医王山 ピークハント(?)、森、岩場、渓谷、そして花!初夏の医王山を遊びつくす
- GPS
- 06:38
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 1,203m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:36
天候 | 晴れ。富山方面は霞んでまたも立山見えず |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西尾平〜前山〜しがらくび〜覗:西尾平から前山経由の登山道は幹線道だと思っていましたが、結構笹や枝が登山道にかかってきていて今回のコースの中で一番藪っていました。北側をトラバースする林道が快適で歩きやすいです。 覗〜地蔵峠〜箱屋谷山〜ビジターセンター:あまり人が歩かないと思われるルートですが歩きやすい道でした。分岐はたくさんありますが表示はしっかりしています。地名さえしっかり覚えておけば間違うことはないでしょう。一つだけ、地蔵峠から左に下る道は、タルマの水に向かう道ですが表示はなかったように思います。箱屋谷山の分岐はまだ先ですが、表示を確認する前は左:ビジターセンター、直進:箱屋谷山と勘違いしていました。箱屋谷山へのピストン道も特に問題はありませんでした。山頂は北側が切り開かれていて展望もあり、静かないい山頂でした。ビジターセンターへの下りは歩幅の合わない階段が整備されていて、急でちょっと歩きにくいかもしれませんが問題なく下りられます。 ビジターセンター〜大池:変化のない林道歩きです。大池平周回コースを通れば涼しい森を歩けますが、遠回りになります。 大池〜蟹の横這い〜金山峠・トンビ尾根稜線コース:今回の核心部です。蟹の横這いの岩場は今日は前回来た時よりも濡れていたように思います。もちろん鎖の整備もされてなく危険度は変わっていないのですが、富山側から来るよりも、基本登り基調なのでまだ歩きやすかったかもしれません。 豊吉川渡渉ポイントの水量は大分減って、東側から落ちてきている滝はかなりしょぼくなっていました。ここからしばらく川床を上流に向かって歩きます。医師は滑るので注意しながら歩きます。しばらく行くと右岸に道が現れ、すぐに左岸に「トンビ岩」と書かれた看板と高巻きする道があります。その先は川幅が狭くなり深くなっているので、間違ってどんどん進むことはないでしょう。 登り返しの登山道はかなり急で下山時には注意が必要ですが、荒れているところはなく整備は行き届いています。 ナカオ新道:「初心者不向き」の中尾新道ですが、坂が急なこと以外は特に問題がないと思います。トンビ岩方面からだと急登が長く結構しんどかったですが、夕霧峠方面から降りてくるほうが急下りが長く難易度は高そうです。豊吉川渡渉ポイントでは数メートル程度上流に歩けばすぐに対岸の登山道が見つかります。 栃尾集落跡への道:谷底を下っていく道です。今回はほんのさわりだけしか歩きませんでしたが、下の方は水が流れているのでしょうか?また日を改めてチャレンジしたいと思います。 林道菱池広谷線から白兀山南に登る道:正直あまり必要性を感じない道でしたので、この機会に行ってみました。予想通り結構急登でしたが、整備は十分行き届いておりブナの大木なども多く、意外な穴場発見、って感じでした。 医王山での登山道の難易度の表現はいろいろありますが、歩いた結果 「難路」: トンビの背中、蟹のヨコバイ、栃尾道 「上級者向き」:トンビ尾根〜金山峠 「初心者不向き」:中尾新道 の順番と分かりました。まあ、言葉の使い方としては合っているかも。 |
その他周辺情報 | 浅野川温泉湯楽¥390:2つの源泉かけ流しの大きな露天風呂があってこの値段です。平日ならさらに¥30引きの¥360です!!お得すぎます! |
写真
感想
今週の日曜日も好天予報でかなり暑くなりそう。さらに別当出合も上小池も解禁!
なのに何故医王山?それには深い理由がありました。去年のゴールデンウィークに奥医王山山頂で休憩しているとき、ご一緒した方とお話したら「ここから少し下ると、ここが分布西限の珍しい花がある。今日はその花を見に京都から来たけどまだ早かったので、来週また来る」とのこと。京都から毎週通い詰めるほど珍しいその花の名は「アズマシロカネソウ」。その時はあまり気にしていなかったのですが、しばらくして所蔵の花ガイドに載っているのを見つけ、「来年は見に行こう」と決めました。
今年は雪が多かったためGW明けてから行こうと思い5/9辺りを計画していたのですが、天候が合わず結局16日に行きました。葉っぱに特徴があるようなので花期が終わっていても場所は特定できるだろうと思っていったのですが、自生地と想定される場所はまだ深い雪の中でした。そして2週間が過ぎた5/30、雨の降る中行ってみました。2週間前は雪に埋もれていた一帯は雪融け直後の様相で、少し緑に色づいてきたスゲが斜面を覆っており、サンカヨウなんかも咲いていました。そして期待しながら谷底を少し下ると、ありました‼花ガイドに載っていた特徴のある植物があちこちに。しかし‼すべて蕾で咲いているものはありませんでした。
さあ、そこで問題です。本来の予定は水曜日に雨の中アズマシロカネソウを終わらせて、好天の日曜日には鳩が湯から大長山まで行こうというものでしたが、去年からの宿題が終わりません。どこか昼までに下山できそうな山とのダブルヘッダーも考えましたが、この際、医王山で気になっているところを回りつくそうということに。前回行って気に入った国見平からの豊吉川渡渉ポイントや、まだ行ったことのない箱屋谷山、中尾新道など。そろそろササユリも咲き始めているようだし、大沼ではミツガシワも咲いているかも。と、いうことで今回のチェックポイントは以下の通りに。
・ピークハント:前山、箱屋谷山、原石山(?)
・渓谷:カニのヨコバイからトンビ尾根登り返しまで、ナカオ新道渡渉ポイント
・登山道:ナカオ新道、林道菱広広谷線から白兀山への道
・花:ササユリ、ミツガシワ、そしてアズマシロカネソウ
箱屋谷山は前から行く予定で行けなかったところですし、大池平からビジターセンターに向かう途中の表示にある原石山も気になっているのですがどこにあるかわからない。ついでにまだ通ったことのない前山と、ピークハントが一つ目の目標です。
そして前回新しく知った医王山の魅力、豊吉川を、カニのヨコバイいからトンビ尾根までで楽しみます。また、まだ行ったことのない登山道はいっぱいありますが、なんであるかよくわからない白兀山南肩へ通じる2つの道も、この機会に行ってみましょう。ふつうは通らないでしょうし。
花はそろそろ咲き始めているであろうササユリ、まだ見たことのないミツガシワ、そして本命のアズマシロカネソウです。ミツガシワは、前回行ったときはまだありませんでしたが、先週ビジターセンターの観察会が開かれていたらしいので、期待できます。
で、実際行ってみた結果は大変満足できるものでした。原石山はピークではなく、ビジターセンターのある辺りの地名なんでしょうかね。まあ、ピークがないとわかっただけでも収穫です。ミツガシワはいつ咲くのでしょうか(涙。ググった感じでは5月の半ば以降に大沼に咲くようですが、前回、今回と影も形も見当たりませんでした。まあ、縁があれば見れるでしょう。そのほか、マニアックな登山道とか豊吉川の渓谷とか、色々楽しめましたね。
アズマシロカネソウは小さくてかなり儚い感じの花で、水曜日は蕾のみだったのに、今回行ったらもう落花しているのが2〜3割くらいあって花期は短そうです。間に合ってよかったです。ちなみに去年会ったおっちゃんの話ではここが分布の西限ということでしたが、手元の花ガイドでは福井県になっていて、今見たらウィキペディアでは鳥取県になっていました。まあ、新潟や福島あたりの記事が多いので、こちらでは珍しいことには間違いないのでしょう。
予報ではまた、「休み(水、日)の度に雨」の法則が発動しそうです。晴山雨読で、次の晴れを待ちましょう。
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