進んでいる山は早いうちに歩いておきましょうということだ。

【総括】
本山行を以って、男体山、女峰山、白根山、太郎山と日光の主たる山は一通り歩いたことになる、と思う。今後は、これらの山をどう繋げて、面白く楽しく歩いていくかを考えていきたい。とりあえずは夏の大祭の時期を念頭に置きつつ。

〜おしまい〜

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