梅雨の合間をぬって常念岳へ


- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,132m
- 下り
- 2,115m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:00
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:20
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ヒエ平〜常念乗越:笠原沢上部に雪渓あり(左端にガイドの竹竿あり) ・東天井岳 山頂直下に残雪トラバースあり |
写真
感想
昨年10月の涸沢(へ行く前の駅での負傷により)から半年のリハビリを経て、ようやくテント山行を再開できるか試練の時がやってまいりました。
先月ようやく出た医師の山行許可の後に、まずはホームである丹沢で日帰り山行に挑み、以前の感覚も徐々に戻ってきました。
しかしながら、やはり時折感じる違和感や、下りでの不安定感は完全には払しょくできていないため、来たる夏山シーズンを良い状態で迎えるべく、この梅雨の時期、わずかな晴れ間を狙ってテント山行を決行することにしたのです。
当初、件の事情もあり、以前にも行ったことのある近場の鳳凰三山あたりを考えておりましたが、日々変わる梅雨時の天気予報にも翻弄され、確保した連休と照らし合わせて予定を一日前倒しした上で、未踏であった常念岳まで足を延ばす事にしました。
ちなみにこの前日は、職場のA先輩と普段あまり行かない中央線沿線の本社ヶ丸〜三つ峠山のプチ縦走をこなしており、多少の自信を持ったものの、今回の山行を1日前倒しにした為に2日連続の山行となり、さすがに筋肉痛など足の状態を危惧しておりましたが、早朝に目を覚ました時の感じでは、それ程悪い感じもしませんでしたので、一路中央道で長野を目指したのでした。
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昼前にヒエ平駐車場に到着し、早速歩き始めます。なお、”登山者用”駐車場から登山口までは20分ほど坂道を歩きますが、そんな気はしていましたが、登山口のより近くにも駐車スペースは何台分かあり、平日で元々空いている事もあり、知っている方々は賢くそちらを利用しているようでした。
相談所で登山届を提出し、山の神へ無事の登山を祈願しつつ、沢沿いの樹林帯を
歩き出しました。先程、駐車場からアスファルト道路を歩き始めた時分には、昨日の日帰り装備とは違う背中の重みと、古傷に感じる負担感に既にかすかな焦りを感じていましたが、いざ山道に入ると足元の土の感触がそれらを和らげてくれている様で、初めての山に来た高揚感とあわせて、徐々にペースに乗って歩けるようになってきました。
しかしながら、3時間ほど歩いた頃でしょうか、足の方はともかくとして、半年以上ぶりのテント装備のためか、少しバテてきたような気がし始めました。お昼は高速の諏訪湖SAで信州味噌ラーメンを頂き、行動食も逐一少しづつ取っていたので、お腹は空いている感じではありません。となると、、今しかないということで、秘密兵器の少しお高いエナジー系ゼリー飲料を投入することにしました。というのも、昨日の三つ峠の際に、私は最後の御巣鷹山の登りですでにかなりバテてしまっておりましたが、同行のA先輩は余裕綽々であり、元々の健脚に合わせて珍しくその日は怪しいゼリー飲料を持参していた事を密かに心に留めていたため、急きょ本日道中で件のブツを仕入れていたのでした。
かくして、科学の助けを得てその後もあまりへばることなく、希望到着時刻の17時前には常念小屋に到着して、テントを張ることが出来たのでした。ちなみに、以前泊まった蝶が岳のテント場での強風を思い出して、わざわざ隅っこの木立の影に張ったのですが、同じ6月中旬の稜線なのにほとんど風はなく非常に静かな夜となりました。
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朝に弱い私は、目覚ましだけは4時にセットしましたが、やはり起きたのは5時過ぎでした。取り急ぎ天気予報をチェックすると、下界では午後から雨予報で山でも当初の予想より早く下り坂の様です。 テントから這い出て空を見上げると、やはり曇天で降りそうな気配です。が、まだ降り出してはいませんので、テントを先に片づけて荷物を小屋にデポさせてもらい、大天井岳方面に行けるだけ行って見ることにしました。
必要最小限のものだけ持ち、大天井岳を目指してまずは横通岳を登ります。さすがに
荷物が軽いと足取りも軽く、しかもこの横通岳は道がピークを通らずにトラバースとなっているために更に楽に歩を進めることが出来ます。そして左を見れば槍・穂高を常に一望・・・この時はガスが掛かり気味でしたが、それでも充分開放的な稜線漫歩を楽しむことが出来ました。
東天井岳の山頂直下では雪が残っており、20メートルほどのトラバースと3メートルほどの雪の段差を登る形となりましたが、それを越えるとようやく目の前に大天井岳が全容を現しました。CTの片道1時間半と山頂へ気持ち良く伸びる目の前の稜線を見ると、このまま行ってしまおうかとも思いましたが、ちょうど雨も降りだしてきたため、無理はしない私はここで戻ることを決めました。
その後、先程越えた雪の段差を降りる際に滑り、片方のポールが曲がるというアクシデントに見舞われましたが、徐々に本降りとなってくる雨の中、常念小屋でデポした荷物を受け取り、再びヒエ平を目指してめずらしくスマートに下山の途へついたのでした。
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