大平山・晃石山
yamatomo
その他1人 - GPS
- 04:39
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 582m
- 下り
- 567m
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| 天候 | 曇りのちときどき晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
コースの大半が「関東ふれあいの道」に指定されており、道標が随所に設置され整備されていますが、大平山、晃石山山頂付近に急坂があり、注意が必要です。また、意外にも新大平下駅から謙信平の間、大平山神社入口周辺は道標が少なくちょっとわかりにくかったです。トイレは新大平下駅、謙信平、清水寺にあります。 |
写真
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JR両毛線の踏切。山と渓谷社のガイドブック「駅から駅までハイキング」では踏切の手前を右へ曲がると書いてありますが、つまらなそうな道なので、踏切を渡っていくことにしました。
駐車場のところからは舗装路を行きます。右の階段の手前に「関東ふれあいの道」の看板があったので、階段を登ってみましたが、すぐに車道に合流してしまいます。
大平山山頂手前の道標。道標には「大平山」の文字はなく、「富士浅間神社」としか書いてありません。左への道は山頂を経由しない巻き道です。
感想
当会では、北関東の低山ハイクはほとんどやったことがなかったのですが、7月の日光・丸山ハイクの折、東武電車の車窓から大平山・晃石山を見て興味がわき、企画しました。登山口の新大平下駅は浅草から快速で1時間10分と近く、手頃な低山です。
さて当日、参加はRさんと私の二人だけというちょっと寂しい状況でしたが、天気が良さそうなので予定どおり浅草8:10発の快速新藤原・東武日光行に乗り込みました。意外に思ったのは、外国人の観光客が乗っていること。私たちが乗った最後尾の車両には3組が乗っていました(インド人風、韓国人、白人)。いずれも男性3人組です。東日本大震災の衝撃や福島原発の事故処理が続く中、旅先に日本を選んでいただいたことには頭の下がる思いですが、円高の影響からか特急スペーシアには乗らず、交通費を節約しているようでした。近くに座っていた韓国人の3人組はおばちゃんに日光観光のノウハウを聞いていました。
さて、浅草を出たときはよく晴れていたのですが、栗橋を過ぎて利根川を渡ると霧に包まれて視界不良になりました。霧が晴れるのを期待しましたが、そのままの状態で新大平下駅に到着しました。
新大平下駅では、山と渓谷社発行のガイドブック「駅から駅までハイキング」に従い、西口に出て北に向かいます。途中、「←大平山」の看板がありましたが、実際に向かう方向とはずれており、ちょっと迷いました。途中からはガイドブックに逆らい、JR両毛線の踏切を渡り、ぶどう畑の中の道を行き、大通りを横切り左に曲がったところで客人神社に到着。ガイドブックには目印として載っていましたが、小さな神社です。
神社の左側の細い道に入ってすぐ、ハイキングコースの看板と鳥居があり、ここが登山道入口です。植林帯を登り、車道を横切ってさらに登るとまた車道に出ますが、ここから左にちょっと登ったところ一帯が謙信平で、茶店が10件ほど並んでいます。謙信平はその名のとおり、上杉謙信がここから下に広がる平原を眺め、関東平野の広さに感嘆したと伝えられるところです。なお、この辺りでは車道左側に「関東ふれあいの道」の案内図があり、階段の道があるので登ってみると、すぐに車道に合流してみたり、車道に「大平山神社→」の看板が出ているので車道を行くのかと思うと、反対側の茶店には「←大平山神社」という別の看板が出ており、一体どっちだ?と言いたくなるような個所がありました(茶店の看板に従うとすぐに神社入口の鳥居がありました)。
鳥居からは階段を登り、5分ほどで大平山神社に到着。意外にも大きな社殿でびっくり。帰ってから調べてみると、827年、慈覚大師(円仁)により創建されたといわれ、特に徳川将軍家の信仰があつかったとのことで納得しました。
私たちもお参りしてから社殿右横の細い道に入り、大平山を目指します。細道の入口には大平山(奥社)と書いてありましたので、山頂に大平山神社の奥社があるのかと思いきや、奥社があるのは山頂よりも手前でした。山頂を示す道標は出てきませんが一本道なのでそのまま進んでいくと「関東ふれあいの道」の道標が出てきます。しかし、大平山の文字はなく、「←富士浅間神社」しか書いてありません。ガイドブックで確認すると、大平山山頂に富士浅間神社があるとのこと。新大平下駅近くからずっと「大平山」の文字を頼りに登ってきた私たちとしては、山頂直前に裏切られたような気分になりました(ちょっと大げさ?)。道標を設置した役所などが違うのでこうなったのでしょうが、もう少し一貫性を持たせてほしいと思いました。
さて、「←富士浅間神社」の道標からは急坂を登って大平山山頂に到達しました。山頂は大平山城の本丸だったところで、手前の急登はいかにも山城といった風情がありました。山頂には道標のとおり、富士浅間神社の社殿があり、社殿の裏の小広場には「大平山」の小さな看板がありました。大平山山頂は木々に覆われていて、展望はありませんでした。
大平山山頂からは急坂を下り、下り終えたところからは小さなアップダウンを繰り返しながら尾根道を行きます。晃石山が近づくと右へ山頂に向かう道が分かれますが、私たちはガイドブックに従って一旦南側の晃石神社に出て、そこから山頂に登りました。
晃石山山頂には小さな鳥居と祠、一等三角点が設置されており、また、北側には木がなく展望が得られます。日光連山や皇海山などの展望図が描かれた小さな看板が掲げられていましたが、残念ながら雲間から山影が少し見えるだけでした。見えたのは日光男体山と皇海山のように思えましたが自信はありません。
晃石神社前のテーブルのあるベンチでお昼を食べてから下山開始。まずは桜峠に向かいます。暫くはこれまでと同じように小さなアップダウンを繰り返しますが、峠の手前から階段の急坂を下ります。道の真ん中に木でできた手すりが設置されています。 桜坂峠にはベンチや東屋があり、休憩に適したところ。北側の木々が伐採されており、開放感がありました。
桜坂峠からは、標高400mの山とは思えないほどの立派な木々の生えた谷を下り、清水寺へ到着。駐車場の横にトイレがあります。トイレ休憩をしてから新大平下駅へ向かいます。この区間も「関東ふれあいの道」。ほとんどが未舗装の里道で、ところどころに入り組んだところがありますが、道標が完備されているので迷うことはありません。途中に大中寺という古刹がありますが、見学は割愛して先へ舗装された大中寺参道を南へ。ため池のところから今度は低い丘陵の山すそをたどる道を行きます。ここも未舗装でのんびり歩くことができます。やがてぶどう畑にでたところで舗装路となり、朝歩いた道へ戻ります。「関東ふれあいの道」はJRの大平下駅を目指していますが、私たちは朝下車した東武鉄道の新大平下駅へ戻りました。
新大平下駅からは東武鉄道の電車に乗り、栗橋駅でJRに乗り換えました。ちょうど湘南新宿ラインの電車に接続したので新宿方面に帰る私たちには好都合です。ところが、乗り換えて15分ほど乗り、駅に止まると電車が動かなくなってしまいました。車内アナウンスではこの先の踏切で異常音がしたため点検中とのこと。10分
ほど遅れて発車し、その後遅れは取り戻せませんでした。でもこの日はこの後で線路内に自転車が投げ込まれて電車と接触、長時間に亘って電車が止まり、湘南新宿ラインも止まったとのことで、10分の遅れで済んだのはラッキーだったかもしれません。
大平山は低山にしては変化があり、楽しい山でした。桜やあじさいの名所でもあるとのことですので、時期を変えて再訪してみたいと思います。
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