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記録ID: 153359
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ハイキング
丹沢

不老山

2007年01月08日(月) [日帰り]
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GPS
05:15
距離
14.2km
登り
1,107m
下り
1,259m

コースタイム

浅瀬入口バス停 09:15
浅瀬橋     10:00
世附峠     10:55
樹下の二人   11:00-11:10
世附峠     11:15
不老山     11:45-12:00
番ヶ平ノ頭   12:40-13:00
棚沢キャンプ場 14:00-14:10
ボウズクリの滝 14:15-14:25
棚沢キャンプ場 14:30
天候 良く晴れて、特に午前中は快晴でした。
過去天気図(気象庁) 2007年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
新松田駅 08:25-(富士急バス)-09:15 浅瀬入口バス停
(帰り)
棚沢キャンプ場バス停 14:35-(富士急バス)-15:09 新松田駅
コース状況/
危険箇所等
番ヶ平ノ頭への短い寄り道を除けば、あとはすべて一般登山道です。
棚沢キャンプ場へ下る手前のあたりで、道が落ち葉に隠されて不明瞭になっていましたが、それ以外は何の問題もなく歩けました。

ただしこの山域は、2010年夏の豪雨で相当に荒れてしまいました。
世附川を渡る吊り橋は落ちて復旧のメドが立っていませんし(2011年11月現在)、登山道の崩壊も随所で発生したため、お出掛けに際しては最新の状況をご確認下さい。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

新松田駅から乗ったバスを浅瀬入口で降りて、最初は丹沢湖の湖岸道路をひたすら歩きます。特に見所はなく、変化にも乏しい平坦な道が小1時間続くのは、なかなか退屈でした。
ようやく湖水と別れて、世附川に沿った砂利敷の林道に入り、浅瀬橋を渡っていくと、ほどなく登山道が左に分岐します。
登山道はまず世附川を吊り橋で渡るのですが、結構揺れてスリルのある吊り橋でした。しかも底板が薄くて心許なく、所々に古い板も混じっているのがさらに頼りなかったです。

吊り橋を渡った先で山道に入ると、傾斜は終始緩やかで、本来ならばとても歩きやすそうな道でした。
しかし杉の下枝刈りが行われた直後なのか、刈られた枝が大量に散乱していて歩きにくく、またそれが長く続くのには閉口しました。

世附峠に着くと、ガイドブックやネット等で良く紹介されている、地元の古老によるメッセージ満載の手作り標識があって、実物を初めて見られました。
同様の標識はこの山域の随所に立てられていて、どれも見た目が凝っていて、さらに各地点ごとの見所を細やかに紹介している力作です。

当初はすぐに不老山へ向かう計画だったのですが、その標識がここから少しの距離にあるという「樹下の二人」なる地点を「展望絶佳」と賞賛していて、読んでいたら本当に行きたくなってしまったので、ちょっと寄り道していきます。
智恵子抄から取られた洒落たネーミングの「樹下の二人」は、世附峠からはほんの僅かに登ってすぐの所でした。

展望は確かに素晴らしく、間近に見える雄大な富士山と、愛鷹山塊の独特の山並みや箱根方面の山々など、広く開けた南西方向の眺めが特に印象的です。振り返れば、丹沢がほぼ全域を見渡せているようでした。
一般的なコースから外れているためか、ほかに誰もいない落ち着いた場所になっているのも好感度大で、標識のおかげで大変良い寄り道をさせてもらいました。

世附峠まで戻ってから、いよいよ不老山へ向かいます。
頂上に着く手前で、駿河小山からの道が合わさる分岐点ピークに一旦登ると、そこは展望があって休憩には良い地点でした。
その先は頂上も含めてほぼ樹林帯の中となり、景色が開ける所はほとんどなかったので、ここが景色の良い最後の地点となっています。

平坦な部分が広がる不老山の頂上は、周囲を木々に囲まれた中央が草地となっています。
暖かい時期ならば、寝転がっても気持ちよさそうでしたが、この時期は地面が霜でぬかるんでいて、腰を下ろせるのは朽ちかけた古いベンチだけでした。

不老山からの下りは、最初の急降下を終えると、小さなアップダウンを繰り返しながら、やや登り加減の区間が続きます。
その後は林道をめがけて下り、林道の横断点には「番ヶ平」という標識が立っていましたが、登山地図が「番ヶ平」としている地点はもう少し先になります。
さらに下っていくと、道標が立って登山道の右折を示している地点があって、直進方向には「この先はハイキングコースではない」とする標識も立っていました。そこが番ヶ平の分岐点のようです。

その分岐点から番ヶ平ノ頭へ登る道は、登山道としてはとっくに廃道になっていますが、踏み跡が付いていたので、それを追って往復してみます。
ところが頂上に向かうと思われた踏み跡は、その後ピークを巻いて下りに変わってしまいます。どうやら物好きなハイカーが付けた道などではなく、林業などの作業道だったようです。
途中からは踏み跡のない荒れた斜面を登ることになりましたが、さほど急な斜面ではなく、距離的にも短いものなので、どこをどう登っても何とかなる程度。
脆くて崩れやすい地面にやや手間取ったものの、ほどなくピークに登り詰めました。

ただしそこに頂上を示すような物は何もなく、展望がない上に雑然とした場所で、居心地はよくありません。
それでもしばらく滞在してから引き返しましたが、登るのに手間取った斜面も下るのはあっという間でした。
なお古いガイドブックに出ていた過去の登山道は、このピークを直進してそのまま下っていくのですが、ピークの先を見るとヤブとなっていた上に長く続く急斜面で、道がなくなった現在は、生半可な覚悟では下れそうにはなかったです。

登山道に戻ると、しばらくは歩きやすい道が続きますが、木々の間に麓の集落が見え始めたあたりから、道が怪しくなります。
落ち葉が地面を覆って道を隠しているためで、さらに道の所在が分かっても、落ち葉の下に凸凹や浮き石があったりして要注意でした。

集落まで下った時点で、バスが来るまでにまだ30分以上あります。
先行して下っていた地元の方とちょうど一緒になったので、近くに時間を潰せる所があるか尋ねてみたところ、ボウズクリの滝というのを教えて頂きました。

そこで、川を渡らずに畑の中の道を北上してキャンプ場を目指します。
キャンプ場に入ると、あとは「ボウズクリの滝→」という標識が随所に現れて、それに従って進むだけで良くなりました。
キャンプ場の脇を流れる沢には、いくつもの堰堤が大々的に建設されるなど人の手が入りまくっていて、自然の滝が本当に近くに残っているものだろうかと不安でしたが、一番上の大きな堰堤を越えた先が、意外にもいきなり大きな滝になっていました。
落差45mにもなる、2段構えの見事な滝です。心地よい水の音を聞きながら、こんな気持ちのよい水辺で最後の時間調整ができて、この日の良い締めくくりとなりました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_01_03/mt2007_01_03.html#20070108

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