ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1487746
全員に公開
アルパインクライミング
谷川・武尊

谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ

2018年06月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
kazuksp その他3人
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
16:18
距離
20.7km
登り
5,902m
下り
5,899m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:56
休憩
4:21
合計
16:17
4:04
4:04
16
4:20
4:40
20
一ノ倉沢出合い
5:00
5:10
50
テールリッジ取り付き
6:00
6:50
370
中央カンテ取り付き
13:00
15:12
18
中央カンテ終了点
15:30
15:50
100
6ルンゼ懸垂下降ポイント
17:30
17:40
60
南稜テラス
18:40
18:40
20
テールリッジ取り付き
19:00
19:15
24
一ノ倉沢出合い
19:39
19:40
13
19:53
19:55
4
20:00
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
久々に見る一ノ倉沢、やはりホンモノは迫力が違いますね!
18
久々に見る一ノ倉沢、やはりホンモノは迫力が違いますね!
こんな案内がありました。わかりやすい♪
1
こんな案内がありました。わかりやすい♪
一ノ倉沢が赤く染まり始めました♪
21
一ノ倉沢が赤く染まり始めました♪
赤く染まる一ノ倉沢の岩壁に続く雪渓。
10
赤く染まる一ノ倉沢の岩壁に続く雪渓。
雪渓の上には雪に削り取られたおびただしい量の草が。こうしてあのツルツルのスラブが出来上がっていくんですね。
5
雪渓の上には雪に削り取られたおびただしい量の草が。こうしてあのツルツルのスラブが出来上がっていくんですね。
雪渓を詰めるとテールリッジの向こうに衝立岩が聳えます。衝立岩は見事なまでに三角形ですね!
13
雪渓を詰めるとテールリッジの向こうに衝立岩が聳えます。衝立岩は見事なまでに三角形ですね!
テールリッジに取り付きます。テールリッジはアプローチですが、十分にクライミングです!(^^;)
11
テールリッジに取り付きます。テールリッジはアプローチですが、十分にクライミングです!(^^;)
衝立スラブを従えた衝立岩、迫力に圧倒されます。
19
衝立スラブを従えた衝立岩、迫力に圧倒されます。
テールリッジを登っていくと、正面に衝立岩がどぉーん!
11
テールリッジを登っていくと、正面に衝立岩がどぉーん!
衝立スラブは雪で磨かれてツルツルで滑り台のようです。
11
衝立スラブは雪で磨かれてツルツルで滑り台のようです。
滝沢の上部には雲がかかってちょっと幻想的です♪
12
滝沢の上部には雲がかかってちょっと幻想的です♪
見上げる衝立岩、写真では傾斜がわかりにくいですが、垂直の壁にオーバーハングを連ねます。
6
見上げる衝立岩、写真では傾斜がわかりにくいですが、垂直の壁にオーバーハングを連ねます。
こちらは中央稜、南稜とともに一ノ倉沢の入門ルートとして人気があります。
4
こちらは中央稜、南稜とともに一ノ倉沢の入門ルートとして人気があります。
烏帽子沢奥壁全景。このスカイラインが一ノ倉沢の一番人気の南稜です。もう何パーティか登ってますねー。
12
烏帽子沢奥壁全景。このスカイラインが一ノ倉沢の一番人気の南稜です。もう何パーティか登ってますねー。
中央カンテの1ピッチ目、Hさん、Sさん組が先行します。出だしからいきなりトラバース!
19
中央カンテの1ピッチ目、Hさん、Sさん組が先行します。出だしからいきなりトラバース!
南稜を登るクライマー。南稜テラスにも順番待ちの人が沢山いますね。さすが人気ナンバー1ルートです!
10
南稜を登るクライマー。南稜テラスにも順番待ちの人が沢山いますね。さすが人気ナンバー1ルートです!
南稜テラスと2ルンゼ、滝沢スラブ。
10
南稜テラスと2ルンゼ、滝沢スラブ。
滝沢スラブの核心部です。
9
滝沢スラブの核心部です。
2ピンチ目、易しいですが、ハーケン、ボルト少な目の草混じりの岩場を登ります。
4
2ピンチ目、易しいですが、ハーケン、ボルト少な目の草混じりの岩場を登ります。
3ピンチ目まで登ると高度感も増してきて、烏帽子沢のスラブがよく見えます。それにしてもこちらも綺麗なスラブですよねー。
5
3ピンチ目まで登ると高度感も増してきて、烏帽子沢のスラブがよく見えます。それにしてもこちらも綺麗なスラブですよねー。
まだまだ南稜テラスには多くの人が順番待ちをしています。さすが一番人気ルート。
4
まだまだ南稜テラスには多くの人が順番待ちをしています。さすが一番人気ルート。
滝沢スラブの上部とはるか上に聳えるマッターホルン状岩峰。下に見えるのは南稜のクラマーですね。
12
滝沢スラブの上部とはるか上に聳えるマッターホルン状岩峰。下に見えるのは南稜のクラマーですね。
こちらは中央稜、クライマーがいるのわかりますか?
12
こちらは中央稜、クライマーがいるのわかりますか?
お隣の凹状岩壁ルートをにもクライマーが。
4
お隣の凹状岩壁ルートをにもクライマーが。
変形チムニーと合流して、5ピッチ目(Ⅴ-)チムニーを越えます。ここはあまり中に入り込まずに。
4
変形チムニーと合流して、5ピッチ目(Ⅴ-)チムニーを越えます。ここはあまり中に入り込まずに。
長大な滝沢スラブ、こんな支点の乏しそうな壁を冬に登るクライマーはすごいですねー!
7
長大な滝沢スラブ、こんな支点の乏しそうな壁を冬に登るクライマーはすごいですねー!
7ピッチ目(Ⅴ(A0))、核心ピッチを越えてフォローのYさんが登ってきます。高度感、すごいですよっ!核心のピッチの写真は緊張していて撮り忘れました。(^^;)
8
7ピッチ目(Ⅴ(A0))、核心ピッチを越えてフォローのYさんが登ってきます。高度感、すごいですよっ!核心のピッチの写真は緊張していて撮り忘れました。(^^;)
核心ピッチを終えて、4畳半テラスのビレイポイントのハクサンイチゲにしばし癒されます。(^^) 狭くて4畳半もないですが…。
11
核心ピッチを終えて、4畳半テラスのビレイポイントのハクサンイチゲにしばし癒されます。(^^) 狭くて4畳半もないですが…。
上はこんなハーケン、ボルトのない草混じり岩場のリードは、易しいとはいえ気が抜けません。
4
上はこんなハーケン、ボルトのない草混じり岩場のリードは、易しいとはいえ気が抜けません。
ようやく終了点、あんなに高かった烏帽子岩が目の前です!
7
ようやく終了点、あんなに高かった烏帽子岩が目の前です!
中央カンテ終了点からは新緑の白髪門岳、笠ヶ岳が眩しいですね。
7
中央カンテ終了点からは新緑の白髪門岳、笠ヶ岳が眩しいですね。
こちらは終了点からの一ノ倉沢の雪渓です。出合いがあんなに下に見えます。
8
こちらは終了点からの一ノ倉沢の雪渓です。出合いがあんなに下に見えます。
終了点からいきなり空中懸垂。久々の空懸はやっぱり怖いですね。(>_<)
13
終了点からいきなり空中懸垂。久々の空懸はやっぱり怖いですね。(>_<)
笹薮をかき分けて6ルンゼの懸垂下降ポイントへ。振り返ると烏帽子岩があんなに上です!
7
笹薮をかき分けて6ルンゼの懸垂下降ポイントへ。振り返ると烏帽子岩があんなに上です!
ブヨの大群に悩まされながら、6ルンゼを懸垂下降します。防虫ネットが欲しい。。。
3
ブヨの大群に悩まされながら、6ルンゼを懸垂下降します。防虫ネットが欲しい。。。
2ルンゼ。
こちらは3ルンゼ。
2
こちらは3ルンゼ。
滝沢下部の滝、上部はまだ雪が豊富にあるので水量も多いですね。
3
滝沢下部の滝、上部はまだ雪が豊富にあるので水量も多いですね。
スカイラインは中間稜でしょか。以前、冬の中間稜も登りましたが、こうして見るとなかなかいい傾斜をしていて冬に登るなんて信じられないですね。
6
スカイラインは中間稜でしょか。以前、冬の中間稜も登りましたが、こうして見るとなかなかいい傾斜をしていて冬に登るなんて信じられないですね。
右から本谷のスラブ、烏帽子スラブ、衝立スラブの3つのスラブが素晴らしいですねー!こんなスラブは谷川ならではです。衝立スラブと烏帽子スラブの間がテールリッジです。
6
右から本谷のスラブ、烏帽子スラブ、衝立スラブの3つのスラブが素晴らしいですねー!こんなスラブは谷川ならではです。衝立スラブと烏帽子スラブの間がテールリッジです。
南稜テラスから下山していく先行パーティーが見えます。遅くなってしまい、賑わっていた烏帽子沢奥壁も人も疎らです。
3
南稜テラスから下山していく先行パーティーが見えます。遅くなってしまい、賑わっていた烏帽子沢奥壁も人も疎らです。
テールリッジを下りながら、滝沢の滝を横から望みます。すごい高度差の滝です!
4
テールリッジを下りながら、滝沢の滝を横から望みます。すごい高度差の滝です!
テールリッジは下りもなかなか大変なんです。(>_<)
15
テールリッジは下りもなかなか大変なんです。(>_<)
さらに下ると滝沢の滝の全貌が見えました。すごい落差、名前のとおりまさに滝の沢です!
5
さらに下ると滝沢の滝の全貌が見えました。すごい落差、名前のとおりまさに滝の沢です!
冬の中間稜はこの一ノ沢を詰めて取り付きます。
3
冬の中間稜はこの一ノ沢を詰めて取り付きます。
振り返る一ノ倉沢、烏帽子岩があんな上です。あの直下まで登ったんですね、感無量。
何とか暗くなる前に出合いまで無事に戻れました。長く充実した1日でした。お疲れさまでした。(^^)
15
振り返る一ノ倉沢、烏帽子岩があんな上です。あの直下まで登ったんですね、感無量。
何とか暗くなる前に出合いまで無事に戻れました。長く充実した1日でした。お疲れさまでした。(^^)

感想

最後に谷川岳を訪れたのはもうかなり昔になります。目の前に迫ってくる圧倒的な岩壁、雪に磨かれたツルツルのスラブが深く記憶に刻まれています。
長らく訪れる機会がなかったのですが、Yさんの谷川デビュー戦ということで、僕も一ノ倉沢にセカンドデビューです。笑 ルートは烏帽子沢奥壁中央カンテです!
出合いで思いがけずACYのS夫妻に会いました。変形チムニーを登るとのこと、中央カンテとは途中から合流するので、合流後は一緒に登りました。(^^)
久々に見る一ノ倉沢、やはりホンモノは迫力が違います!雪渓がテールリッジまでつながっているとアプローチは格段に楽ですね。
先行のF労山の3人パーティーを待ち、Hさん、Sさんの組、Yさんと僕の組で登ります。
1ピッチ目(Ⅲ+)、Kリード:いきなりトラバースからスタート、一ヵ所切れている所が股下に烏帽子スラブが見えてちょっと怖い。その後は草混じりのスラブを左上。
2ピッチ目(Ⅲ)、Yさんリード:草混じりの岩場を登り左へトラバース。ハーケン、ボルト少ないですねぇ。
3ピッチ目(Ⅳ)、Kリード:カンテを登る。登るにつれて高度感が出てきます。
4ピッチ目(Ⅳ)、Yさんリード:カンテを続けて登ります。相変わらずハーケン、ボルトは少ない。。。ここで変形チムニールートが合流します。
5ピッチ目(Ⅴー)、Kリード:チムニー状の凹角を登ります。中に入り込まずに、ステミングで登るとよいかも。
6ピッチ目(Ⅲ)草混じり岩場を登りますが、一部脆い部分があり落石しそうになりヒヤリ。
7ピッチ目(Ⅴ(A0))Kリード:本日の核心ピッチ。出だしでかぶり気味のフェースを登ります。スリングがあり、アブミのよう足を入れてち込んで更に上のスリングを掴んで登れるようですが、カチで立ちこんで上のガバを取ることができて何とかフリーで抜けて一安心。。。と思いきや、その上にもコーナー状のクラックあり。スリングがあり、スリングからランニングを取れますが、やや不安なのでキャメロット#1を決めます。その上にもう一つカムを決めたかったのですが上手く決まらず...あれこれしていても腕が消耗するだけなので、えいっ!と登っちゃいました!左の壁を上手く使うとよいですが、ちょっぴりきわどかった。。。(^^;)
8ピッチ目(Ⅳ)、Yさんリード:草混じりのスラブから凹角を登ります。暑さと空腹で結構ヘロヘロで、集中力が落ちてきました。(>_<)
9ピッチ(Ⅳ)、Kリード:あと1ピッチですがへろへろだったので、出だしのビレイポイントで休止。お腹を少し満たして落ち着いてから登り始めました。このピッチはこれまでのピッチと違い、支点が多めでヘロヘロでもちょっぴり安心して登れました。(^^;)
全体を通してハーケン、ボルトが少なく、易しいピッチでも気が抜けない集中力が必要なルートでした。核心のピッチは、何とかスリングを使わずにオールフリーで抜けることができたのは成果だったと思います。(^^)v
全体を通して待ち時間が多かったとはいえ、登り、下降に意外に時間を要し、南稜テラスに降り立ったのは17時を過ぎ、もっと素早く時間短縮することは今後の課題ですね。
草付きの処理やアプローチ、下降などの難しさ、緊張はやはり本チャン独特のものがあり、先日の小川山の烏帽子左稜線のようなフリークライミング系のマルチピッチクライミングとは全く別の難しさ、緊張、そして充実感を感じました。
久々の一ノ倉沢は、本当に圧倒的な迫力で、美しく、本格的なアルパインクライミングを満喫できた1日でした。
ご一緒してくださったHさん、Yさん、Sさんありがとうございました。(^^)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1488人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら