海の溝洞〜リンクカム沈没〜地獄を見た


- GPS
- 08:28
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 914m
- 下り
- 891m
コースタイム
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 5:25
- 合計
- 8:30
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
核心のCS3mでリンクカム+アブミが沈没。水中から回収した方がいましたら連絡ください。 海の溝谷は4級はあると思われる。3つの滝の登攀はどれも難しかったが、3mCSは核心だけあって一番難しかった。少なくとも一人はクライミング力がないと突破できないが、メンバー全員に登攀力があるのが望ましい。逆に言えば最初の2m滝が突破できない場合には先に進めないので、一歩も進めず安心して敗退できる。 |
その他周辺情報 | 板取川温泉600円 |
写真
感想
盆に行く予定の沢の練習との題目で来てみたが、明らかにこちらの沢のほうが難しかった。そもそも泳ぎで短い海の溝洞とと登りで距離が長いの盆の沢では形態がまったく異なるので練習になったのかどうか。もっともこれだけ難しい沢に行けたのだから盆の沢(3級上)には行けるだろうという意識にはなったが、もう二度とくることはないだろうというほど難しかった。
少し探したら入渓地点は橋のたもとからうまい具合に懸垂下降でちょうど沢の入口に降りられた。
【2m滝 F1】
いきなり2m程度の小さな滝の突破でつまづく。最初にゴルジャ―が突破を試みるもうまくいかずに戻る。闘将に交代すると、あっさりと登る。しかしセカンド以降は苦労する。滝の手前の左側へ離陸して登るイメージだが、持ちてがあまい。自分も一度離陸するも滑って落ちて戻されてしまった。再度離陸してなんとか突破。相当時間がかかったように思えたが自分がかかった時間は5分だった。しかし全員突破するにはかなり時間がかかり都合1時間かかってしまった。途中で後続に3人組のパーティーの方が来られたがだいぶ待たしてしまった。
その後小さく高巻いたり、へつったりする。大したことのない小滝では自分がリードして遊ぶ。一部滑りそうで少し怖い小さな高巻きもあった。
【4m滝+大釜】
少し進むと大きな釜を持つ4m滝があった。我々は遅いので後続のパーティーに先を譲ったが、そこまで簡単な登りではなかったらしくて左岸巻きを検討されたが、道がなくて戻ってこられた。その間に闘将が泳いで取りつき、試しに取りついてみたところ、思ったよりも登りやすかったらしく残置ハーケン地点まで登る。登れると思って取りついていないので、ザイルもないフリー状態なので、慌ててザイルを渡す。そうしてすんなりと突破してしまった。さすがは11クライマーである。
「突破してしまったらから、うちらも登らなあかんなぁ」と僕と釣りキチ先輩。登れるか分からないが登るしかない。アッセンダーを効かせて空身で登ると思ったよりも登れた。少しハングしているのでそれが少し難しい。滝の落ち口は水の流れが激しいので足を持っていかれそうになるが、奥にガバがありそれをつかむと登れた。結局ここでも残りのメンツの突破に時間がかかり、なんと突破に1時間半かかってしまった。後続の方すいませんでした。
その先のゴルジュは流れが速いので突破はできず、左岸を高巻くことに。先頭のゴルジャ―が落石し、さっきまで自分がいた場所に落ちてきた。高巻くときには下の状況を見ないと危ない。
【3mCS】
すぐに核心の3mCSに出た。これがよく見るCSか。今回の山行はリーダーであるゴルジャ―の希望だったので、ゴルジャ―がリードする。まずは左岸を泳いで取りつくが、取りつくまでも流れがあるので大変。CSの下に到着するが、残置スリングも流木もなくて苦労している。右のクラックにカム+アブミを決めようとするが幅が広くて何回も抜けている。結局リードの突破だけで50分かかる。さらに全員の突破には2時間かかってしまった。
二人目が登っているときにカムが抜けて、カム+アブミが水の底に沈んでしまった。三人目の自分のときに潜って探そうかと思ったが、アッセンダーで登攀中で難しくあきらめた。
【左岸登り】
そのあとに左岸の小さな登りがあるのだが、闘将曰く、ここが一番難しかったとのこと。つるつるで手がないし、落ちたら滝口にはまって大変危険。ハーケンで支点を取ろうと試したが岩溝がなくはいらなかった。フリーで落ちずに闘将が越えたが、セカンドの自分は案の定落ちてしまった!ただし、アッセンダーでぎりぎりまで短く上げていたので滝つぼまで落ちずに助かった。しかし宙ぶらりんになってしまい、マイクロトラクションとロープ途中のむずび目がひっかかり外れなくなってしまった。仕方がないんで、オートブロックでアッセンダーを作り直し、マイクロトラクションを外して登り切る。落ちた瞬間は一瞬なので怖くなかったが、落ちる前と落ちて宙ぶらりんの状況では怖かった。冷静にマイクロトラクションを外せたのは不幸中の幸い。後続の他の方はお助け紐も出してもらい、左岸をうまく登った。
この時点でもう16時。林道へ登る地点を調べておらず、日没が怖いので先を急ぐ。すると30分も進むと登れそうな斜面があった。急だったが登るとあっという間に林道へ出た。林道で着替えて下り、車を回収。17時を回っており予約していたキャンプ場へ連絡するとなんとか間に合うようで助かった。夜は板取川温泉キャンプ場でBBQして明日に備えた。
3つの滝の突破にかなり時間がかかってしまった。4級の沢だ。時間がかかり最後は焦ったが、水平距離が短かかったので日没前に抜けられて助かった。ここまで難しい沢にはもう来ないかな。
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