槍穂の展望台 絶景の蝶ヶ岳!〜後悔と敗北の山行〜
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 28:10
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,970m
- 下り
- 1,963m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 6:24
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 3:48
下りのまめうち平では20分くらい休憩したはずなんだけどな…
天候 | 1日目 ガス→快晴 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
6:30頃に到着でまだ空きはありました。森の広場から市街地の方(登山口とは反対の方向)へ1km程行った所にある臨時の駐車場にも停まっていませんでした。 ただ、翌日(土曜日)駐車場へ戻ってくると広場はパンパン。至る所に車が置かれ、臨時駐車場の方は車道にまで縦列駐車でズラリ。無法地帯といった感じでした。 天気にもよるのでしょうが休日はかなり早めに停めないとまず無理でしょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません。 登山届は森の、広場からすぐの所に簡易テントの指導所があり、そこで提出を求められたのでそこへ。 |
その他周辺情報 | ■ほりでーゆ〜四季の郷 駐車場から市街地へ向かう途中にある温泉施設。 下駄箱には登山靴がたくさんあったので登った多くの方が利用していると思われます。 浴室はキレイで広々しており開放感があります。冷泉のためかけ流しではありませんがゆっくりとくつろげていい温泉でした。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
失意、落胆、失望、消沈、ブルー…
がっかりを表す言葉はいくつもあるがそのすべてに当てはまる、そんな山行でした。
山に登る理由は人によって様々だと思います。
ピークハント、山での食事、運動、そして写真。僕も写真を撮るのが主な目的です。美しい風景の写真を見ると自分の手でも切り取ってみたい、そう思うのです。
だからこそ上手く撮れた時は嬉しいし、自己満足できます。でもミスした時は…本当にがっかりです。
天気予報は両日とも晴れ。という事でモルゲンロートを期待して、穂高連峰を見渡すには絶好の立地にある蝶ヶ岳へと向かう事にしました。
ついでに前回の立山星空リベンジをするべく、三脚をザックに装着。
試し挑戦でテン泊装備で歩いた立山縦走も思いのほか大丈夫だったし、荷物もちょっとくらい増えても大丈夫だろう、コースタイムだって5hしかないし。というなめた考えが甘かった。蝶槍に行きたいからサブザックを持って行こう、登り行動中の水分は水筒に入れて持って行こう、とあれやこれや詰めるとその時点でザックの重さは15kg。
これにビール4本(内1本は500ml)、調理用と翌日の下山用で力水3リットル分を足すと計算ではおおよそ20kg。前回は重く見積もっても15kg位しかなかったはずで、それより5kgも重いはずなのに20kgなら背負ってる人いっぱいいるし大丈夫だろうと根拠のない自信で何も考えずに20kgを背負って登山開始。
結果、まめうち平のすぐ手前で力尽き、相方に水1リットルとビール2本(35缶と500)を手渡す始末。ザックにカメラをぶら下げるためのストラップも忘れてしまったため、目的であるはずの写真を放棄しカメラもザックにしまう、というほどに余裕がなかった。
荷物も減ったしペースも戻るだろう、そう思ったものの消耗した体力が戻るはずもなく、足が止まる止まる。景色はガスのせいでゼロだしまさに苦行。きっと顔にもはっきり表れていたのでしょう。すれ違う時に待ってくれた方は「ゆっくりでいいですよ!」と声をかけてくれ、またある方からは「上は晴れているので頑張って」と励まされ、と皆さん優しくしてくれました。
そんな優しさもあり(?)へばりながらもなんとかテント場着。槍がこんな近くに!なんていう感動もそこそこにすぐザックを下ろしてテント設営。昼飯を食べてしばらく休憩後、ようやく写真撮影という目的を果たすことができました。
やはりここからの景色は絶景で、大キレットに沈む夕日も雲に隠れることなくばっちり見れて、星空も期待できそう、とここまでは良かった。これ以降、カメラ操作のミスで失意の山行となることに…。
星空自体は素晴らしいものでした。光害はあったものの穂高連峰との星空や、天の川もはっきりと見え、本当に最高の舞台で星空撮影のリベンジ開始。前回は最初にピントが合っており、途中で合わせ直した際ずれてしまったので今回は最初に合わせて絶対に動かさないようにテープで止めたのですが、それがずれていたのですべてボツ。
ピントが合っているのかよくよく確認するのと、やはり練習が必要だと感じました。
翌日は快晴で日の出も美しいものが見れました。穂高が真っ赤に染まるような期待していたモルゲンロートは見れなかったものの、雲一つない槍穂は美しく、雄大な絶景はまさに圧巻。蝶ヶ岳のポテンシャルをいかんなく見せつけられた、のですが。
前日の星空撮影の際、固定していたISOを自動に戻さなかったためすべて高感度で撮影。そして美しい朝の風景が汚い写真へと変換され、帰ってから絶望感に苛まれる事に。残ったのは激しい筋肉痛だけ。
蝶ヶ岳は素晴らしい山です。何度も書いてますが槍穂の雄大で圧倒的な景観は必見だし、テント場も過ごしやすくて最高です。
だけども僕にあるのは失意と敗北感。うまく撮れなかったという失意と、自分の体力がルートと重荷に負けたという敗北感があります。
今回の経験を忘れずにもっともっと勉強と練習をして次こそはよりよい山行となるようにしていきたいと思いました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する