伊吹山
- GPS
- 05:14
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,174m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 5:11
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
伊吹山は岩や粘土質のため、雨で濡れると滑りやすく歩きにくい。週間予報で6日が雨で7日が雨から曇り、8日が曇り時々晴れの予報で予定を8日に延期した。ところが梅雨に入り天気の流れも速く、8日が曇りから雨に予報が変わり、同行者が辞退することに。
伊吹山の予報では雨は午後からなので予定通り出発する。最寄りの近江長岡駅では伊吹山を目指す4組のメンバーが降り立つ。朝は遅い方が良いので新幹線を利用し路線バスを使う計画だが、他のメンバーはタクシーで登山口に向かった。バスの出発まで30分ほどありバス停に行くと、お婆ちゃんが一人バスを待っていた。
「おはようございます」と朝の挨拶を交わし話を始めると、家で絨毯に躓き腰を打ち長浜の病院へ行くところだという。16年前に小学校の校長だった旦那が亡くなり一人暮らしだったが、娘夫婦が戻ってきてくれたそうだ。ここから悲しい話が始まる。娘夫婦は働いていて仕事から帰宅すると、居間にいるお婆ちゃんに娘が「部屋に戻れ」と言われ、食事が始まるそうだ。食事は娘夫婦とは別で一人で食べているという。お婆ちゃんは娘夫婦が自宅に戻ってきてくれたことには感謝するのだが、居間で娘とも一緒にいられず、そんな生活に耐えられないらしい。デイサービスには通っているが、今日はそれを断っての病院行きで、腰の痛みも激しいらしい。「もう死にたい」と言葉にも出て来るのだが、私のバスが先に出るので話を終えた。最後に「婆の話を聞いてくれてありがとう」と言われたときは、涙が出そうになった。悲しい話だが、自分の生活を守るのに汲々する、そんな世の中になってしまったのだ。
今回一人歩きになったので、8年前の11月末に歩いたコースタイムをメモしてきた。頂上は吹雪になる天候で冬山装備を担いでいたので、荷物は今回よりは相当重かったはずである。それでも2時間ほどで上っていたので、今日は頂上まで休みなしで歩くことした。頂上にはガスはかかっているが、時々お日様も出て下界の展望も楽しめる。おまけに雲が日差しを遮ってくれ、ザックに付けた気温計も22度を上回らず涼しい歩き日和である。平日なのに伊吹を目指す人は多く、3合目までの小学生、五合目からは頂上まで上る中学生や下山する人などにも出会い、賑やかな山歩きになる。まだ山の花は最盛期とはいかないが、それでもコース脇に咲く花が目を楽しませてくれる。
頂上には予定どおりに14時32分のバス時間に間に合いそうな時間に到着し12時に下山を始める。ところがカメラをトイレで忘れたことに気が付き頂上に戻ったり、下山コースを少し間違ったりと、頂上では惚けっぱなしだった。バスに乗るときも運転手にテーブルに残っていた帽子の忘れ物を教えて貰ったりした。伊吹山は下山の途中でもたくさんの方に出会い、それはそれは、賑やかな山だった。雪のシーズンでしか上ったことがなかったので、初めて沢山の人に出会う伊吹山だった。
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