夏の至仏山 尾瀬ヶ原の白い虹
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 872m
- 下り
- 854m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 4:30
天候 | 晴天。尾瀬とは思えない暑さ。。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
第二駐車場に停めました。 鳩待峠行きのシャトルバスがどんどんきたので、待ち時間はほとんどありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
至仏山登り、晴天でも蛇紋岩がよーく滑ります。 木道は一部傾いているところや、損壊しているところがあります。 |
その他周辺情報 | 道の駅かたしなが、片品村役場のところにオープンしていました! まえの、かたしなやも大好きだったけど、道の駅も広くて良かったです💕 これで下山後のお土産も充実です(^^) |
写真
感想
毎年通っている尾瀬へ。
また今年も来ることが出来ました。
今までテント泊ばかりしてきたけど、今年は体調不良のため荷物の軽量化を1番重視して、小屋泊、ご飯もほとんど小屋食にしてみました。
荷物が軽いと、なんか不安。
今までは子連れ登山のレコばかりだったけど、娘が大きくなったのでもう子連れ登山とは言えなくなりました。
今回も私の分の水や、食料を分担して持ってくれるようになり、ひとりで上手にパッキングできるようになり、随分楽に登らせてもらいました。ありがたい。
そして大きくなっても一緒に登ってくれて嬉しい。
関越道練馬を6時前に通過して順調にきたけど、9時ですでに戸倉第一駐車場は満車。
何度も尾瀬に来ていながら初めて第二駐車場へ。相当な混雑を覚悟、、それよりも車を降りてからの気温の高さにも驚かされた。全然山に来た感じがしない暑さ!鳩待峠についても、涼しさは全くなくて、とにかく暑い。日かげのない尾瀬歩き、ちょっと不安になるスタート。
鳩待峠からはいつも熊に注意して歩くのに、今日は小学生の団体と同じスタートとなり、終始賑やかに山ノ鼻へ。土曜日なのに学校団体に会うとは思わなかった。おかげさまで熊のこわさもなく歩けた。
山ノ鼻では至仏山荘でお昼ご飯。駐車場が混んでいたけど食堂は空いていてホッとした。至仏山荘はカフェを作ったり、新しい雰囲気の尾瀬をつくっててすごいなあって思います。
食堂もメニュー豊富で、キーマカレーを頂きました。汗が吹き出します。そうだ、今日暑いんだった。
いつもネットでお名前を見かけていた支配人さんと、少しご挨拶できて嬉しい、ミーハーなわたし。
日かげのない尾瀬ヶ原、今日の宿泊地の東電小屋を目指して歩きます。
尾瀬ヶ原を吹き渡る風も熱風。ちっとも涼を感じません。こんな気温で植物たちは大丈夫だろうかと不安になりつつ、キンコウカ、ヒツジグサなどをたくさん確認しながら進みました。
暑さで日かげが恋しくなり、折りたたみ傘をさして日光を避けなくてはしんどいほどです。
牛首の分岐を左へ入ると歩いている人も減り、穏やかな尾瀬を全身で感じます。
燧ヶ岳を見ながらあるき、振り返ると至仏山。しあわせな気持ちに浸りまくる。
ヨッピ吊り橋のベンチで、すこしは見れるかもと思っていたキスゲが全くなくて、あれ?まだ咲いてないにしては何だか変だなぁとすこし違和感を感じながら、揺れる吊り橋を渡ってゆきます。
はやい時間にチェックイン。後でお散歩でもしようかと思っていたけど、ここでお会いした大家族さんたちと明るいうちから飲んでしまいました。尾瀬でお酒飲んだことってあんまりないかもー。ちょっと新鮮。
夕飯は、新潟だけにコシヒカリがくるか?と思いましたが、お米は普通でも美味しいうえに、新潟県産の雪下人参や、天ぷら、美味しいハンバーグと、本当に美味しく支配人の工夫が詰まったお料理を頂きました。
夕食後は、尾瀬のスライドショーを、支配人の面白いお話で見せてもらいました。お話が穏やかで、厳しい自然の話もユーモアがあって面白くて、娘はとても気に入って嬉しそうに聞いていました。面白いお話でまたさらに尾瀬を感じて好きになっていきます。
小屋のまわりでホタルが見られると教えてもらったので、20時くらいから目を凝らして小屋の前で待ちます。
階段を数段おりた右手の小川のあたりが1番よくみれました。ホタルをみるのは幼少期以来、娘は初めてのホタル鑑賞。すごく久しぶりで嬉しい風景を堪能しました。何匹も、淡くふわふわと飛んでいて、暗闇で他の宿泊者さんたちと一緒に探すのは楽しかったです。
尾瀬のホタルをみたのは、初めて。また新しい尾瀬の一面を見ることが出来て嬉しかった!
翌朝早いので、朝ごはんをお弁当にしてもらって就寝。
窓をあけてもとにかく暑い尾瀬の夜というのも、びっくりした。短パンに半そでで寝てしまった。東電小屋別館は改装したてでとてもキレイで、二段ベッドで広々と眠らせて貰っちゃいました。
2日目。4時起床、5時出発。
朝霧が濃く、今日も晴れを予感させます。朝つゆもすごいので、スパッツやレインウェアで防滴してあるきはじめた。
日がのぼっていない尾瀬ヶ原、東電小屋周辺はだーれもいない。気持ちよくて最高の朝!
ヨッピ吊り橋まで来ると、何人かのカメラを持った方々と会ったけど、一体このカメラマンさんたちはいつからここにいたのかな?
このあたりは熊もよく出るのでひとりだったら怖かったかも。
やがて日が登り、太陽を背にして歩くうちに白い虹が出現!初めて見ました。
尾瀬ヶ原で見ることができるとは聞いていたけどこんなにくっきりみえると思ってなくてびっくりした。
朝すぐに行動できるのも、小屋泊の良いところ。
牛首分岐のベンチで朝ごはんを食べ、山ノ鼻で身支度を整えて、山ノ鼻の神さまをお参りしてから、いざ至仏山へ。
自然園はすでに朝の散策を楽しむツアーの方々がたくさんいました。ここの木道、穴があいてたりガタガタするけど年季があってすき。
樹林帯の急登は、何度来てもつらい。
しかも今日は暑い!神経をぎゅっと前と上に向けて進む他ない。
私の体を心配した娘は、私の分の水を背負っていてくれたけど、人一倍水を欲しがる娘なので、ナイショでこっそりもう1本持ってきた。
至仏山は行程の長い山。楽しく美しい山だけど、準備不足だとかなりつらい山だと思う。
オコジョが出てこないかとわくわくしながら歩いたが、今回も出会えず。前回はこの樹林帯は水が多くて沢登りのようだったのに、今日は普通に登れてホッとした。尾瀬も随分雨が少なそうに感じた。
樹林帯を越えて、テント装備のお父さんと5歳の男の子に出会った。
今回はこの先ずっと一緒に歩いたけど、男の子の頑張りとかわいらしさに終始パワーをもらえて助かりました。
5歳で至仏山登っちゃうの、凄すぎます。かっこよかったなあ。
振り返ると尾瀬ヶ原がみえるようになる頃、大きな岩もいくつか出てくるようになって、至仏山のおおらかな雄大さがどんどん感じられる。
高度をあげていくと、登山道の脇の花も変化してくる。今年はコバイケイソウが当たりのようなウワサを聞いていたから期待してたけど、実際そうでもなかった。ニッコウキスゲも早かったみたいだし、チングルマはすでにほわほわ形態になっているし、もしかしてコバイケイソウももう終わっちゃっていたのかもしれない。
ずっと続く登り、実は私は結構好き。至仏山は何度来ても、やっぱり好き。蛇紋岩見てるだけでとてもホッとする。岩肌のみえる褐色の斜面を見ていても、愛しい風景で飽きることがない。
ずっとテンション高いまま歩くから、つらさを感じないのかもしれない。
もう山頂かも?という期待を2度ほど裏切られ、やっと着いた頂はたくさんの人で賑わっていました。
お昼はカップラーメンと、デザートにコーヒーゼリー。
ゆっくり食べたけどおなか空いてたからか、ご飯の写真が全然ない。
ここからの稜線歩きと下りも、景色が最高ななかを進みます。右手に奈良俣湖、原見岩までは左手に尾瀬ヶ原が見える。
ここを歩けるって、本当に幸せ。
小至仏山をこえてずいぶん下っても、まだまだ登ってくる人たちが多くてびっくりした。ツアーもあった。
そして尾瀬のなかでいちばん好きな「オヤマ沢田代」へ。湿原の中をのびる木道をゆっくり歩いた。スマホに湿原の映像を写真と動画でおさめて持ち帰った。文明の利器はありがたい。
ゆるくおりて行くと、時間距離とも長く感じるものだけど、ここのルートはああもう終わっちゃう、鳩待峠に着いちゃう、と後ろ髪をひかれる思いで歩きます。
まだ尾瀬にいたいなぁ、見上げると木々の葉から溢れる夏の日差しがとても美しかった。
5歳男子も疲れてきていたものの、最後まで歩ききって立派でした。
お父さんの優しさがまた良くて、よいシーンをたくさん見せて頂きました。
鳩待峠に到着して、みんなでゴールを喜び、別れが惜しくて駐車場までのシャトルも一緒に乗りました。
尾瀬でのよい出会いのおかげで、終始楽しい思い出の詰まった山行となりました。
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