カムイエクウチカウシ山にて二百名山完登

2018年08月03日(金) 〜 2018年08月04日(土)

• GPS: 15:09
• 距離: 45.4km
• 登り: 2,373m
• 下り: 2,371m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:27
• 休憩: 0:20
• 合計: 2:47

12:00 スタート地点
12:16 12:16 札内川ヒュッテ
12:17 12:17 コイカクシュサツナイ岳登山口
13:08 13:28 七ノ沢出合
14:47 八ノ沢出合

2日目

• 山行: 11:09
• 休憩: 1:08
• 合計: 12:17

3:49 八ノ沢出合
5:25 5:29 三股
7:11 7:15 八ノ沢カール
8:35 8:57 カムイエクウチカウシ山
9:50 9:54 八ノ沢カール
11:12 11:15 三股
12:44 13:15 八ノ沢出合
14:51 14:51 七ノ沢出合
15:46 15:46 コイカクシュサツナイ岳登山口
15:47 15:47 札内川ヒュッテ
16:06 ゴール地点

天候

初日は晴れ、2日目は曇り、稜線上は小雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

空港でレンタカーに乗り一旦帯広駅に行って折り畳み自転車を借りました(変速機付き、2500円/1泊2日)。帯広管内での利用可ですが、ダート道を走ることは想定されていないかもしれません。

コース状況／危険箇所等

ゲートから七ノ沢出合
今年は札内ダムにゲートが設置されて約4.8km距離が伸びました。自転車で10数分で済みましたが、歩いている方は大変だっただろうと思いました。

七ノ沢出合から八ノ沢出合
水量は膝下だったため河岸を右左に渡りながら進みました。地形をしっかり確認すれば八ノ沢を見落とすことは無いかと思います。テント場の河岸には木に黄色のテープが巻いてあります。

八ノ沢出合から三俣
流木が多く、コース選択に苦労しました。雪渓が3箇所ありましたが、崩れかかっている箇所もあり、この2日でチャレンジした4パーティのうち2パーティは撤退しました。登りは全て左から取り付きました。下りは万が一に備えて軽アイゼンを着用しました。ガスっていたので、三俣の全景が全く分からず、何となく進むと滝の巻道にぶつかり助かりました。

三俣から八ノ沢カール
事前に皆さんのレコを予習しておいたので、Y字、S字は迷わず進むことが出来ました。間違いではなくても不安になり2-3度戻ったりしたので、少しロスしました。この間は危険箇所の連続で緊張し通しでした。

八ノ沢カールから山頂
迷うようなところはありません。カールの出入り口にはピンクテープがあり助かります。稜線はハイマツとの格闘です。擦り傷は覚悟する必要があります。特にカール側が切れ落ちているので注意があります。熊の気配はありませんでした。

その他周辺情報

最後に最も難しいと言われているカムエクとなりました。事前の調査は十分していたので幸い道迷いはありませんでしたが、危険箇所は想定以上でした。また雪渓が崩れ始めており、今後しばらくは難儀するのでないかと。
テント場まで登山靴を持って行きましたが、アタックザックに色々と詰めると納まりが悪くカールから頂上も沢履(フェルト底)で登ることにしました。結果的に登山靴は不要でした。

写真

8/3 12:15

札内ヒュッテ、去年まではここからスタートできたのに。

8/3 12:38

道路が崩落しているのはここだけ、仮設の橋が架かっています。

8/3 13:20

自転車はここまで

8/3 13:26

8/3 13:49

出だしで抜いた7人組パーティーの渡渉を撮ろうとしたら、その前に休憩しちゃった。

8/3 16:52

八ノ沢出合テント場、手前2張は若者2人組パーティー、後ろは我家、17時半過ぎに愛知県のご夫婦が到着し合計4張に

8/3 16:52

翌日に備えて八ノ沢を撮りました。

8/4 4:50

ガスって遠くまで見えません。流木も多く難儀します。

8/4 4:55

雪渓は都合3箇所

8/4 6:29

滝は全て左岸(右側)を巻きます。

8/4 7:10

八ノ沢カールに着きました。

8/4 7:10

残念ながら頂上はガスの中

8/4 7:11

慰霊碑

8/4 7:18

親父の落し物、多数あり

8/4 8:42

誰もいないのでセルフで

8/4 9:36

下山途中少しだけ遠くが見えました。

8/4 10:03

八ノ沢を見下ろす。

8/4 10:52

三条の滝、帰り道に

撮影機器：

iPhone 7 Apple

コメント

murasaki3378

お疲れ様でした。
hijiridakeさん、はじめまして埼玉のmurasaki3378です。来週トライの予定ですので、アドバイスをお願いしたいのですが？雪渓で４組中２組が撤退とは？そんなに難しいのでしょうか？小生もフェルトの沢靴で上までと計画しておりますが。レポにある様に左から取り付けば、なんとかなるのでしょうか？

ひじり

Re: お疲れ様でした。
murasaki3378さん、初めまして。
　雪渓は3ヶ所残っていました。どれも左から取り付きました。1つ目は雪渓に上がらず脇の斜面を暫く進みます。行きはガスっていてわからなかったのですが、2つ目は距離が短く帰りはアーチの中を潜りました。その瞬間に崩れたらアウトではありましたが。行き帰りの3つ目と帰りの1つ目は軽アイゼン（６本歯）を着用しました。当日は曇り空で帰りも表面は硬めでした。雪渓から降りた後の草付きの緩んだ斜面にもアイゼンは有効でした。1つ目から2つ目は少し距離があり、2つ目と3つ目は連続しています。
　迷いポイントの1170ｍY字と1250mS字はヤマレコアプリで高度を確認しながら進んだので間違えることはありませんでしたが、確か1250mS字の手前の左側にピンクテープで間口を塞ぐように張った赤テープが切れており（帰って過去のレコを見たら切れてしまったら誤解を招くと危険予知していました）、ここがS字かと勘違いし2度ほど行ったり来たりしてしまいました。先が完全に崖になっており進めないので直ぐに間違いに気づきましたが踏後があり要注意です。S字以降暫く登ると沢を左に渡るところがあります（高度不明で済みません）。
　無事に登頂されることを祈念しております。そのほか質問がありましたらご遠慮なく。

murasaki3378

Re[2]: お疲れ様でした。
hijiridakeさん、早速の詳しい解説、有難う御座いました。大変参考になります。気合を入れて行ってきます。

aki-tk

おめでとうございます！
二百名山完登おめでとうございます！　
また、ご丁寧に御礼のコメントありがとうございます。
レポで距離が４１kmとなっていて、えっ？と思いましたが、そういうことだったんですね。自転車使っても大変だったと察します。
道迷いしなかったとのことで、さすがです。自分はさんざん研究しておかながら、道迷いしてしまいました。カムエクの難しさは、他の山々とは段違いですね〜。
ほっとしたという気持ち、よく分かります。自分も札内ゲートに帰ってきたときは、生きてて良かったという気持ちでした。
自分は百名山残り8座、二百名山１４座、三百名山１４座、還暦までに達成するのが目標です。
higiridakeさんのご活躍、楽しみにしております。

ひじり

Re: おめでとうございます！
akitakayaさん、ありがとうございます。もう１泊する覚悟で慎重に進んだのが結果的に良かったようです。私もakitakayaさんのご活躍、楽しみにしております。